ウィッチ・ザ・ヘイト!〜俺だけ使える【敵視】魔法のせいで、両親に憎まれ村を追放されました。男で唯一の魔術師になったので最強を目指します〜

(有)八

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序章 魔術師の誕生

5話 目指せ!ランクアップ!

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「はー……本当にお祭りみたいだ……」

 早朝、冒険者ギルドに来た俺は道ゆく人の多さに思わずため息がでた。

 冒険者ギルドは町の中心部に建てられた半球状のドームだ。受付カウンターでは観戦チケットが売られており、長蛇の列を作っていた。
 冒険者同士の対決なんて、そうそう観れるものじゃないしな。魔法が飛び交う戦いはさぞ迫力があるんだろう。

「おはようございますタクト」
「うぉ!? お、おはようカナタ」

 突然背後から声をかけられた。驚いて振り返ると、昨日と変わらずジトっとした目で見つめるカナタがそこにいた。
 この人は……あまり表情に変化が無いから、何を考えてるのか分かりにくい。正直ちょっと苦手だ。

「私はタクトの考えてる事は手に取るように分かるですよ」
「う……本当に思考を読めるんだな」
「魔術師ですから」

 なかなか良い魔法を持ってるな。相手の思考が読めるなら、戦いではかなりのアドバンテージになるだろう。

「そうでしょうか。私は――」
「おーいタクトー!」

 カナタの言葉を遮って現れたのは、冒険者仲間のリオンだった。一緒にユルナもいる。
 駆け足で俺たちの元へ寄ってきたリオンは、なにやら興奮した様子で満面の笑みを見せる。

「今日は応援よろしくね! 私たちの出番は三組目だよ!」

 手元のパンフレットを見るとランクアップ競技は全部で八試合あるらしい。三対三のチーム戦で勝ったチームがランクアップできるようだ。

「よーし、今日こそ勝ってランクアップするぞー!」
「「「おーッ!!」」」

 ユルナが高らかに拳を振り上げるとそれに続いて二人も拳を上げた。

「……アンタ達が三組目の相手かい? なんだ弱そうで良かった」

 意気込んでいる俺たちに一人の女剣士が近寄ってきた。その後ろには魔術師と狩人もいる。
 あれ? この人達どこかで見覚えが……。

「ん? なんでアンタがここにいるのさ、タクト」

 やっぱりそうだ。この人達は俺が村を追放された日、広場で俺を笑った冒険者たちだ。
 女剣士はジロジロと俺を舐め回すように見ると、鼻で笑った。

「村を追放されてどっかで野垂れ死んでるかと思ったけど」
「運だけは強いみたいじゃん?」
「あん時のアンタの泣き顔、マジウケたわ」

 以前よりも俺に対する風当たりが強い。きっとあの時村にいたこの人たちにも、俺の敵視ヘイト魔法がかかっているのだろう。
 そして、半年近く経った今でも魔法の効果が残っているようだ。

 モンスターと違って、人からの敵視は嘲笑ちょうしょう侮蔑ぶべつが入る分、俺の心をえぐっていく。

「――何なんですかあなた達」

 リオンが俺と冒険者の間に割って入った。その声色から、リオンが怒っているのが分かる。

「聞いていて気分が良い会話ではないな。タクトと過去に何があったのか知らないが、随分な態度じゃないか」
「男の子一人を寄ってたかってイジめるなんて、すごくダサいです」

 カナタとユルナも同じくして冒険者たちを睨みつける。
 元はといえば俺の敵視魔法がかかっているせいで嫌われているのだが、その前から俺を馬鹿にしてきた連中だ。性悪にさらに拍車がかかった感じか。

「なんだかえらく気に入られているみたいじゃないか。『能無し』のガキのくせに」
「――ッ! タクトに謝りなさい!」
「やだね。どうしても謝って欲しいなら、勝負でアタシらに勝てたら考えてやるよ」
「……その言葉、忘れないで下さいね」

 うわー、なんかお互いに火ついちゃってるよ。
 いつの間にか俺たちのやり取りにギャラリーまで出来ちゃってるし。

 女剣士がくるりと俺たちに背を向けると、ギャラリーを押し退けて去っていく。そのあとに続いて狩人と魔術師の二人も去っていった。

 去り際に女魔術師がチラリとリオンを見て何か呟いていたが、ギャラリーのざわめきで聞き取れなかった。

「『勝てるわけないじゃん、馬鹿な奴ら』……と、吐き捨てていたようです」
「カナタはもはや地獄耳だなそれ」

 落ち着いている俺とカナタとは対照的に、リオンとユルナは闘志の炎を燃やしていた。

「ムキーー!! なんなのあの人たちムカつくー!」
「ここまでコケにされてタダじゃおかないぞ! ギッタンギッタンのけちょんけちょんにしてやる!」

 うーん、ユルナは言葉の端々に古臭さが出るなぁ。本当に二十歳なんだろうか? 本人には口が裂けても言えないけど。

 けれども、俺の為にここまで怒ってくれるのは少し嬉しかった。

「皆、ごめんなさい。俺のせいで変に目つけられちゃったみたいで……」
「タクトは気にする事ないよ!」
「ああそうだ。絶対にアイツらに謝らせてやる」

 なんだか益々やる気になっているみたいだ。

「では、私たちもそろそろ競技の準備をしましょうか」
「必ず勝ってみせるからね! 約束する!」
「ああ……三人とも頑張って!」

 三人は控室へ、俺は観客席へと向かった。

* * *

「嘘だろ……どんだけ魔力を持ってるんだよ、コイツら……ッ」
「ユルナ! 私、もう魔力が持たないッ……」

 三対三で始まった対決は、三十分間で相手に降参させるか、場外に弾き出すかで決着が決まるルールだった。
 相手に大怪我をさせないよう武器も木刀などに限られている。そのせいもあってか、勝負は主に魔法の応酬になっていた。

