34 / 44
一章 憎しみの魔女
34話 憎しみの魔女 レイラ
しおりを挟む
土煙の中、突如として現れた謎の女が、私を見て呟いた。
「あなたは……だれ?」
自らを『憎しみの魔女レイラ』と言った彼女は、首を傾げて私を見つめている。
宝石のような綺麗な赤い瞳は、その奥に光を灯していなかった。
「タクト……タクトはどこに……」
彼女の問いには答えず、私は狼狽えていた。
辺りを見回し少年の姿を探すがどこにもいない。理解が追いつかない状況に、気が動転していたのだと思う。
知った顔に安心を求めて、目の前の事象から意識を外そうとする。
「――タクト」
レイラが彼の名を口にした。
恐る恐るレイラに視線を戻すと、彼女は手を胸に当ておかしな事を言う。
「――彼は、私の中で眠ってる」
その言葉には愛しいものを愛でるかのような、愛情に満ちた声だった。
しかし、何とも言えない不気味さも孕んでいる。
ふと、レイラの右腕に目が留まった。そこには見覚えのある魔導具が着けられている。
黒い革製のベルトで腕時計のような、水晶玉をはめ込んだ魔導具。
あれは、彼が着けていたものではなかったか?
「あなた……その魔導具は」
「これは……邪魔ね」
そう言って腕から魔導具を取り外すと、その場に落とし捨てた。
レイラが魔導具を外してすぐ、これまで感じていた冷たい魔力がその鋭さを増した。
あの魔導具が抑え付けていたのだろうか? 未だかつて、感じた事が無いほどの膨大な魔力に恐れを抱く。
「な、なにが起こったッ? 魔女は?! 奴はどこに消えた?」
私と同じように吹き飛ばされていたワインズが、私とレイラを交互に見やる。
ワインズの言葉に反応を示したのはレイラだった。
「……魔女は私。あなたは、だれ?」
私にも聞いた言葉をワインズにも投げかける。
レイラと目が合ったワインズは眉を八の字にして恐怖に顔を歪ませた。
「なんと……禍々しい魔力……ついに正体を現したな魔女がッ!!」
ワインズがギルド衛兵を呼ぶと、鎧に身を包んだ数十人が駆けつけた。
衛兵たちは処刑台の周囲をぐるりと包囲する。
レイラはそんな衛兵たちを意に介さず、問いかけに答えられなかった事が悲しいのか、憂いた表情をしている。
「今こそ、憎しみの元凶を滅ぼすのだ!」
――応ッ とワインズに応える衛兵は、各々が詠唱を始める。
炎が燃え盛り水は渦巻く。上空には雨雲が発生し稲光が轟いた。
様々な魔法が唱えられ、その全ての標的になったレイラへと向けて、一斉に降り注がれる。
大きな地鳴りと爆炎が巻き起こった。
とても一人の人間に向けて使う魔法では無い。まるでドラゴンか巨大モンスターでも相手にしているのか、と言うほどの威力だった。しかし――
「――どうして……?」
私が疑問に思ったのは放たれた魔法に対してではない。
これだけの攻撃を受けて地面が抉れているにも関わらず、平気な顔で佇むレイラに向けてだった。
レイラの立つ場所を除いて、隕石でも落ちたのかと思うほど周囲は陥没している。
魔法を唱えた衛兵たちですら、言葉を失い驚愕していた。
「……どうして、私を憎むの……?」
レイラの髪がフワリと浮かび上がる。
彼女の周囲に紫色の光が飛び回り、光はいくつかの玉になった。宙を流れるように輪になると、だんだんと回転の速度が速くなる。
速さを増すたびに、光の玉は輝きも増していった。
両手を左右に伸ばし、手の平が衛兵たちに向けられるとポツリと詠唱を溢す。
「【叛逆】」
その瞬間、宙に円を描いていた光の玉が全方位に向けて放たれた。
彼女を中心にまるで竜巻の中にいるかのような暴風が吹き荒れる。
取り囲んでいた衛兵たちを薙ぎ飛ばし、私の元へ衛兵の何人かが吹き飛んできた。
吹き荒れる風が、悲鳴も呻き声も掻き消して、宮殿の壁や柱に亀裂を入れる。
あまりにもめちゃくちゃな事象に、これは私の知る魔法なのかと目を疑うほどだった。
* * *
俺は――今度こそ死んだのか?
