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第1章 王国編
第3話 質問
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僕はどうやらまた死ぬらしい
ドラゴンに生まれ変わって早々に親から育児放棄?されて山の頂上から投げられた
物理法則に身を任せること約10分、とうとう地面に墜落するようだ
ああ、今度は前より短い人生、いや竜生だったな。
覚悟を決めて目をつぶり丸まった僕はものすごい速度で地面に墜落した。
近くでヤバそうな音がした、ああ、短かったな
そんなことを思っていると近くで騒がしい声が聞こえた
俺の畑がー!とか騒いでる、ふっ、へんなの、死んだはずなのに声が聞こえるなんて・・・、
ん?ほんとに死んだのかな?
恐る恐る目を開けると周りには木々が生い茂っている
うーんと、生きてる?
――――――――――
畑にできたクレーターを確認した俺はあまりの驚きで怒りを忘れてしまっていた
クレーターの中心にはアースドラゴンの子供が丸まっていたのだ!
アースドラゴンの子供は小さいときは擬態がとてもうまいため、見つけるのが非常に困難で、アースドラゴンについてかなり研究していたドレイクでさえほとんど見たことがなかった。
まさか隠居してから生きたアースドラゴンの子供に会えるとは・・・
とにかくこのまま放っておいては他の魔物に食べられてしまうかもしれないから眠らせるか何とかしてうちに連れて帰ろう。
幸いこの子供は俺を見ても敵意を示してこないし何なら安心しているようにも見える、まあ気のせいだろうが。
さて、どうしようか
――――――――――
うん、やっぱり死んでないな
こんなはっきり草の匂いを感じるのに死んでるわけがない
それにしてもどこもケガが無いってさすがにおかしいよね?
なんでだろう
「おい、お前大丈夫か?って言っても子竜にゃわかんねえよな」
「キャウー、キュキュー!(うわぁぉびっくりした~、あ、ダイジョブですよ!)」
「ん?お前俺の言ってることわかんのか?」
「ガウガウ(うんうん)」
「まじかよ、新発見だ!
よし!ここは危ないから俺の言葉がわかるならついてこい」
この人についていく以外のまともな案がうかばなかったからとりあえずついていくことにした
しばらく歩くと木造平屋建ての家に着いた
家に入ろうと近づいたら、何かにはじかれて入れなかった
結構痛かったから「ギャウッ」と叫んでしまった
「おお、忘れてた!ごめんごめん」
おっさんはそういうと僕のことを抱っこして進み始めた
今度はすんなり入れた
敷地内はとても快適そうに見えた
僕が家のそばの畑に生えている変な植物に見入っているとおっさんが突然
「よーし、じゃあ問題ないか検診しないとな」
と言って体中を検査し始めた
しきりにノートになにか書いているが全く読めない
――1時間後
「問題ないな、っと忘れてた忘れてた」
そういって俺に向かって杖を向けてきた
そうして一言つぶやくと、魔法陣がでてきて俺の体を何かが包むのを感じた
「しゃべってみな」
「あ~、こんにちはぁ!?」
話せるようになってる!?
「お~し、うまくいったな」
「なにしたの?」
「翻訳の魔法をかけたんだよ、けどしばらくしたら切れちまうからそしたらかけ直さないといけないけどな」
「スゴッ」
「これでも一応賢者だからな。それじゃあ自己紹介をしようか、」
そういって彼は己の過去や趣味、好みなどについてひとしきり語った
「まあそんなもんかな、あ、あと最近はしばらくアースドラゴンの研究はしてなかったけど本来の専門分野はアースドラゴンの研究だ。うん。そんなとこかな。
何か質問は?」
「今はないかな、」
「そうか、じゃあ俺が質問してもいいか?」
「いいよ」
「じゃあまずは、どうしてあんなところにいたんだ?」
「お母さんに投げられたから」
「お母さんに?なるほどな。ふむふむ
今何歳だ?わからなければいいけど」
「生まれてすぐ投げられたから今は生後1日」
「生後1日!?」
「うん」
「生後1日でもうそんな話せるのか!?」
「うん」
「まじかよ」
僕が元々人間だったっていうのは少し怖かったから言えなかった
「じゃあもうブレスはいたりできるのか?」
「ううん、まだ何もできないよ」
「なるほど、そうなのか・・・」
その後もしばらくドレイクの質問はつづき、僕のおなかが爆音で鳴った時ようやく
質問がストップした
「お、そういえば生まれてすぐ投げられたって事はまだ何も食べてないって事だよな?」
「うん」
「まずい、生まれてすぐなのに何も食べてないなんて!どうして気づかなかったんだ!クソッ!ちょ、ちょっと待っててくれ」
そう言うとドレイクはドタバタ走っていった
ドラゴンに生まれ変わって早々に親から育児放棄?されて山の頂上から投げられた
物理法則に身を任せること約10分、とうとう地面に墜落するようだ
ああ、今度は前より短い人生、いや竜生だったな。
覚悟を決めて目をつぶり丸まった僕はものすごい速度で地面に墜落した。
近くでヤバそうな音がした、ああ、短かったな
そんなことを思っていると近くで騒がしい声が聞こえた
俺の畑がー!とか騒いでる、ふっ、へんなの、死んだはずなのに声が聞こえるなんて・・・、
ん?ほんとに死んだのかな?
