転生伯爵令嬢は、裏切り者からの寵愛に戸惑う。

館花陽月

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裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。

裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。⑮

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そんな時だった・・。

「「バン・・!!!」」

さっき、ジュリーやクロードが連れて行かれた扉から金髪の整った容姿の男性がギョロリと大きな目で睨みつけると、蒼い正装姿の紳士が近衛兵とみられる数人と部屋の中へと入って来た。

「・・遅い!!遅いじゃないか・・。私を待たせてもいいのは亡き妻のレムリアだけだといつも言ってるだろう!?」

…誰だ?

この偉そうなおっさんは・・。

私は、ポカンと口を開けたまま怒鳴りつける人物を見上げていた。

「おおおっ・・!!
エターナルアプローズではないか!?
そうか、君か・・。君だったのか!?なるほど、美しい花嫁じゃないか!!」

私を見付けてすぐに、ずかずかと部屋に入り込み私の肩を掴んで激しく揺らした。

「ちょっと・・。誰よ、このおっさん!?」

私は、呆気に取られてみんなのいる方を振り返った。

「父上・・。何でこんなとこにいるんですか?」

レオが、低い声で私の肩を掴んで興奮している人物に冷めた瞳で見上げた。

「えええっ!?ち、父上・・!?と、いうことは・・、レオのお父様なの??」

私の無礼な言葉も気にせず、私をニコニコと見下ろしているこの人が・・!?

「お前が、コレットを迎えに寄越せと命じたからな・・。
気軽に、宰相を呼びつけるな、レオ・・!!
あいつには、国でやることがあるし・・。お前には物申すことが沢山あるから直々に出向いたのだ!!」

「お久しいですね、アルトハルト神聖国天帝、リオルグ殿・・。」

エヴァンが静かに恭しく礼を取ると、ユヴェールもそれに従った。

「昨年は、生誕祭にお招きいただき有難うございました!!父も健勝です。」

カイルは、金色の瞳を細めて嬉しそうに挨拶をしていた。

「えっ・・。」

な・・。何なの?

この王族たちの神対応は・・!?

そんで今、アルトハルトの天帝って聞こえた気がするんだけど・・。

ゴクリと喉を鳴らして、レオのほうを振り返った。

私を含む、うちの家族はポカーンと口を開けたままになっていた。

「帝が、国を空けるほうが物騒でしょう・・?また、煩わしい職務から逃げて来たんですよね。
どうせ・・。」

「不肖の息子が、ズルズル引きずった初恋を諦めるためにマルダリア王国で学びたいとの、
情けない願いを聞き入れてやったんだ・・!!
レオノールっ!!儂への感謝はあっても、暴言はゆるせんぞ・・!!」

初恋・・。

レオにも、そんな淡い恋があったのね・・。

うんうんと頷いた私を見下ろしたリオルグは、キラキラした瞳で私を揺さぶった。

「アレクシア=グレース=ブランシュ伯爵令嬢だな!!聞きしに勝る美しさだ・・!!
我がアルトハルトは、貴方を歓迎するぞ!!」

「・・はい??」


私が、歓迎を受ける??

えーと、アルトハルトに行けるってことよね??

「えーっと、それは・・。ファーマシストとしてですよね??」

私はアイスグレーの瞳を細めてにっこりと笑った。

「ん?知らぬのか??女性のファーマシストは本来いない・・。もし、その才がある者が現れたとしたら未来の天帝の妻になると言うことだぞ??」

不思議そうに、私のことを見下ろす天帝・・。
リオルグが首を傾げて私を見た。

「な・・。なんですって・・!!?知らなかったんです!!
詳しい話は聞いてないもの・・、当然よね。ごめんなさい・・!!反省します。」

パニックになった私は、右往左往していた。
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