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古代神殿都市「エストラルド」
古代神殿「ミリスタリア」。
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カツーン、カツーン・・。
神殿内部は静寂が保たれ、ランドルの灯す炎を頼りに暗がりを進んで行く。
私は、真っ暗な空間の先ある扉を開けた。
「あれが、時の広場・・?」
神殿内部は祈りの場所と、大きな女神を象った噴水があった。
広い庭にも草食物が生い茂り、そこにも水場が見られ美しい景観を見せていた。
奥へ進むにつれて、光の差し込む窓が無くなり遂には真っ暗で何も見えないだだっ広い空間へと辿り着いたのであった。
「そうだな、クレアルス神話の原本にはこの神殿の最奥にあるのが時の広場だと記されている・・。
セレーナ、あそこに中央にあるたった一つの窓の真下だ。
この都の入り口にあった紋章が見えるぞ!!」
真っ暗な大きな広い部屋へとたどり着くと、扉の正面には大きな時計が未だにゆっくりと、時を刻んで動いていた。
ラピスラズリの大きな石と小さな石の球が、クルクルと文字盤をなぞる。
その部屋には丁度真ん中に丸い小さな天窓が開いていた。
そこから少しばかり差し込む光が、床にある紋章を映し出していた。
その紋章の上に「アロンダイク」を抱え私は走った。
地面に描かれた、紋章の上に辿り着くと私の体は眩い光に包まれる。
瞳が上の天窓から差し込む光を称えて、アレクサンドライトに輝いた。
「アロンダイク」の中の青い輝きを持つ球が、鍵鉾からするりと外れて私の頭上へと浮き上がり、何色もの色味が混じり合う鮮烈な輝きを放った。
時の広場の空間がぐにゃりと歪み、アロンダイクの玉は緑色の発光を始める。
私の瞳の前に玉が下りて来て、目線が合い私の瞳がその玉に映った瞬間紋章が光った後、時の広間の床がエスカレーターのように下へとグンと降り出した。
「うわっ!な・・なんなの・・。何が起こるの?」
「わからない・・。
何処かに向かっているようだ。
大丈夫だ、私が側にがいる。」
不安な心で、ランドルの腕を取り私達は抱き合うようにして見つめあった。
ガタン!!と急に床が静止し、一面がラピスラズリのような青く光る天井と、壁で囲まれた空間へと導かれた。
ドドドド・・。
激しい水音が響くその空間に、見覚えがある気がした。
見回すと、その空間の先には大きな滝が激しく流れていた。
その滝の中には美しく光を放つ物があった。
私の身長くらいの大きさのアレキサンドライトの輝きを放つ石だった。
私はフラフラと吸い寄せられるように、その石の方へと足を向けて歩き出していた。
あの石に見覚えがある・・。
確か、あの石は私のエストラルドの核となる浮石・・・。
瞳と同じ、この都市が神巫女の力で動き出す鍵となる石だ。
その石に吸い寄せられるように近づいて行く私を、ランドルは心配そうに見つめていた。
「大丈夫よ・・。ここは、私の聖域。
何となく思い出して来たの。」
「・・・セレーナ。
そうか、お前は本当にあのアヴァの生まれ変わりだったんだな・・。」
切なそうな表情で、私を見つめるランドルに小さく頷いて滝へと進む。
アロンダイクの玉が私と目を合わせた時から・・胸の中が熱くなる感覚を覚えていた・・。
「アレキサンドライトの礎石よ、目覚めよ!我は帰還し、この瞳と魔力を持って、この都市を守り神へと祈る者。
その力を目覚めさせ、本来のあるべき場所へと我を誘え!!!」
私は緑の瞳を強く輝かせ、礎石を見つめた。
その瞬間、石が七色の輝きを放ちグルリと回転を始めた。
「うっ・・。凄い光だ・・。」
ランドルがマントで目を隠し、セレーナの側で息を飲んでその動きを見つめていた。
その礎石は滝から宙へと浮かび、床の紋章上止まる。
その上で、キラキラと光を放ちながら回っていた。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
