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裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。
裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。⑬
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「例えアレクシア嬢の気持ちが他に向いていたとしても、それで君が彼女を手にかける理由にはならない・・。許されない行為であり、組織や薬についても調べる必要がある。ジュリー=オルスタンスを連れていけ・・!!」
王太子エヴァンが翡翠色の瞳を険しく命じると、護衛兵数人でジュリーを取り囲んだ。
「ちょっと・・!!触らないでよっ!!喋らないわよ、あたしはっ」
「殺人未遂と、王立学院の風紀を乱し、悪質な薬を流した罪は重い。
親友の命を狙い、王家の重鎮であるアルスタイン侯爵家とブランシュ伯爵家の名を傷つけた罪を
せいぜい、牢の中で悔やむがいい。」
凛とした声が響き渡ると、ジュリーの茶色の瞳は激しく揺れる。
エヴァンを見上げて押し黙った。
「組織の幹部と繋がりがあるなら見せしめに処刑されるか・・。少なくても、当分はもう外の世界には出られないだろうな・・。」
ユヴェールがボソッと呟いた。
「それだけで済めばいいがな・・。あの組織は、そう甘くはないぞ?」
レオの呟きに私はぶるりと震えた。
「ジュリー・・。」
「謝らないわよ?
あんたに、私の気持ちは解らないわ・・。
一生かかってもね。さよなら、シア。」
生れた時から、違っていた。
母は伯爵家の跡取りと関係を持ち、挙げ句あっさり捨てられた。
貧しい母子家庭で育った。
再婚した母のお陰で準男爵の子供になって、王立学院に入れた・・。
自分が恋した相手は、侯爵家の跡取りで憧れの伯爵令嬢の婚約者がいると知った時、自分の行く末はまるで母のようだと絶望したのだった。
「ジュリー・・。ごめん。中途半端なことをした僕のせいだ・・。」
「あんたなんか関係ないわよ。私はシアを苦しめるためにあんたを使っただけ。さよなら・・クロード。」
冷たい視線を送ると、振り返らずに歩き出した。
大勢の兵に囲まれて連れて行かれるジュリーを、膨れ上がった顔で見上げたクロードの姿は痛々しかった。
「クロード=マイケル=アルスタイン・・!!
お前も、知らぬ内に薬の依存があるようだ。一度病院で調べてもらう必要がある・・。
その治療も必要だな・・。お前も、連れて行こうと思うがアルスタイン侯爵、如何でしょうか?」
「はい・・。殿下の思う通りになさって下さい。私からは何も言うことはございません。」
息子の顔も見ずに答えた、父に悲しそうな表情のクロードが目に映った。
「クロードがしたことは許されません!!
だけど、ここで見放すのではなくて根気強く関わってあげるのが、父親の役目だと私は思います。
クロードは、いつも不安で自信がない部分があったわ・・。そこを埋める事が出来るのは、家族の愛情ではないんでしょうか?」
静まり返る部屋で、アルスタイン侯爵は口元を引き締めて私を見上げた。
「すまない・・。長い間、アレクシアを縛り付ける婚約になってしまったこと・。。
それに、息子の不貞を知っても寛容でいてくれる君に感謝するよ。
病院で治療を受けて、必要なサポートがあれば我々も心を砕くとしよう・・。」
「父上・・。」
衛兵に支えられて、立ち上がるとフラフラのクロードが振り向きざまに
私を見つめていた。
腫れあがった瞳には涙が溢れていた・・。
「シア、ごめん・・。君を・・大切に出来なくて・・。僕は最低な婚約者だったよ・・。」
「そうね、確かに最低だった!!
