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91. ソーラスside 強行軍(2)
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「クラウス王子だが……前に見た時と様子が違った。媚薬を盛られていたのは知っているが、明らかにそれだけではないだろう」
応接室は馬鹿が荒らしたせいで使えず、ダイニングで話すことになったのだが……開口一番の言葉はこれだった。
「他に何かある、か。見当はついてるのか?」
「今考えられるのは、淫魔の雫が使われたか、今までの王子が猫を被っていたかのどちらかだろう」
淫魔の雫は媚薬の一種だが、摂取してから1年以上自制心が効かなくなったり面識のある異性を執拗に襲うようになるという厄介な薬だ。さらに幻覚症状もあると来た。
ちなみにこの名称は俗称で、正しい名前はかなり長い。
グレイヴで竜を制御しようとして一度用いられて危険性が発覚してから禁止されている。もしも所持していれば最悪死刑になる。
ちなみにローザニアでは麻薬と同じ扱いになっているが、媚薬と成分がほとんど同じせいか処罰された者は少ない。
そういう理由で、以前行った薬剤検査で通常の媚薬と検出されたのだろう。
この辺はグレイヴの方が圧倒的に進んでいるから次に来る時に持ち込んで検査を頼むことに決めた。
「淫魔の雫だったら厄介だな……」
「フィーナ嬢に執着してるみたいだから、近くにいたら確実に襲われる。くれぐれも、近付けさせるなよ」
「情報感謝する。馬鹿王子はしばらく牢に入れる」
「そうした方がいいだろうな。今回の件はお前に免じて大事にはしないから、馬鹿王子が変な噂を流す前に対処してくれ」
「助かる。時間が惜しいからこの辺で失礼す……」
ここまで言ったところで、キーファスの言葉に遮られた。
「竜を貸す。空から探した方が確実だろうからな」
「すまないな」
「これくらい気にするな。お前には返し切れない借りがあるからな」
それから、フィーナから仲良くしていると聞いた黒竜アルディアと青竜に分かれて王子を追った。
空から探すこと数分、街道を進む隊列が見えた。
「旦那様、あれでしょうか?」
「ちょっと待ってくれ。今見る」
遠見の魔法を使って見ると、王子が護衛と何かを言い合っているのが見えた。
「あれだ。行くぞ!」
『分かった!』
頭の中に返事が聞こえ、そのまま急降下していった。
突然の竜の襲来に固まる護衛達の前で背中から降りると、早速王子がつっかかってきた。
「フィーナはどこにいる⁉︎ アトランタ邸にいるんじゃないのか⁉︎」
「今はいないみたいですよ。距離もあるので逐一把握はしていませんのでご安心ください。
それから、貴方の身を拘束させていただきます」
「は? 王子の僕にそんなことしていいと思ってるのか⁉︎」
早速縄をかける我が家の護衛と王室親衛隊。実は、この王子の護衛は監視を任せていた私の部下でもある。
だから、私の指示通りに動いてくれるのだ。
「おい、お前達裏切るのか⁉︎」
「一応怪我はさせるなよ」
「「はっ」」
そして数秒後、身動きの取れなくなった王子を竜にくくりつけ、王都へ向かった。
応接室は馬鹿が荒らしたせいで使えず、ダイニングで話すことになったのだが……開口一番の言葉はこれだった。
「他に何かある、か。見当はついてるのか?」
「今考えられるのは、淫魔の雫が使われたか、今までの王子が猫を被っていたかのどちらかだろう」
淫魔の雫は媚薬の一種だが、摂取してから1年以上自制心が効かなくなったり面識のある異性を執拗に襲うようになるという厄介な薬だ。さらに幻覚症状もあると来た。
ちなみにこの名称は俗称で、正しい名前はかなり長い。
グレイヴで竜を制御しようとして一度用いられて危険性が発覚してから禁止されている。もしも所持していれば最悪死刑になる。
ちなみにローザニアでは麻薬と同じ扱いになっているが、媚薬と成分がほとんど同じせいか処罰された者は少ない。
そういう理由で、以前行った薬剤検査で通常の媚薬と検出されたのだろう。
この辺はグレイヴの方が圧倒的に進んでいるから次に来る時に持ち込んで検査を頼むことに決めた。
「淫魔の雫だったら厄介だな……」
「フィーナ嬢に執着してるみたいだから、近くにいたら確実に襲われる。くれぐれも、近付けさせるなよ」
「情報感謝する。馬鹿王子はしばらく牢に入れる」
「そうした方がいいだろうな。今回の件はお前に免じて大事にはしないから、馬鹿王子が変な噂を流す前に対処してくれ」
「助かる。時間が惜しいからこの辺で失礼す……」
ここまで言ったところで、キーファスの言葉に遮られた。
「竜を貸す。空から探した方が確実だろうからな」
「すまないな」
「これくらい気にするな。お前には返し切れない借りがあるからな」
それから、フィーナから仲良くしていると聞いた黒竜アルディアと青竜に分かれて王子を追った。
空から探すこと数分、街道を進む隊列が見えた。
「旦那様、あれでしょうか?」
「ちょっと待ってくれ。今見る」
遠見の魔法を使って見ると、王子が護衛と何かを言い合っているのが見えた。
「あれだ。行くぞ!」
『分かった!』
頭の中に返事が聞こえ、そのまま急降下していった。
突然の竜の襲来に固まる護衛達の前で背中から降りると、早速王子がつっかかってきた。
「フィーナはどこにいる⁉︎ アトランタ邸にいるんじゃないのか⁉︎」
「今はいないみたいですよ。距離もあるので逐一把握はしていませんのでご安心ください。
それから、貴方の身を拘束させていただきます」
「は? 王子の僕にそんなことしていいと思ってるのか⁉︎」
早速縄をかける我が家の護衛と王室親衛隊。実は、この王子の護衛は監視を任せていた私の部下でもある。
だから、私の指示通りに動いてくれるのだ。
「おい、お前達裏切るのか⁉︎」
「一応怪我はさせるなよ」
「「はっ」」
そして数秒後、身動きの取れなくなった王子を竜にくくりつけ、王都へ向かった。
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