207 / 600
第十一章 キノコの国のアリス編
第204話 真菌の沸き所
しおりを挟む
「おじさま、こちらよ。足元、気を付けて?」
感染病棟から離れた先にある、視界の悪い森の中。ジョンはざくざくと、道なき道を歩き続ける。ジョンが歩く少し先では、フリルとレース、リボンをふんだんにあしらった黒いドレスを着た少女が、足元の悪さなど感じさせない軽やかな動きで歩いている。
少女が導く先を重い足取りで進む最中、不意にぐらりと、視界が歪み眩暈を覚え、ジョンは近くの木にもたれかかった。
「息苦しそうね、おじさま? これはもう、要らないのではないかしら?」
その事に気付いた少女はスカートをひらめかせ、ジョンへ歩み寄るとレース手袋に包んだ両手を伸ばす。ジョンの顔を覆っている、白黒のチェッカー柄のマスクを外そうとしているのだ。
その手を、ジョンは払い除けた。
(……触れられる。実体がある。本体、という奴か?)
病棟内でも少女には何度が触れられたが、触れられた感触を覚える事はなかった。
しかし今は確実に、少女に触れられた感触を覚えた。酷く冷たい手だった。
「スピネル~っ! 早く行こうよー。日が暮れちゃうよ?」
「まぁ。オニキスはせっかちさんね」
森の奥からひょっこりと、黒髪黒目の少年が顔を出す。彼の背格好には見覚えがあった。特殊学会でホログラム映像に映されていた少年だ。未成年故に顔はぼかされていたが、幼い体格にペガサス教団のエンブレムが入った黒服、真っ黒に塗った爪先。
間違いない。彼は《ステージ6》として特殊学会で公表された、感染者だ。
そんな、『オニキス』と呼ばれた少年と親しげで、なおかつ蔦状菌糸を操っていた少女『スピネル』も、ステージ6と断言していいだろう。
「ゆっくりで大丈夫よ、おじさま。お怪我をなさった時の方が心配だわ。だって、おじさまはまだ【誕生日】を迎えられていないのですもの。でも近いうちにきっと……。あぁ、待ち遠しい。終わらないお茶会を、楽しめるのだもの」
赤い瞳を潤ませて、恍惚とした表情で自身を見上げてくるスピネルに、ジョンはそこはかとない嫌悪感を覚える。
(ステージ6……。つまり真菌の塊が、人の真似事をするなど……。まるで童話でも見ているようだな)
◇
院長室では引き続き、今後の段取りを話し合っていた。
「事情はわかりましたが、感染者への対抗手段を持たない民間人を連れて行くのは如何なものかと……」
「銀ちゃんを護衛にすれば大丈夫っしょ~。ねー銀ちゃんっ!」
「ボクにお守りを押し付ける気? 面倒だから遠慮被りたいのだけれど」
「お願いだよ~銀ちゃんっ!」
モーズの心配を払拭する為にも、ソファの上で足を組み、辟易としている水銀に両手を合わせて頼み込むカール。
「あの、病棟には丁度、国連軍が来ているのですし、エドワードさんも連れて行くのならば軍に同行をお願いして貰うのは?」
「だぁめだぁめ! よく知りもしない連中といきなり共同作業なぁんてしたって烏合の衆よ! 守る対象が増えるだ! け! それに今回はぁ、《砒素》が居るからねぇ。――雑魚は、邪魔」
カールは水銀の隣のソファに座る砒素へ顔を向け、突き放すようにそう言った。
顔を向けられた砒素はと言うと「いひひ」と悪戯っぽく笑った後に、得意げな表情を浮かべている。
「待ってください! ジョン院長がいない今、ここの最高責任者は僕になります! 混乱が収まる前に離れるなんて無責任な事は……!」
「エドワード副院長」
カールの提案を受け入れられないエドワードが断りを入れようとしたその時、フローレンスの凛とした声が彼の名を呼ぶ。
「どうぞ同行してください。留守の間、病棟は私が対応をいたします」
「フローレンス看護師長!?」
「そしてジョン院長に伝えて頂きたい。――『届いた』と」
彼女は手に持った携帯端末の画面をマスク越しに凝視して、感情の読めない声でそう言った。
次いで少し手を震わせながら、彼女は携帯端末を腰のポーチにしまうと、いつものように背筋をピンと伸ばす。
「カールさん。モーズさん。水銀さん。砒素さん」
そしてオフィウクス・ラボから来たクスシ二人とウミヘビ二人に向け、深々と頭を下げた。
「お二人を、ジョン院長とエドワード副院長を、お願いいたします」
「……お願い、ねぇ。仕方ないわねぇ」
「いひひっ! お主も存外、おなごに弱いのぅ!」
「気分よ、気分。変な邪推はしなくていいわ、砒素」
フローレンスの真摯な願いを聞き入れて、水銀はソファから立ち上がった。砒素も真似して立ち上がる。
話は纏まった。
「さ、て、と! そんじゃジョン院長探索にごーごごー! の、前にぃ。解剖室に案内して欲しいなっ!」