 激しくぶつかり合う火球や雷……だが、それは等しく訪れる『魔力の枯渇』によって、一組目も二組目も最終的には格闘戦に派生した。

 三組目の対決が始まって二十分余りが経過した時、リオンたちは圧倒的な魔力差に防戦を強いられていた。

(なんでだ……? 他の冒険者達は十五分も魔法を使い続けてたら、みんな苦しそうな顔をしていたのに……)

 相手は遠距離から魔法を撃ち続けて、リオンたちの反撃を許さない。それなのに威力は一向に衰えず、余裕の表情だった。

「ほらほらほら! さっきまでの威勢はどうした?」
「キャハハッ! 早く降参しないと、丸焼きになっちゃうよー?」

 次々と放たれる火球ファイアボール。それらはリオンたちの眼前で透明な壁にぶつかり、爆発し続けている。

「クソッ……こんな、何も出来ずに……ッ!」

 リオンとユルナが張った魔法障壁によって今は守られている……が、それも限界を迎えようとしていた。
 宙に展開された詠唱紋に亀裂が入りはじめた。

「リ……リオンッ!! 頑張れぇ!!」

 苦しそうなリオンの姿に、俺は声を張り上げた。それしか俺にできる事はない。

「タクト……くっ!」

 一瞬、リオンと目が合った。
 汗を垂らし、下唇を噛んだリオンが何かを呟く。吹き荒れる爆風によって声は聞き取れ無かったが「ごめん」と、そう言ったように見えた。

 ――直後、展開されていた詠唱紋がガラスが割れたような音を立てて、弾け飛んだ。
 
 爆風によってリオンたちが場外に弾き出されると、主審が旗を上げてコールを告げる。

 冒険者『青』チーム場外ッ! 勝者、冒険者『赤』チームッ!

* * *

 傷を負ったリオン達は救護室へと運ばれていた。
 扉を開けて、真っ先に俺の目に飛び込んできたのは三人の暗く沈んだ表情だった。

「あ……タクト」
「リオン……その、あの」

 俺は何を言えばいい?
 残念だったね? 気にする事無い? 次がある? 
 どれも気休めの言葉しか出てこない。

 そんな言葉は決して掛けられないほど、彼女たちは消沈していた。
 重い空気の中、最初に口を開いたのはリオンだった。

「……ごめんね! 負けちゃった! あんなに啖呵たんか切ったのに……約束、守れなくて……ごめん……」

 リオンの言葉尻は徐々にしぼんで、最後は消え入りそうな声だった。
 
 ……元はといえばで火が点いた対決だ。それが無ければ、悔やむのはランクアップ出来なかった事だけで済んだのだ。

 彼女達に『約束』という重荷と責任を背負わせたのは、俺だ。

「――ごめん」
「タクト……?」

 謝ったところで彼女たちの傷が癒えるわけじゃない。背負わせてしまった責任を今更取り払うことはできない。
 頭では分かっていても、俺は謝らずにはいられなかった。

「ごめん……ッ」

 結局かける言葉が見つからなかった俺は、その場から逃げるように部屋を後にした。
 後ろから引き止める声が聞こえた。
 ……これ以上俺が側にいても、皆につらい思いをさせるだけだ。

* * *

 冒険者ギルドを飛び出した俺は、暗い気持ちを引きずって歩いていた。

 ドンッ

「あっ……ごめんなさ――」

 俯いていたせいで、人にぶつかってしまったようだ。

「あれぇ? 『能無し』のタクトじゃん」

 聞き覚えのある声に顔をあげると、目の前にはニヤニヤとした笑みを浮かべる女剣士が、俺を見下ろしていた。
 剣士の後ろには仲間の魔術師と狩人もいた。

「アンタみたいなクソガキにあんなに躍起やっきになっちゃって馬鹿みたい」
「口ほどにもなかったしー。めちゃ弱でウケる」
「もう少し張り合いがないと、ランクアップの達成感も薄れるよねぇ」

 三人の笑い声が響く。
 ひとしきり笑ったあとで、剣士の人がふところから小さな瓶取り出すと、俺の眼前で見せつけるように揺らした。中には青色の液体が入っている。

。これを飲んでしばらくの間は魔力が回復し続ける」
「――ッ! まさかお前ら!」

 冒険者ギルドの競技ルールではポーション類の使用禁止が書かれていた。使用すればルール違反となり罰金と半年間のランクアップ競技出場禁止になる。

「んー? 私はただアイテムの説明をしただけよ?」
「そうそう。ルールは守らなきゃねー。

 たしかに試合使用する事を禁止する文言はない。これはギルド側の落ち度だろう。
 ルールの穴。グレーゾーンともいえる行為を、この人達は行なっていたのだと暗に語っていた。

「お前達は……真剣に戦おうとしてたリオン達になんとも思わないのか……ッ!」
「なーに怒ってんのさ? 上に行くには仕事ができるかどうかだけじゃない、力が有るか無いかだけ」
「頭を使うのも力の一つじゃない? あ、『能無し』だから分からないかっ」

 噛み締めた奥歯がギリリと音を立てた。
 女達の笑い声が
 うなだれて悲しげなリオン達の顔が脳裏に浮かんだ。

「……お前達は、どこまでも人の想いを踏みにじりやがってッ……」

 そのとき、静かに俺の右手に『力』が宿っていた。
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