神殿内にも大きな振動が走り出し、地下空間から先ほどの時の広場へエスカレーターが一気に駆け上がった。
揺れながら、上昇していく体の感覚に安堵した。
「わわっ・・。元の時の広場だわ・・・。」
「無事、このエストラルドが上空へと浮上をしているようだな・・。
何とか役目は果たしたな、セレーナ。」
私の頬へと手を伸ばし、美しい紅い瞳でランドルは嬉しそうに笑う。
そんな彼の手を取り、私の碧の瞳を細めて安堵の表情を浮かべた。
ホッとしたと同時に。
突然、アロンダイクの玉がキラリと光り、私たちの周りを回り出した。
その瞬間、時の広場の時計のラピスの石がグルグルと逆回転へと遡って動き出す。
その部屋の時間が一気に過去へと遡り始めたのだった。
外にいたアスコットや、クレード、第2、第3師団の魔術師は兵を魔術で倒したり、凍らせながらも攻撃からは、光盾で自分や部下を守りながら戦っていた。
魔科学の銃には、ボマード博士のブレスシールドが活躍しかなりの数の兵を散らしていたのだった。
「アスコット団長・・・。
カルドリア兵が退いて行きます!!」
「ああ・・。クレード王子の気持ちが通じたのか?良かった!さぁ、ジェイデン公子とメイデル殿下も
父親の説得に向かった様子だ・・。
我らは、無駄な犠牲を払わぬようにしねばな!」
「はい!!団長・・。ああっ光盾!!」
兵がこちらに向けて剣を繰り出す。
「風鳥激破!」
「大丈夫か?リンダ!!」
「危なかった!!
ありがとう・・エミール。
はぁ・・気が休まらないわ・・。」
「ああ・・。皆、自分の役割を考え戦っている。
俺達も頑張るしかないんだ。」
リンダは深く頷く。
エミールも、シフォンも無傷で戦ってはいたが、ケイレブと話しているアリストラドの様子が心配で、そちらを悩まし気に見つめていた。
そんな時だった。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
エストラルド全体が大きな揺れが起きて、都市が上へ上へと動き出す。
下まで架かった橋は、姿を消してエストラルドは地上から離れた高さへと昇って行く。
エストラルドに残された兵達は驚き、パニックになっていた。
「え?何・・。どうなってるの??」
「エストラルドが浮いた・・。
神話の通りに・・。すごい!!」
アスコットや、クレード、リンダ、エミール達は驚きながらも城砦の上から、遠ざかる地上を身を乗り出して見つめた。
ハッとアリストラドは、浮上していくエストラルドに気づいて、ケイレブを見やる。
「これで・・砲撃での破壊は難しくなったな・・。」
「そうだな・・。でもこのぐらいの都市なら、私とお前で本気を出したら破壊など容易いではないか。さて、邪魔な兵を始末してくるか。」
スイッと、アリストラドの剣戟を交わし兵士たちが集っている広場へとケイレブは向かった。
「お前、何を・・っ。」
慌てて、ケイレブを追いかけるアリストラドは、驚きの光景を見ることになる。
首をコキコキと左右を捻り、ケイレブは空から自分の手を地上へと翳しニヤッと笑んだ。
「・・・消え去れ。闇広飲光消滅!!」
大きな闇の塊に飲まれて行く数十人の兵達を助けようと、クレードやアスコットが術を繰り出すが、それをさらりと避け空に広がる大きな闇の塊が肥大を続けて行く。
「くそっ・・。闇の最大魔法か・・・。
凄まじい威力だな・・。」
アリストラドは、エミールとシフォンの元へと急ぎ、防御魔法でシールドを張る。
クレードや、アスコット達は団員全てを防御する事で精一杯だった。
大きな塊に各国の兵たちは次々吸い込まれて行く。
そこら辺で戦闘を繰り広げていた兵達、一瞬で全てを飲み込んだのだった。
「な・・なんなんだ、あいつは!!」
クレードが苦しそうに吐き捨てる。
「・・・一瞬でしたね。」
リンダや、シフォンも呆然とその光景を見て立ち尽くしている。
「ケイレブは、決着を付けると言っていた。
ここからは、兵からの攻撃や砲撃には晒されぬだろう。恐ろしいが、あれと戦わねばならぬのだ!
