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カルドリア王国
舞踏会の夜。
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そんな時。
メイデルが、新しい神話を完成させてこの舞踏会で発表する為に、出来上がったばかりの神話の原書を腕に抱え、セレーナの元へと走って来る。
「セレーナ!これ・・。
今日全部書きあがったよ!!
新しいクレアルス神話。副題はアヴァの悲劇ではなくて、アヴァとカイルの恋にした。
読んだら泣けたよ・・・。
これがアヴァの真実だって発表したら、どれだけ皆が驚くか!!」
一緒に後ろから歩いて来たスーツ姿のジェイデンは、その話に嬉しそうに大きく頷いた。
「そうですね・・・。遂に出来たのですね!!
ああ・・本当に嬉しいです!!
メイデル殿下、色々とどうも有難うございました。
これでアヴァとカイルも報われるわ・・。」
嬉しさに沸き立つ私達の前に、ランドルと、彼の腕にしがみ付いたメラニーが姿を現した。
「まぁ・・遂に完成したの?
メイデルと仲良く王宮内の執務室に籠って仕上げた作品ですものね。
感慨深いモノもあるでしょうね。
セレーナ様と王宮で会えなくなるのは残念ですわ。」
少し意地悪な目線と台詞をセレーナ目がけて発するメラニーに、アスコットとリンダは顔を顰めた。
「メラニー・・・。
意味深な言い方しないで欲しいな・・・。
セレーナはランドルの婚約者なんだよ?」
「お兄様があまりにも楽しそうにセレーナ様と話し込んでいた物でしたから。
つい邪推をしてしまいましたわ。」
扇で顔を覆ったメラニーに、ランドルは強い瞳で睨む。
「姫、セレーナは私の婚約者です。
あまりに彼女の名誉を傷つける発言をしますと、従妹とは言え私は貴方を許しませんよ?」
紅い瞳は、さっきまでのランドルとは別人のように厳しい色を讃えていた。
「・・セレーナ、ちょっといいか?」
セレーナの手をグッと掴んだランドルは、彼女を連れて舞踏会場を後にしたのだった。
強く掴まれた手に、不安そうな表情のセレーナはランドルを見上げる。
「ランドル様?あの・・何処へ行くんですか?
今夜は大切な宴なのですよ!!」
「君との未来よりも、大切な宴なんてない。
ちゃんと話し合おうセレーナ・・。」
ガッチリと掴んだ手を強く引っ張られ、ズンズン前へ歩き進むランドルを、不安そうにその背中を見つめていた。
ランドル様、どうしたのかしら・・・。
私が何か仕出かしてしまったのかな?
緊張した表情で、彼に握られた強さにビクリと震えていた。
青白い月が光輝く王宮の庭に出た。
美しい白亜の噴水も、今夜は月の光がゆらりと映されて幻想的な光景が広がる。
立ち止まったランドルは、私を振り向いた。
「セレーナ・・・。さっき、アスコットに言った言葉が君の真実なの?」
「ランドル様・・。先程の話、聞いていたの?」
少し、悲しそうな表情でランドルは私を見る。
「ああ・・。
何処にいても、つい君を探してしまうからな。
他の誰の話よりも君の声がよく聞こえる。」
「だって・・。先程はメラニー様と話されていたじゃない?
あれは適当に相槌を打っていたのですか?」
「当たり前だろう?
何故、メラニーの話なぞ聞かねばならぬのだ・・。
お前がアスコットと親しげに話していて、気にならぬ訳がないだろう。
私だって、君の事になると自信なんて全くなくなってしまうんだ。」
私はポカンとした表情で、いつもと変わらず堂々としたオーラを醸し出す魔術師団の総長の表情を見上げた。
月に照らされたランドルは、美しい紅い瞳の下の泣き黒子の色っぽさが際立っていた。
「貴方は・・この国の誰よりも力があって、目立つ立場にいらっしゃるのに。
私の事だけ自信がないなんて、そんなの信じられません・・。
貴方は私じゃなくても、この国の女性を誰でも選べるような方でしょう!?」
「だから何だ!!
