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前に進む勇気
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龍彦がお風呂に入りに行くと、美紅は沙優の部屋のドアをノックした。
「龍彦帰ってきたの?」
沙優はドアを開けると、開口一番に龍彦のことを尋ねる。
「はい。夕飯食べて、今はお風呂入ってます」
「そうなんだ。んで?どうした?」
何か言いたいことがあるんだろうと沙優は美紅に聞く。
「たっ君がご飯食べてる時に、私が聞きたかったこと聞いてみました。よく話し合って、結局私が考えすぎてたみたいで」
照れる美紅に沙優は優しい目を向ける。
「ちゃんと話が出来たのなら良かった。本当は今回の飲み会も、美紅ちゃんと龍彦の様子を探ろうかなって考えてたからさ。まともに聞いても、どうせ二人とも教えてくれないだろうし」
ニヤニヤする沙優に、美紅は恥ずかしくて真っ赤になる。
「本当に心配させてごめんなさい。もう大丈夫ですから」
美紅はペコリと頭を下げる。
「そっか。そっか。じゃあ週末はいつもみたいに二人で過ごしなさい」
「え?」
「急だったから、裕介さん以外、やっぱりみんな都合合わなかったのよねー」
「そうだったんですか。じゃあ、四人で行きませんか?沙優さんの行きたいお店気になるし」
飲み会に行くつもりだったので、今度は美紅が沙優を誘ってみた。
「また次回にしよう。せっかく仲直りしたなら、龍彦も美紅ちゃんと気兼ねなく仲良くしたいだろうし」
なんだかんだ言いながらも、沙優は弟思いなんだと美紅は微笑む。
「沙優さん、ありがとう。じゃあお言葉に甘えて、最近ギクシャクしてた分、たっ君と仲良く過ごします」
美紅が笑顔になっただけで沙優も嬉しくなる。やっぱり美紅が辛そうな顔は見たくなかった。
美紅が自分の部屋に戻ると、沙優はベッドに寝っ転がる。
どーすっかなー。飲みに行きたいっちゃ行きたいのよねー。
沙優は頭をポリポリ掻きながら裕介に電話を掛けた。
裕介はリビングで寛いでいるとスマホが鳴り、沙優からだったので直ぐに出る。
「こんばんは」
『こんばんは。どうしました?』
「週末の飲み会のことで。LINより直の方が早いから」
沙優は結局みんなの都合が悪いことを裕介に話した。
『そうですか。じゃあ、また別の日にしますか』
裕介の返事に、そうだよなー。と沙優も思う。
「うーん。ただ、別の日だと……」
本当は裕介を誘おうとしたが、いきなり二人じゃ裕介も気まずいかと沙優は考える。
歯切れの悪い沙優に、裕介はどうしたのかと思った。
「実はねちょうどその店、今期間限定のフェアしていて、それが気になってるんですよん」
『え?』
「週末に行かないと終わっちゃうので。それもあって、急にみんなに集合かけたんですよねー」
もちろん美紅のことが最優先だったが、どうせならとその店にも行きたかった。
沙優の言葉に裕介はあははと笑う。
『期間限定とか好きなんですね』
「嫌いではないですけどね。内容にもよります」
『そうですか。じゃあ、二人で行きますか?』
先に裕介が誘ってくれて沙優はびっくりする。
「本当に?私と二人でも良い?」
食い気味に沙優は尋ねる。
『ええ。行くの諦め切れなさそうだし』
裕介にクスクス笑われて沙優は恥ずかしい。
「お恥ずかしい。バレますよね。でも志田さんなら、一緒に飲みに行ってくれそうだったので、ちょっと期待して電話しました。やっぱり電話して良かった」
はっきりと、自分の言いたいことを言える沙優の素直さに、裕介は新鮮な気持ちになる。
「じゃあ、約束通り飲み会は決行と言うことで」
『了解です。どんな料理が食べられるのか楽しみにしてます』
「はい。私も楽しみぃ」