・・セレーナとランドルを・・守るぞ。」
アリストラドは、クレードとアスコットは目を見合わせた。
深く頷く師団長達は、ケイレブを睨む。
「セレーナの決断が楽しみだな・・・。さぁ、全てを知った上で破壊を選ぶか、このエストラルドの復活を願うか・・。どちらにしろ、決めるのは俺だ!」
静かになったエストラルドの上空から、神殿を見下ろしケイレブは腰に差していた魔剣を抜いた。
神殿内部は静寂が保たれ、ランドルの灯す炎を頼りに暗がりを進んで行く。
私は、真っ暗な空間の先ある扉を開けた。
「あれが、時の広場・・?」
神殿内部は祈りの場所と、大きな女神を象った噴水があった。
広い庭にも草食物が生い茂り、そこにも水場が見られ美しい景観を見せていた。
奥へ進むにつれて、光の差し込む窓が無くなり遂には真っ暗で何も見えないだだっ広い空間へと辿り着いたのであった。
「そうだな、クレアルス神話の原本にはこの神殿の最奥にあるのが時の広場だと記されている・・。
セレーナ、あそこに中央にあるたった一つの窓の真下だ。
この都の入り口にあった紋章が見えるぞ!!」
真っ暗な大きな広い部屋へとたどり着くと、扉の正面には大きな時計が未だにゆっくりと、時を刻んで動いていた。
ラピスラズリの大きな石と小さな石の球が、クルクルと文字盤をなぞる。
その部屋には丁度真ん中に丸い小さな天窓が開いていた。
そこから少しばかり差し込む光が、床にある紋章を映し出していた。
その紋章の上に「アロンダイク」を抱え私は走った。
地面に描かれた、紋章の上に辿り着くと私の体は眩い光に包まれる。
瞳が上の天窓から差し込む光を称えて、アレクサンドライトに輝いた。
「アロンダイク」の中の青い輝きを持つ球が、鍵鉾からするりと外れて私の頭上へと浮き上がり、何色もの色味が混じり合う鮮烈な輝きを放った。
時の広場の空間がぐにゃりと歪み、アロンダイクの玉は緑色の発光を始める。
私の瞳の前に玉が下りて来て、目線が合い私の瞳がその玉に映った瞬間紋章が光った後、時の広間の床がエスカレーターのように下へとグンと降り出した。
「うわっ!な・・なんなの・・。何が起こるの?」
「わからない・・。
何処かに向かっているようだ。
大丈夫だ、私が側にがいる。」
不安な心で、ランドルの腕を取り私達は抱き合うようにして見つめあった。
ガタン!!と急に床が静止し、一面がラピスラズリのような青く光る天井と、壁で囲まれた空間へと導かれた。
ドドドド・・。
激しい水音が響くその空間に、見覚えがある気がした。
見回すと、その空間の先には大きな滝が激しく流れていた。
その滝の中には美しく光を放つ物があった。
私の身長くらいの大きさのアレキサンドライトの輝きを放つ石だった。
私はフラフラと吸い寄せられるように、その石の方へと足を向けて歩き出していた。
あの石に見覚えがある・・。
確か、あの石は私のエストラルドの核となる浮石・・・。
瞳と同じ、この都市が神巫女の力で動き出す鍵となる石だ。
その石に吸い寄せられるように近づいて行く私を、ランドルは心配そうに見つめていた。
「大丈夫よ・・。ここは、私の聖域。
何となく思い出して来たの。」
「・・・セレーナ。
そうか、お前は本当にあのアヴァの生まれ変わりだったんだな・・。」
切なそうな表情で、私を見つめるランドルに小さく頷いて滝へと進む。
アロンダイクの玉が私と目を合わせた時から・・胸の中が熱くなる感覚を覚えていた・・。
「アレキサンドライトの礎石よ、目覚めよ!我は帰還し、この瞳と魔力を持って、この都市を守り神へと祈る者。
その力を目覚めさせ、本来のあるべき場所へと我を誘え!!!」
私は緑の瞳を強く輝かせ、礎石を見つめた。
その瞬間、石が七色の輝きを放ちグルリと回転を始めた。
「うっ・・。凄い光だ・・。」
ランドルがマントで目を隠し、セレーナの側で息を飲んでその動きを見つめていた。
その礎石は滝から宙へと浮かび、床の紋章上止まる。
その上で、キラキラと光を放ちながら回っていた。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
神殿内にも大きな振動が走り出し、地下空間から先ほどの時の広場へエスカレーターが一気に駆け上がった。
揺れながら、上昇していく体の感覚に安堵した。
