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第二夜。
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昨晩遅くに現れた女神様のような天使様のフリをしたなにか。が置き土産にしていった三輪車を持って出掛ける俺。
間違っても、乗って遊ぶ気で持って出掛けたのでは無いと、俺の名誉の為に記しておく――。
実は、この三輪車。
呪いの三輪車って表題の小説と言うか怪文書。
あれの表紙のようにボロボロなんすわ。
蜘蛛の巣張りーの、錆まくりーので、まぢ呪われてんぢゃね? って感じなんすわ。
昨晩現れた、なにか。が言ってたような、ボーナス廃課金で得られるゴッズアイテムには、到底、思えんのですわ。
実際、俺が試した時も、人として大事ななにかを失っただけだし……。
そこで俺は安っぽい電卓ぐらいの脳味噌をフルに回転させて、閃いた事を実行する為に持って出掛けたと言う訳だ!
間違っても、乗って遊ぶ気で持って出掛けたのでは無いと、俺の名誉の為にもう一度だけ記しておく――大事な事なので二度記す。
向かっている先は、この界隈では色んな意味で有名な自転車店だ。
実際は極一部の人しか知らないけども。
天文台に等しい望遠鏡が屋根から覗いているのが目印で、電波なおやぢさんが有名。
実際は極一部の人しか知らないけども。
そこの双子の娘さんがまぢ凄えのよ。って訳で、その自転車店に持ってきた俺。
修理すれば、書いて字の如く猛り狂って走る。と言う言葉の意味通り、猛走出来ると思ったからだ!
単純だけど、良いんだそんなで!
「「いらっしゃいませ~」」
噂をすればなんとやら、可憐な声で出迎えてくれた。
「うわっ、なにそれ⁉︎ 状態最悪じゃん! 廃車にすんの?」
と、お客に対してはNGワードを平気で宣いながら、三輪車をジロジロ見る、存外、失敬な痛いピンクのメガネを掛けた超絶美少女。
異国の人だろうか? 金髪碧眼でツインテール。
ま、噂では聴いていたけども、声に容姿も電脳歌姫にそっくりと言うかまんま過ぎて怖いわ。
「あ、いえ……修理をお願いしたくて……」
「こんなの、修理する? 買い替えた方が早いって。ボクなら捨てるよ」
失敬極まりない物言いで、自転車店にはお約束の買い替えアピール。
名札は――未来ちゃんって言うのか。
名前を読み替えると電脳歌姫のあの子にそっくりって……ある意味で危険だろ? 各方面から苦情くるぞ?
「お、お姉ちゃん! す、すいません。アイが伺います」
作業場――ピットでスポーツサイクルの修理をしていた、失敬な店員を姉と呼び、叱咤しながら駆け寄ってきた姉にそっくりな子が、俺に深々と頭を下げて謝罪をしてくれた。
出来た妹さんか……見れば本当にそっくり――違った。
たわわな果実がもの凄え破壊力だった!
俺の元へ来る際に、ぷるんぷるんと暴れまくり。姉の方は――ぷ。ちっぱいなのにな。
「なにかボクの事で失礼な事を考えてなかったかな? 今さ、キュピーンって来た!」
君はエスパーかな? 否、ニュータイプだな。
しかし……なんだろう、凄く寒くなって呼吸も覚束ないんですけども。
はっ⁉︎ これが恋! ――って、違うわ、阿呆か。
「お、お姉ちゃん! お客さんに殺気を放って威嚇するのは駄目だって言ったよアイは! ――本当にすいません!」
「アイは相変わらずだね~」
殺気ってなに? 俺はお客だよね?
ま、姉は置いておいて……妹さんはアイちゃんって言うのか。
良し、熱烈な危ないファンになろうと!
「えーと、その三輪車を修理するで良いんですよね?」
「あ、はい。出来ますか?」
「正直に言うと、お姉ちゃんが言ったように買い替えた方が早いんですけど、事情があるんですよね?」
「あ、はい。色々と混み入った。まぢで有り得ない事情が――」
「解りました。アイが責任を持って、頑張って直します。安心して下さい」
なんて良い子だ……惚れた! 俺、ヤバない?
「――でも、一つだけ伝えておきます」
真剣な面持ちになり、俺をジッと見るアイちゃん――え? アイちゃんから愛の告白ですか? なんちゃって。
「この三輪車、良くないなにか。が憑いてますよ、きっと」
「あー、それボクも感じた。だから買い替えた方が良いって薦めたんだけど?」
エスパーでもニュータイプでも無かった。
霊能者さん、或いは新手のサギ商法――これは無いな、うん。
「どう言う事ですか?」
「えーと、なんて言えば良いやら……」
「単的に言えば、呪われてんじゃないの?」
「お、お姉ちゃん! 本当にすいません!」
「あ、いえ。お気になさらず……」
未来ちゃんの的を射ている言葉に、不覚にも動揺してしまった俺――。
決して、アイちゃんのたわわな果実がペコペコ謝る度に揺れるサマにでは無いと、俺の名誉の為に記しておく。
なにかの抽選で当たった呪いの三輪車は、運の意味で言っても確かについているし、女神様のような天使様のフリをしたなにか。が憑いているもんな。
――上手いな。小説のネタに戴こう。
「あ、でも大切なので……」
「――解りました。でも、今日はお預りしますね。直ぐには難しいので」
「代車出そうか?」「お姉ちゃん!」
三輪車に乗って帰る前提で弄るのやめて。
双子の中心で阿呆かと心で叫ぶ俺だった――。
――――――――――
気になる続きはあるのか?