ワインズが処刑台の縄にナイフを入れた時から、記憶があやふやだ。
真っ暗な闇の中を、漂っているのか沈んでいるのか分からない。自分の体を認識できない。
手を動かそうとしても何も無い。
深い、深い闇の中で自分が液体になったような感覚。そんな状態でしばらく漂っていると、一粒だけ光が見えた。
星? いや違うな、火? それも違う。
光は一定の輝きを放ち徐々に大きくなっていく。
光の中に何かが映っている。これは……宮殿?
俺が最後に見ていた光景とは少しだけ違うな。
辺りには数十人の鎧を着た人が倒れているし、その中にはユノウの姿もあった。
枷が外れてる? 誰かが助けてくれたのだろうか。もしそうだとしたらリンかリーフィリアが来てくれたのか?
それにしても、この光に映る光景はなんなんだろう。もしかして俺はゴーストにでもなってしまったのか。
死んでモンスターに転生なんて洒落にならない。
まあでも……憎まれ続けるよりはいいか……
俺は考えることをやめた。考えても死んでいるのなら無駄なのだから。
夢を語ってはバカにされ、力を持ったら憎まれ。
やっと魔術師を目指せると思ったら処刑されて終わり。
つまらない人生だったな……もっと冒険したかったな……。
その思考を最後に、俺は眠りについた。
* * *
「どうなってる……なんだこれは……」
「リーフィリアさん! あそこ!」
宮殿に近付くごとに、外から感じていた膨大な魔力も圧を増していた。
先程、とてつもない衝撃と轟音が二回響き渡りある程度予想はしていたが……宮殿内部は凄惨な様相をしていた。
リンが指差すのは処刑場の端。そこにユノウが座り込んで呆然としている。そのユノウが見つめる視線の先には、一人の女が立っていた。
「魔術師か? あいつがコレをやったのか……?」
宮殿内はその荘厳な内装を滅茶苦茶にされていた。
床にはギルド衛兵と思われる人が数十人倒れている。処刑台をぐるりと囲む観衆の席には、重なり合って倒れる人で埋め尽くされていた。
処刑台があったとされる中央に佇む女。ただその一人を除いて皆、地に伏していたのだ。
「あの女から、嫌な魔力を感じる……」
「ちょ! リーフィリアさんッ!」
リンの腕を除けて、私は観衆席から飛び降りる。
処刑場に降り立った私をチラリと横目で認識したようだ。
「お前がやったのか?」
「あなたは――だれ?」
感情のない顔で私を見つめる女。まるで人形のように整った顔立ちに、私は不気味さを覚えた。
「私はリーフィリア。『深緑の魔女』と言ったほうが分かるか?」
「――魔女? リーフィリア……ッうぐぅ!!」
「?! おい、どうした――」
突然苦しみ出した女は、頭を抱えて蹲る。
思わず駆け寄ろうとした私を制止する声が聞こえた。
「――リーフィリアさんッ!!」
横を見るとユノウが目を見開き、恐怖に顔を引き攣らせていた。一体なにがあったというんだ。
「ぐっ……リーフィリア……タクト……」
「――ッ!」
女の口から出たタクトの名前でハッとした。
どこを見てもタクトの姿が無い。それにこの女はタクトを知っている?
「貴様ッ!! タクトはどこだ!!」
「う、が……ぁ……」
タクトの名前を聞くたびに彼女の悶絶する声は大きくなっていった。
* * *
『……タクトはどこだ!!』
突然、誰かが俺を呼んだ気がした。
何もない空間に響く声が木霊する。
俺は……誰だ……?
考えが纏まらない。今日何をしていたのか思い出せない。
あれ、今日ってなんだ……? 俺は……なんだ?
