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●人生の墓場●
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間抜けな顔をしている智和を見て文香は笑う。
入院中に、文香は自分が不利にならないように色々勉強したのだった。
「財産分与って、結婚後に2人で築いたものじゃないと分けられないのよ。だからあのマンションを売って、この家をあなたに建ててもらったの」
智和が世間体を考えてバリアフリーの家を建てたのも、結局は文香の思惑通りに動いた。
全てが計画的だったのかと健も驚く。
「……くそッ!まんまとお前に誘導されたってことか」
智和は悔しくて堪らない。
「そうよ。離婚をしていずれこの家を貰うことを考えていたのよ。うまい具合にあなたはまた浮気を繰り返してくれた。今までの浮気も黙っていたけど、もう証拠は集めていたのよ。私もあなたの会社から役員報酬を貰っていたから、昔と違って興信所を使うこともできたから」
「興信所を雇うお金があったのに、今回はなぜ私を使ったんですか?」
なぜ自分を巻き込んだのか健は知りたかった。
「離婚に向けての話し合いをするのに、健ちゃんに全て事情を知っておいて欲しかったからよ。信用できる味方は多い方が有利だもの」
確かに、離婚の手続きから財産分与までスムーズに行うのに、身軽で、尚且つ知識を持っているコネがある人物が、近くにいることは手っ取り早いのは分かるが、文香の思惑はそれだけでは無い気がした。
「それと、沙耶子ちゃんが健ちゃんに好意を持っていたから。夫との浮気を健ちゃんに知られたら、きっとショックを受けるだろうって思ったの」
沙耶子へのささやかな復讐だった。
「これは、私の最後の復讐だったの。こんな体になったのは計算外だったけど」
動かない足を摩りながら文香は悲しそうに微笑んだ。
「復讐か。でも所詮お前が出来ることは、この家を手に入れるだけだろ?俺と離婚すれば、今の会社の役員報酬だってもう受け取れないだろ!直ぐに株主総会を開いてお前を解任させる」
家ぐらいならくれてやると、智和は余裕の笑みで文香を見た。
入院中に、文香は自分が不利にならないように色々勉強したのだった。
「財産分与って、結婚後に2人で築いたものじゃないと分けられないのよ。だからあのマンションを売って、この家をあなたに建ててもらったの」
智和が世間体を考えてバリアフリーの家を建てたのも、結局は文香の思惑通りに動いた。
全てが計画的だったのかと健も驚く。
「……くそッ!まんまとお前に誘導されたってことか」
智和は悔しくて堪らない。
「そうよ。離婚をしていずれこの家を貰うことを考えていたのよ。うまい具合にあなたはまた浮気を繰り返してくれた。今までの浮気も黙っていたけど、もう証拠は集めていたのよ。私もあなたの会社から役員報酬を貰っていたから、昔と違って興信所を使うこともできたから」
「興信所を雇うお金があったのに、今回はなぜ私を使ったんですか?」
なぜ自分を巻き込んだのか健は知りたかった。
「離婚に向けての話し合いをするのに、健ちゃんに全て事情を知っておいて欲しかったからよ。信用できる味方は多い方が有利だもの」
確かに、離婚の手続きから財産分与までスムーズに行うのに、身軽で、尚且つ知識を持っているコネがある人物が、近くにいることは手っ取り早いのは分かるが、文香の思惑はそれだけでは無い気がした。
「それと、沙耶子ちゃんが健ちゃんに好意を持っていたから。夫との浮気を健ちゃんに知られたら、きっとショックを受けるだろうって思ったの」
沙耶子へのささやかな復讐だった。
「これは、私の最後の復讐だったの。こんな体になったのは計算外だったけど」
動かない足を摩りながら文香は悲しそうに微笑んだ。
「復讐か。でも所詮お前が出来ることは、この家を手に入れるだけだろ?俺と離婚すれば、今の会社の役員報酬だってもう受け取れないだろ!直ぐに株主総会を開いてお前を解任させる」
家ぐらいならくれてやると、智和は余裕の笑みで文香を見た。
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