ウキウキとしている沙優が可愛いと裕介は思い、久しぶりに楽しい飲み会になりそうで、裕介も週末が楽しみになった。
「龍彦帰ってきたの?」
沙優はドアを開けると、開口一番に龍彦のことを尋ねる。
「はい。夕飯食べて、今はお風呂入ってます」
「そうなんだ。んで?どうした?」
何か言いたいことがあるんだろうと沙優は美紅に聞く。
「たっ君がご飯食べてる時に、私が聞きたかったこと聞いてみました。よく話し合って、結局私が考えすぎてたみたいで」
照れる美紅に沙優は優しい目を向ける。
「ちゃんと話が出来たのなら良かった。本当は今回の飲み会も、美紅ちゃんと龍彦の様子を探ろうかなって考えてたからさ。まともに聞いても、どうせ二人とも教えてくれないだろうし」
ニヤニヤする沙優に、美紅は恥ずかしくて真っ赤になる。
「本当に心配させてごめんなさい。もう大丈夫ですから」
美紅はペコリと頭を下げる。
「そっか。そっか。じゃあ週末はいつもみたいに二人で過ごしなさい」
「え?」
「急だったから、裕介さん以外、やっぱりみんな都合合わなかったのよねー」
「そうだったんですか。じゃあ、四人で行きませんか?沙優さんの行きたいお店気になるし」
飲み会に行くつもりだったので、今度は美紅が沙優を誘ってみた。
「また次回にしよう。せっかく仲直りしたなら、龍彦も美紅ちゃんと気兼ねなく仲良くしたいだろうし」
なんだかんだ言いながらも、沙優は弟思いなんだと美紅は微笑む。
「沙優さん、ありがとう。じゃあお言葉に甘えて、最近ギクシャクしてた分、たっ君と仲良く過ごします」
美紅が笑顔になっただけで沙優も嬉しくなる。やっぱり美紅が辛そうな顔は見たくなかった。
美紅が自分の部屋に戻ると、沙優はベッドに寝っ転がる。
どーすっかなー。飲みに行きたいっちゃ行きたいのよねー。
沙優は頭をポリポリ掻きながら裕介に電話を掛けた。
裕介はリビングで寛いでいるとスマホが鳴り、沙優からだったので直ぐに出る。
「こんばんは」
『こんばんは。どうしました?』
「週末の飲み会のことで。LINより直の方が早いから」
沙優は結局みんなの都合が悪いことを裕介に話した。
『そうですか。じゃあ、また別の日にしますか』
裕介の返事に、そうだよなー。と沙優も思う。
「うーん。ただ、別の日だと……」
本当は裕介を誘おうとしたが、いきなり二人じゃ裕介も気まずいかと沙優は考える。
歯切れの悪い沙優に、裕介はどうしたのかと思った。
「実はねちょうどその店、今期間限定のフェアしていて、それが気になってるんですよん」
『え?』
「週末に行かないと終わっちゃうので。それもあって、急にみんなに集合かけたんですよねー」
もちろん美紅のことが最優先だったが、どうせならとその店にも行きたかった。
沙優の言葉に裕介はあははと笑う。
『期間限定とか好きなんですね』
「嫌いではないですけどね。内容にもよります」
『そうですか。じゃあ、二人で行きますか?』
先に裕介が誘ってくれて沙優はびっくりする。
「本当に?私と二人でも良い?」
食い気味に沙優は尋ねる。
『ええ。行くの諦め切れなさそうだし』
裕介にクスクス笑われて沙優は恥ずかしい。
「お恥ずかしい。バレますよね。でも志田さんなら、一緒に飲みに行ってくれそうだったので、ちょっと期待して電話しました。やっぱり電話して良かった」
はっきりと、自分の言いたいことを言える沙優の素直さに、裕介は新鮮な気持ちになる。
「じゃあ、約束通り飲み会は決行と言うことで」
『了解です。どんな料理が食べられるのか楽しみにしてます』
「はい。私も楽しみぃ」
ウキウキとしている沙優が可愛いと裕介は思い、久しぶりに楽しい飲み会になりそうで、裕介も週末が楽しみになった。
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