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おっとりとした好青年と言う感じの若い男、三国清太が、ダイニングテーブルに前菜を並べて準備をしていた。
「麗花、こっちはとりあえず大丈夫だよ」
清太は麗花の婚約者でもあった。
清太の実家はワイナリーをやっており、その仕事が終わると麗花の元へやってくる。
このペンションでもう夫婦のように生活をしていた。
「ありがとう」
麗花はメイン料理の仕上げをしていた。
「残念だったね。買い取ってもらえなくて」
清太はエプロンを外しながら麗花を見る。
「仕方ないわ。ここは叔母さんの所有だし。別にここを売ったお金を当てにしていたわけでもないし」
「そうだけど。でも処分した方がスッキリするって言ってたから」
「叔母さん達が戻って来てくれたら問題ないけど、もう4年だもの。もう2度と戻って来ない気がするから、それなら整理したいと思っただけよ」
「さっきの話だけど、1度弁護士に相談するのも良いんじゃない?」
健に言われたことを、麗花は清太にもう相談していた。
「そうね。でも、それも東京の生活が落ち着いたらにするわ。売れない事が分かったから、まずはあなたとの生活を優先したいもの」
麗花の言葉に清太は微笑む。
「うん。東京で住む場所も、楜沢さんにお願いする?」
「そうね。でも本当にいいの?ここを離れて」
「良いんだよ。俺は三男だし、兄貴達に使われるより、麗花と東京で頑張りたいし」
1度も外の世界を見たことのない麗花と清太は、東京へ行くことに迷いはなく、それよりも期待と希望に満ちていた。
「採用してくれた会社の社長さんも良い人だし、最初は慣れないことばかりで大変だろうけど、絶対麗花を幸せにするから」
優しい笑顔の清太に麗花は癒される。
ずっと幼馴染だった清太が、恋人になり夫になる。
麗花は、幸せを全身で感じていた。
「麗花、こっちはとりあえず大丈夫だよ」
清太は麗花の婚約者でもあった。
清太の実家はワイナリーをやっており、その仕事が終わると麗花の元へやってくる。
このペンションでもう夫婦のように生活をしていた。
「ありがとう」
麗花はメイン料理の仕上げをしていた。
「残念だったね。買い取ってもらえなくて」
清太はエプロンを外しながら麗花を見る。
「仕方ないわ。ここは叔母さんの所有だし。別にここを売ったお金を当てにしていたわけでもないし」
「そうだけど。でも処分した方がスッキリするって言ってたから」
「叔母さん達が戻って来てくれたら問題ないけど、もう4年だもの。もう2度と戻って来ない気がするから、それなら整理したいと思っただけよ」
「さっきの話だけど、1度弁護士に相談するのも良いんじゃない?」
健に言われたことを、麗花は清太にもう相談していた。
「そうね。でも、それも東京の生活が落ち着いたらにするわ。売れない事が分かったから、まずはあなたとの生活を優先したいもの」
麗花の言葉に清太は微笑む。
「うん。東京で住む場所も、楜沢さんにお願いする?」
「そうね。でも本当にいいの?ここを離れて」
「良いんだよ。俺は三男だし、兄貴達に使われるより、麗花と東京で頑張りたいし」
1度も外の世界を見たことのない麗花と清太は、東京へ行くことに迷いはなく、それよりも期待と希望に満ちていた。
「採用してくれた会社の社長さんも良い人だし、最初は慣れないことばかりで大変だろうけど、絶対麗花を幸せにするから」
優しい笑顔の清太に麗花は癒される。
ずっと幼馴染だった清太が、恋人になり夫になる。
麗花は、幸せを全身で感じていた。
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