私が選ばれたいのはただ一人だ・・・。
この国でも、この世界でも・・。セレーナ=アルベルディア、私は君だけに選ばれたい!!」
私は、声を荒げるランドルに驚いて緑の瞳を潤ませた。
何処かで思っていた。
私はアリスみたいに強くも賢くもない。
学術だって、努力しなければついていけない。
ランドルに好かれたのはアリスだったから・・私を好きな筈がないって思い込んでた。
傷つきたくなかった。
魅力的で何処にいても、カリスマ性を持ち人々を呆気なく魅了してしまう彼にこれ以上、魅かれないようにといつもブレーキをかけ続けてきた。
「・・そんなの嘘よ。
貴方は私に恋した訳じゃないわ・・。
私の中のアリスに恋したのよ。
私は、姿形はほぼ同じだけど、アリスやお母さまみたいに・・生まれながら絶大な力を持っていた訳じゃないもの。」
涙がポロリと零れた。
自分の中の隠したい感情・・。
母やアリスへの劣等感が溢れて気持ちが悪かった。
ランドルは、驚いたように私の涙を見つめ、頬に両手を触れた。
「そんな・・事を思ってたのか?」
驚いた表情で、私の止まらない涙を拭い美しい赤は静かに見下ろしていた。
苦しくて、頬も、瞳も熱い。
「どうせ卑屈な女なのです・・。
私なんかより、メラニー様や
他の美しく煌びやかなご令嬢の方が貴方にはお似合・・っつ!!!」
思い切り、ランドルに肩を掴まれて、腕の中へと抱き締められた私は目の前の逞しい胸に動揺を隠せない。
「アリスやユウには感謝している。あの2人のお陰で君に出会えたからな・・・。
この2年、君がどれだけ必死にアヴァや、世界の為に努力して来たか彼等にも見せてやりたい。
アリスだってきっと驚く。
君は、この世界の誰よりも頑張ったんだよ。
神巫女のように直向きに民を思い、いつだって私は美しい君の姿に惑わされているのに・・。」
「は・・?何ですって・・?」
「私には、悩んでる君も、笑っている君も、いつも、私には神々しく輝いて映るんだ。
セレーネ様への義父上には負けないくらい。
私は、君が大好きだ!!
君がいなくなったら私の心は死んでしまう。
私にとって君は、唯一無二の存在なんだ。」
「え?な・・なんで・・。えっ・・理解出来ない・・・。」
その言葉に私は呆けた表情で呆然と彼を見上げた。
彼の紡ぐ言葉を理解出来なかった・・。
ランドルは何かを決意したように、私の手を引いて舞踏会場へ戻る。
煌く色とりどりのドレスと、招待客の談笑。
クルクル回る令嬢たち・・・・。
大きなシャンデリアが煌く舞踏会場の中を、ランドルが人を掻き分けるようにして進む。
私は、涙が乾き切らぬ中、不安気に彼の背中に付き従う。
中央のシャンデリアの真ん中まで来ると・・・。
ランドルクラリシッドは、私の手を放しその場に跪く。
音楽は急に止み、皆がこちらを息を飲んで見つめる。
「セレーナ=アルベルディア。貴方に私の一生の忠誠と、愛とわが命を全て差し出します。
私、ランドル=クラリシッドの妻となり、永遠の愛を誓ってはくださいませんか?」
私は、驚きに目を見開く。
目の前で、何が行われているのか理解出来なかった。
緊張した面持ちで跪いて、頭を垂れるランドルの手が震えていたのに気が付いた。
ランドル=クラリシッドは、本気で私を望んでくれているの?!
「ランドル様、私でいいんですか?
貴方は、筆頭公爵家嫡男で、王家の血を色濃く引き、魔術師団の総長でもあります。
貴方にはもっと素晴らしい方が・・・。」
「まだ言うのか?
私が欲しいと思う女性は、セレーナ=アルベルディアただ1人だ。
誰よりも、美しく強い女性・・・。
神具を守り、この世界を想う神巫女である貴方だけなのだ・・。」
涙が止めどなく溢れて、私はランドルの顔が見れなかった。
「・・・誓います。返品は効きませんよ?
掴まえたら絶対、私を離さないでください。」
ランドルはズボンのポケットから小さな箱を取り出し私の指に、大きなアレキサンドライトの石の指輪をそっと嵌めて口づけた。
その石は、光り輝くシャンデリアの光を受けて七色に輝いていた。
「離すわけないだろう?
嫌がっても、噛みついても、離さないから覚悟して・・。君を愛してる。」
頬に口づけを落とし、切なそうな瞳で彼女の瞼にも口づける。
その光景を見ていた王子達や、アスコットやリンダ達は拍手を送っていた。
その場に居合わせた、昨年の主役、アリストラドとセレーネは嬉しそうに微笑んでいた。
クレードは少し拗ねて、ワインを一気飲みしてしまい早々に退出することになった。
肩を落としたアスコットは、手元のシャンパンを眺めて笑う。
「アスコット様・・。次は私が頑張る番です!!」
「・・・え?どうしたの、リンダ?」
「団長、貴方が好きです。
いつか私も、貴方を振り向かせてみせますから!!」
驚いたアスコットに、リンダはとびきりの笑顔でほほ笑んだ。
ランドルは、セレーナをお姫様抱っこで抱え上げて騒ぎ出す観客の前から、再び姿を消したのだった。
メイデルが、新しい神話を完成させてこの舞踏会で発表する為に、出来上がったばかりの神話の原書を腕に抱え、セレーナの元へと走って来る。
「セレーナ!これ・・。
今日全部書きあがったよ!!
