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終章
光(1)
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十三年後――
聖地オス・ローは都市機能もほぼ構築され、ドームの城下も昼間はずいぶん活気付いていた。
ドームはというと、三年前に城壁の再建も完了し、再び外から中を窺い知る事は出来なくなっていた。
【天国の扉】も記録を元に復元されたが、石で出来ていた扉は木に付け替えられ、大きな荷が運び込まれる事以外には滅多に開くことは無かった。
弔いの儀式も行われず、今ではその儀式の存在自体、知っているものはいない。
その新しい木の扉の横に、小さな潜戸が新しく作られていた。
高さは三パース(約一メートル)ほどで、大人が通る時には、必ず頭を低くしなくては通れない。
今では、こちらが【天国の扉】と呼ばれている。
* * * * *
城下の石畳の通りでは人が行き交う。そんな中、男の子が二人、木の棒を振り回し、楽しそうに打ち合っていた。
通りを走りまわって遊ぶ二人は、一人は黒い髪、もう一人は金色の髪で、二人とも白人だった。肌は白かったが、子どもらしく日に焼けて、そばかすが浮いている。
騒いでいると、どこからか黒人の子も加わり、楽しそうな声を響かせていた。
程よい日陰で昼寝をしていた黒猫は、子どもの喧騒を聞いて家の隙間へ消えていく。
かつてのように、聖地オス・ローは全ての人種を受け入れていた。
トゥヤンは、四ヶ月に一度、さらに東の氷の山を超えてオス・ローへやってくる。
「おーい! アサド!」
遊んでいる子ども達の集団に、知っている顔を見つけ声をかけた。一番背の高い金髪の子どもが気が付いて立ち止まる。
「あっ! トゥヤンだ」
小さい方の黒髪の子どもが、男を指差して走り寄る。
「トゥヤン! またこおりの川をこえてきたの?」
「ああ、そうだぞ」
「こおりがほしい! こおりは?」
ちび達に囲まれて、トゥヤンは人懐っこい笑顔を子ども達に向けた。
トゥヤンは、この兄弟の母親に所用があって、オス・ローまでやってきていた。
動物と薬草の知識のある、彼らの母アデルの知識を借りに、オス・ローに来る度、彼女の元を訪れていた。
「きょうも父さんは仕事でいな」
「ウサマ!」
のんきな弟に対して兄が余計な事言うなと弟を叱った。
「いつ帰ってくる?」
「わからな」
「今日かえってくるよ!」
今度は弟が兄を言葉をさえぎった。
「母さんはいる?」
「母さんなら今ドームに行ってる」
「案内してくれよ」
「いいよ」
そう言うと、金髪と黒髪の兄弟はトゥヤンを連れ、率先して石畳の道を駆け上がった。
丘を登ると扉の前に沢山の巡礼者が居た。各地のスタイルで祈りを捧げている。
その中に、ゆるく波がかった黒髪を、ふんわりと纏めた若い白人の女性が、他の巡礼者に混じり祈りを捧げている。
両膝を地に着けて背筋を伸ばし、胸の前で両掌を握り合わせ頭を傾げている。
「あれ? お前たちの母さんはクライス信仰だったっけ?」
トゥヤンがその祈りの型を見て言った。
「母さーん!」
そんなトゥヤンを無視して、子ども達は母親の元に走っていって、母親の祈りの邪魔をするように、正面から母に抱きついた。
何か話してトゥヤンの方を指差したので、母親もトゥヤンの存在に気が付いた。
「アデル!」
トゥヤンが手を上げて、母親に声をかけた。
「トゥヤン、来ていたの? 久しぶりね」
女はそう言って立ち上がると、トゥヤンの方にやってきた。
まだ若いアデルに、トゥヤンは好意を寄せていた。
弟くらいの二人の子どもを育てている彼女を見て、トゥヤンはいつも勝手に思っていた。夫はいないのだろう、と。
巡礼の多さも、夫の影が一度も見えないことも、その想像を後押しした。
……だが今日、それは思い込みだったと知ることになる。
「君ってクライス信仰だったっけ?」
「そうよ。言ってなかった?」
「うん、知らなかったな。ところで旦那は?」
「夫はエブラ信仰者よ」
「あ、いや、信仰の話じゃなくて……」
ふと見ると、アデルの腹がずいぶんと膨らんでいる。前に会った時はこんなではなかったのに。
トゥヤンは、ショックを隠し笑顔を作った。