恐る恐る目を開けると周りには木々が生い茂っている
うーんと、生きてる?
――――――――――
畑にできたクレーターを確認した俺はあまりの驚きで怒りを忘れてしまっていた
クレーターの中心にはアースドラゴンの子供が丸まっていたのだ!
アースドラゴンの子供は小さいときは擬態がとてもうまいため、見つけるのが非常に困難で、アースドラゴンについてかなり研究していたドレイクでさえほとんど見たことがなかった。
まさか隠居してから生きたアースドラゴンの子供に会えるとは・・・
とにかくこのまま放っておいては他の魔物に食べられてしまうかもしれないから眠らせるか何とかしてうちに連れて帰ろう。
幸いこの子供は俺を見ても敵意を示してこないし何なら安心しているようにも見える、まあ気のせいだろうが。
さて、どうしようか
――――――――――
うん、やっぱり死んでないな
こんなはっきり草の匂いを感じるのに死んでるわけがない
それにしてもどこもケガが無いってさすがにおかしいよね?
なんでだろう
「おい、お前大丈夫か?って言っても子竜にゃわかんねえよな」
「キャウー、キュキュー!(うわぁぉびっくりした~、あ、ダイジョブですよ!)」
「ん?お前俺の言ってることわかんのか?」
「ガウガウ(うんうん)」
「まじかよ、新発見だ!
よし!ここは危ないから俺の言葉がわかるならついてこい」
この人についていく以外のまともな案がうかばなかったからとりあえずついていくことにした
しばらく歩くと木造平屋建ての家に着いた
家に入ろうと近づいたら、何かにはじかれて入れなかった
結構痛かったから「ギャウッ」と叫んでしまった
「おお、忘れてた!ごめんごめん」
おっさんはそういうと僕のことを抱っこして進み始めた
今度はすんなり入れた
敷地内はとても快適そうに見えた
僕が家のそばの畑に生えている変な植物に見入っているとおっさんが突然
「よーし、じゃあ問題ないか検診しないとな」
と言って体中を検査し始めた
しきりにノートになにか書いているが全く読めない
――1時間後
「問題ないな、っと忘れてた忘れてた」
そういって俺に向かって杖を向けてきた
そうして一言つぶやくと、魔法陣がでてきて俺の体を何かが包むのを感じた
「しゃべってみな」
「あ~、こんにちはぁ!?」
話せるようになってる!?
「お~し、うまくいったな」
「なにしたの?」
「翻訳の魔法をかけたんだよ、けどしばらくしたら切れちまうからそしたらかけ直さないといけないけどな」
「スゴッ」
「これでも一応賢者だからな。それじゃあ自己紹介をしようか、」
そういって彼は己の過去や趣味、好みなどについてひとしきり語った
「まあそんなもんかな、あ、あと最近はしばらくアースドラゴンの研究はしてなかったけど本来の専門分野はアースドラゴンの研究だ。うん。そんなとこかな。
何か質問は?」
「今はないかな、」
「そうか、じゃあ俺が質問してもいいか?」
「いいよ」
「じゃあまずは、どうしてあんなところにいたんだ?」
「お母さんに投げられたから」
「お母さんに?なるほどな。ふむふむ
今何歳だ?わからなければいいけど」
「生まれてすぐ投げられたから今は生後1日」
「生後1日!?」
「うん」
「生後1日でもうそんな話せるのか!?」
「うん」
「まじかよ」
僕が元々人間だったっていうのは少し怖かったから言えなかった
「じゃあもうブレスはいたりできるのか?」
「ううん、まだ何もできないよ」
「なるほど、そうなのか・・・」
その後もしばらくドレイクの質問はつづき、僕のおなかが爆音で鳴った時ようやく
質問がストップした
「お、そういえば生まれてすぐ投げられたって事はまだ何も食べてないって事だよな?」
「うん」
「まずい、生まれてすぐなのに何も食べてないなんて!どうして気づかなかったんだ!クソッ!ちょ、ちょっと待っててくれ」
そう言うとドレイクはドタバタ走っていった
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