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6. フィーナ父side 娘のために
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フィーナの父親視点になります。
***************
「王太子殿下の命によりフィーナ・アストリアを拘束する!」
フィーナが私の部屋に来てから数分、我が家に騎士団が押しかけてきて書状を見せながらそんなことを口にした。
「フィーナが何をしたというのだ?」
「フィーナ・アストリアは王太子殿下に対する不敬の罪を犯した。よってこの執行に問題は無い! 大人しく拘束させろ」
フィーナが私に渡した手紙には何か罪を犯したとは書いていなかったから、フィーナが何かすると恐れた殿下が適当に罪人にしたのだろう。
とりあえず、フィーナが逃げる時間を稼がねば……。
国外に出るまでは極刑にされてもおかしくないからな。
「それは司法院を通した命令ですか?」
「それは……」
読みが当たったようで、騎士達の動きが止まる。
今回の出来事、詳しいことはまだ分からないが1つ不可解なことがある。
王太子の隣にいたというサーペンス公爵家のレイラ嬢のことだ。
彼女は身体が弱く、滅多に社交界に姿を見せていなかったはずだ。
そもそも、身体が弱かったから王太子の婚約者になれなかったはずなのだ。だから侯爵家でしかないフィーナが王太子の婚約者になれた。
魔力や王家との信頼関係があったこと、王太子とフィーナの仲が良かったこともあって結ばれた婚約だったから、こうなることは予想出来なかった。
フィーナにあんな悲しそうな表情をさせるくらいなら、王家の意向を断って自由に恋をさせるべきだった。
「旦那様、フィーナ様はこの屋敷にはもういないようです」
使用人が伝達魔法でそう告げてきた。
我が家では有事の際にすぐに対処できるように、家族全員と一部の使用人の間で伝達魔法の契約を済ませてある。
だから契約の儀式をする手間が省け、すぐに使うことが出来る。
この魔法が遠距離でも使えたらフィーナに情報を送れるが、屋敷を出た今は使えないだろう。
道中が心配だが、今は祈ることしかできないのがもどかしい。
「隊長、裏門から誰かが逃げたようです。もうここにはいないかと」
「今すぐに王都と街道を封鎖しろ! 逃したらお前らの命はないと思え!
俺は探知魔法の使用許可を取ってくる」
「「はっ!」」
まずいな……街道を封鎖されたら危険な夜の山を登ることになる。
国境近くの山岳地帯は冒険者でも命を落とす事が多い。
街道では怪我人が出ることですら稀だが、それ以外は違う。
「お気持ちはお察しします。ですが心配しても心労が増えるだけです。
ここはお嬢様を信じて旦那様方の身を守る策を講じるべきかと」
「そうだな……。フィーナが帰ってこられるようにしないとな」
そう呟くと、執事に低い声でこう返されてしまった。
「まずはここにいるご家族を守ることをお考え下さい」
「それならもう考えてある。これから忙しくなるから覚悟しておけよ」
「かしこまりました」
執筆がそう答えたとき、髪が濡れた状態の妻のアイリスが姿を見せた。
「一体何がありましたの?」
「これを読んでくれ……」
私はフィーナからの手紙をアイリスに見せた。
アイリスは手紙を読み進めるうちに涙を流し始め、しまいには泣き崩れてしまった。
アイリスを泣かせフィーナに辛い思いをさせてる王太子とレイラ嬢は絶対に許さない。
だから、私は全力で情報収集にあたって2人の弱みを探ることにした。
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「王太子殿下の命によりフィーナ・アストリアを拘束する!」
フィーナが私の部屋に来てから数分、我が家に騎士団が押しかけてきて書状を見せながらそんなことを口にした。
「フィーナが何をしたというのだ?」
「フィーナ・アストリアは王太子殿下に対する不敬の罪を犯した。よってこの執行に問題は無い! 大人しく拘束させろ」
フィーナが私に渡した手紙には何か罪を犯したとは書いていなかったから、フィーナが何かすると恐れた殿下が適当に罪人にしたのだろう。
とりあえず、フィーナが逃げる時間を稼がねば……。
国外に出るまでは極刑にされてもおかしくないからな。
「それは司法院を通した命令ですか?」
「それは……」
読みが当たったようで、騎士達の動きが止まる。
今回の出来事、詳しいことはまだ分からないが1つ不可解なことがある。
王太子の隣にいたというサーペンス公爵家のレイラ嬢のことだ。
彼女は身体が弱く、滅多に社交界に姿を見せていなかったはずだ。
そもそも、身体が弱かったから王太子の婚約者になれなかったはずなのだ。だから侯爵家でしかないフィーナが王太子の婚約者になれた。
魔力や王家との信頼関係があったこと、王太子とフィーナの仲が良かったこともあって結ばれた婚約だったから、こうなることは予想出来なかった。
フィーナにあんな悲しそうな表情をさせるくらいなら、王家の意向を断って自由に恋をさせるべきだった。
「旦那様、フィーナ様はこの屋敷にはもういないようです」
使用人が伝達魔法でそう告げてきた。
我が家では有事の際にすぐに対処できるように、家族全員と一部の使用人の間で伝達魔法の契約を済ませてある。
だから契約の儀式をする手間が省け、すぐに使うことが出来る。
この魔法が遠距離でも使えたらフィーナに情報を送れるが、屋敷を出た今は使えないだろう。
道中が心配だが、今は祈ることしかできないのがもどかしい。
「隊長、裏門から誰かが逃げたようです。もうここにはいないかと」
「今すぐに王都と街道を封鎖しろ! 逃したらお前らの命はないと思え!
俺は探知魔法の使用許可を取ってくる」
「「はっ!」」
まずいな……街道を封鎖されたら危険な夜の山を登ることになる。
国境近くの山岳地帯は冒険者でも命を落とす事が多い。
街道では怪我人が出ることですら稀だが、それ以外は違う。
「お気持ちはお察しします。ですが心配しても心労が増えるだけです。
ここはお嬢様を信じて旦那様方の身を守る策を講じるべきかと」
「そうだな……。フィーナが帰ってこられるようにしないとな」
そう呟くと、執事に低い声でこう返されてしまった。
「まずはここにいるご家族を守ることをお考え下さい」
「それならもう考えてある。これから忙しくなるから覚悟しておけよ」
「かしこまりました」
執筆がそう答えたとき、髪が濡れた状態の妻のアイリスが姿を見せた。
「一体何がありましたの?」
「これを読んでくれ……」
私はフィーナからの手紙をアイリスに見せた。
アイリスは手紙を読み進めるうちに涙を流し始め、しまいには泣き崩れてしまった。
アイリスを泣かせフィーナに辛い思いをさせてる王太子とレイラ嬢は絶対に許さない。
だから、私は全力で情報収集にあたって2人の弱みを探ることにした。
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