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引きこもり錬金術師がポーションマスターと呼ばれるまで
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「な、なんだあれは!?新しい攻撃パターンだぞ!?」
「みんな!身構えろ!」
サウザンドワームが大きな顎をガチガチ鳴らしながら、アレフへと向かっていく。
身を躱そうとするアレフだったが、後方には仲間がいる。
防御力も、HPも、アレフの足元にも及ばない仲間たちが。
「く……!」
身を躱そうとするのを無理やり堪え、盾を構える。
直後、強烈な衝撃とともに吹き飛ばされた。
「うわぁーーーっ!!」
サウザンドワームの強烈なノックバック攻撃はアレフを直撃し、岩壁に叩きつけた。
すぐに前衛に戻ろうとするアレフだが、動けないことに気づく。
頭上を回る星々は、気絶《スタン》を表すマークである。
この攻撃はノックバックに加え、スタン状態も付与するのだ。
「し、しまった……!」
一瞬の事態に後衛は攻撃を止められず、サウザンドワームの頭上にダメージが表示される。
モンスターは如何なる時も、攻撃を受けた相手を優先して狙う。
サウザンドワームは後衛の方を向き直り、突進していく。
「ギシャアアアアアア!!」
後衛の防御力もHPも、アレフとは比べるべくもない。
触れた瞬間死んでしまうのは、火を見るよりも明らかだった。
その場の誰もが終わったと思った、その時である。
「ギシ……シシ……」
サウザンドワームの動きが止まる。
白い蜘蛛の糸のようなものが絡みつき、動けなくなっていた。
その光景を目の当たりにし、驚き戸惑う後衛たち。
「みんな、離れろォ!!」
そんな後衛陣を一喝したのは、アレフだった。
すぐに後衛たちが蜘蛛の巣を散らすように逃げ出すのを見送りながら、アレフも後衛を守るべく駆け出そうとしてスタン状態だったのを思い出す。
「くそっ、まだスタンが……って、何っ!?う、動けるっ!?」
本来は3秒あるスタン状態だが、何故かすでに回復していた。
それだけでなく、HPも全快している。
ともあれ駆け出しながらアレフは剣を振り抜いた。
波動剣、衝撃波を飛ばして攻撃する、剣士スキルとしては貴重な遠距離攻撃である。
斬撃は衝撃波となり、サウザンドワームを切り裂いた。
「ギシャアアア!」
斬撃を受けたサウザンドワームは後衛へ向かっていくのを止め、アレフの方を向き直る。
束縛を解いて突進してくるのを確認し、アレフは壁際に向かって走る。
「よし、こっちだ!」
タゲを取り直したアレフは壁際に辿りつくと、壁に背を向け剣を構えた。
そこへサウザンドワームが突っ込む。
ずずん!と土煙が上がり、地響きが鳴り響いた。
「アレフっ!」
女神官が悲鳴を上げる中、土煙が晴れていく。
姿を現したアレフは、サウザンドワームの攻撃を何とか受け止めていた。
「よ……し、みんな!攻撃してくれ!」
アレフの言葉でハッとなった皆は、一切に攻撃を開始した。
「アイシクルゲイル!」「猛虎撃」「ストライプアロー!」
後衛の攻撃が次々と刺さり、ダメージエフェクトが乱れ飛ぶ。
サウザンドワームが何度攻撃を繰り出しても、アレフは動かない。
そして壁を背にすれば、ノックバックスキルを受けても、距離が離れないからだ。
接敵してさえいれば、いくら後衛が攻撃しても動く事はない。
サウザンドワームのHPバーは減っていき、赤くなり、そして……
「ギャオオオオオオオ!!」
全身をのたうち回らせ、サウザンドワームが断末魔の悲鳴を上げた。
真っ黒になったHPバーが消滅し、その巨体が土煙に沈んでいく。
通常のモンスターよりもゆっくりと、崩れるように消滅していく。
「や、やった……?」
「倒した、の……?」
それをアレフらは信じられないといった様子で見下ろしていた。
だがサウザンドワームが消滅し、アイテムをドロップした瞬間――――
「やっっったぁぁぁーーーっ!!」
ようやく勝利を確信できたアレフらは、歓声を上げた。
手を取り合い、抱き合いながら、勝利を噛みしめるのだった。
■■■
「……ふぅ、何とか勝てたみたいだな」
ヴァットはため息を吐くと、手にしていたポーションを鞄に仕舞うと、その場を立ち去ろうとした。
「待ってくれ」
そんなヴァットの背に声をかけてきたのは――――アレフだった。