感覚が無くなって、俺も俺で無くなって。
全てが消えていく。
「あなたは……だれ?」
自らを『憎しみの魔女レイラ』と言った彼女は、首を傾げて私を見つめている。
宝石のような綺麗な赤い瞳は、その奥に光を灯していなかった。
「タクト……タクトはどこに……」
彼女の問いには答えず、私は狼狽えていた。
辺りを見回し少年の姿を探すがどこにもいない。理解が追いつかない状況に、気が動転していたのだと思う。
知った顔に安心を求めて、目の前の事象から意識を外そうとする。
「――タクト」
レイラが彼の名を口にした。
恐る恐るレイラに視線を戻すと、彼女は手を胸に当ておかしな事を言う。
「――彼は、私の中で眠ってる」
その言葉には愛しいものを愛でるかのような、愛情に満ちた声だった。
しかし、何とも言えない不気味さも孕んでいる。
ふと、レイラの右腕に目が留まった。そこには見覚えのある魔導具が着けられている。
黒い革製のベルトで腕時計のような、水晶玉をはめ込んだ魔導具。
あれは、彼が着けていたものではなかったか?
「あなた……その魔導具は」
「これは……邪魔ね」
そう言って腕から魔導具を取り外すと、その場に落とし捨てた。
レイラが魔導具を外してすぐ、これまで感じていた冷たい魔力がその鋭さを増した。
あの魔導具が抑え付けていたのだろうか? 未だかつて、感じた事が無いほどの膨大な魔力に恐れを抱く。
「な、なにが起こったッ? 魔女は?! 奴はどこに消えた?」
私と同じように吹き飛ばされていたワインズが、私とレイラを交互に見やる。
ワインズの言葉に反応を示したのはレイラだった。
「……魔女は私。あなたは、だれ?」
私にも聞いた言葉をワインズにも投げかける。
レイラと目が合ったワインズは眉を八の字にして恐怖に顔を歪ませた。
「なんと……禍々しい魔力……ついに正体を現したな魔女がッ!!」
ワインズがギルド衛兵を呼ぶと、鎧に身を包んだ数十人が駆けつけた。
衛兵たちは処刑台の周囲をぐるりと包囲する。
レイラはそんな衛兵たちを意に介さず、問いかけに答えられなかった事が悲しいのか、憂いた表情をしている。
「今こそ、憎しみの元凶を滅ぼすのだ!」
――応ッ とワインズに応える衛兵は、各々が詠唱を始める。
炎が燃え盛り水は渦巻く。上空には雨雲が発生し稲光が轟いた。
様々な魔法が唱えられ、その全ての標的になったレイラへと向けて、一斉に降り注がれる。
大きな地鳴りと爆炎が巻き起こった。
とても一人の人間に向けて使う魔法では無い。まるでドラゴンか巨大モンスターでも相手にしているのか、と言うほどの威力だった。しかし――
「――どうして……?」
私が疑問に思ったのは放たれた魔法に対してではない。
これだけの攻撃を受けて地面が抉れているにも関わらず、平気な顔で佇むレイラに向けてだった。
レイラの立つ場所を除いて、隕石でも落ちたのかと思うほど周囲は陥没している。
魔法を唱えた衛兵たちですら、言葉を失い驚愕していた。
「……どうして、私を憎むの……?」
レイラの髪がフワリと浮かび上がる。
彼女の周囲に紫色の光が飛び回り、光はいくつかの玉になった。宙を流れるように輪になると、だんだんと回転の速度が速くなる。
速さを増すたびに、光の玉は輝きも増していった。
両手を左右に伸ばし、手の平が衛兵たちに向けられるとポツリと詠唱を溢す。
「【叛逆】」
その瞬間、宙に円を描いていた光の玉が全方位に向けて放たれた。
彼女を中心にまるで竜巻の中にいるかのような暴風が吹き荒れる。
取り囲んでいた衛兵たちを薙ぎ飛ばし、私の元へ衛兵の何人かが吹き飛んできた。
吹き荒れる風が、悲鳴も呻き声も掻き消して、宮殿の壁や柱に亀裂を入れる。
あまりにもめちゃくちゃな事象に、これは私の知る魔法なのかと目を疑うほどだった。
* * *
俺は――今度こそ死んだのか?
ワインズが処刑台の縄にナイフを入れた時から、記憶があやふやだ。
真っ暗な闇の中を、漂っているのか沈んでいるのか分からない。自分の体を認識できない。
手を動かそうとしても何も無い。
深い、深い闇の中で自分が液体になったような感覚。そんな状態でしばらく漂っていると、一粒だけ光が見えた。
星? いや違うな、火? それも違う。
光は一定の輝きを放ち徐々に大きくなっていく。
光の中に何かが映っている。これは……宮殿?
