トライアングル

五嶋樒榴

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久利・言葉

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もう、高校生の時の子供じゃない。
俺たちは大人になってしまった。
その事を、しほなの方がよく分かっているんだろう。
でも友達でいることはこの先も変わりない。

「そう言えばこの前しほなさんといらっしゃった時は深刻な様子でしたね。それぞれお二人を見て思いましたが、それも無事解決したようですね」

なんでもお見通しのような、ミステリアスなマスター。この人だけには嘘は通用しない気がした。

「はい。あれだけ悩んでいたのが嘘のようです。マスターのおかげかも」

俺の言葉にマスターは首を傾げた。

「しほなを連れてきた前々日の金曜日、俺珍しく夜中2時くらいまでここにいたじゃない。その時マスターに」

「何を悩んでるか分かりませんが、このまま逃げていても悩みは解決しません」

被せるようにマスターが言った。

「そう!それが酔ってる頭のどこかに残ってたみたいで、目覚めた時に素直に行動したんだよね。そうしたら、こんな風にいい結果になりました。マスターありがとう!」 

俺が頭を下げて言うと、マスターはとても魅力的な笑顔で笑ってくれた。
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