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騎士団との旅立ち。
神力ファーマシスト③
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庭園の隅から、楽しそうな話し声と、笑い声が聞こえていた。
「そうなんじゃよぉ・・。あのレオが、ハイヒールに真顔で躓いて、ズデンッて・・。
ズデンって・・ソファに押し倒されてなぁ!!
しかも、女性に下敷きにされて組み敷かれたんだぞ!!笑えるであろう。あっはっはっは!!!」
「まさか・・。あのレオノール様がですか??
非の打ちどころがないと謳われた神童でしたのに・・。
信じられませんわ!!たかが、ハイヒールに躓くなんて・・。」
人間だもの、ハイヒールにだって躓く時はあるわよ・・。
私はため息交じりに、その光景を見ていた。
侍女達数人の前で、楽しそうに熱弁を奮っていたのはレオの父でもある天帝リオルグだった。
宮廷の廊下を歩いていると、聞き覚えのある声が聞こえて、庭園の隅で楽しそうな立ち話をしているレオ父を見付けた私はそっと近づいたんだけど・・。
「そうじゃろう!??
しかもな、それを隣国に留学までして、そりゃあもう、しつこーく必死に婚約者から奪って来た大好きなアレクシア嬢に、一部始終を見られてしまってのう?「浮気だわっ!!」と、叫ばれて嫌われてしまってのう。別居状態で悲惨な有様じゃ・・。
更にだぞ!!何もない所で躓いたことを、一緒にいたユヴェール王子にまで咎められてしまって。
あっはっは!!もう、可愛いそうでなぁ。悲惨じゃろう?!!」
自分の息子の醜態なんだが・・。
そりゃあもう、嬉しそうに手を叩いて喜んでいた。
「あら大変でしたのですねぇ!!
それにしても、素晴らしい描写ですわね。リオルグ様!!その時のレオノール様のご様子が目に浮かびますわ。」
普通、浮かばないってば。
だいぶ脚色が入ってるから・・。
「いやですわぁ!!
アレクシア様に見られてしまうなんて地獄ですわねぇ・・。レオノール様ったら、お可哀そうに!!」
可哀そうって思ってないじゃん。
めっちゃ腹抱えて笑ってるじゃん・・。
噂の出所は、まさかの天帝リオルグ(レオ父)だったのね!!
「・・・天帝リオルグ様。全てその場で見て来たようなお話ですね?あら、可笑しいですよね・・。諸処に、大きなアレンジ入ってませんか・・!?」
ビクッと白い詰襟を立てた上等な服を纏った大きな肩が震えた。
「面白いお話ではありますが・・。
些か、私の知ってる事実よりも、過剰なアレンジが入り過ぎてらっしゃいますよ?!!
レオの株価が、大暴落しておりますので、くだらない創作話は、その辺にしておいた方が得策かと思いますが・・!?」
「・・・シアちゃん?思いの外、早かったのう。」
リオルグは小さな声でボソッとつぶやいた。
侍女達は蜘蛛の子を散らしたように、サーッといなくなり・・。
その言葉に、嬉しそうにこちらを向いたリオルグは誰かさんそっくりだった。
「こんな所で油を売ってないで、謁見室へ急ぎますよ!!」
天帝を引っ張って、謁見室へと連れて行くとコレットがリオルグを探していた。
「アレクシア様、お待ちしておりました!!とり急ぎご相談したいことがありまして・・。」
「あっ、リオルグ様!!!
・・もう、リオルグ様がアレクシア様を急遽呼べって言いましたよね?
