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第2章 学院トーナメント戦へ!

第30話 準決勝へ!⑨

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 ジークとアイリスは技を絶え間なく発動した 。
雷神之怒トールハンマー
六神融合大剣エクシーズブレード
 アイリスはジークの攻撃を受け止めた。
「へぇー、さすがですね。」
「まだ君、全てを出してないでしょ?」
「気づいていましたか。では今からあげていきますよ。」
 ジークはアイリスから離れた。
「神器再創・雷神トールブレード。」
 ジークの神器は、少しづつ剣へと変化していった。
雷神一閃トールブレクト
「!?」
 雷よりも早い速度で動くことができ、アイリスでさえ、目で追うことができない。
「これで終わりだ。」
「!!」
 ジークはアイリスの背後に回り、最高クラスの威力の一撃を与えた。
「くっ!」
 アイリスも、この一撃には耐えられず膝をついた。
「やっぱり僕はハンマーより、剣の方が扱いやすいようだ。」
「ねぇ、君に1つ聞きたいことがある。」
「?、なんですか?」
 アイリスは真剣な顔になった。
「今の君とランスくんでは、どちらが強い?」
 ランスの名前が来ると思ってなかった為、少し戸惑いはしたが答えた。
「ランスがまだ全力を出していなとしたら、勝てないかな。」
「先程の彼の戦いでは、今の君なら勝てると思ったのだけど。」
 アイリスはジークにかなりの評価をしているようだった。
 しかし、ランスは違った。
「僕は、彼の底知れない何かを持っていることを知っている。だから勝てないと思うのです。」
「…余程、彼に評価を与えてるのね。」
「それはさておき、何故彼のことを聞くのですか?」
 アイリスはスッと立ち上がった。
「君を倒して、彼と戦う為には、少しでも君との差を知る必要があったからね。」
「まるで、自分が勝つつもりの様に聞こえたのですが?」
 ジークはなめられてるみたいで少し怒り気味になった。
「もちろん、勝つのは私だから。」
「ならその考え、正してあげますよ。」
 その瞬間、ジークはふらつきはじめた。
「!?もう限界か…」
 2つの大きな力を同時に使った反動。
 本来はそのようなことは無いが、慣れない技、そして初めての技という事もあり、コントロールを見誤った結果だ。
 するとジークはかつてない程の力を貯め始めた。
「この一撃で、全てを終わらす。」
「わかった、その一撃に勝てれば私の勝ち、逆に負ければあなたの勝ちでいいかしら?」
「いいですよ、その代わり…全力で来てくださいね。」
 その瞬間、アイリスも力を貯め始めた。
 そして、その時が来た。
「行きます!超雷神之逆鱗ゲイルワースディネーション
「終わりにする!六神超圧縮砲エクシリンダストガノン
 近距離ではなく、遠距離技で勝負をつける。
 そしてお互いに過去最高の出した。
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