俺が最後に見ていた光景とは少しだけ違うな。
辺りには数十人の鎧を着た人が倒れているし、その中にはユノウの姿もあった。
枷が外れてる? 誰かが助けてくれたのだろうか。もしそうだとしたらリンかリーフィリアが来てくれたのか?
それにしても、この光に映る光景はなんなんだろう。もしかして俺はゴーストにでもなってしまったのか。
死んでモンスターに転生なんて洒落にならない。
まあでも……憎まれ続けるよりはいいか……
俺は考えることをやめた。考えても死んでいるのなら無駄なのだから。
夢を語ってはバカにされ、力を持ったら憎まれ。
やっと魔術師を目指せると思ったら処刑されて終わり。
つまらない人生だったな……もっと冒険したかったな……。
その思考を最後に、俺は眠りについた。
* * *
「どうなってる……なんだこれは……」
「リーフィリアさん! あそこ!」
宮殿に近付くごとに、外から感じていた膨大な魔力も圧を増していた。
先程、とてつもない衝撃と轟音が二回響き渡りある程度予想はしていたが……宮殿内部は凄惨な様相をしていた。
リンが指差すのは処刑場の端。そこにユノウが座り込んで呆然としている。そのユノウが見つめる視線の先には、一人の女が立っていた。
「魔術師か? あいつがコレをやったのか……?」
宮殿内はその荘厳な内装を滅茶苦茶にされていた。
床にはギルド衛兵と思われる人が数十人倒れている。処刑台をぐるりと囲む観衆の席には、重なり合って倒れる人で埋め尽くされていた。
処刑台があったとされる中央に佇む女。ただその一人を除いて皆、地に伏していたのだ。
「あの女から、嫌な魔力を感じる……」
「ちょ! リーフィリアさんッ!」
リンの腕を除けて、私は観衆席から飛び降りる。
処刑場に降り立った私をチラリと横目で認識したようだ。
「お前がやったのか?」
「あなたは――だれ?」
感情のない顔で私を見つめる女。まるで人形のように整った顔立ちに、私は不気味さを覚えた。
「私はリーフィリア。『深緑の魔女』と言ったほうが分かるか?」
「――魔女? リーフィリア……ッうぐぅ!!」
「?! おい、どうした――」
突然苦しみ出した女は、頭を抱えて蹲る。
思わず駆け寄ろうとした私を制止する声が聞こえた。
「――リーフィリアさんッ!!」
横を見るとユノウが目を見開き、恐怖に顔を引き攣らせていた。一体なにがあったというんだ。
「ぐっ……リーフィリア……タクト……」
「――ッ!」
女の口から出たタクトの名前でハッとした。
どこを見てもタクトの姿が無い。それにこの女はタクトを知っている?
「貴様ッ!! タクトはどこだ!!」
「う、が……ぁ……」
タクトの名前を聞くたびに彼女の悶絶する声は大きくなっていった。
* * *
『……タクトはどこだ!!』
突然、誰かが俺を呼んだ気がした。
何もない空間に響く声が木霊する。
俺は……誰だ……?
考えが纏まらない。今日何をしていたのか思い出せない。
あれ、今日ってなんだ……? 俺は……なんだ?
感覚が無くなって、俺も俺で無くなって。
全てが消えていく。
0
あなたにおすすめの小説
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
外れスキル【アイテム錬成】でSランクパーティを追放された俺、実は神の素材で最強装備を創り放題だったので、辺境で気ままな工房を開きます
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティで「外れスキル」と蔑まれ、雑用係としてこき使われていた錬金術師のアルト。ある日、リーダーの身勝手な失敗の責任を全て押し付けられ、無一文でパーティから追放されてしまう。
絶望の中、流れ着いた辺境の町で、彼は偶然にも伝説の素材【神の涙】を発見。これまで役立たずと言われたスキル【アイテム錬成】が、実は神の素材を扱える唯一無二のチート能力だと知る。
辺境で小さな工房を開いたアルトの元には、彼の作る規格外のアイテムを求めて、なぜか聖女や竜王(美少女の姿)まで訪れるようになり、賑やかで幸せな日々が始まる。
一方、アルトを失った元パーティは没落の一途を辿り、今更になって彼に復帰を懇願してくるが――。「もう、遅いんです」
これは、不遇だった青年が本当の居場所を見つける、ほのぼの工房ライフ&ときどき追放ざまぁファンタジー!
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる