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2章 王城と私
28 呼び出し
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「お前、もっと警戒しろ。獰猛な令嬢達に早くも目を付けられてるじゃないか?」
「え? やっぱり? 私にどうしろと? 相手は王子だよ?」
「いや~、まぁ。あんなアレクを見るのは俺も初めてだが」
「そうなの? え~、このまま隅っこに行って避難したい」
「今更だな。それより王女がさっきからお前を見てるぞ? 4時の方向だ」
と、ユーキさんは私をくるっと回して王女を確認させる。
ゲッ。めっちゃ睨まれてる… 怖いんですけど。
「何で? 何であんなに睨まれてるの私」
「知らん。あ~、ほら『アレクお兄様に近づかないで』じゃないか?」
「あぁ… でもなぁ。言われたのってエスコートが決まっていた後だしねぇ」
「その事情はあの王女様には関係ないだろう。ははは、精々逃げ回るこった」
「あ~、そこは助けてよ。友達じゃん」
「お前こう言う時だけ調子いいな~。ドーンとアレクにくっ付いときゃ何とかなるだろ?」
「え~、今日ずっと一緒にいなきゃダメ? アレクと居ると王女以外のご令嬢も怖くてさ。それに料理を食べたいし」
「色気より食い気か。アレクも大変だなぁ」
「ん?」
「何でもない。今日は騎士団の団長達でもいいから誰かと一緒に居ろ。一人になるなよ」
「は~い。それよりキャスリーン様は来てる?」
「あぁ、さっき居たな。第2王子の護衛がてらパーティーに参加してた」
「は~、仕事か。お疲れ様です。でもちょっと羨ましい。仕事なら理由がつくし」
「ははは、まぁ、がんばれや。そろそろ曲が終わるし、お前、3曲目だろ? ここから立ち去らないと」
「う”~。続けて3曲以上踊るなって誰が決めたんだよ! 嫌だな~」
ユーキさんは私の頭をひと撫でしてからアレクの元へ届けてくれた。ドーンも居る。
「では、ラモン。またな」
私を置いてスタスタと去るユーキさん。本当に容赦ない。こんな2人の間に置いていくなんて。
「ラモン、軽く食事でもするか? それとも喉が渇いたか?」
「あぁ、ありがとう。私は少し座りたいかな、足が痛い」
慣れないヒールで3曲も踊ったせいで靴づれが出来てしまった。
「分かった。ドーン椅子の手配を。私は医者を」
「いやいや、アレク? 医者って大袈裟だよ。座れば落ち着くから」
「そうか? なら下座の空いている所へ下がろうか?」
「そうね。そこなら人もいないでしょうし」
「では、私は料理と飲み物をご用意しましょう」
と、ドーンは足早に料理のコーナーへ行く。アレクは腕で私を支えてくれながら人気のないソファーへ誘導してくれた。
「ここなら死角になっていいか。ん?」
いつの間にか侍女が来ていて、トリスに取り次いでいる。
「アレク様、陛下がお呼びとの事です」
「そうか… ドーンが戻るまで待って欲しいが… 陛下か… クルス、ここでラモンに着け」
「し、しかし。アレク様の警護が」
「いい、ラモンに着くんだ。ラモン、申し訳ないが少し席を外す。ここで待っていてくれ」
そう言って、アレクは侍女とトリスと共に陛下の元へ去って行ってしまった。
「クルス、ごめんね」
「いえ」
クルスは私のソファーの後ろで警護に回る。
しばらくしてからガヤガヤと広場の中央が騒がしくなった。
「何かしら?」
「さぁ? 遠目ですがご令嬢方がアレク様を囲んで騒いでいますね」
「あぁ… アレクも大変ね。その様子だと時間がかかりそうね。ドーン、まだかな?」
「ドーン殿も捕まっていますね。あれは… 総団長達でしょうか」
「そう」
当分一人か。困ったな。一人になるなと言われたばかりなのに。まっクルスが居るからまだマシか。
と、思っていたら案の定知らないご令嬢達に絡まれる。デジャヴ感が半端ない。
「あら? あなたは、確か… アレクサンダー様と来てらした方ね?」
ふ~。私はよっこらしょっと立ち上がって礼をする。
「はい。失礼ですがあなた様は?」
「私? 私を知らないの?」
はい、出た~。『私を知らないの?』。知るかよ。って事は上位貴族様かな?
「申し訳ございません。私は第3騎士団団長のラモンと申します」
「団長! あ~道理で。そう言う事ね」
「と、言いますと?」
「団長同士でご出席だったのね。アレクサンダー様があなたの様な何処の馬の骨とも分からない者をお連れするはずがないもの。ふ~ん」
と、上から下まで見定めるご令嬢はまだ名乗ってくれない。
「お嬢様はどちらの方でしょうか?」
「ふっ。分かった所でどうでもいいでしょう? それよりお帰りになったら? その足じゃもう踊れないでしょう?」
クスクスと取り巻き達も笑い出す。
「あぁ。まぁ、ダンスはもう出来ないでしょうが… 先程も申し上げました通り、団長ですので帰るわけにも参りません。ご容赦下さい。こちらの隅で待機しておりますので」
「そうねぇ。あっ、そうそう。先程場外の廊下で曲者を見たわ。フードを被っている見すぼらしいのを。ちょうどいいわ、あなた団長でしょう? 捕まえて来てたらどう?」
はいはい、どうしても追い出したいだね。ウソ? かどうかは分からないが変な話を振ってくる。
「かしこまりました。では、参考までにあなたのお名前は?」
「はぁ? しつこいわね、まだ聞くの?」
「それが仕事ですから。参考人のお名前を頂戴したいのです」
「ふん。私はレイリアよ。そう、レイリア男爵令嬢」
すると、後ろにいた明るい髪の令嬢が口に手を当ててワナワナし出す。
はは~ん、この令嬢はどうしても名乗らないつもりね。どうせ、その子の名前でしょうに。
「それはあなた様のお名前ですか?」
「えぇ。私がウソを吐くとでも?」
「いえ、確認しただけです。そうですね~、それではそこのあなた。手を貸して下さいますか? 足がこんな事になっていて上手く歩けないのです」
私はワナワナしていた令嬢を指差し指名する。
「わ、私?」
その令嬢は名乗らない偉そうな令嬢を見て助けを求めるているがバッサリ切られた。
「ふふふ、ちょうどいいわ。あなた、助けておあげなさいな。あと、あなたももう帰っていいわよ~。では、ご機嫌よう」
「そんなぁ…」
置いていかれたワナワナ令嬢は今や泣きそうになっている。ごめんよ。
「ごめんなさいね。あなたがレイリア様でしょう?」
「うっ。ぐすん」
涙がポロポロ溢れている。可哀想に。
「一応、仕事だから、見に行かなくちゃいけないの。多分、ウソだろうけど」
「ひっく、ひっく。う、ウソじゃありません。ひっく。男性があなたを呼んでいるのは確かです」
「はぁ? 男性? 特徴は?」
思わず後ろのクルスを見る。クルスはうんと頷いて私の側へやって来た。
「特徴は… 外套のフードを被っている男性で… それぐらいしか。顔などは柱の陰にいらっしゃったので見えませんでした」
「どこ? てか、何でそんな事に?」
「私が先程、お花を摘みに出た所、帰りの廊下で出くわしまして。『ラモン嬢を連れて来て欲しい。アレクサンダー様のお連れの方だ』と、お金の袋を差し出して来て。それで、私、怖くなってしまってその話をトリージア様にお話しした所… あっ!」
トリージア? さっきのお嬢様だな。
「うん、それで?」
私は聞いていないフリで話を促す。
「そ、それで、私がラモン様に伝言するのについて来てくれると、あの方がおっしゃったのでここに来ました。すみません」
レイリア様は泣きじゃくって、例の廊下まで付き添う所じゃなくなっている。
さて、どうしようかな。
「そう… 分かったわ。あなたはもう戻っていいわよ。辛かったわね」
「いえ。申し訳ございませんでした。あと、トリージア様のお名前は…」
「分かってるわ。聞かなかった事にするから」
「すみません、すみません」
「いいの」
レイリア様は泣きながら人ごみの中へ消えて行く。
「クルス。これって罠よね? てかトリージア様って?」
「十中八九罠かと。公爵家の令嬢です」
「また公爵家か… てか行くべき?」
「放置でもいいかと。しかし、別の令嬢が狙われてもアレですし… 警備騎士に言付けますか?」
「そうねぇ…」
てか、誰だ? 呼んでいる男性。しかも私を指名して。気になる。う~。
ドーンもアレクもまだ来そうにないし…
「クルス、装備は?」
「十手と短剣だけ。ラモン様は?」
「私もパーティーに参加するから十手だけ」
実はドレスの下に隠してます。いつかの太ももにダガーならぬ十手。スカートのポケット風のスリットから取り出せるようになっている。クリスタルさん渾身のデザインだよ~。
「よし、行ってみようかな」
「本気で言ってるのか?」
焦ったクルスがタメ口に戻っている。ふふふ。
「そうだよね~、普通ならしないんだけど。ちょっと気になってさ」
クルスは少し考えてから返事をしてくれた。
「俺も行く」
「そうこなくっちゃ」
私とクルスはそっとトイレに続く廊下へ抜け出した。その際、ドア周辺の警備をしていた騎士に伝言を頼む。
『ドーンとアレクへ、廊下へ来てね』と。
多分伝言を聞いたらすっ飛んで来てくれるだろう。多分。ね。
「え? やっぱり? 私にどうしろと? 相手は王子だよ?」
「いや~、まぁ。あんなアレクを見るのは俺も初めてだが」
「そうなの? え~、このまま隅っこに行って避難したい」
「今更だな。それより王女がさっきからお前を見てるぞ? 4時の方向だ」
と、ユーキさんは私をくるっと回して王女を確認させる。
ゲッ。めっちゃ睨まれてる… 怖いんですけど。
「何で? 何であんなに睨まれてるの私」
「知らん。あ~、ほら『アレクお兄様に近づかないで』じゃないか?」
「あぁ… でもなぁ。言われたのってエスコートが決まっていた後だしねぇ」
「その事情はあの王女様には関係ないだろう。ははは、精々逃げ回るこった」
「あ~、そこは助けてよ。友達じゃん」
「お前こう言う時だけ調子いいな~。ドーンとアレクにくっ付いときゃ何とかなるだろ?」
「え~、今日ずっと一緒にいなきゃダメ? アレクと居ると王女以外のご令嬢も怖くてさ。それに料理を食べたいし」
「色気より食い気か。アレクも大変だなぁ」
「ん?」
「何でもない。今日は騎士団の団長達でもいいから誰かと一緒に居ろ。一人になるなよ」
「は~い。それよりキャスリーン様は来てる?」
「あぁ、さっき居たな。第2王子の護衛がてらパーティーに参加してた」
「は~、仕事か。お疲れ様です。でもちょっと羨ましい。仕事なら理由がつくし」
「ははは、まぁ、がんばれや。そろそろ曲が終わるし、お前、3曲目だろ? ここから立ち去らないと」
「う”~。続けて3曲以上踊るなって誰が決めたんだよ! 嫌だな~」
ユーキさんは私の頭をひと撫でしてからアレクの元へ届けてくれた。ドーンも居る。
「では、ラモン。またな」
私を置いてスタスタと去るユーキさん。本当に容赦ない。こんな2人の間に置いていくなんて。
「ラモン、軽く食事でもするか? それとも喉が渇いたか?」
「あぁ、ありがとう。私は少し座りたいかな、足が痛い」
慣れないヒールで3曲も踊ったせいで靴づれが出来てしまった。
「分かった。ドーン椅子の手配を。私は医者を」
「いやいや、アレク? 医者って大袈裟だよ。座れば落ち着くから」
「そうか? なら下座の空いている所へ下がろうか?」
「そうね。そこなら人もいないでしょうし」
「では、私は料理と飲み物をご用意しましょう」
と、ドーンは足早に料理のコーナーへ行く。アレクは腕で私を支えてくれながら人気のないソファーへ誘導してくれた。
「ここなら死角になっていいか。ん?」
いつの間にか侍女が来ていて、トリスに取り次いでいる。
「アレク様、陛下がお呼びとの事です」
「そうか… ドーンが戻るまで待って欲しいが… 陛下か… クルス、ここでラモンに着け」
「し、しかし。アレク様の警護が」
「いい、ラモンに着くんだ。ラモン、申し訳ないが少し席を外す。ここで待っていてくれ」
そう言って、アレクは侍女とトリスと共に陛下の元へ去って行ってしまった。
「クルス、ごめんね」
「いえ」
クルスは私のソファーの後ろで警護に回る。
しばらくしてからガヤガヤと広場の中央が騒がしくなった。
「何かしら?」
「さぁ? 遠目ですがご令嬢方がアレク様を囲んで騒いでいますね」
「あぁ… アレクも大変ね。その様子だと時間がかかりそうね。ドーン、まだかな?」
「ドーン殿も捕まっていますね。あれは… 総団長達でしょうか」
「そう」
当分一人か。困ったな。一人になるなと言われたばかりなのに。まっクルスが居るからまだマシか。
と、思っていたら案の定知らないご令嬢達に絡まれる。デジャヴ感が半端ない。
「あら? あなたは、確か… アレクサンダー様と来てらした方ね?」
ふ~。私はよっこらしょっと立ち上がって礼をする。
「はい。失礼ですがあなた様は?」
「私? 私を知らないの?」
はい、出た~。『私を知らないの?』。知るかよ。って事は上位貴族様かな?
「申し訳ございません。私は第3騎士団団長のラモンと申します」
「団長! あ~道理で。そう言う事ね」
「と、言いますと?」
「団長同士でご出席だったのね。アレクサンダー様があなたの様な何処の馬の骨とも分からない者をお連れするはずがないもの。ふ~ん」
と、上から下まで見定めるご令嬢はまだ名乗ってくれない。
「お嬢様はどちらの方でしょうか?」
「ふっ。分かった所でどうでもいいでしょう? それよりお帰りになったら? その足じゃもう踊れないでしょう?」
クスクスと取り巻き達も笑い出す。
「あぁ。まぁ、ダンスはもう出来ないでしょうが… 先程も申し上げました通り、団長ですので帰るわけにも参りません。ご容赦下さい。こちらの隅で待機しておりますので」
「そうねぇ。あっ、そうそう。先程場外の廊下で曲者を見たわ。フードを被っている見すぼらしいのを。ちょうどいいわ、あなた団長でしょう? 捕まえて来てたらどう?」
はいはい、どうしても追い出したいだね。ウソ? かどうかは分からないが変な話を振ってくる。
「かしこまりました。では、参考までにあなたのお名前は?」
「はぁ? しつこいわね、まだ聞くの?」
「それが仕事ですから。参考人のお名前を頂戴したいのです」
「ふん。私はレイリアよ。そう、レイリア男爵令嬢」
すると、後ろにいた明るい髪の令嬢が口に手を当ててワナワナし出す。
はは~ん、この令嬢はどうしても名乗らないつもりね。どうせ、その子の名前でしょうに。
「それはあなた様のお名前ですか?」
「えぇ。私がウソを吐くとでも?」
「いえ、確認しただけです。そうですね~、それではそこのあなた。手を貸して下さいますか? 足がこんな事になっていて上手く歩けないのです」
私はワナワナしていた令嬢を指差し指名する。
「わ、私?」
その令嬢は名乗らない偉そうな令嬢を見て助けを求めるているがバッサリ切られた。
「ふふふ、ちょうどいいわ。あなた、助けておあげなさいな。あと、あなたももう帰っていいわよ~。では、ご機嫌よう」
「そんなぁ…」
置いていかれたワナワナ令嬢は今や泣きそうになっている。ごめんよ。
「ごめんなさいね。あなたがレイリア様でしょう?」
「うっ。ぐすん」
涙がポロポロ溢れている。可哀想に。
「一応、仕事だから、見に行かなくちゃいけないの。多分、ウソだろうけど」
「ひっく、ひっく。う、ウソじゃありません。ひっく。男性があなたを呼んでいるのは確かです」
「はぁ? 男性? 特徴は?」
思わず後ろのクルスを見る。クルスはうんと頷いて私の側へやって来た。
「特徴は… 外套のフードを被っている男性で… それぐらいしか。顔などは柱の陰にいらっしゃったので見えませんでした」
「どこ? てか、何でそんな事に?」
「私が先程、お花を摘みに出た所、帰りの廊下で出くわしまして。『ラモン嬢を連れて来て欲しい。アレクサンダー様のお連れの方だ』と、お金の袋を差し出して来て。それで、私、怖くなってしまってその話をトリージア様にお話しした所… あっ!」
トリージア? さっきのお嬢様だな。
「うん、それで?」
私は聞いていないフリで話を促す。
「そ、それで、私がラモン様に伝言するのについて来てくれると、あの方がおっしゃったのでここに来ました。すみません」
レイリア様は泣きじゃくって、例の廊下まで付き添う所じゃなくなっている。
さて、どうしようかな。
「そう… 分かったわ。あなたはもう戻っていいわよ。辛かったわね」
「いえ。申し訳ございませんでした。あと、トリージア様のお名前は…」
「分かってるわ。聞かなかった事にするから」
「すみません、すみません」
「いいの」
レイリア様は泣きながら人ごみの中へ消えて行く。
「クルス。これって罠よね? てかトリージア様って?」
「十中八九罠かと。公爵家の令嬢です」
「また公爵家か… てか行くべき?」
「放置でもいいかと。しかし、別の令嬢が狙われてもアレですし… 警備騎士に言付けますか?」
「そうねぇ…」
てか、誰だ? 呼んでいる男性。しかも私を指名して。気になる。う~。
ドーンもアレクもまだ来そうにないし…
「クルス、装備は?」
「十手と短剣だけ。ラモン様は?」
「私もパーティーに参加するから十手だけ」
実はドレスの下に隠してます。いつかの太ももにダガーならぬ十手。スカートのポケット風のスリットから取り出せるようになっている。クリスタルさん渾身のデザインだよ~。
「よし、行ってみようかな」
「本気で言ってるのか?」
焦ったクルスがタメ口に戻っている。ふふふ。
「そうだよね~、普通ならしないんだけど。ちょっと気になってさ」
クルスは少し考えてから返事をしてくれた。
「俺も行く」
「そうこなくっちゃ」
私とクルスはそっとトイレに続く廊下へ抜け出した。その際、ドア周辺の警備をしていた騎士に伝言を頼む。
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