新しいクレアルス神話。副題はアヴァの悲劇ではなくて、アヴァとカイルの恋にした。
読んだら泣けたよ・・・。
これがアヴァの真実だって発表したら、どれだけ皆が驚くか!!」
一緒に後ろから歩いて来たスーツ姿のジェイデンは、その話に嬉しそうに大きく頷いた。
「そうですね・・・。遂に出来たのですね!!
ああ・・本当に嬉しいです!!
メイデル殿下、色々とどうも有難うございました。
これでアヴァとカイルも報われるわ・・。」
嬉しさに沸き立つ私達の前に、ランドルと、彼の腕にしがみ付いたメラニーが姿を現した。
「まぁ・・遂に完成したの?
メイデルと仲良く王宮内の執務室に籠って仕上げた作品ですものね。
感慨深いモノもあるでしょうね。
セレーナ様と王宮で会えなくなるのは残念ですわ。」
少し意地悪な目線と台詞をセレーナ目がけて発するメラニーに、アスコットとリンダは顔を顰めた。
「メラニー・・・。
意味深な言い方しないで欲しいな・・・。
セレーナはランドルの婚約者なんだよ?」
「お兄様があまりにも楽しそうにセレーナ様と話し込んでいた物でしたから。
つい邪推をしてしまいましたわ。」
扇で顔を覆ったメラニーに、ランドルは強い瞳で睨む。
「姫、セレーナは私の婚約者です。
あまりに彼女の名誉を傷つける発言をしますと、従妹とは言え私は貴方を許しませんよ?」
紅い瞳は、さっきまでのランドルとは別人のように厳しい色を讃えていた。
「・・セレーナ、ちょっといいか?」
セレーナの手をグッと掴んだランドルは、彼女を連れて舞踏会場を後にしたのだった。
強く掴まれた手に、不安そうな表情のセレーナはランドルを見上げる。
「ランドル様?あの・・何処へ行くんですか?
今夜は大切な宴なのですよ!!」
「君との未来よりも、大切な宴なんてない。
ちゃんと話し合おうセレーナ・・。」
ガッチリと掴んだ手を強く引っ張られ、ズンズン前へ歩き進むランドルを、不安そうにその背中を見つめていた。
ランドル様、どうしたのかしら・・・。
私が何か仕出かしてしまったのかな?
緊張した表情で、彼に握られた強さにビクリと震えていた。
青白い月が光輝く王宮の庭に出た。
美しい白亜の噴水も、今夜は月の光がゆらりと映されて幻想的な光景が広がる。
立ち止まったランドルは、私を振り向いた。
「セレーナ・・・。さっき、アスコットに言った言葉が君の真実なの?」
「ランドル様・・。先程の話、聞いていたの?」
少し、悲しそうな表情でランドルは私を見る。
「ああ・・。
何処にいても、つい君を探してしまうからな。
他の誰の話よりも君の声がよく聞こえる。」
「だって・・。先程はメラニー様と話されていたじゃない?
あれは適当に相槌を打っていたのですか?」
「当たり前だろう?
何故、メラニーの話なぞ聞かねばならぬのだ・・。
お前がアスコットと親しげに話していて、気にならぬ訳がないだろう。
私だって、君の事になると自信なんて全くなくなってしまうんだ。」
私はポカンとした表情で、いつもと変わらず堂々としたオーラを醸し出す魔術師団の総長の表情を見上げた。
月に照らされたランドルは、美しい紅い瞳の下の泣き黒子の色っぽさが際立っていた。
「貴方は・・この国の誰よりも力があって、目立つ立場にいらっしゃるのに。
私の事だけ自信がないなんて、そんなの信じられません・・。
貴方は私じゃなくても、この国の女性を誰でも選べるような方でしょう!?」
「だから何だ!!