「解剖室? いいですが、理由をお訊ねしても?」
「そりゃあ、真菌の沸き所は処置しとかなきゃじゃん?」
「病棟内は国連軍によって除菌が施されています。例え入り込んでいた所があっても、既に処置は終わっているのでは?」
「いんや終わってないね。絶対」
何やらカールは確信を得ているようで、エドワードの言葉を否定してきた。
「やー。ジョン院長がどぉこでステージ6なんて希少な『珊瑚』を引っ付けたのか、ちょ~気になっていたんだよねぇ。身体も衣服も定期的に殺菌消毒しているしさぁ、ちょっとやそっと付着しても洗い流されちゃうはずなのにぃって! でも俺ちゃん、わかっちゃった!」
人差し指を突き立てて、カールは明るく話す。
彼はエドワードがモーズに語ってくれていた、ジョンの話を後ろで聞いていた時に、点と線が繋がったのだ。もしもこの予想が当たっていれば、国連軍の除菌の手は決して届かない。
故に解剖室へ向かう事をまずは優先する事とした。
「木を隠すなら森の中。ステージ6、正確にはその真菌が入り込んだのは、解剖に回された――遺体だ」
感染病棟から離れた先にある、視界の悪い森の中。ジョンはざくざくと、道なき道を歩き続ける。ジョンが歩く少し先では、フリルとレース、リボンをふんだんにあしらった黒いドレスを着た少女が、足元の悪さなど感じさせない軽やかな動きで歩いている。
少女が導く先を重い足取りで進む最中、不意にぐらりと、視界が歪み眩暈を覚え、ジョンは近くの木にもたれかかった。
「息苦しそうね、おじさま? これはもう、要らないのではないかしら?」
その事に気付いた少女はスカートをひらめかせ、ジョンへ歩み寄るとレース手袋に包んだ両手を伸ばす。ジョンの顔を覆っている、白黒のチェッカー柄のマスクを外そうとしているのだ。
その手を、ジョンは払い除けた。
(……触れられる。実体がある。本体、という奴か?)
病棟内でも少女には何度が触れられたが、触れられた感触を覚える事はなかった。
しかし今は確実に、少女に触れられた感触を覚えた。酷く冷たい手だった。
「スピネル~っ! 早く行こうよー。日が暮れちゃうよ?」
「まぁ。オニキスはせっかちさんね」
森の奥からひょっこりと、黒髪黒目の少年が顔を出す。彼の背格好には見覚えがあった。特殊学会でホログラム映像に映されていた少年だ。未成年故に顔はぼかされていたが、幼い体格にペガサス教団のエンブレムが入った黒服、真っ黒に塗った爪先。
間違いない。彼は《ステージ6》として特殊学会で公表された、感染者だ。
そんな、『オニキス』と呼ばれた少年と親しげで、なおかつ蔦状菌糸を操っていた少女『スピネル』も、ステージ6と断言していいだろう。
「ゆっくりで大丈夫よ、おじさま。お怪我をなさった時の方が心配だわ。だって、おじさまはまだ【誕生日】を迎えられていないのですもの。でも近いうちにきっと……。あぁ、待ち遠しい。終わらないお茶会を、楽しめるのだもの」
赤い瞳を潤ませて、恍惚とした表情で自身を見上げてくるスピネルに、ジョンはそこはかとない嫌悪感を覚える。
(ステージ6……。つまり真菌の塊が、人の真似事をするなど……。まるで童話でも見ているようだな)
◇
院長室では引き続き、今後の段取りを話し合っていた。
「事情はわかりましたが、感染者への対抗手段を持たない民間人を連れて行くのは如何なものかと……」
「銀ちゃんを護衛にすれば大丈夫っしょ~。ねー銀ちゃんっ!」
「ボクにお守りを押し付ける気? 面倒だから遠慮被りたいのだけれど」
「お願いだよ~銀ちゃんっ!」
モーズの心配を払拭する為にも、ソファの上で足を組み、辟易としている水銀に両手を合わせて頼み込むカール。
「あの、病棟には丁度、国連軍が来ているのですし、エドワードさんも連れて行くのならば軍に同行をお願いして貰うのは?」
「だぁめだぁめ! よく知りもしない連中といきなり共同作業なぁんてしたって烏合の衆よ! 守る対象が増えるだ! け! それに今回はぁ、《砒素》が居るからねぇ。――雑魚は、邪魔」
カールは水銀の隣のソファに座る砒素へ顔を向け、突き放すようにそう言った。
顔を向けられた砒素はと言うと「いひひ」と悪戯っぽく笑った後に、得意げな表情を浮かべている。
「待ってください! ジョン院長がいない今、ここの最高責任者は僕になります! 混乱が収まる前に離れるなんて無責任な事は……!」
「エドワード副院長」
カールの提案を受け入れられないエドワードが断りを入れようとしたその時、フローレンスの凛とした声が彼の名を呼ぶ。
