田辺君はずるいから

45ずるい・田辺の弱点

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田辺にたっぷり解されて、諭は田辺に何度も啼かされた。

「もうッ！起きれないッ！」

激しい田辺に諭はクッタリとしている。
田辺は嬉しそうに、諭の額の前髪を避けるとおでこにキスをする。

「夕飯まで起きなくて良いですよ。まさか自分の実家の旅館で諭先輩を抱ける日が来ると思わなかったから、俺もめっちゃ興奮してしまいました」

田辺の言葉で諭は、伊吹と若女将の顔を思い出して真っ赤になる。

「もうッ！意地悪ッ！自分だけ余裕でずるいッ！」

諭は恥ずかしくて田辺にしがみ付く。

「そうやって甘える諭先輩の方がずるいと思うけど」

そう反論しながらも田辺は諭を抱きしめる。

「ねぇ。お母さんとおばあさんの姿見てないけど、本当に俺、歓迎されてる？」

「ああ、この旅館で表に出るのは若女将と兄貴なんですよ。お袋と親父は外での仕事が多いし、大女将は裏方を全て仕切ってますからね。夜にならないとお袋とおばあさんには会えないんです」

やっぱり旅館の仕事は大変なんだと諭も何となく理解した。

「あ、今夜の夕飯は実家で食べることになっちゃったんで、明日はその分特別料理にしてもらいますから楽しみにしていてくださいね」

実家と聞いて、諭の目が輝いた。

「それじゃ、田辺の部屋も見れる？」

「見せても良いけど、別に何もないですよ。そこでもエッチします？」

田辺が揶揄うと諭は真っ赤になる。

「もうッ！どうしてそう言うことばかり言うのッ！田辺の家族と会うのに緊張してるのにッ！」

諭がプンプンすると田辺はクスッと笑って諭にキスをする。

「だって諭先輩が可愛すぎるから。もう、止まらなくなりそう」

田辺は再び諭に覆い被さる。
諭はもちろん抵抗できるはずもなく、田辺の発情は止まることを知らなかった。