流行りの異世界――転生先が修羅場で阿鼻叫喚だった件について説明と謝罪を求めたい。

されど電波おやぢは妄想を騙る

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第一四幕。

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 見送って宿屋の扉を潜り、宿店主の居る受付へと向かう。

「いらっしゃ――おっと、これは竜巫女様、失礼致しました! 相変わらずお綺麗ですな!」

 私と紅に気付くなり、元気良く挨拶してくる中太りで小柄、がっちりした体格の男性――その容姿からドワーフ族だと思われる。

「――見え透いた世辞は良い。宿を頼めるかの?」

「へい、勿論でさぁ! ――所で竜巫女様。つかぬ事をお尋ねしやすが、其方の聖騎士様は……」

 私の方に視線を移し、怪訝そうに紅に尋ねる宿店主。

「うむ。儂の伴侶はんりょ、主人だの」

 濁さず、隠さず、有りのままに伝える紅。

「――え⁉︎ え~~っ⁉︎ い、いつの間に⁉︎ ほ、本当にご婚姻なさったのですかいっ⁉︎ こんな事を申し上げると大変不敬で失礼ではありますが……人種と……お見受け致しますけど」

 紅から知らされて、目を見開き驚く宿店主だった。

「うむ。色々とあっての。儂と主人は切っても切れぬ、相思相愛の仲であるでの?」

 あたかも当然の様に言い切る紅。

「くはぁ~っ! ご馳走様でさぁっ! こりゃぁ~目出度めでたいっ! 村を挙げて盛大にお祝いするとしますぜっ! 早速、村長に連絡を――」

 両の手を打ち大袈裟に喜んでみせる、ドワーフ族とは思えない気さくな宿店主だった。

 しかし私は――。

「――済まない。少々、事情が込み入ってるので丁重にお断りさせてもらう。――如何せん、お忍びなので、な? 私が試練の間に行く間、静かに世話になりたい」

 とかなんとかな理由を付けて断っておく。
 行く先を隠しても良かったが、正直に伝えた方が信憑性も上がると踏んでそうした。
 祭り上げられると、後々が面倒臭いから嫌なのが本音。

「試練の間に⁉︎ ――と言う事は、旦那は勇者候補だったんすね……事情も知らずはしゃいですいやせんでした」

 思った通り効果覿面だった。

「お気持ちだけ有り難く頂戴しておくよ。迷惑を掛けるかもしれないので、宿賃についても色を付けておく――済まない」

 迷惑料に、口止め料も込みで。

「解りやした――宿賃は正規以下で良いっスよ。――あの憎き糞豚野郎共を亡き者に! 旦那、どうかあの子達の敵を討ってやって下さい!」

 私の右手を両手で力強く包み、必死になって嘆願してくる宿店主だった。

「――配慮に感謝する。私に出来る最善を尽くす事を約束しよう。それと、武具屋――腕の良い鍛治師が居る所を紹介して欲しい」

 思う事があって、少し覗いておきたかった私は、店主にそう尋ねた。

「お安い御用ですぜ。それでしたら村外れで商いをしてる武具屋が一番でさぁ。ちょいと偏屈な爺さんですが、ウチ等ドワーフ族の鍛治師ですし、腕も確かですぜ。鑑定士でもあるんで、武具の価値にも詳しいんでさぁ」

「了解した――僅かで申し訳無いが、宿代とは別だ。酒でも飲んで美味い物でも食べてくれ」

 金貨を一枚を握らせておく。

「こ、こんなに⁉︎ ――旦那、すいやせん。御地になりやす」

 実は金貨にどれ程の価値があるのかが解らなかったので、試しに祝儀を手渡す事にしたのだった。
 お陰でこの世界での相場がある程度は見えてきた。
 路銀については大量に貰ってあるし、当面は大丈夫そうだな。

 部屋の事は宿店主を信用して任せておき、早々に立ち去った私と紅は、教えて貰った武具屋へと向かった――。



 ――――――――――
 気になる続きはCMの後!
 チャンネルは、そのまま!(笑)
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