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第二十六章 交差する思惑
元ネタ人物紹介 フランス感染病棟編
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※この頁は感染病棟に出てきた人物と、モデルにした元ネタの人物について書いてあるオマケです
※読み飛ばしても何も問題ありません
ルイ
フランス感染病棟院長
32歳。フランス人
マスクデザイン:白鳥のシルエット
モデルの偉人
ルイ・パスツール(西暦1822年-1895年)
フランスの生化学者、細菌学者。
【近代細菌学の祖】、【細菌学の父】とも。
本編第8章でも引用した、「科学には国境はないが、科学者には祖国がある」という格言が有名。
ロベルト・コッホと並ぶ近代細菌学の権威。
彼の残した功績で真っ先にあげられるのは「ワクチンの基礎」を築いた事だろう。というかエドワードが確立した予防接種の原形である「天然痘の予防法開発」を、ワクチンと名付けたのは彼である。本編でエドワードを異様に慕っていたのはこの辺が元ネタ。
ルイはこの予防を他にも応用できないかと研究し、狂犬病やコレラといった病に有効なワクチンの開発に成功。更には予防接種そのものを世界に広めている。
そして多くの人命を救った功績から、フランスから研究所を贈られている。パスツール研究所である。この研究所は世界中から集められた寄付金によって建てられていて、ルイがいかに評価され慕われていたかわかるエピソードとなっている。
またルイは「微生物自然発生」を否定する実験結果を残している。この実験で使われたのが「白鳥の首型フラスコ」。フェイスマスクのデザインの元ネタ。
S字状になったフラスコを用いて、空気は通るが微生物は通らないよう工夫。その結果、フラスコ内の溶液(沸騰させたスープなど)が腐らない事を突き止めた。
加えてビールやワインを熱して品質を保つ「低温殺菌法」も編み出している。
他にも蚕がかかる病、微粒子病の防止に着手したり、嫌気性菌を発見したりと多くの功績を残している。
学生時代は才能を発揮できなかったようで、彼を指導した教授には「平凡」と評価されていた事も。しかし結晶学の論文によってルイは教授の地位を得ている。
ロベルト・コッホとはライバルのような立ち位置だったようで、何かと対抗していた模様。
そしてユストゥスの掲げた理論を論破した人物こそルイである。長いこと論争を繰り広げていたらしい。
また柴三郎とも面識がある。というか柴三郎が会いに行っている。本編で柴三郎がルイにガンガン絡みに行っていたのはこの辺が元ネタ。
◇
ミシェル
本フランス感染病棟院長。現フランスWHO会長
49歳。フランス人。
マスクデザイン:ペストマスク
モデルの偉人
ミシェル・ド・ノートルダム(西暦1503年-1566年)
フランスの医師。占い師。詩人。料理研究家。
日本では言わずと知れた「ノストルダムスの大予言」を残した偉人である。
この「ノストルダムス」とはミシェルのペンネーム。ちなみに料理研究の著書も残っていたりする。
ミシェルが生きた時代はルネサンス期。そしてペストが流行していた時期でもある。
大学で医学を修めた彼は積極的にペスト治療にあたり、ペスト医師として活躍していた。フェイスマスクのデザインがペストマスクなのはミシェルがまさにペスト医師だからである。
ちなみに長らく感染者と接し流行地にいたにも関わらず、ミシェルはペストに罹らなかったようで、「ペストの抗体を持っていたのでは?」と後世では囁かれている。
当時の医師は錬金術師の面が強く、現代基準ではどうしても医療知識が乏しく、治療が望めない場合が多かったが、ミシェルはペストの原因が鼠と突き止め、鼠退治を行い感染予防へ多大なる貢献を成し遂げている。尤もこれは後世に作られたエピソードとも見られており、真偽は不鮮明。
しかしペストに果敢に立ち向かい尽力していたのは事実とされ、この辺のエピソードを感染病棟創立者の元ネタとしている。
料理家の面で言うと、ジャムの開発者でもある。あのパンに塗る、甘いジャムの。本編のミシェルの甘党設定や、人工甘味料の原料であるトルエンと接点を持たせたのはこの辺が元ネタ。
これとペスト治療の経験から「化粧品とジャム論」という著書を残しており、栄養失調や病で亡くなる者を減らしている。(ただし処方薬の内容は現代の観点から見ると、あまり効果がないそう)
この「化粧品とジャム論」に真っ向から反発した人物がいる。かのパラケルススである。当時はミシェルの前衛的な衛生方法や栄養学が受け入れられなかったのだ。なお当たり前だが当時の砂糖は高級品。容易には再現できなかったのも関係しているかもしれない。
ミシェルは妻子と死別したのをキッカケに、長い放浪旅に出ていたとされている。
再婚し街に定住してもちょくちょく旅行へ行っていたとか。
その後は予言者としての地位を確立し、占星術師として宮廷に招かれる事もあったそう。
各地に伝説を残しているミシェルだが、創作や尾鰭がついたものが多くどこまでが史実通りなのかは不明。
亡くなったミシェルは修道院の壁面(踏まれる事を忌避し壁を墓として希望したとされている)へ埋葬されたが、兵に暴かれたやら、改めて骨壷に納め礼拝堂の奥に埋葬されたやら伝わっている。
