NTRの乙女と傲慢な王子

さわみりん

文字の大きさ
9 / 13

8

しおりを挟む
 翌朝エリスティアが起きると、すでにアレクシスの姿はなく、代わりに一輪の薔薇が置かれていた。

 この時を境にアレクシスは変わった。
 これまで強引に事に及んでいたその姿勢は変わらないが――昼夜問わずアレクシスは触れずにはいられないとでも言うようにエリスティアに触れた――優しくなったように感じる。

 そして毎日のようにアレクシスからの贈り物がエリスティアの元へと届けられた。
 ドレスに宝石、ちょっとした置物や花などが贈られてきた。
 しかしエリスティアが丁寧にお礼を言っても、アレクシスはぶっきらぼうな返事しかしてくれない。
 エリスティアは『気持ちは嬉しいが毎日こんなに沢山の贈り物は要らない』とやんわり告げても、機嫌が悪くなるだけで、アレクシスはやはり贈って寄こした。
 まるでその贈り物の見返りとでも言うように、精力的にアレクシスはエリスティアを抱いた。 
 初めは嬉しかった贈り物も、体を差し出す対価の様で、エリスティアは嫌だった。
 まるで娼婦にでもなったかのような……。
 しかしアレクシスの匠な愛撫で快感に溺れていくうちに、アレクシスに心惹かれているのを感じてもいた。
 今ではガイへの罪悪感も薄れつつあった。
 あんなにも思い描いていたガイとの結婚生活、果たしてこのような愛の営みが出来たのだろうか。そこに少しでも愛情があったのかどうかすらエリスティアには分からなくなっていた。
 
 そんな結婚式から一か月ほど経った頃、占い師の部屋へ入る者の姿があった。
「まさかアレクシス様がこういった物に頼られるとは」
 そう言って笑う占い師のお婆は片手で小瓶を掲げてみせる。
「いいから早く寄こせよ」
 恥ずかしさを誤魔化すように怒るアレクシスに、ニヤニヤしつつお婆は小瓶を渡した。
「それで使い方は?」
 入口の方を確認しながら、横目にチラチラとお婆に聞く。
「スプーン一杯ほどで十分です。ですので飲み物などに混ぜて飲ませてください。より効果を出したいのであれば直接飲ませた方がいいでしょうな」
「ふぅん」
「間違ってもその瓶全部なんて使ってはいけませんよ。強力なものですからね」お婆は念を押した。
「わかってるよ」
 アレクシスは受け取った小瓶を大事そうにポケットへ入れ、ニンマリしながら部屋を出ていった。


 その夜、何も知らないエリスティアは突如口の中にスプーンを突っ込まれ困惑していた。
「いいから黙ってそれを舐めろ」
 真面目な顔でアレクシスが言うので、苦い訳ではないが美味しくもない、その液体をエリスティアはなんとか喉へと流し込んだ。
「ちゃんと飲んだようだな」
 満足そうにアレクシスが言った。
「なんですか、これ」
 不安気に口からスプーンを取り出すエリスティア。
「お前は知らなくていいものだ」 
 飲ませといてそれはないだろう。
「でも飲んだのは私ですし、教えてくれてもいいんじゃ……」
 うるさい口を塞ぐようにアレクシスはエリスティアへ唇を落とす。
 優しい口づけから始まり、いつもより丁寧な愛撫にエリスティアは快感に声を上げた。
 アレクシスは怒張した肉棒を潤ったエリスティアの中へ入れる。
 張りつめたアレクシスのものがエリスティアの中を押し開き満たしていく。
 力強く奥の方まで腰を打ちつけるアレクシスにならってエリスティアも腰が動く。
「気持ちいいか? エリスティア」
 高まる絶頂感の中アレクシスが言った。
「あぁっ……きっ……気もちっ……いいです」
「好きか? これが」
 アレクシスはその大きさを分からせるように擦り上げた。
「はい……」
 恥ずかしそうにエリスティアは答えた。
「もっと欲しいか?」
「お願い……もっと」
「じゃあちゃんとお願いしてみろよ」
「お願いします……」
「そうじゃないだろう?」
「え……」
「大好きなアレクシスのおちんちんでエリスティアを気持ちよくしてください。お願いします」
「……」
 黙ってしまったエリスティに分からせるように奥の感じる場所を突かれた。 
「あぁっん!」
「どうした? エリスティア」
 またも動きを止めるアレクシス。
「これが欲しいんだろう? ちゃんと言わなきゃイカせてやらないぞ」
 アレクシスはゆっくりとエリスティアから自身を抜き始める。
「お願いします、気持ちよくしてください……アレクシスの、それで……」
 真っ赤になってなんとか声を絞り出すエリスティア。
「ちゃんといえよ」
 焦らすアレクシスがエリスティアの乳首を指で弾いた。
「あんっ」
 どうしても続きの言葉を言えなくて、エリスティアは潤んだ瞳でアレクシスを見上げた。
 とたんアレクシスは我慢出来なくなったとでも言うように猛烈に突き上げてきた。
 二人は快感に声を上げた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騎士団長のアレは誰が手に入れるのか!?