私が選ばれたいのはただ一人だ・・・。
この国でも、この世界でも・・。セレーナ=アルベルディア、私は君だけに選ばれたい!!」
私は、声を荒げるランドルに驚いて緑の瞳を潤ませた。
何処かで思っていた。
私はアリスみたいに強くも賢くもない。
学術だって、努力しなければついていけない。
ランドルに好かれたのはアリスだったから・・私を好きな筈がないって思い込んでた。
傷つきたくなかった。
魅力的で何処にいても、カリスマ性を持ち人々を呆気なく魅了してしまう彼にこれ以上、魅かれないようにといつもブレーキをかけ続けてきた。
「・・そんなの嘘よ。
貴方は私に恋した訳じゃないわ・・。
私の中のアリスに恋したのよ。
私は、姿形はほぼ同じだけど、アリスやお母さまみたいに・・生まれながら絶大な力を持っていた訳じゃないもの。」
涙がポロリと零れた。
自分の中の隠したい感情・・。
母やアリスへの劣等感が溢れて気持ちが悪かった。
ランドルは、驚いたように私の涙を見つめ、頬に両手を触れた。
「そんな・・事を思ってたのか?」
驚いた表情で、私の止まらない涙を拭い美しい赤は静かに見下ろしていた。
苦しくて、頬も、瞳も熱い。
「どうせ卑屈な女なのです・・。
私なんかより、メラニー様や
他の美しく煌びやかなご令嬢の方が貴方にはお似合・・っつ!!!」
思い切り、ランドルに肩を掴まれて、腕の中へと抱き締められた私は目の前の逞しい胸に動揺を隠せない。
「アリスやユウには感謝している。あの2人のお陰で君に出会えたからな・・・。
この2年、君がどれだけ必死にアヴァや、世界の為に努力して来たか彼等にも見せてやりたい。
アリスだってきっと驚く。
君は、この世界の誰よりも頑張ったんだよ。
神巫女のように直向きに民を思い、いつだって私は美しい君の姿に惑わされているのに・・。」
「は・・?何ですって・・?」
「私には、悩んでる君も、笑っている君も、いつも、私には神々しく輝いて映るんだ。
セレーネ様への義父上には負けないくらい。
私は、君が大好きだ!!
君がいなくなったら私の心は死んでしまう。
私にとって君は、唯一無二の存在なんだ。」
「え?な・・なんで・・。えっ・・理解出来ない・・・。」
その言葉に私は呆けた表情で呆然と彼を見上げた。
彼の紡ぐ言葉を理解出来なかった・・。
ランドルは何かを決意したように、私の手を引いて舞踏会場へ戻る。
煌く色とりどりのドレスと、招待客の談笑。
クルクル回る令嬢たち・・・・。
大きなシャンデリアが煌く舞踏会場の中を、ランドルが人を掻き分けるようにして進む。
私は、涙が乾き切らぬ中、不安気に彼の背中に付き従う。
中央のシャンデリアの真ん中まで来ると・・・。
ランドルクラリシッドは、私の手を放しその場に跪く。
音楽は急に止み、皆がこちらを息を飲んで見つめる。
「セレーナ=アルベルディア。貴方に私の一生の忠誠と、愛とわが命を全て差し出します。
私、ランドル=クラリシッドの妻となり、永遠の愛を誓ってはくださいませんか?」
私は、驚きに目を見開く。
目の前で、何が行われているのか理解出来なかった。
緊張した面持ちで跪いて、頭を垂れるランドルの手が震えていたのに気が付いた。
ランドル=クラリシッドは、本気で私を望んでくれているの?!
「ランドル様、私でいいんですか?
貴方は、筆頭公爵家嫡男で、王家の血を色濃く引き、魔術師団の総長でもあります。
貴方にはもっと素晴らしい方が・・・。」
「まだ言うのか?
私が欲しいと思う女性は、セレーナ=アルベルディアただ1人だ。
誰よりも、美しく強い女性・・・。
神具を守り、この世界を想う神巫女である貴方だけなのだ・・。」
涙が止めどなく溢れて、私はランドルの顔が見れなかった。
「・・・誓います。返品は効きませんよ?
掴まえたら絶対、私を離さないでください。」
ランドルはズボンのポケットから小さな箱を取り出し私の指に、大きなアレキサンドライトの石の指輪をそっと嵌めて口づけた。
その石は、光り輝くシャンデリアの光を受けて七色に輝いていた。
「離すわけないだろう?
嫌がっても、噛みついても、離さないから覚悟して・・。君を愛してる。」
頬に口づけを落とし、切なそうな瞳で彼女の瞼にも口づける。
その光景を見ていた王子達や、アスコットやリンダ達は拍手を送っていた。
その場に居合わせた、昨年の主役、アリストラドとセレーネは嬉しそうに微笑んでいた。
クレードは少し拗ねて、ワインを一気飲みしてしまい早々に退出することになった。
肩を落としたアスコットは、手元のシャンパンを眺めて笑う。
「アスコット様・・。次は私が頑張る番です!!」
「・・・え?どうしたの、リンダ?」
「団長、貴方が好きです。
いつか私も、貴方を振り向かせてみせますから!!」
驚いたアスコットに、リンダはとびきりの笑顔でほほ笑んだ。
ランドルは、セレーナをお姫様抱っこで抱え上げて騒ぎ出す観客の前から、再び姿を消したのだった。
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