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●100万分の1●
3-4
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蓮司は健が用意してくれたアパートの部屋から、真古登が住むアパートを眺めた。
少し離れてはいるが、蓮司の部屋から真古登の部屋は確認できる。ただ、真古登の部屋は2階だったので、外からはもちろん様子を伺う事はできない。
「女性を探すためだけに、わざわざアパートまで用意するか?マジでヤバい感じなのかよ」
健から今回の調査として、真古登のアパートの直ぐ目の前のアパートの鍵と、資料のファイルを渡されていた。
蓮司が使う部屋には一通りの生活用品も揃っていて、菜々緒を探すためだけに、何故ここまでお金をかける必要があるのか逆に怖くなる。
『山内さんが、うちの子会社の社員との間にトラブルを起こしていたのなら、早期に解決しなくてはならなかったからね』
蓮司との電話で健は答える。
健はまだ、真古登が菜々緒に手を下しているのでは無いかと思っている。
もちろん行方の分からない菜々緒が心配なのもあるが、大事件になって会社の信用が失墜するのも避けなければならない。
まして、自社が扱う不動産物件で殺人事件などもってのほかである。
「おいおい、マジかよー。遺体と御対面とか勘弁してよー」
蓮司は健の考えている事を察して、背筋がヒヤリとして武者震いをする。
『本当にそこまでヤバいならお前に頼まない。素人に危険な真似はさせられないだろ』
万が一、真古登が菜々緒を殺害して部屋に隠しているのなら、蓮司が訪ねて行っても、部屋を開ける事は絶対ないだろうと健は思っている。
「……健サンならやらせそうですけど」
蓮司の反応に健は笑う。
『とりあえず、部屋の様子が知りたい。資料を参考に、分かる範囲で見てきてくれないか?』
「へーい。了解」
蓮司は健との電話を切ると、そろそろ真古登が帰宅するかと部屋の窓からアパート周辺をチェックした。
少し離れてはいるが、蓮司の部屋から真古登の部屋は確認できる。ただ、真古登の部屋は2階だったので、外からはもちろん様子を伺う事はできない。
「女性を探すためだけに、わざわざアパートまで用意するか?マジでヤバい感じなのかよ」
健から今回の調査として、真古登のアパートの直ぐ目の前のアパートの鍵と、資料のファイルを渡されていた。
蓮司が使う部屋には一通りの生活用品も揃っていて、菜々緒を探すためだけに、何故ここまでお金をかける必要があるのか逆に怖くなる。
『山内さんが、うちの子会社の社員との間にトラブルを起こしていたのなら、早期に解決しなくてはならなかったからね』
蓮司との電話で健は答える。
健はまだ、真古登が菜々緒に手を下しているのでは無いかと思っている。
もちろん行方の分からない菜々緒が心配なのもあるが、大事件になって会社の信用が失墜するのも避けなければならない。
まして、自社が扱う不動産物件で殺人事件などもってのほかである。
「おいおい、マジかよー。遺体と御対面とか勘弁してよー」
蓮司は健の考えている事を察して、背筋がヒヤリとして武者震いをする。
『本当にそこまでヤバいならお前に頼まない。素人に危険な真似はさせられないだろ』
万が一、真古登が菜々緒を殺害して部屋に隠しているのなら、蓮司が訪ねて行っても、部屋を開ける事は絶対ないだろうと健は思っている。
「……健サンならやらせそうですけど」
蓮司の反応に健は笑う。
『とりあえず、部屋の様子が知りたい。資料を参考に、分かる範囲で見てきてくれないか?』
「へーい。了解」
蓮司は健との電話を切ると、そろそろ真古登が帰宅するかと部屋の窓からアパート周辺をチェックした。
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