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アレクシスがミレディで実験していたその頃、エリスティアはアレクシスと一緒に午後のお茶をしようと探しているところだった。
途中通りかかったメイドから、アレクシスが寝室へ入るところを見たと聞き、エリスティアはその場所へ向かったのだった。
扉を開けようと手を伸ばすと、扉の奥から人の気配がした。
アレクシスと、誰かもう一人の……
エリスティアは二人の寝室へ耳を澄ました。
女性のものと思われる、悲鳴のような声が漏れ聞こえてくる。
エリスティアの心臓が警報のようにドキドキと大きく胸を叩く。
エリスティアはゆっくりとドアノブを回し、そっと扉を開いた。
アレクシスとエリスティア二人の寝室だ。だがベッドにはエリスティアのメイド、ミレディの姿がそこにはあった。
エリスティアの知るミレディとは違い、下半身が丸出しの格好で大きく股を開き奇声をあげていた。
アレクシスはそんなミレディの恥ずかしい場所へ手を伸ばしており、動かすたびにピチャピチャと激しく音が響いた。その手の動きに合わせるようにミレディの喘ぎ声が激しくなる。ひときわ大きな声を出すと、お漏らしでもしたかのように大きく水しぶきを撒き散らした。体はガタガタとふるえている。
あられもない姿にエリスティアは固まってしまった。
その行為は二人だけの親密な、特別なものと思っていた。それだけにエリスティアは心臓が締め付けられる思いがした。
エリスティアは目を背けることも声を出すことも出来ずに、ただその光景を茫然と眺めていた。
ミレディが果てると、股の間からアレクシスが手を引き抜いた。
エリスティアは心臓の鼓動が大きく響いて時間が止まったように感じていたが、気づけばアレクシスと目が合っていた。
何も考えられず駆け出すエリスティア。
後ろから追いかけてくる足音がした。
「待て! エリスティア!」
アレクシスが後ろから叫ぶ。そんな声も耳に入らず一心不乱に前を向いてエリスティアは逃げた。
しかしアレクシスに手を掴まれ、追いかけっこはすぐにて終わってしまった。
「エリスティア、誤解だ、そんなんじゃないんだ……これは」
言い訳がましく捲し立てるアレクシス。
掴まれた手が濡れているのを感じ、エリスティアは叫んだ。
「触らないで!」
手を強引に振りほどく。
エリスティアは先ほどまでアレクシスが他の女としていた行為の跡が残るその手で触ってなど欲しくはなかった。
裏切られた。
そんな気持ちが胸を支配して、エリスティアはアレクシスを睨みつける。
アレクシスはそれ以上何も言えずに、走り去るエリスティアを眺めていた。
アレクシスはただ、その媚薬の効果を知りたかっただけだった。ただ実験していただけで、エリスティアのメイドに興味などなかった。それをエリスティアに見られるとも思ってもみなかったのだ。
ましてこれ程拒絶されるとも思っていなかった。
あれほど冷たい目でエリスティアから見られたのは初めてのことだった。
これまでの散々な行為を含めても。
振り払われた己の手を見ると、ミレディの濡らした愛液が今もヌラヌラとこびり付いていた。
途中通りかかったメイドから、アレクシスが寝室へ入るところを見たと聞き、エリスティアはその場所へ向かったのだった。
扉を開けようと手を伸ばすと、扉の奥から人の気配がした。
アレクシスと、誰かもう一人の……
エリスティアは二人の寝室へ耳を澄ました。
女性のものと思われる、悲鳴のような声が漏れ聞こえてくる。
エリスティアの心臓が警報のようにドキドキと大きく胸を叩く。
エリスティアはゆっくりとドアノブを回し、そっと扉を開いた。
アレクシスとエリスティア二人の寝室だ。だがベッドにはエリスティアのメイド、ミレディの姿がそこにはあった。
エリスティアの知るミレディとは違い、下半身が丸出しの格好で大きく股を開き奇声をあげていた。
アレクシスはそんなミレディの恥ずかしい場所へ手を伸ばしており、動かすたびにピチャピチャと激しく音が響いた。その手の動きに合わせるようにミレディの喘ぎ声が激しくなる。ひときわ大きな声を出すと、お漏らしでもしたかのように大きく水しぶきを撒き散らした。体はガタガタとふるえている。
あられもない姿にエリスティアは固まってしまった。
その行為は二人だけの親密な、特別なものと思っていた。それだけにエリスティアは心臓が締め付けられる思いがした。
エリスティアは目を背けることも声を出すことも出来ずに、ただその光景を茫然と眺めていた。
ミレディが果てると、股の間からアレクシスが手を引き抜いた。
エリスティアは心臓の鼓動が大きく響いて時間が止まったように感じていたが、気づけばアレクシスと目が合っていた。
何も考えられず駆け出すエリスティア。
後ろから追いかけてくる足音がした。
「待て! エリスティア!」
アレクシスが後ろから叫ぶ。そんな声も耳に入らず一心不乱に前を向いてエリスティアは逃げた。
しかしアレクシスに手を掴まれ、追いかけっこはすぐにて終わってしまった。
「エリスティア、誤解だ、そんなんじゃないんだ……これは」
言い訳がましく捲し立てるアレクシス。
掴まれた手が濡れているのを感じ、エリスティアは叫んだ。
「触らないで!」
手を強引に振りほどく。
エリスティアは先ほどまでアレクシスが他の女としていた行為の跡が残るその手で触ってなど欲しくはなかった。
裏切られた。
そんな気持ちが胸を支配して、エリスティアはアレクシスを睨みつける。
アレクシスはそれ以上何も言えずに、走り去るエリスティアを眺めていた。
アレクシスはただ、その媚薬の効果を知りたかっただけだった。ただ実験していただけで、エリスティアのメイドに興味などなかった。それをエリスティアに見られるとも思ってもみなかったのだ。
ましてこれ程拒絶されるとも思っていなかった。
あれほど冷たい目でエリスティアから見られたのは初めてのことだった。
これまでの散々な行為を含めても。
振り払われた己の手を見ると、ミレディの濡らした愛液が今もヌラヌラとこびり付いていた。
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