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ブルジョワなクッキングスクール
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振り返ると部屋の入り口に、シャワーを浴びた姿の涼香先生がいた。
「……起きてたのかよ」
チッと舌打ちをして英太さんは私から離れた。
私は恥ずかしかった。
無理矢理犯されそうになった被害者だけど、涼香先生の目が怒りに満ちていて私の事も睨んでいた。
「神聖な場所でやめてくんない?」
涼香先生が怒るのも無理はない。当たり前のセリフだもの。
「ご、ごめんなさい!」
私は怖くて頭を下げて謝った。
「里緒奈さん。あなたが謝ることないわ。私の部屋に来て。そいつに触られた所、私の部屋のシャワーで綺麗にすればいいわ」
マスターベッドルームにはシャワーブースがあり、私は涼香先生の部屋へ入るとシャワーを借りた。
怖くて悔しかったのに、身体は火照っていた。
もう男の指すら5年ぶりだったから。
いつもは自分の指とグッズで身体を鎮めていた。
もう少しで指を入れられると思った時、少しだけ期待してしまった。
頭では分かっているのに、身体は刺激を求めていた。
「これ、使って。下着とストッキングは洗っておいたわ」
涼香先生はそう言うと、お揃いのバスローブを私に貸してくれた。
私は素肌にバラの香りのバスローブを羽織って、涼香先生の部屋に入った。
部屋の中には甘い香りが漂っていた。
「ココア、飲んで」
私は勧められるまま、涼香先生の部屋のフカフカのソファに腰掛け、温かいココアを啜った。
「英太が本当にごめんなさいね。あんな事をしていたなんて全く知らなかったわ。甘えさせてたけど、このマンションから追い出すわ。女にダラしないのは父親に似たのよ。私の両親、父親の女遊びが原因で離婚してるの」
涼香先生はそう言って私に何度も頭を下げた。
涼香先生が今まで気づかなかったのは、きっと今までの女性達は、英太さんの魔の手にすんなり落ちたんだと思った。
「涼香先生が悪いわけではないですから、もう謝らないでください。助けてもらって私こそちゃんとお礼を言わないといけないのに。本当にありがとうございました」
私が言うと涼香先生はホッとした顔をした。
「里緒奈さん、大人しそうだし、失礼だけど年よりだいぶ若く見られて可愛らしいから英太が手を出したのも頷けるけど、二度とこんなことはないからレッスンには来て!よければ、生徒じゃなくてアシスタントとして来ない?」
涼香先生の意外な言葉に私はびっくりした。
「とても真面目だし、動きもスムーズだったし。ちょうどアシスタントを探していたの。パート代ぐらいしか払えないけど」
アシスタントの話は、涼香先生が英太さんの事を気にして申し出てくれたんだと分かっていても、私は涼香先生のそばでお料理がしたかったからその申し出が嬉しかった。
「もちろん、英太がこのマンションには入れないようにするわ。2度と里緒奈さんに手を出させないから」
強い口で涼香先生は言う。
余程、英太さんが料理教室に傷をつけたことが許せないようだった。
当たり前といえば当たり前なんだけど。
毎日では大変だろうから、まずは週に2回から始めましょうと次の日に電話があり、私は週に2回涼香先生のアシスタントをすることになった。
「……起きてたのかよ」
チッと舌打ちをして英太さんは私から離れた。
私は恥ずかしかった。
無理矢理犯されそうになった被害者だけど、涼香先生の目が怒りに満ちていて私の事も睨んでいた。
「神聖な場所でやめてくんない?」
涼香先生が怒るのも無理はない。当たり前のセリフだもの。
「ご、ごめんなさい!」
私は怖くて頭を下げて謝った。
「里緒奈さん。あなたが謝ることないわ。私の部屋に来て。そいつに触られた所、私の部屋のシャワーで綺麗にすればいいわ」
マスターベッドルームにはシャワーブースがあり、私は涼香先生の部屋へ入るとシャワーを借りた。
怖くて悔しかったのに、身体は火照っていた。
もう男の指すら5年ぶりだったから。
いつもは自分の指とグッズで身体を鎮めていた。
もう少しで指を入れられると思った時、少しだけ期待してしまった。
頭では分かっているのに、身体は刺激を求めていた。
「これ、使って。下着とストッキングは洗っておいたわ」
涼香先生はそう言うと、お揃いのバスローブを私に貸してくれた。
私は素肌にバラの香りのバスローブを羽織って、涼香先生の部屋に入った。
部屋の中には甘い香りが漂っていた。
「ココア、飲んで」
私は勧められるまま、涼香先生の部屋のフカフカのソファに腰掛け、温かいココアを啜った。
「英太が本当にごめんなさいね。あんな事をしていたなんて全く知らなかったわ。甘えさせてたけど、このマンションから追い出すわ。女にダラしないのは父親に似たのよ。私の両親、父親の女遊びが原因で離婚してるの」
涼香先生はそう言って私に何度も頭を下げた。
涼香先生が今まで気づかなかったのは、きっと今までの女性達は、英太さんの魔の手にすんなり落ちたんだと思った。
「涼香先生が悪いわけではないですから、もう謝らないでください。助けてもらって私こそちゃんとお礼を言わないといけないのに。本当にありがとうございました」
私が言うと涼香先生はホッとした顔をした。
「里緒奈さん、大人しそうだし、失礼だけど年よりだいぶ若く見られて可愛らしいから英太が手を出したのも頷けるけど、二度とこんなことはないからレッスンには来て!よければ、生徒じゃなくてアシスタントとして来ない?」
涼香先生の意外な言葉に私はびっくりした。
「とても真面目だし、動きもスムーズだったし。ちょうどアシスタントを探していたの。パート代ぐらいしか払えないけど」
アシスタントの話は、涼香先生が英太さんの事を気にして申し出てくれたんだと分かっていても、私は涼香先生のそばでお料理がしたかったからその申し出が嬉しかった。
「もちろん、英太がこのマンションには入れないようにするわ。2度と里緒奈さんに手を出させないから」
強い口で涼香先生は言う。
余程、英太さんが料理教室に傷をつけたことが許せないようだった。
当たり前といえば当たり前なんだけど。
毎日では大変だろうから、まずは週に2回から始めましょうと次の日に電話があり、私は週に2回涼香先生のアシスタントをすることになった。
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