うさぎくま
恋愛
黄金のようだと言われるほどに濁りがない金色の瞳。肩より少し短いくらいの、いい塩梅で切り揃えられた柔らかく靡く金色の髪。甘やかな声で、誰もが振り返る美男子であり、屈強な肉体美、魔力、剣技、男の象徴も立派、全てが完璧な騎士団長ギルバルドが、遅い初恋に落ち、男心を振り回される物語。 濃厚で甘やかな『性』やり取りを楽しんで頂けたら幸いです!

義兄様と庭の秘密

結城鹿島
恋愛
もうすぐ親の決めた相手と結婚しなければならない千代子。けれど、心を占めるのは美しい義理の兄のこと。ある日、「いっそ、どこかへ逃げてしまいたい……」と零した千代子に対し、返ってきた言葉は「……そうしたいなら、そうする?」だった。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

真面目な王子様と私の話

谷絵 ちぐり
恋愛
 婚約者として王子と顔合わせをした時に自分が小説の世界に転生したと気づいたエレーナ。  小説の中での自分の役どころは、婚約解消されてしまう台詞がたった一言の令嬢だった。  真面目で堅物と評される王子に小説通り婚約解消されることを信じて可もなく不可もなくな関係をエレーナは築こうとするが…。 ※Rシーンはあっさりです。 ※別サイトにも掲載しています。

コワモテ軍人な旦那様は彼女にゾッコンなのです~新婚若奥様はいきなり大ピンチ~

二階堂まや♡電書「騎士団長との~」発売中
恋愛
政治家の令嬢イリーナは社交界の《白薔薇》と称される程の美貌を持ち、不自由無く華やかな生活を送っていた。 彼女は王立陸軍大尉ディートハルトに一目惚れするものの、国内で政治家と軍人は長年対立していた。加えて軍人は質実剛健を良しとしており、彼女の趣味嗜好とはまるで正反対であった。 そのためイリーナは華やかな生活を手放すことを決め、ディートハルトと無事に夫婦として結ばれる。 幸せな結婚生活を謳歌していたものの、ある日彼女は兄と弟から夜会に参加して欲しいと頼まれる。 そして夜会終了後、ディートハルトに華美な装いをしているところを見られてしまって……?

憐れな妻は龍の夫から逃れられない

向水白音
恋愛
龍の夫ヤトと人間の妻アズサ。夫婦は新年の儀を行うべく、二人きりで山の中の館にいた。新婚夫婦が寝室で二人きり、何も起きないわけなく……。独占欲つよつよヤンデレ気味な夫が妻を愛でる作品です。そこに愛はあります。ムーンライトノベルズにも掲載しています。

十歳の花嫁

アキナヌカ
恋愛
アルフは王太子だった、二十五歳の彼は花嫁を探していた。最初は私の姉が花嫁になると思っていたのに、彼が選んだのは十歳の私だった。彼の私に対する執着はおかしかった。

淡泊早漏王子と嫁き遅れ姫

梅乃なごみ
恋愛
小国の姫・リリィは婚約者の王子が超淡泊で早漏であることに悩んでいた。 それは好きでもない自分を義務感から抱いているからだと気付いたリリィは『超強力な精力剤』を王子に飲ませることに。 飲ませることには成功したものの、思っていたより効果がでてしまって……!? ※この作品は『すなもり共通プロット企画』参加作品であり、提供されたプロットで創作した作品です。 ★他サイトからの転載てす★

処理中です...