転生伯爵令嬢は、裏切り者からの寵愛に戸惑う。

館花陽月

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騎士団との旅立ち。

神力ファーマスシト⑬

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「だけどシア、約束だ。頼むから、無茶はするな・・・。ああ、・・でも、きっと無理なんだろうな、どうせシアは考えるより先に身体が動いているだろう。」

「・・・頼んでおいて失礼ね?自己完結しないでよ、レオ。私、そんなに多動じゃないわよ!?
ちゃんと思考をした上で行動してるんだから。」

サラマンダーじゃないんだから・・。

他人を多動認定しないで欲しいわ。

「・・そうだ。良いアイデアが閃いた。
にシアの身体が動かないようにすればいいことに今気がついた。」

白いシルクのパジャマを脱ぎだしたレオに嫌な予感がして、私は眉を寄せて怯んだ。

「な、何よ・・。ちょっ・・。まさか・・!!
あ、あの駄目よ??明日は、神力も体力も必要なんだからちゃんと休まなきゃ・・。
ちょっと待って、こっ、来ないでよ。」

長いプラチナブロンドを編み込んでいた私は、薄い水色の寝間着のままベッドの後ろへと
後ずさりした。

どうどうと馬を宥めるように、両手でレオを制していた私の手をレオは強い力で引っ張った。

ポスン・・。

力なく、ベッドに横たえられた私は焦って横を向くとそこに、レオの左手が降ろされた。

しまった・・!!

四方を包囲完了したレオが四つん這いの檻のように私を身体の間に入れて見下ろした。

両手の中で捕らえられた私は、青ざめた顔で大きな水色の瞳を見開いて顔を上げた。

「シア、今夜まで長ーい・・・お預けだったな?」

「・・ばっ、今夜もお預けよ!!
あのね、元はと言えば、精力馬鹿なレオが無茶をさせるからじゃない!!
・・よく聞いて欲しいのだけど、大切な明日に備えるべきじゃないの!?みんなを率いる司令官であるレオの体力を削ぐような行為は慎むべきだわ!!
・・ねっ、ほら、ねっ??」

レオは、ベッドのシーツに投げ出された私の長い髪の結び目を一房拾い上げた。

その髪を口元に近づけて、ゆっくりと口づけをしながら私を蒼い瞳で挑戦的に見下ろした。

「全くシアは解ってないな。逆効果だぞ?
男は、愛する女を抱くことで指揮が高まり、更なる活力にするものだ。今日の疲れ果てた精神こころと、身体もシアが婚約者として責任持って癒してくれ。」

青い瞳は、獰猛な獣のような色味を孕んでいた。

蛍光灯王子が、野獣のように牙を持って襲ってくる・・!!

「い、いらないわよ・・!
そんな重責は慎んで辞退させていただきます!!
・・ひゃああぁっ!!」

ドサッ・・!!

覆い被さってきたレオの重みに、一瞬たじろいだ私は目をぎゅううっと瞑った。

レオって、こんな華奢な身体の何処から馬鹿力が生まれるのかしら・・。


「・・ちょっと!!は・・・っ、擽ったいわよ!!・・っふっ・・・。ああっ。」

強張った身体を包み込むように抱かれ、弾力のあって熱を持った唇が私のそれと重なった。

久々の口づけに、驚いて目を見開くと長い睫毛のレオの整った顔を捉えてかぁぁっと赤くなった。

「シア、俺は・・。多分これから何があっても、ずっと変わらず愛してる。」

「はぁ!?ねぇ、・・急にどうしたの?
そんな真面目な顔で、面と向かって言われるとしんどいってば・・!!」

・・止めて欲しかった。

ただでさえ、今日のレオは脆さと、影の部分の露出のせいで色気がバンバン出ていてのこの流れ。

・・辱しめの拷問だわ!!

「いつ、どうなるかなんて解らないからな。
ちゃんと伝えたくなった・・。
俺は、シアの儚そうに見えて、実は頑固で気が強いとこも。正義感が強くて情に脆いとこだって良いと思ってる。共犯者になって初めて、沢山見えてきた君の新しい発見が本当に嬉しかった。」

「知れば知るだけ益々君を好きになってくんだ・・。だから、もう君を諦めることは諦めた!!一生離すつもりはない。」

逆効果だ・・。

レオのその言葉に全身が蕩けるように、抵抗が奪われた。青い瞳は私の身体を捉えて離してはくれない。

やばい、もう興奮して鼻血が出そう!!

「ああ、もう・・。魅了使ったでしょ?
がっつり目を見ちゃったじゃないの。」

鼻先が触れた瞬間に、レオはニッと笑って言った。

「シアに、魅了なんて使ったことない。使える訳がないだろう?君には俺の魅了なんて効かない。・・最初から解っていた。」


荒い呼吸と共に、抵抗していた口が開けられて長い舌が巻き取るように絡められた。

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