だけど、婚約を解消しない私も悪かったわ・・。
その病的な浮気癖は反省しなさいよ?今度は、本当に大切にしなきゃいけない人を傷つけちゃ駄目だよ。」
その言葉に、目を見開いたクロードが可笑しかった。
これだけは、譲れないけどね・・。
いつかは、その弱さと向き合わなければいけない・・・。
ボロボロになった花婿控室は、静まり返っていた。
部屋からは、ジュリーと、クロード・・。
アルスタイン侯爵は退出して、その場は静けさに包まれていた。
「シア・・・。」
後ろから震える手で肩をがっしり掴まれた私は、恐る恐る振り向いた。
目があった瞬間に、ビクリと飛び上がりそうになった・・。
めっちゃ嬉しそうなレオが輝く海の水面のような瞳で私を見下ろしていた。
王太子エヴァンが翡翠色の瞳を険しく命じると、護衛兵数人でジュリーを取り囲んだ。
「ちょっと・・!!触らないでよっ!!喋らないわよ、あたしはっ」
「殺人未遂と、王立学院の風紀を乱し、悪質な薬を流した罪は重い。
親友の命を狙い、王家の重鎮であるアルスタイン侯爵家とブランシュ伯爵家の名を傷つけた罪を
せいぜい、牢の中で悔やむがいい。」
凛とした声が響き渡ると、ジュリーの茶色の瞳は激しく揺れる。
エヴァンを見上げて押し黙った。
「組織の幹部と繋がりがあるなら見せしめに処刑されるか・・。少なくても、当分はもう外の世界には出られないだろうな・・。」
ユヴェールがボソッと呟いた。
「それだけで済めばいいがな・・。あの組織は、そう甘くはないぞ?」
レオの呟きに私はぶるりと震えた。
「ジュリー・・。」
「謝らないわよ?
あんたに、私の気持ちは解らないわ・・。
一生かかってもね。さよなら、シア。」
生れた時から、違っていた。
母は伯爵家の跡取りと関係を持ち、挙げ句あっさり捨てられた。
貧しい母子家庭で育った。
再婚した母のお陰で準男爵の子供になって、王立学院に入れた・・。
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「ジュリー・・。ごめん。中途半端なことをした僕のせいだ・・。」
「あんたなんか関係ないわよ。私はシアを苦しめるためにあんたを使っただけ。さよなら・・クロード。」
冷たい視線を送ると、振り返らずに歩き出した。
大勢の兵に囲まれて連れて行かれるジュリーを、膨れ上がった顔で見上げたクロードの姿は痛々しかった。
「クロード=マイケル=アルスタイン・・!!
お前も、知らぬ内に薬の依存があるようだ。一度病院で調べてもらう必要がある・・。
その治療も必要だな・・。お前も、連れて行こうと思うがアルスタイン侯爵、如何でしょうか?」
「はい・・。殿下の思う通りになさって下さい。私からは何も言うことはございません。」
息子の顔も見ずに答えた、父に悲しそうな表情のクロードが目に映った。
「クロードがしたことは許されません!!
だけど、ここで見放すのではなくて根気強く関わってあげるのが、父親の役目だと私は思います。
クロードは、いつも不安で自信がない部分があったわ・・。そこを埋める事が出来るのは、家族の愛情ではないんでしょうか?」
静まり返る部屋で、アルスタイン侯爵は口元を引き締めて私を見上げた。
「すまない・・。長い間、アレクシアを縛り付ける婚約になってしまったこと・。。
それに、息子の不貞を知っても寛容でいてくれる君に感謝するよ。
病院で治療を受けて、必要なサポートがあれば我々も心を砕くとしよう・・。」
「父上・・。」
衛兵に支えられて、立ち上がるとフラフラのクロードが振り向きざまに
私を見つめていた。
腫れあがった瞳には涙が溢れていた・・。
「シア、ごめん・・。君を・・大切に出来なくて・・。僕は最低な婚約者だったよ・・。」
「そうね、確かに最低だった!!
だけど、婚約を解消しない私も悪かったわ・・。
その病的な浮気癖は反省しなさいよ?今度は、本当に大切にしなきゃいけない人を傷つけちゃ駄目だよ。」
その言葉に、目を見開いたクロードが可笑しかった。
これだけは、譲れないけどね・・。
いつかは、その弱さと向き合わなければいけない・・・。
ボロボロになった花婿控室は、静まり返っていた。
部屋からは、ジュリーと、クロード・・。
アルスタイン侯爵は退出して、その場は静けさに包まれていた。
「シア・・・。」
後ろから震える手で肩をがっしり掴まれた私は、恐る恐る振り向いた。
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めっちゃ嬉しそうなレオが輝く海の水面のような瞳で私を見下ろしていた。
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