「君が助けてくれたのかい?」
「さて、何のことやら」
歩み寄って来るアレフに、ヴァットは背を向けたまま答える。
「とぼけなくていい。あの回復量、君がポーションマスターだね」
「なんだそりゃ」
「あぁ、勝手にそう呼ばせてもらっているんだ。あぁ花子づてでポーションを買ったのは僕たちだよ」
「……変な名前を付けるなよな」
やれやれと首を振るヴァットを見て、アレフは苦笑する。
そしてヴァットに近づくと、横に並び右腕を上げた。
「……?」
不思議そうにそれを見るヴァットに、アレフは微笑みかける。
「ほら、ハイタッチだよ」
「……む、リア充め」
「はは、なんだいそれ? ほらいいから」
「……チッ」
ネットスラングが通じない事への苛立ちか、はたまた別の理由か、ヴァットは舌打ちをしながらも左腕を上げる。
アレフは満足そうな笑みを浮かべ、ヴァットは恥ずかしそうに眼をそらす。
しかし、それでも、二人の功労者は示し合わせたように、勢いよく手のひらを重ねた
――――パァンと乾いた音が洞窟内に響いた。
■■■
プロレシアのいつもの場所にて、ヴァットはポーション生成に精を出していた。
そこへ一人の男――――アレフが来る。
「おーい、ポーションマスター! ポーションが切れちまった。1000本ほど売ってくれないか」
「……またかよ、別にいいけどよ」
「すまない、いつも助かる」
アレフから取引要請が出され、ヴァットはアイテム欄からポーション1000個を渡した。
返ってきたのはいつもより1割ほど多い金額であった。
問いただすような目を向けるヴァットに、アレフはウインクを返す。
「これはいつも、世話になっている分さ」
「……余計な真似を」
「はっはっは、ところでそろそろラスボスと戦いに行くのに、パーティメンバーを募集中なんだが……」
「くどいぞ」
ヴァットの一蹴され、アレフは肩をすくめる。
「やれやれ、やはりダメか。……残念、それじゃあね」
アレフは残念そうに首を振りながら、去っていく。
ヴァットはそれを呆れた様子で見送る。
あれから数か月が経った。
アレフたちの攻略は順調に進んでいるようだ。
来月には最後のダンジョンへ挑戦するそうである。
ゲーム内ではもうすぐこのデスゲームから出られるのだと、皆浮足立っているようだった。
アレフらの力になりたい! とか、ボスを倒すのは俺だ! とか暴走して死ぬ輩も出たりするが、それはそれ。
アレフらがボスを倒してこのデスゲームは終わり、というのが大勢。
このゲーム内にいる、きっと誰もがそう思っているであろう。
「おーっすヴァット、いつものお客さんー?」
見送るヴァットの後ろから、ひょっこり顔を出したのはエイスである。
「あぁ、攻略組さ」
「へー。あの人イケメンだよねぇ。確かこのゲームってリアルの顔がある程度反映されるんでしょう? 性格もいいし、きっとモテるんだろうなー」
「ついていくかい? いつもパーティ募集しているぜ」
「……それはヴァットに来て欲しいだけだと思うよ」
「そうかね」
「そうよ」
どちらともなく空を見上げると、白い雲が青い空をバックに流れていく。
平和な時間が過ぎていく。
もうすぐこんな時間も終わりなのだろう。
リアルに帰れば待っているのはせわしない日々だ。
そう考えれば、ゲーム漬けの毎日はある意味では幸せだったのかもしれない。
「でも、そろそろ終わらせねぇとな」
ヴァットはそう言って、立ち上がる。
左手には銃、右手にはポーションが握られていた。
それを見たエイスがにやにや笑う。
「あらあら素直じゃないわねぇ」
「勘違いするな。俺はただ狩りに行くだけさ。途中に全滅しそうなパーティがいたら助けたりする事もあるかもしれないがな」
エイスもまた立ち上がり、スカートについた草を払いながら言う。
「……ねぇ知ってる? アンタって巷では色々噂になってるらしいわよ。窮地のパーティを助ける凄腕錬金術!とか言ってさ」
「初耳だ。アレフらには口止めしているんだが」
「助けた人の数、10や20じゃ利かないでしょう?口止めも全員にはしてないし」
「かもしれねぇ。全く、目立ちたくはないんだがな……」
照れくさそうに頬を掻くヴァットを見てエイスはにんまりと笑う。
「ねぇねぇ、ところでなんて呼ばれてるか聞きたい?」
「遠慮する。大体想像がつくからな」
「まぁそういわずに聞きなさいな――――」