「おめでただ。結婚したの?」
「……? 何言ってるの? わたしは前から既婚者よ」
二人も子どもが居るのに? と言う顔をされてしまった。
「……そうか、既婚者か」
少しだけ胸がチクリとした。
けれど、その笑顔を見ていたら、祝福する以外の選択肢はなかった。
トゥヤンは敬虔なハナス信仰者だ。他人の配偶者に手を出すことは大罪だ。
「でも君がクライス信仰なのなら、旦那がエブラ信仰じゃ心配にならないのかい? 結婚した時、どちらかに合わせて改宗しなかったの?」
トゥヤンは一夫多妻の夫を持つことを気に掛けてくれたようだが、アデルは笑っていた。
「別に心配じゃないわ。実は、不信心な夫だから」
「不信心なのに、オス・ローに住むとは。変わり者なんだね、君のご主人」
「えぇ、変わり者だって、よく言われてるわ」
トゥヤンは肩をすくめて見せた。
「それより、今日も何か用があったんじゃないの?」
ああ、そうだった、とトゥヤンは鞄の中から草の束を取り出した。
「これ、わかるかな? 氷の山の上に咲いてる薬草花なんだけど」
「初めてだけど、見たことあるわ」
「初めてじゃないのかい?」
「トゥヤン、時間はある? 良かったらうちに来て」
「君の家に?」
アデルの家の場所も知らなかったトゥヤンは、うきうきしながら子ども達と家に向かった。
子ども達も一緒に向かうが、上の子、金髪のアサドはトゥヤンを睨み続けている。
まるで小さい番犬みたいだな、とトゥヤンは頭を掻いた。
アデルの家は、ドームからそれほど離れていなかった。という事は、それなりに上流階級なのかもしれない。
アデルは大きな本をテーブルに置いた。ページをやぶらないように慎重にめくる。
「ねぇ。見て。これじゃないかしら? ソナムバ、氷の山の限界に咲く花で、根っこと蜜に薬効があるみたい……。鎮痛・回復の効果……」
「これ……、凄い本だね。おれは読めないけど」
「これは、シュケムの薬草学書よ」
「シュケムの……」
「書き写してるんだけど、たくさんあるから、なかなか終わらなくて」
アデルの家の一室は本で埋め尽くされていた。他にも三角や丸い透明な硝子の器がたくさんある。
「この部屋、お伽噺の魔女の家みたいだ……」
* * * * *
聖地オス・ローは都市機能もほぼ構築され、ドームの城下も昼間はずいぶん活気付いていた。
ドームはというと、三年前に城壁の再建も完了し、再び外から中を窺い知る事は出来なくなっていた。
【天国の扉】も記録を元に復元されたが、石で出来ていた扉は木に付け替えられ、大きな荷が運び込まれる事以外には滅多に開くことは無かった。
弔いの儀式も行われず、今ではその儀式の存在自体、知っているものはいない。
その新しい木の扉の横に、小さな潜戸が新しく作られていた。
高さは三パース(約一メートル)ほどで、大人が通る時には、必ず頭を低くしなくては通れない。
今では、こちらが【天国の扉】と呼ばれている。
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城下の石畳の通りでは人が行き交う。そんな中、男の子が二人、木の棒を振り回し、楽しそうに打ち合っていた。
通りを走りまわって遊ぶ二人は、一人は黒い髪、もう一人は金色の髪で、二人とも白人だった。肌は白かったが、子どもらしく日に焼けて、そばかすが浮いている。
騒いでいると、どこからか黒人の子も加わり、楽しそうな声を響かせていた。
程よい日陰で昼寝をしていた黒猫は、子どもの喧騒を聞いて家の隙間へ消えていく。
かつてのように、聖地オス・ローは全ての人種を受け入れていた。
トゥヤンは、四ヶ月に一度、さらに東の氷の山を超えてオス・ローへやってくる。
「おーい! アサド!」
遊んでいる子ども達の集団に、知っている顔を見つけ声をかけた。一番背の高い金髪の子どもが気が付いて立ち止まる。
「あっ! トゥヤンだ」
小さい方の黒髪の子どもが、男を指差して走り寄る。
「トゥヤン! またこおりの川をこえてきたの?」
「ああ、そうだぞ」
「こおりがほしい! こおりは?」
ちび達に囲まれて、トゥヤンは人懐っこい笑顔を子ども達に向けた。
トゥヤンは、この兄弟の母親に所用があって、オス・ローまでやってきていた。