その骨が真にミシェルの骨なのか、誰も知らない。
※読み飛ばしても何も問題ありません
ルイ
フランス感染病棟院長
32歳。フランス人
マスクデザイン:白鳥のシルエット
モデルの偉人
ルイ・パスツール(西暦1822年-1895年)
フランスの生化学者、細菌学者。
【近代細菌学の祖】、【細菌学の父】とも。
本編第8章でも引用した、「科学には国境はないが、科学者には祖国がある」という格言が有名。
ロベルト・コッホと並ぶ近代細菌学の権威。
彼の残した功績で真っ先にあげられるのは「ワクチンの基礎」を築いた事だろう。というかエドワードが確立した予防接種の原形である「天然痘の予防法開発」を、ワクチンと名付けたのは彼である。本編でエドワードを異様に慕っていたのはこの辺が元ネタ。
ルイはこの予防を他にも応用できないかと研究し、狂犬病やコレラといった病に有効なワクチンの開発に成功。更には予防接種そのものを世界に広めている。
そして多くの人命を救った功績から、フランスから研究所を贈られている。パスツール研究所である。この研究所は世界中から集められた寄付金によって建てられていて、ルイがいかに評価され慕われていたかわかるエピソードとなっている。
またルイは「微生物自然発生」を否定する実験結果を残している。この実験で使われたのが「白鳥の首型フラスコ」。フェイスマスクのデザインの元ネタ。
S字状になったフラスコを用いて、空気は通るが微生物は通らないよう工夫。その結果、フラスコ内の溶液(沸騰させたスープなど)が腐らない事を突き止めた。
加えてビールやワインを熱して品質を保つ「低温殺菌法」も編み出している。
他にも蚕がかかる病、微粒子病の防止に着手したり、嫌気性菌を発見したりと多くの功績を残している。
学生時代は才能を発揮できなかったようで、彼を指導した教授には「平凡」と評価されていた事も。しかし結晶学の論文によってルイは教授の地位を得ている。
ロベルト・コッホとはライバルのような立ち位置だったようで、何かと対抗していた模様。
そしてユストゥスの掲げた理論を論破した人物こそルイである。長いこと論争を繰り広げていたらしい。
また柴三郎とも面識がある。というか柴三郎が会いに行っている。本編で柴三郎がルイにガンガン絡みに行っていたのはこの辺が元ネタ。
◇
ミシェル
本フランス感染病棟院長。現フランスWHO会長
49歳。フランス人。
マスクデザイン:ペストマスク
モデルの偉人
ミシェル・ド・ノートルダム(西暦1503年-1566年)
フランスの医師。占い師。詩人。料理研究家。
日本では言わずと知れた「ノストルダムスの大予言」を残した偉人である。
この「ノストルダムス」とはミシェルのペンネーム。ちなみに料理研究の著書も残っていたりする。
ミシェルが生きた時代はルネサンス期。そしてペストが流行していた時期でもある。
大学で医学を修めた彼は積極的にペスト治療にあたり、ペスト医師として活躍していた。フェイスマスクのデザインがペストマスクなのはミシェルがまさにペスト医師だからである。
ちなみに長らく感染者と接し流行地にいたにも関わらず、ミシェルはペストに罹らなかったようで、「ペストの抗体を持っていたのでは?」と後世では囁かれている。
当時の医師は錬金術師の面が強く、現代基準ではどうしても医療知識が乏しく、治療が望めない場合が多かったが、ミシェルはペストの原因が鼠と突き止め、鼠退治を行い感染予防へ多大なる貢献を成し遂げている。尤もこれは後世に作られたエピソードとも見られており、真偽は不鮮明。
しかしペストに果敢に立ち向かい尽力していたのは事実とされ、この辺のエピソードを感染病棟創立者の元ネタとしている。
料理家の面で言うと、ジャムの開発者でもある。あのパンに塗る、甘いジャムの。本編のミシェルの甘党設定や、人工甘味料の原料であるトルエンと接点を持たせたのはこの辺が元ネタ。
これとペスト治療の経験から「化粧品とジャム論」という著書を残しており、栄養失調や病で亡くなる者を減らしている。(ただし処方薬の内容は現代の観点から見ると、あまり効果がないそう)
この「化粧品とジャム論」に真っ向から反発した人物がいる。かのパラケルススである。当時はミシェルの前衛的な衛生方法や栄養学が受け入れられなかったのだ。なお当たり前だが当時の砂糖は高級品。容易には再現できなかったのも関係しているかもしれない。
ミシェルは妻子と死別したのをキッカケに、長い放浪旅に出ていたとされている。
再婚し街に定住してもちょくちょく旅行へ行っていたとか。
その後は予言者としての地位を確立し、占星術師として宮廷に招かれる事もあったそう。
各地に伝説を残しているミシェルだが、創作や尾鰭がついたものが多くどこまでが史実通りなのかは不明。
亡くなったミシェルは修道院の壁面(踏まれる事を忌避し壁を墓として希望したとされている)へ埋葬されたが、兵に暴かれたやら、改めて骨壷に納め礼拝堂の奥に埋葬されたやら伝わっている。
その骨が真にミシェルの骨なのか、誰も知らない。
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