城中探しましたよ??一体、何処へお出かけになってたんですか!!?」
漆黒の服に身を包んだ、銀縁の眼鏡に白髪交じりの黒い髪を撫でつけながらも、ため息交じりのコレットが息を大きく吐いた。
「すまぬな、コレット。まぁ、ちょっとした日課に出かけていたんじゃ。・・・で、シアちゃん。さっきから気になっていたんだけどな。」
「・・はい??」
「君の横にいる生物は君の神獣なのかのう??」
「はぁ?・・神獣、ですか??」
その言葉の意味が理解出来ずに、首を傾げたままリオルグの指を指した隣へ
視線を映した。
「・・・えっ?えええっ!?うぇぇぇ!?・・何なの、これ!?」
私の横に、膝ぐらいまでの高さのピンク色の生き物がいた。
そしてそれは、大きな水色の瞳を煌々とさせたままでこちらを見つめていた。
私は恐る恐るしゃがみ込んで、その生物へと話かけた。
「ねぇ、あなた・・・。・・・ピンクの豚??」
「キュブブブッ!!」
「バシッ・・!!」
飛び上がったその生物は、私の言葉に目の色を変えて思い切り頭をぶった。
「間違えたわね、ごめん、ごめん。
だって・・ピンク色だし。あれ?・・腕があるわね。これ、羽??いやでもな・・。」
奇天烈なピンク色と、大きな瞳に、黄色の嘴・・・・。
・・・鳥類??
足がほとんどみえない。
でも、この体つきって・・。水族館で見たことあるわ!!
「うーん・・・。そうだ!!やっと解ったわ・・!!あなたペンギンね!?」
「バシッ・・・!!」
「ああ、また違うの?・・・・失礼しました。
もう一回当てさせて!?お願い、ワンチャン下さい!!」
怒り狂った様子のピンクの生物は黒曜石で出来た床をゲシゲシ足蹴りしていた。
何なのかしら、この気性の荒さは・・・。
「・・・シアちゃん、さっきから神聖獣に失礼じゃぞ。それはサラマンダーの子どもじゃ。」
「キュウブィッ!!」
鳴き声、豚じゃん・・。
大きく頷いたピンクのぶ、・・サラマンダーが満足そうに頷いた。
「神聖獣サラマンダー・・・。
・・って、え、ええっ!?この子、神獣じゃないの?神聖獣って何ですか・・!?」
「そうなんじゃよぉ・・。あのレオが、ハイヒールに真顔で躓いて、ズデンッて・・。
ズデンって・・ソファに押し倒されてなぁ!!
しかも、女性に下敷きにされて組み敷かれたんだぞ!!笑えるであろう。あっはっはっは!!!」
「まさか・・。あのレオノール様がですか??
非の打ちどころがないと謳われた神童でしたのに・・。
信じられませんわ!!たかが、ハイヒールに躓くなんて・・。」
人間だもの、ハイヒールにだって躓く時はあるわよ・・。
私はため息交じりに、その光景を見ていた。
侍女達数人の前で、楽しそうに熱弁を奮っていたのはレオの父でもある天帝リオルグだった。
宮廷の廊下を歩いていると、聞き覚えのある声が聞こえて、庭園の隅で楽しそうな立ち話をしているレオ父を見付けた私はそっと近づいたんだけど・・。
「そうじゃろう!??
しかもな、それを隣国に留学までして、そりゃあもう、しつこーく必死に婚約者から奪って来た大好きなアレクシア嬢に、一部始終を見られてしまってのう?「浮気だわっ!!」と、叫ばれて嫌われてしまってのう。別居状態で悲惨な有様じゃ・・。
更にだぞ!!何もない所で躓いたことを、一緒にいたユヴェール王子にまで咎められてしまって。
あっはっは!!もう、可愛いそうでなぁ。悲惨じゃろう?!!」
自分の息子の醜態なんだが・・。
そりゃあもう、嬉しそうに手を叩いて喜んでいた。
「あら大変でしたのですねぇ!!
それにしても、素晴らしい描写ですわね。リオルグ様!!その時のレオノール様のご様子が目に浮かびますわ。」
普通、浮かばないってば。
だいぶ脚色が入ってるから・・。
「いやですわぁ!!