「どうぞ同行してください。留守の間、病棟は私が対応をいたします」
「フローレンス看護師長!?」
「そしてジョン院長に伝えて頂きたい。――『届いた』と」
彼女は手に持った携帯端末の画面をマスク越しに凝視して、感情の読めない声でそう言った。
次いで少し手を震わせながら、彼女は携帯端末を腰のポーチにしまうと、いつものように背筋をピンと伸ばす。
「カールさん。モーズさん。水銀さん。砒素さん」
そしてオフィウクス・ラボから来たクスシ二人とウミヘビ二人に向け、深々と頭を下げた。
「お二人を、ジョン院長とエドワード副院長を、お願いいたします」
「……お願い、ねぇ。仕方ないわねぇ」
「いひひっ! お主も存外、おなごに弱いのぅ!」
「気分よ、気分。変な邪推はしなくていいわ、砒素」
フローレンスの真摯な願いを聞き入れて、水銀はソファから立ち上がった。砒素も真似して立ち上がる。
話は纏まった。
「さ、て、と! そんじゃジョン院長探索にごーごごー! の、前にぃ。解剖室に案内して欲しいなっ!」
「解剖室? いいですが、理由をお訊ねしても?」
「そりゃあ、真菌の沸き所は処置しとかなきゃじゃん?」
「病棟内は国連軍によって除菌が施されています。例え入り込んでいた所があっても、既に処置は終わっているのでは?」
「いんや終わってないね。絶対」
何やらカールは確信を得ているようで、エドワードの言葉を否定してきた。
「やー。ジョン院長がどぉこでステージ6なんて希少な『珊瑚』を引っ付けたのか、ちょ~気になっていたんだよねぇ。身体も衣服も定期的に殺菌消毒しているしさぁ、ちょっとやそっと付着しても洗い流されちゃうはずなのにぃって! でも俺ちゃん、わかっちゃった!」
人差し指を突き立てて、カールは明るく話す。
彼はエドワードがモーズに語ってくれていた、ジョンの話を後ろで聞いていた時に、点と線が繋がったのだ。もしもこの予想が当たっていれば、国連軍の除菌の手は決して届かない。
故に解剖室へ向かう事をまずは優先する事とした。
「木を隠すなら森の中。ステージ6、正確にはその真菌が入り込んだのは、解剖に回された――遺体だ」
0
あなたにおすすめの小説
女神の白刃
玉椿 沢
ファンタジー
どこかの世界の、いつかの時代。
その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。
女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。
剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。
大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。
魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。
*表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
ネクスト・ステージ~チートなニートが迷宮探索。スキル【ドロップ★5】は、武器防具が装備不可!?
武蔵野純平
ファンタジー
現代ファンタジー(ローファンタジー)です。ニート主人公のスキルは【ドロップ★5】――ドロップ確率が大幅上昇し、ドロップアイテムの品質も大幅上昇するチートスキルだった。だが、剣や盾などの装備品が装備出来ない欠陥があり、攻撃力、防御力に問題を残す。
ダンジョン探索をする為に冒険者となりパーティーメンバーを募集するが、なぜか【ワケあり】女性ばかり集まってくる。
初恋♡リベンジャーズ
遊馬友仁
青春
【第五部開始】
高校一年生の春休み直前、クラスメートの紅野アザミに告白し、華々しい玉砕を遂げた黒田竜司は、憂鬱な気持ちのまま、新学期を迎えていた。そんな竜司のクラスに、SNSなどでカリスマ的人気を誇る白草四葉が転入してきた。
眉目秀麗、容姿端麗、美の化身を具現化したような四葉は、性格も明るく、休み時間のたびに、竜司と親友の壮馬に気さくに話しかけてくるのだが――――――。
転入早々、竜司に絡みだす、彼女の真の目的とは!?
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなどを駆使して繰り広げられる、SNS世代の新感覚復讐系ラブコメディ、ここに開幕!
第二部からは、さらに登場人物たちも増え、コメディ要素が多めとなります(予定)
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる