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ルナの気持ち。
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ルナの好きな人はアルベルトだった。
多分、そうなのだと思っていた。
恋愛経験が全くない私にとって前人未踏の初体験の数々だった
生々しい唇の触れ合いの連続。
夢の中でも、衝撃の婚約解消のお願いからの破廉恥行為が何度も思い出された。
ルナの体は全力で抵抗していたし、私もスキル不足ゆえ次は何だ!?
と予防が出来る耐性はないのであった。
「夢のような美形王子様との初体験なんてラッキー。こちらこそいただきます!!!」
・・・とはならなかった。
時々、自分の心と身体が解離している感覚があった。
ルナの意識はどこにいるんだろう。
ふとそんな疑問が浮かんだ。
そんな疑問を考え込む前にアルベルトの顔面が近距離に迫ってくる映像が急に認知された。
透き通ったブルーの目がそこでまた映し出され
そりゃあもう、その表情と色っぽさにどきっとした。
そう・・。初めての体験だった。
ものすごーく、ドキドキした。
これって身体の接触による動物的な吸引や、吊り橋効果みたいな物が作用しての脳内麻薬かな。
身体の徹底した拒絶感と、心の中にあったもうちょっと近づいてみたい思いと・・・。
そんな両極端な気持ちの狭間で揺れに揺れてしまっていたのだった。
押せ押せの恋愛展開だと自分を強く持たないと流されてしまうのだろう。
婚約を破棄する選択に後悔はない。
でも・・・。アルベルトの行動の裏にある揺れ幅の大きな気持ちを知りたいと
私は思った。
どうして貴方はそんな不安そうなの?
本当のアルベルトを知りたい。
最後の瞬間はそんな思いで胸が一杯になっていたのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぱちっ。
重い瞼を精一杯開くと、見たことのないピンクの天蓋が天井にかかっていた。
シルクでできたピンク色の天蓋は豪奢で、見るからに肌触りが良さそうだった。
「義姉さま??!目を覚まされましたか?!・・・はぁ良かったー。」
ピンク色のふわふわの髪を揺らし、涙を浮かべながら私の顔を覗き込んだのは
リリアだった。
バラ園の夢で見たリリアは確か6歳。
私より2つ下だとすると今は15歳ぐらいか・・・。美しく育ったなぁ。
近所のおばさん目線で、感心してしまった。
「リリア様・・・。あの、あれ?ここは・・・?」
「私のお部屋になります。あの・・・お、お身体は大丈夫ですか?
サイラス様とカイザル様がそりゃもう!!大変な鬼もドン引くだろう形相で数時間前にルナ様をこちらに運びこみましたの・・。ド助平な兄の昼間からの猥褻な行いを聞いて・・声も出ないくらい驚きましたわ。」
「?!助平?」
私はぎょっとした顔で飛び起きた。
あーーーー!!そうだった。
アルベルトの執務室にいたんだった。
さっきまでの状況がありありと思い出されて、私は真っ赤になった。
「あの・・えーとアルベルト様は?」
とりあえず、サイラスが知ることとなったようなので、一旦アルベルトの命・・いや
生死の有無についてを確認したい。
「勿論、生きておりますが。「生きているのが辛いぐらいのお身体にしておいた。」と、サイラス様と
カイザル様が仰っておりましたわ。」
にっこり笑顔でリリアが答える。
アルベルトに顔の造作も似ているリリア姫は
先ほどから殺気が感じられる笑顔を浮かべている
かなり怖い。
ゾクゾクします!!
「・・・そ、そう。生存が確認出来て良かった・・・。」
不敬一家=フェナルデイ伯爵家。
そろそろ、不敬レッテル貼られるのではないでしょうか。
「いっそ、お兄様なんか滅してしまえば良かったのに。ごめんなさいね、お義姉さま。」
「実の兄に滅してほしいなんて悪い冗談は駄目ですよ。あの、そのえーと何も・・・、無くはないですけど
一線は越えてないですし。私は、もう大丈夫ですから。」
努めて平気そうな笑顔でリリアに笑いかけた。
どうかそのお怒りを鎮めてほしい。
アルベルトは8歳から一途に大切に思ってきたルナと漸く結婚が出来る。
そう思った矢先、私が死んでルナを乗っ取る形で転生してしまった。
そう、邪魔なのは私なのだから。
「お義姉様は優しすぎます。許せませんわ!!私、お兄様を断固無視いたします!!許すまじ乙女の敵!」
興奮気味に声を荒らげ、怒りが収まらないのか近くのクッションを投げた。
「怒っている姿も妖精のようで可憐なのだ。」とシスコン拗らせ兄であるサイラスが嬉しそうに思いだし笑いをしていたのが思い出された。
激しく同意!!
妖精リリアのぷんぷんは庇護欲をそそる可愛さだった。
時々飛び出す「滅してしまえ!」・・・は迫力を感じましたが。
「リリア姫様。声が聞こえましたが。あの、ルナ姫は目を覚まされましたか?」
リリアの寝室の続き部屋から、初めて聞く低い落ち着いた男性の声に私はびくりとした。
身体が覚えている声。
「・・・カイザル・・・?リリア様、カイザル様がいらっしゃるのですか?」
身体が強張る。
動悸が激しくなって、心もとない不安感に駆られる。
「そうよ。私がお側についてるって言うのに、隣室で目を覚ますまでは控えさせて下さい。
ですって!全く、昔からカイザルはルナ義姉様のナイトですのよね。サイラス様は兄上様ですから
ご心配やご心痛はもう理解出来るんです。ずっと隣室にお二人が控えておりますわ。」
私の表情が強張ったのをすぐに察し、「目が覚めたことを告げて、お戻り頂きますわ。」
隣室のサイラスの元へ向かった。
「カイザル・・・さま。」
名前を呼んだだけで、身体がどきんと反応する。
懐かしい、切ない思い。
これはきっとルナの物。
どんな人なんだろう。
カイザルに会えば、私の色々な違和感に答えがでるかは分からない。
アルベルトとあんなことがあった今は絶対に会いたくないと身体は拒絶しているようだ。
だけど、アルベルト様を知るためにはきっとカイザルと会わなければならない。
そんな気がした。
リリアが消えた隣室へと続くドアを眺め、意を決して起き上がった私は
隣のドア開けた。
多分、そうなのだと思っていた。
恋愛経験が全くない私にとって前人未踏の初体験の数々だった
生々しい唇の触れ合いの連続。
夢の中でも、衝撃の婚約解消のお願いからの破廉恥行為が何度も思い出された。
ルナの体は全力で抵抗していたし、私もスキル不足ゆえ次は何だ!?
と予防が出来る耐性はないのであった。
「夢のような美形王子様との初体験なんてラッキー。こちらこそいただきます!!!」
・・・とはならなかった。
時々、自分の心と身体が解離している感覚があった。
ルナの意識はどこにいるんだろう。
ふとそんな疑問が浮かんだ。
そんな疑問を考え込む前にアルベルトの顔面が近距離に迫ってくる映像が急に認知された。
透き通ったブルーの目がそこでまた映し出され
そりゃあもう、その表情と色っぽさにどきっとした。
そう・・。初めての体験だった。
ものすごーく、ドキドキした。
これって身体の接触による動物的な吸引や、吊り橋効果みたいな物が作用しての脳内麻薬かな。
身体の徹底した拒絶感と、心の中にあったもうちょっと近づいてみたい思いと・・・。
そんな両極端な気持ちの狭間で揺れに揺れてしまっていたのだった。
押せ押せの恋愛展開だと自分を強く持たないと流されてしまうのだろう。
婚約を破棄する選択に後悔はない。
でも・・・。アルベルトの行動の裏にある揺れ幅の大きな気持ちを知りたいと
私は思った。
どうして貴方はそんな不安そうなの?
本当のアルベルトを知りたい。
最後の瞬間はそんな思いで胸が一杯になっていたのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぱちっ。
重い瞼を精一杯開くと、見たことのないピンクの天蓋が天井にかかっていた。
シルクでできたピンク色の天蓋は豪奢で、見るからに肌触りが良さそうだった。
「義姉さま??!目を覚まされましたか?!・・・はぁ良かったー。」
ピンク色のふわふわの髪を揺らし、涙を浮かべながら私の顔を覗き込んだのは
リリアだった。
バラ園の夢で見たリリアは確か6歳。
私より2つ下だとすると今は15歳ぐらいか・・・。美しく育ったなぁ。
近所のおばさん目線で、感心してしまった。
「リリア様・・・。あの、あれ?ここは・・・?」
「私のお部屋になります。あの・・・お、お身体は大丈夫ですか?
