すいぎょのまぢわり

五嶋樒榴

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第七話

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次の日の昼休み、茉理は臨の首に貼ってある絆創膏に目がいく。

「首、どうした?」

茉理が気になって臨に尋ねると、臨は真っ赤になって照れる。
一哉はそっぽを向いて、顔がにやけないようにプルプルする。
絢斗はふふふと笑いながら一哉を見つめる。

「ひ、引っ掻いたら血が出ちゃってッ!」

恥ずかしそうに臨は言う。

「そっかぁ。気を付けろよ」

にっこり笑う茉理に、臨も引きつりながら笑顔になる。

「俺、ちょいトイレ」

一哉が席を立ち、そそくさと教室から出て行った。

「かーずや」

絢斗が一哉を追いかけてきて、背後から一哉の首に腕を掛ける。

「グエッ!ッ……なんだよッ!」

一哉が苦しそうにしていると絢斗はニヤニヤと笑う。

「なーに臨にえっちぃなことしたのかなぁ」

グッとさらに絢斗は力を込める。 

「ギフギブギブ!マジくるしーから!」

絢斗の腕を、パンパンとタップアウトしたので絢斗も仕方なく離した。

「ちょッ!マジ死にますからッ!っとによー、容赦ねーなッ!」

ケホケホ言いながら一哉は言う。

「付き合ってんだから別にいーべ!お前らに何か迷惑かけてますー?」

一哉はムカッとしながら絢斗に言う。

「そう言うことじゃ無いんだなぁ。って耳貸せ」

絢斗が一哉の肩に手を回す。

「……………もうヤった?」

耳元で絢斗が囁く。一哉はキッと絢斗を睨む。

「……………まだ、最後まで、シてねーよ」

一哉が囁き返す。

「ふーん」

楽しそうな顔の絢斗。

「お前らこそどうなんだよ!仲直りはしたみたいだけどさ」

仲直りしたその点は、一哉も良かったと思っている。

「茉理見りゃわかんだろ?なーんにもしてません。恋人にすらなってねーし!」

ムッとしながら言う絢斗に、イヒヒと揶揄うように笑う一哉。

「お前らが済んでるなら、どんな感じか聞こうと思ってね。一哉ちゃん、手が早いし」

クククと絢斗は笑う。

「バーカ。それこそ臨見てりゃわかんだろッ。まだバージンですって顔だろがッ!」

「分かるか。お前らの事情なんて」

棒読みで絢斗は言う。

「……………いざとなるとダメダメね」

クスッと笑って一哉が言う。

「そーね。ってなんも参考にならなかったぜ」

チッと舌打ちして絢斗は男子トイレに入る。一哉も続いて入る。

「なぁ。これ、マジ入ると思う?」

一哉が聞くと絢斗はハァとため息をつく。

「お前と連れションして、お前のきったねーの見たく無いわ。自分で考えやがれ」

絢斗はそう言って用を済ませて手を洗う。

「つーかさぁ。お前のも入りそうに無いなぁ」

面白がって一哉が言う。

「うっせ!タダで見んなやッ!」 

絢斗が吠えると一哉はゲラゲラ笑う。
絢斗も一哉も、お互いに無駄にデカいナニに、それぞれの相手を思い浮かべてため息をついた。
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