答えは広告の後で!(笑)
間違っても、乗って遊ぶ気で持って出掛けたのでは無いと、俺の名誉の為に記しておく――。
実は、この三輪車。
呪いの三輪車って表題の小説と言うか怪文書。
あれの表紙のようにボロボロなんすわ。
蜘蛛の巣張りーの、錆まくりーので、まぢ呪われてんぢゃね? って感じなんすわ。
昨晩現れた、なにか。が言ってたような、ボーナス廃課金で得られるゴッズアイテムには、到底、思えんのですわ。
実際、俺が試した時も、人として大事ななにかを失っただけだし……。
そこで俺は安っぽい電卓ぐらいの脳味噌をフルに回転させて、閃いた事を実行する為に持って出掛けたと言う訳だ!
間違っても、乗って遊ぶ気で持って出掛けたのでは無いと、俺の名誉の為にもう一度だけ記しておく――大事な事なので二度記す。
向かっている先は、この界隈では色んな意味で有名な自転車店だ。
実際は極一部の人しか知らないけども。
天文台に等しい望遠鏡が屋根から覗いているのが目印で、電波なおやぢさんが有名。
実際は極一部の人しか知らないけども。
そこの双子の娘さんがまぢ凄えのよ。って訳で、その自転車店に持ってきた俺。
修理すれば、書いて字の如く猛り狂って走る。と言う言葉の意味通り、猛走出来ると思ったからだ!
単純だけど、良いんだそんなで!
「「いらっしゃいませ~」」
噂をすればなんとやら、可憐な声で出迎えてくれた。
「うわっ、なにそれ⁉︎ 状態最悪じゃん! 廃車にすんの?」
と、お客に対してはNGワードを平気で宣いながら、三輪車をジロジロ見る、存外、失敬な痛いピンクのメガネを掛けた超絶美少女。
異国の人だろうか? 金髪碧眼でツインテール。
ま、噂では聴いていたけども、声に容姿も電脳歌姫にそっくりと言うかまんま過ぎて怖いわ。
「あ、いえ……修理をお願いしたくて……」
「こんなの、修理する? 買い替えた方が早いって。ボクなら捨てるよ」
失敬極まりない物言いで、自転車店にはお約束の買い替えアピール。
名札は――未来ちゃんって言うのか。
名前を読み替えると電脳歌姫のあの子にそっくりって……ある意味で危険だろ? 各方面から苦情くるぞ?
「お、お姉ちゃん! す、すいません。アイが伺います」
作業場――ピットでスポーツサイクルの修理をしていた、失敬な店員を姉と呼び、叱咤しながら駆け寄ってきた姉にそっくりな子が、俺に深々と頭を下げて謝罪をしてくれた。
出来た妹さんか……見れば本当にそっくり――違った。
たわわな果実がもの凄え破壊力だった!
俺の元へ来る際に、ぷるんぷるんと暴れまくり。姉の方は――ぷ。ちっぱいなのにな。
「なにかボクの事で失礼な事を考えてなかったかな? 今さ、キュピーンって来た!」
君はエスパーかな? 否、ニュータイプだな。
しかし……なんだろう、凄く寒くなって呼吸も覚束ないんですけども。
はっ⁉︎ これが恋! ――って、違うわ、阿呆か。
「お、お姉ちゃん! お客さんに殺気を放って威嚇するのは駄目だって言ったよアイは! ――本当にすいません!」
「アイは相変わらずだね~」
殺気ってなに? 俺はお客だよね?
ま、姉は置いておいて……妹さんはアイちゃんって言うのか。
良し、熱烈な危ないファンになろうと!
「えーと、その三輪車を修理するで良いんですよね?」
「あ、はい。出来ますか?」
「正直に言うと、お姉ちゃんが言ったように買い替えた方が早いんですけど、事情があるんですよね?」
「あ、はい。色々と混み入った。まぢで有り得ない事情が――」
「解りました。アイが責任を持って、頑張って直します。安心して下さい」
なんて良い子だ……惚れた! 俺、ヤバない?
「――でも、一つだけ伝えておきます」
真剣な面持ちになり、俺をジッと見るアイちゃん――え? アイちゃんから愛の告白ですか? なんちゃって。
「この三輪車、良くないなにか。が憑いてますよ、きっと」
「あー、それボクも感じた。だから買い替えた方が良いって薦めたんだけど?」
エスパーでもニュータイプでも無かった。
霊能者さん、或いは新手のサギ商法――これは無いな、うん。
「どう言う事ですか?」
「えーと、なんて言えば良いやら……」
「単的に言えば、呪われてんじゃないの?」
「お、お姉ちゃん! 本当にすいません!」
「あ、いえ。お気になさらず……」
未来ちゃんの的を射ている言葉に、不覚にも動揺してしまった俺――。
決して、アイちゃんのたわわな果実がペコペコ謝る度に揺れるサマにでは無いと、俺の名誉の為に記しておく。
なにかの抽選で当たった呪いの三輪車は、運の意味で言っても確かについているし、女神様のような天使様のフリをしたなにか。が憑いているもんな。
――上手いな。小説のネタに戴こう。
「あ、でも大切なので……」
「――解りました。でも、今日はお預りしますね。直ぐには難しいので」
「代車出そうか?」「お姉ちゃん!」
三輪車に乗って帰る前提で弄るのやめて。
双子の中心で阿呆かと心で叫ぶ俺だった――。
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