トライアングル

五嶋樒榴

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しほな・約束

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明日、なにを着て行こうかな。
そんな事を考えていたら、久利からのLIN。
さっき電話で話していたバーの地図を送ってくれた。
ネットで調べてみたけど、情報が出てこない。

【隠れ家みたいなバーだから、分からなかったら連絡して】

知る人ぞ知るの店か。なるほど。と、納得。

あーあ、久利ズルい。こんな雰囲気良さそうな店、今まで内緒にしてたなんて。

そう思いながらも、自分の顔が緩んでるのが分かった。
久利がいつもと違う雰囲気の店に誘ってくれたのが嬉しくてたまらなかったのだ。

たださっきの電話の様子も引っかかった。
久利のあんな疲れた感じの声をあまり聞いたことがない。
今日これから、久利に何かが起こるのではと不安がよぎった。
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