つまらなそうに街を出るヴァット。
エイスはそれに小走りでついていく。
風に乗って聞こえてきた言葉は――――
「みんな!身構えろ!」
サウザンドワームが大きな顎をガチガチ鳴らしながら、アレフへと向かっていく。
身を躱そうとするアレフだったが、後方には仲間がいる。
防御力も、HPも、アレフの足元にも及ばない仲間たちが。
「く……!」
身を躱そうとするのを無理やり堪え、盾を構える。
直後、強烈な衝撃とともに吹き飛ばされた。
「うわぁーーーっ!!」
サウザンドワームの強烈なノックバック攻撃はアレフを直撃し、岩壁に叩きつけた。
すぐに前衛に戻ろうとするアレフだが、動けないことに気づく。
頭上を回る星々は、気絶《スタン》を表すマークである。
この攻撃はノックバックに加え、スタン状態も付与するのだ。
「し、しまった……!」
一瞬の事態に後衛は攻撃を止められず、サウザンドワームの頭上にダメージが表示される。
モンスターは如何なる時も、攻撃を受けた相手を優先して狙う。
サウザンドワームは後衛の方を向き直り、突進していく。
「ギシャアアアアアア!!」
後衛の防御力もHPも、アレフとは比べるべくもない。
触れた瞬間死んでしまうのは、火を見るよりも明らかだった。
その場の誰もが終わったと思った、その時である。
「ギシ……シシ……」
サウザンドワームの動きが止まる。
白い蜘蛛の糸のようなものが絡みつき、動けなくなっていた。
その光景を目の当たりにし、驚き戸惑う後衛たち。
「みんな、離れろォ!!」
そんな後衛陣を一喝したのは、アレフだった。
すぐに後衛たちが蜘蛛の巣を散らすように逃げ出すのを見送りながら、アレフも後衛を守るべく駆け出そうとしてスタン状態だったのを思い出す。
「くそっ、まだスタンが……って、何っ!?う、動けるっ!?」
本来は3秒あるスタン状態だが、何故かすでに回復していた。
それだけでなく、HPも全快している。
ともあれ駆け出しながらアレフは剣を振り抜いた。
波動剣、衝撃波を飛ばして攻撃する、剣士スキルとしては貴重な遠距離攻撃である。
斬撃は衝撃波となり、サウザンドワームを切り裂いた。
「ギシャアアア!」
斬撃を受けたサウザンドワームは後衛へ向かっていくのを止め、アレフの方を向き直る。
束縛を解いて突進してくるのを確認し、アレフは壁際に向かって走る。
「よし、こっちだ!」
タゲを取り直したアレフは壁際に辿りつくと、壁に背を向け剣を構えた。
そこへサウザンドワームが突っ込む。
ずずん!と土煙が上がり、地響きが鳴り響いた。
「アレフっ!」
女神官が悲鳴を上げる中、土煙が晴れていく。
姿を現したアレフは、サウザンドワームの攻撃を何とか受け止めていた。
「よ……し、みんな!攻撃してくれ!」
アレフの言葉でハッとなった皆は、一切に攻撃を開始した。
「アイシクルゲイル!」「猛虎撃」「ストライプアロー!」
後衛の攻撃が次々と刺さり、ダメージエフェクトが乱れ飛ぶ。
サウザンドワームが何度攻撃を繰り出しても、アレフは動かない。
そして壁を背にすれば、ノックバックスキルを受けても、距離が離れないからだ。
接敵してさえいれば、いくら後衛が攻撃しても動く事はない。
サウザンドワームのHPバーは減っていき、赤くなり、そして……
「ギャオオオオオオオ!!」
全身をのたうち回らせ、サウザンドワームが断末魔の悲鳴を上げた。
真っ黒になったHPバーが消滅し、その巨体が土煙に沈んでいく。
通常のモンスターよりもゆっくりと、崩れるように消滅していく。
「や、やった……?」
「倒した、の……?」
それをアレフらは信じられないといった様子で見下ろしていた。
だがサウザンドワームが消滅し、アイテムをドロップした瞬間――――
「やっっったぁぁぁーーーっ!!」
ようやく勝利を確信できたアレフらは、歓声を上げた。
手を取り合い、抱き合いながら、勝利を噛みしめるのだった。
■■■
「……ふぅ、何とか勝てたみたいだな」
ヴァットはため息を吐くと、手にしていたポーションを鞄に仕舞うと、その場を立ち去ろうとした。
「待ってくれ」
そんなヴァットの背に声をかけてきたのは――――アレフだった。
「君が助けてくれたのかい?」
「さて、何のことやら」
歩み寄って来るアレフに、ヴァットは背を向けたまま答える。
「とぼけなくていい。あの回復量、君がポーションマスターだね」
「なんだそりゃ」
