甘い蜜と苦い蜜

五嶋樒榴

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ブルジョワなクッキングスクール

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全てが終わり、結局は全員会員となった。
涼香先生が焼いてくれた焼き菓子の詰め合わせをお土産にもらい、マンションのエントランスへとみんなが移動した時だった。
1番最後に歩いていた私の腕を、涼香先生の弟の英太さんが握った。
私はドキッとして、英太さんを見た。

「忘れ物してるよ。ちょっと来て」

「え?」

私は忘れ物をした覚えがなかったけど、英太さんに言われるまま、涼香先生の部屋の階に戻りリビングに入った。
先生の姿はもうなかった。

「あの、忘れ物って?」

私がそう言うと、英太さんは私を抱きしめて唇をあっという間に奪われた。

「!……やッ!」

私はびっくりして抵抗したが、さらに力強く押さえつけられて唇はくっついたままだった。

「……力、抜いて」

英太さんは耳元で囁く。
私は目の前がクラクラした。
初めて会った男の人に、無理矢理キスされたことなどなかった。

「やめてください!涼香先生に見られたらッ!」

「姉貴は疲れて部屋で寝てるよ。いつもそうなんだよ」

いつもそうなんだよ。と、聞いた瞬間、この男は、いつもこんな事をしているのかと私は鳥肌が立った。
英太さんはそのまま私を自分の部屋へ連れ込んだ。

「やめて!やだッ!」

英太さんの手が私のフレアスカートの中に入ってきた。
お尻の方からストッキングを履いている下着の中に手を入れられた。

「やだッ!やぁ!」

暴れても怖くて力が入らない。
涼香先生にバレるのも怖かった。

「……嘘つき」

英太さんが笑いながら私の耳元で囁いた。

「やだって言ってて、何、このヌルついてるの」

私は真っ赤になった。

「や、めて、ください」

私は小声で抵抗した。
でも私の頭の中には、グチュグチュと言う卑猥な音が響いていた。
グッとお尻を掴まれ、もう片方の手でストッキングと下着を擦り下ろされた。

「やぁッ!……お願い……やめて」

私は涙声になった。
怖さよりも恥ずかしさ、そして頭で拒否しながら、見た目の良いこの男に身体が反応してしまった悔しさ。

「さっきさ、あんたを見て思ったさ。イイ身体してそうだなって」

私の濡れまくる割れ目を指で擦りながら英太さんは言う。

「いつも、こんなこと、してるんですか!」

私はまた小声で抗議する。

「仕事休みの時はたまに味見させてもらってるかな。ほら、ここに通うのって、人妻が多いから落ちやすいんだよね」

最低だ。
私は怒りに震えてきた。
どうしても力では勝てないが、どうにかして、この男の侵入を許すものかと考えた。

「いい加減にして」

その声に私と英太さんは固まった。
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