動物と薬草の知識のある、彼らの母アデルの知識を借りに、オス・ローに来る度、彼女の元を訪れていた。
「きょうも父さんは仕事でいな」
「ウサマ!」
のんきな弟に対して兄が余計な事言うなと弟を叱った。
「いつ帰ってくる?」
「わからな」
「今日かえってくるよ!」
今度は弟が兄を言葉をさえぎった。
「母さんはいる?」
「母さんなら今ドームに行ってる」
「案内してくれよ」
「いいよ」
そう言うと、金髪と黒髪の兄弟はトゥヤンを連れ、率先して石畳の道を駆け上がった。
丘を登ると扉の前に沢山の巡礼者が居た。各地のスタイルで祈りを捧げている。
その中に、ゆるく波がかった黒髪を、ふんわりと纏めた若い白人の女性が、他の巡礼者に混じり祈りを捧げている。
両膝を地に着けて背筋を伸ばし、胸の前で両掌を握り合わせ頭を傾げている。
「あれ? お前たちの母さんはクライス信仰だったっけ?」
トゥヤンがその祈りの型を見て言った。
「母さーん!」
そんなトゥヤンを無視して、子ども達は母親の元に走っていって、母親の祈りの邪魔をするように、正面から母に抱きついた。
何か話してトゥヤンの方を指差したので、母親もトゥヤンの存在に気が付いた。
「アデル!」
トゥヤンが手を上げて、母親に声をかけた。
「トゥヤン、来ていたの? 久しぶりね」
女はそう言って立ち上がると、トゥヤンの方にやってきた。
まだ若いアデルに、トゥヤンは好意を寄せていた。
弟くらいの二人の子どもを育てている彼女を見て、トゥヤンはいつも勝手に思っていた。夫はいないのだろう、と。
巡礼の多さも、夫の影が一度も見えないことも、その想像を後押しした。
……だが今日、それは思い込みだったと知ることになる。
「君ってクライス信仰だったっけ?」
「そうよ。言ってなかった?」
「うん、知らなかったな。ところで旦那は?」
「夫はエブラ信仰者よ」
「あ、いや、信仰の話じゃなくて……」
ふと見ると、アデルの腹がずいぶんと膨らんでいる。前に会った時はこんなではなかったのに。
トゥヤンは、ショックを隠し笑顔を作った。
「おめでただ。結婚したの?」
「……? 何言ってるの? わたしは前から既婚者よ」
二人も子どもが居るのに? と言う顔をされてしまった。
「……そうか、既婚者か」
少しだけ胸がチクリとした。
けれど、その笑顔を見ていたら、祝福する以外の選択肢はなかった。
トゥヤンは敬虔なハナス信仰者だ。他人の配偶者に手を出すことは大罪だ。
「でも君がクライス信仰なのなら、旦那がエブラ信仰じゃ心配にならないのかい? 結婚した時、どちらかに合わせて改宗しなかったの?」
トゥヤンは一夫多妻の夫を持つことを気に掛けてくれたようだが、アデルは笑っていた。
「別に心配じゃないわ。実は、不信心な夫だから」
「不信心なのに、オス・ローに住むとは。変わり者なんだね、君のご主人」
「えぇ、変わり者だって、よく言われてるわ」
トゥヤンは肩をすくめて見せた。
「それより、今日も何か用があったんじゃないの?」
ああ、そうだった、とトゥヤンは鞄の中から草の束を取り出した。
「これ、わかるかな? 氷の山の上に咲いてる薬草花なんだけど」
「初めてだけど、見たことあるわ」
「初めてじゃないのかい?」
「トゥヤン、時間はある? 良かったらうちに来て」
「君の家に?」
アデルの家の場所も知らなかったトゥヤンは、うきうきしながら子ども達と家に向かった。
子ども達も一緒に向かうが、上の子、金髪のアサドはトゥヤンを睨み続けている。
まるで小さい番犬みたいだな、とトゥヤンは頭を掻いた。
アデルの家は、ドームからそれほど離れていなかった。という事は、それなりに上流階級なのかもしれない。
アデルは大きな本をテーブルに置いた。ページをやぶらないように慎重にめくる。
「ねぇ。見て。これじゃないかしら? ソナムバ、氷の山の限界に咲く花で、根っこと蜜に薬効があるみたい……。鎮痛・回復の効果……」
「これ……、凄い本だね。おれは読めないけど」
「これは、シュケムの薬草学書よ」
「シュケムの……」
「書き写してるんだけど、たくさんあるから、なかなか終わらなくて」
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