アレクシア様に見られてしまうなんて地獄ですわねぇ・・。レオノール様ったら、お可哀そうに!!」
可哀そうって思ってないじゃん。
めっちゃ腹抱えて笑ってるじゃん・・。
噂の出所は、まさかの天帝リオルグ(レオ父)だったのね!!
「・・・天帝リオルグ様。全てその場で見て来たようなお話ですね?あら、可笑しいですよね・・。諸処に、大きなアレンジ入ってませんか・・!?」
ビクッと白い詰襟を立てた上等な服を纏った大きな肩が震えた。
「面白いお話ではありますが・・。
些か、私の知ってる事実よりも、過剰なアレンジが入り過ぎてらっしゃいますよ?!!
レオの株価が、大暴落しておりますので、くだらない創作話は、その辺にしておいた方が得策かと思いますが・・!?」
「・・・シアちゃん?思いの外、早かったのう。」
リオルグは小さな声でボソッとつぶやいた。
侍女達は蜘蛛の子を散らしたように、サーッといなくなり・・。
その言葉に、嬉しそうにこちらを向いたリオルグは誰かさんそっくりだった。
「こんな所で油を売ってないで、謁見室へ急ぎますよ!!」
天帝を引っ張って、謁見室へと連れて行くとコレットがリオルグを探していた。
「アレクシア様、お待ちしておりました!!とり急ぎご相談したいことがありまして・・。」
「あっ、リオルグ様!!!
・・もう、リオルグ様がアレクシア様を急遽呼べって言いましたよね?
城中探しましたよ??一体、何処へお出かけになってたんですか!!?」
漆黒の服に身を包んだ、銀縁の眼鏡に白髪交じりの黒い髪を撫でつけながらも、ため息交じりのコレットが息を大きく吐いた。
「すまぬな、コレット。まぁ、ちょっとした日課に出かけていたんじゃ。・・・で、シアちゃん。さっきから気になっていたんだけどな。」
「・・はい??」
「君の横にいる生物は君の神獣なのかのう??」
「はぁ?・・神獣、ですか??」
その言葉の意味が理解出来ずに、首を傾げたままリオルグの指を指した隣へ
視線を映した。
「・・・えっ?えええっ!?うぇぇぇ!?・・何なの、これ!?」
私の横に、膝ぐらいまでの高さのピンク色の生き物がいた。
そしてそれは、大きな水色の瞳を煌々とさせたままでこちらを見つめていた。
私は恐る恐るしゃがみ込んで、その生物へと話かけた。
「ねぇ、あなた・・・。・・・ピンクの豚??」
「キュブブブッ!!」
「バシッ・・!!」
飛び上がったその生物は、私の言葉に目の色を変えて思い切り頭をぶった。
「間違えたわね、ごめん、ごめん。
だって・・ピンク色だし。あれ?・・腕があるわね。これ、羽??いやでもな・・。」
奇天烈なピンク色と、大きな瞳に、黄色の嘴・・・・。
・・・鳥類??
足がほとんどみえない。
でも、この体つきって・・。水族館で見たことあるわ!!
「うーん・・・。そうだ!!やっと解ったわ・・!!あなたペンギンね!?」
「バシッ・・・!!」
「ああ、また違うの?・・・・失礼しました。
もう一回当てさせて!?お願い、ワンチャン下さい!!」
怒り狂った様子のピンクの生物は黒曜石で出来た床をゲシゲシ足蹴りしていた。
何なのかしら、この気性の荒さは・・・。
「・・・シアちゃん、さっきから神聖獣に失礼じゃぞ。それはサラマンダーの子どもじゃ。」
「キュウブィッ!!」
鳴き声、豚じゃん・・。
大きく頷いたピンクのぶ、・・サラマンダーが満足そうに頷いた。
「神聖獣サラマンダー・・・。
・・って、え、ええっ!?この子、神獣じゃないの?神聖獣って何ですか・・!?」
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