「あぁ、勝手にそう呼ばせてもらっているんだ。あぁ花子づてでポーションを買ったのは僕たちだよ」
「……変な名前を付けるなよな」
やれやれと首を振るヴァットを見て、アレフは苦笑する。
そしてヴァットに近づくと、横に並び右腕を上げた。
「……?」
不思議そうにそれを見るヴァットに、アレフは微笑みかける。
「ほら、ハイタッチだよ」
「……む、リア充め」
「はは、なんだいそれ? ほらいいから」
「……チッ」
ネットスラングが通じない事への苛立ちか、はたまた別の理由か、ヴァットは舌打ちをしながらも左腕を上げる。
アレフは満足そうな笑みを浮かべ、ヴァットは恥ずかしそうに眼をそらす。
しかし、それでも、二人の功労者は示し合わせたように、勢いよく手のひらを重ねた
――――パァンと乾いた音が洞窟内に響いた。
■■■
プロレシアのいつもの場所にて、ヴァットはポーション生成に精を出していた。
そこへ一人の男――――アレフが来る。
「おーい、ポーションマスター! ポーションが切れちまった。1000本ほど売ってくれないか」
「……またかよ、別にいいけどよ」
「すまない、いつも助かる」
アレフから取引要請が出され、ヴァットはアイテム欄からポーション1000個を渡した。
返ってきたのはいつもより1割ほど多い金額であった。
問いただすような目を向けるヴァットに、アレフはウインクを返す。
「これはいつも、世話になっている分さ」
「……余計な真似を」
「はっはっは、ところでそろそろラスボスと戦いに行くのに、パーティメンバーを募集中なんだが……」
「くどいぞ」
ヴァットの一蹴され、アレフは肩をすくめる。
「やれやれ、やはりダメか。……残念、それじゃあね」
アレフは残念そうに首を振りながら、去っていく。
ヴァットはそれを呆れた様子で見送る。
あれから数か月が経った。
アレフたちの攻略は順調に進んでいるようだ。
来月には最後のダンジョンへ挑戦するそうである。
ゲーム内ではもうすぐこのデスゲームから出られるのだと、皆浮足立っているようだった。
アレフらの力になりたい! とか、ボスを倒すのは俺だ! とか暴走して死ぬ輩も出たりするが、それはそれ。
アレフらがボスを倒してこのデスゲームは終わり、というのが大勢。
このゲーム内にいる、きっと誰もがそう思っているであろう。
「おーっすヴァット、いつものお客さんー?」
見送るヴァットの後ろから、ひょっこり顔を出したのはエイスである。
「あぁ、攻略組さ」
「へー。あの人イケメンだよねぇ。確かこのゲームってリアルの顔がある程度反映されるんでしょう? 性格もいいし、きっとモテるんだろうなー」
「ついていくかい? いつもパーティ募集しているぜ」
「……それはヴァットに来て欲しいだけだと思うよ」
「そうかね」
「そうよ」
どちらともなく空を見上げると、白い雲が青い空をバックに流れていく。
平和な時間が過ぎていく。
もうすぐこんな時間も終わりなのだろう。
リアルに帰れば待っているのはせわしない日々だ。
そう考えれば、ゲーム漬けの毎日はある意味では幸せだったのかもしれない。
「でも、そろそろ終わらせねぇとな」
ヴァットはそう言って、立ち上がる。
左手には銃、右手にはポーションが握られていた。
それを見たエイスがにやにや笑う。
「あらあら素直じゃないわねぇ」
「勘違いするな。俺はただ狩りに行くだけさ。途中に全滅しそうなパーティがいたら助けたりする事もあるかもしれないがな」
エイスもまた立ち上がり、スカートについた草を払いながら言う。
「……ねぇ知ってる? アンタって巷では色々噂になってるらしいわよ。窮地のパーティを助ける凄腕錬金術!とか言ってさ」
「初耳だ。アレフらには口止めしているんだが」
「助けた人の数、10や20じゃ利かないでしょう?口止めも全員にはしてないし」
「かもしれねぇ。全く、目立ちたくはないんだがな……」
照れくさそうに頬を掻くヴァットを見てエイスはにんまりと笑う。
「ねぇねぇ、ところでなんて呼ばれてるか聞きたい?」
「遠慮する。大体想像がつくからな」
「まぁそういわずに聞きなさいな――――」
つまらなそうに街を出るヴァット。
エイスはそれに小走りでついていく。
風に乗って聞こえてきた言葉は――――
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