「わわっ・・。元の時の広場だわ・・・。」
「無事、このエストラルドが上空へと浮上をしているようだな・・。
何とか役目は果たしたな、セレーナ。」
私の頬へと手を伸ばし、美しい紅い瞳でランドルは嬉しそうに笑う。
そんな彼の手を取り、私の碧の瞳を細めて安堵の表情を浮かべた。
ホッとしたと同時に。
突然、アロンダイクの玉がキラリと光り、私たちの周りを回り出した。
その瞬間、時の広場の時計のラピスの石がグルグルと逆回転へと遡って動き出す。
その部屋の時間が一気に過去へと遡り始めたのだった。
外にいたアスコットや、クレード、第2、第3師団の魔術師は兵を魔術で倒したり、凍らせながらも攻撃からは、光盾で自分や部下を守りながら戦っていた。
魔科学の銃には、ボマード博士のブレスシールドが活躍しかなりの数の兵を散らしていたのだった。
「アスコット団長・・・。
カルドリア兵が退いて行きます!!」
「ああ・・。クレード王子の気持ちが通じたのか?良かった!さぁ、ジェイデン公子とメイデル殿下も
父親の説得に向かった様子だ・・。
我らは、無駄な犠牲を払わぬようにしねばな!」
「はい!!団長・・。ああっ光盾!!」
兵がこちらに向けて剣を繰り出す。
「風鳥激破!」
「大丈夫か?リンダ!!」
「危なかった!!
ありがとう・・エミール。
はぁ・・気が休まらないわ・・。」
「ああ・・。皆、自分の役割を考え戦っている。
俺達も頑張るしかないんだ。」
リンダは深く頷く。
エミールも、シフォンも無傷で戦ってはいたが、ケイレブと話しているアリストラドの様子が心配で、そちらを悩まし気に見つめていた。
そんな時だった。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・。
エストラルド全体が大きな揺れが起きて、都市が上へ上へと動き出す。
下まで架かった橋は、姿を消してエストラルドは地上から離れた高さへと昇って行く。
エストラルドに残された兵達は驚き、パニックになっていた。
「え?何・・。どうなってるの??」
「エストラルドが浮いた・・。
神話の通りに・・。すごい!!」
アスコットや、クレード、リンダ、エミール達は驚きながらも城砦の上から、遠ざかる地上を身を乗り出して見つめた。
ハッとアリストラドは、浮上していくエストラルドに気づいて、ケイレブを見やる。
「これで・・砲撃での破壊は難しくなったな・・。」
「そうだな・・。でもこのぐらいの都市なら、私とお前で本気を出したら破壊など容易いではないか。さて、邪魔な兵を始末してくるか。」
スイッと、アリストラドの剣戟を交わし兵士たちが集っている広場へとケイレブは向かった。
「お前、何を・・っ。」
慌てて、ケイレブを追いかけるアリストラドは、驚きの光景を見ることになる。
首をコキコキと左右を捻り、ケイレブは空から自分の手を地上へと翳しニヤッと笑んだ。
「・・・消え去れ。闇広飲光消滅!!」
大きな闇の塊に飲まれて行く数十人の兵達を助けようと、クレードやアスコットが術を繰り出すが、それをさらりと避け空に広がる大きな闇の塊が肥大を続けて行く。
「くそっ・・。闇の最大魔法か・・・。
凄まじい威力だな・・。」
アリストラドは、エミールとシフォンの元へと急ぎ、防御魔法でシールドを張る。
クレードや、アスコット達は団員全てを防御する事で精一杯だった。
大きな塊に各国の兵たちは次々吸い込まれて行く。
そこら辺で戦闘を繰り広げていた兵達、一瞬で全てを飲み込んだのだった。
「な・・なんなんだ、あいつは!!」
クレードが苦しそうに吐き捨てる。
「・・・一瞬でしたね。」
リンダや、シフォンも呆然とその光景を見て立ち尽くしている。
「ケイレブは、決着を付けると言っていた。
ここからは、兵からの攻撃や砲撃には晒されぬだろう。恐ろしいが、あれと戦わねばならぬのだ!
・・セレーナとランドルを・・守るぞ。」
アリストラドは、クレードとアスコットは目を見合わせた。
深く頷く師団長達は、ケイレブを睨む。
「セレーナの決断が楽しみだな・・・。さぁ、全てを知った上で破壊を選ぶか、このエストラルドの復活を願うか・・。どちらにしろ、決めるのは俺だ!」
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