サイラス様とカイザル様がそりゃもう!!大変な鬼もドン引くだろう形相で数時間前にルナ様をこちらに運びこみましたの・・。ド助平な兄の昼間からの猥褻な行いを聞いて・・声も出ないくらい驚きましたわ。」
「?!助平?」
私はぎょっとした顔で飛び起きた。
あーーーー!!そうだった。
アルベルトの執務室にいたんだった。
さっきまでの状況がありありと思い出されて、私は真っ赤になった。
「あの・・えーとアルベルト様は?」
とりあえず、サイラスが知ることとなったようなので、一旦アルベルトの命・・いや
生死の有無についてを確認したい。
「勿論、生きておりますが。「生きているのが辛いぐらいのお身体にしておいた。」と、サイラス様と
カイザル様が仰っておりましたわ。」
にっこり笑顔でリリアが答える。
アルベルトに顔の造作も似ているリリア姫は
先ほどから殺気が感じられる笑顔を浮かべている
かなり怖い。
ゾクゾクします!!
「・・・そ、そう。生存が確認出来て良かった・・・。」
不敬一家=フェナルデイ伯爵家。
そろそろ、不敬レッテル貼られるのではないでしょうか。
「いっそ、お兄様なんか滅してしまえば良かったのに。ごめんなさいね、お義姉さま。」
「実の兄に滅してほしいなんて悪い冗談は駄目ですよ。あの、そのえーと何も・・・、無くはないですけど
一線は越えてないですし。私は、もう大丈夫ですから。」
努めて平気そうな笑顔でリリアに笑いかけた。
どうかそのお怒りを鎮めてほしい。
アルベルトは8歳から一途に大切に思ってきたルナと漸く結婚が出来る。
そう思った矢先、私が死んでルナを乗っ取る形で転生してしまった。
そう、邪魔なのは私なのだから。
「お義姉様は優しすぎます。許せませんわ!!私、お兄様を断固無視いたします!!許すまじ乙女の敵!」
興奮気味に声を荒らげ、怒りが収まらないのか近くのクッションを投げた。
「怒っている姿も妖精のようで可憐なのだ。」とシスコン拗らせ兄であるサイラスが嬉しそうに思いだし笑いをしていたのが思い出された。
激しく同意!!
妖精リリアのぷんぷんは庇護欲をそそる可愛さだった。
時々飛び出す「滅してしまえ!」・・・は迫力を感じましたが。
「リリア姫様。声が聞こえましたが。あの、ルナ姫は目を覚まされましたか?」
リリアの寝室の続き部屋から、初めて聞く低い落ち着いた男性の声に私はびくりとした。
身体が覚えている声。
「・・・カイザル・・・?リリア様、カイザル様がいらっしゃるのですか?」
身体が強張る。
動悸が激しくなって、心もとない不安感に駆られる。
「そうよ。私がお側についてるって言うのに、隣室で目を覚ますまでは控えさせて下さい。
ですって!全く、昔からカイザルはルナ義姉様のナイトですのよね。サイラス様は兄上様ですから
ご心配やご心痛はもう理解出来るんです。ずっと隣室にお二人が控えておりますわ。」
私の表情が強張ったのをすぐに察し、「目が覚めたことを告げて、お戻り頂きますわ。」
隣室のサイラスの元へ向かった。
「カイザル・・・さま。」
名前を呼んだだけで、身体がどきんと反応する。
懐かしい、切ない思い。
これはきっとルナの物。
どんな人なんだろう。
カイザルに会えば、私の色々な違和感に答えがでるかは分からない。
アルベルトとあんなことがあった今は絶対に会いたくないと身体は拒絶しているようだ。
だけど、アルベルト様を知るためにはきっとカイザルと会わなければならない。
そんな気がした。
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隣のドア開けた。
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