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デレ度1
雨降る放課後
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――ザァーザァー
帰りのホームルームをしていると外は明るいままなのに強い雨が降り始めた。
朝見た天気予報じゃあ確か晴れだったはずなんだけど。
「最近天気が変わりやすくて危険だから今日はまっすぐ家に帰るように」
担任の小野先生の話が終わって帰る準備をしていると俺の横の席に座っているクール美少女、実川紗希《みかわさき》がこっちを無表情で見ている。
「ねぇ綾瀬《あやせ》くん。私今日傘持ってない……」
「なら、俺のを使えばいいよ。濡れて帰って風邪でもひいたら良くないし」
「それは悪いからいい」
そう言うと実川さんは俺の耳元に顔を近づけ小さな声で『一緒に入ればいいんじゃない?』と顔を赤らめて囁いた。
そう彼女はいわゆる『クーデレ』というやつなのである。
◆
「実川さん――これ凄い恥ずかしんだけど」
「もうちょっとだから我慢してっ!」
実川さんと一緒に歩いていると男子からの目がすごい気になる。
「ていうか、実川さんくっつき過ぎ!」
「いいのぉー」
実川さんの胸が俺の腕にあたって少し悪い気持ちになる。
ていうか俺みたいな陰キャ男子とこんなにくっついて歩いててもいいのかな。
「ねぇ、綾瀬くん。私たち傍《はた》からみれば恋人に見えたりするのかな……」
「し、しないでしょ。……多分」
「そういえばさっきから綾瀬くんの肩濡れてるけど、もっとくっつきなよぉ」
「いや、いいからっ……大丈夫」
これ以上くっついたらもう抱き合ってるのと同じだって。
もしこんな所を学校の人に見られたりしたらどんな噂が立つかわからない。
実川さんは危機感がなさ過ぎるんだ。
アパートに着き俺はまず、濡れた身体を温めたかったので風呂に入った。
スッキリした俺は服を着て冷蔵庫の牛乳を一気飲みする。
牛乳を飲み干したところでベットに座っている実川さんがこっちを見て言った。
「綾瀬くんって――牛乳派なの?」
「うん。そうだけど」
なにその得体ののしれない生き物を見るような目はっ!
「絶対コーヒー牛乳でしょ」
「えっ……なんで?」
「ミルクのコクがあって程よい甘さと少し苦いところが美味しいからっ!」
「いやいや。牛乳の方が美味しいでしょっ! 大人も子供も飲めて牛乳本来の味が楽しめるんだから」
まさか実川さんがコーヒー牛乳派だったとは……だから家《うち》の冷蔵庫に見覚えのないコーヒー牛乳が沢山入っていたのか。
「別に飲みたいなら冷蔵庫から取って飲んでもいいけどー」
「いいや、俺は牛乳で十分だから」
◆
翌日俺はいつものように風呂上がり冷蔵庫を開けた。
ホルダーにはコーヒー牛乳がぎっしりと置かれていてまるで家《うち》の冷蔵庫じゃないみたいだった。
コーヒー牛乳かぁ……もう何年も飲んでないなー。一本ぐらい飲んでもバレないよな。
俺は恐る恐る瓶の蓋を開け口をつける。
「うまっ!?」
まさかここまでコーヒー牛乳が美味かったとは……
夜、俺は風呂に入った後コーヒー牛乳を持ってベットの上に腰掛けた。
隣には実川さんが座っていて右手には牛乳を持っている。
「実川さん……しょうもないことで意地張ってごめん。コーヒー牛乳も美味しいね」
「私の方もごめん。牛乳がこんなに美味しいとは思わなかった」
ほんとに凄くしょうもないけどこの一瞬も何気ない幸せな日常だと実感した。
帰りのホームルームをしていると外は明るいままなのに強い雨が降り始めた。
朝見た天気予報じゃあ確か晴れだったはずなんだけど。
「最近天気が変わりやすくて危険だから今日はまっすぐ家に帰るように」
担任の小野先生の話が終わって帰る準備をしていると俺の横の席に座っているクール美少女、実川紗希《みかわさき》がこっちを無表情で見ている。
「ねぇ綾瀬《あやせ》くん。私今日傘持ってない……」
「なら、俺のを使えばいいよ。濡れて帰って風邪でもひいたら良くないし」
「それは悪いからいい」
そう言うと実川さんは俺の耳元に顔を近づけ小さな声で『一緒に入ればいいんじゃない?』と顔を赤らめて囁いた。
そう彼女はいわゆる『クーデレ』というやつなのである。
◆
「実川さん――これ凄い恥ずかしんだけど」
「もうちょっとだから我慢してっ!」
実川さんと一緒に歩いていると男子からの目がすごい気になる。
「ていうか、実川さんくっつき過ぎ!」
「いいのぉー」
実川さんの胸が俺の腕にあたって少し悪い気持ちになる。
ていうか俺みたいな陰キャ男子とこんなにくっついて歩いててもいいのかな。
「ねぇ、綾瀬くん。私たち傍《はた》からみれば恋人に見えたりするのかな……」
「し、しないでしょ。……多分」
「そういえばさっきから綾瀬くんの肩濡れてるけど、もっとくっつきなよぉ」
「いや、いいからっ……大丈夫」
これ以上くっついたらもう抱き合ってるのと同じだって。
もしこんな所を学校の人に見られたりしたらどんな噂が立つかわからない。
実川さんは危機感がなさ過ぎるんだ。
アパートに着き俺はまず、濡れた身体を温めたかったので風呂に入った。
スッキリした俺は服を着て冷蔵庫の牛乳を一気飲みする。
牛乳を飲み干したところでベットに座っている実川さんがこっちを見て言った。
「綾瀬くんって――牛乳派なの?」
「うん。そうだけど」
なにその得体ののしれない生き物を見るような目はっ!
「絶対コーヒー牛乳でしょ」
「えっ……なんで?」
「ミルクのコクがあって程よい甘さと少し苦いところが美味しいからっ!」
「いやいや。牛乳の方が美味しいでしょっ! 大人も子供も飲めて牛乳本来の味が楽しめるんだから」
まさか実川さんがコーヒー牛乳派だったとは……だから家《うち》の冷蔵庫に見覚えのないコーヒー牛乳が沢山入っていたのか。
「別に飲みたいなら冷蔵庫から取って飲んでもいいけどー」
「いいや、俺は牛乳で十分だから」
◆
翌日俺はいつものように風呂上がり冷蔵庫を開けた。
ホルダーにはコーヒー牛乳がぎっしりと置かれていてまるで家《うち》の冷蔵庫じゃないみたいだった。
コーヒー牛乳かぁ……もう何年も飲んでないなー。一本ぐらい飲んでもバレないよな。
俺は恐る恐る瓶の蓋を開け口をつける。
「うまっ!?」
まさかここまでコーヒー牛乳が美味かったとは……
夜、俺は風呂に入った後コーヒー牛乳を持ってベットの上に腰掛けた。
隣には実川さんが座っていて右手には牛乳を持っている。
「実川さん……しょうもないことで意地張ってごめん。コーヒー牛乳も美味しいね」
「私の方もごめん。牛乳がこんなに美味しいとは思わなかった」
ほんとに凄くしょうもないけどこの一瞬も何気ない幸せな日常だと実感した。
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