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しほな・別れ
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「今度の彼女は、相当本気なのね。良かったじゃない、本気で好きになれた相手見つかって」
嫌味っぽく、でもなるべく穏やかな口調で私は言った。
「残念ながら、まだ彼女じゃないよ。まだ手すら握ってない」
私を見もしないでそう言った。
「そうなの?」
雅人はフッと笑った。
「俺の完璧片想いだよ。彼女には恋人がいる。俺は今のところ、彼女を慰める相談相手さ」
意外なセリフに私は驚いて声も出ない。
片想いの女に負けて、私はフラれるんだ。
怖いくらい滑稽すぎる。
「慰める相談相手って?」
イラっとして聞いてしまった。雅人はやっと私を見た。
「相手の男が浮気して、彼女は傷付いてる。それに付け込もうとしてるだけだよ」
雅人の言葉に笑いそうになった。
散々浮気していた男が、浮気されて悲しむ女を慰めて、それで横取りしようとしてるなんて。これは一体、どんなコントなの?
「どこでそんな女と出会ったのよ」
私も次から次へと、何でこんなに質問責めにしているのか分からなかったけど、やっぱり悔しいんだよね。本気になった相手を知りたいのよ。
嫌味っぽく、でもなるべく穏やかな口調で私は言った。
「残念ながら、まだ彼女じゃないよ。まだ手すら握ってない」
私を見もしないでそう言った。
「そうなの?」
雅人はフッと笑った。
「俺の完璧片想いだよ。彼女には恋人がいる。俺は今のところ、彼女を慰める相談相手さ」
意外なセリフに私は驚いて声も出ない。
片想いの女に負けて、私はフラれるんだ。
怖いくらい滑稽すぎる。
「慰める相談相手って?」
イラっとして聞いてしまった。雅人はやっと私を見た。
「相手の男が浮気して、彼女は傷付いてる。それに付け込もうとしてるだけだよ」
雅人の言葉に笑いそうになった。
散々浮気していた男が、浮気されて悲しむ女を慰めて、それで横取りしようとしてるなんて。これは一体、どんなコントなの?
「どこでそんな女と出会ったのよ」
私も次から次へと、何でこんなに質問責めにしているのか分からなかったけど、やっぱり悔しいんだよね。本気になった相手を知りたいのよ。
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