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召喚師、見学する
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通された食堂はとても広く、長机がいくつも置かれていた。
ジードは真っ直ぐに注文するカウンターへ行く。
「日替わりセットでいいかい?」
「うん」
「オーケー、おばちゃん、日替わり二つ!」
「あいよっ!」
ジードは食堂のおばさんに、日替わりセットを2つ注文する。
しばらくすると、スープとサラダ、そして大きなパンが出てきた。
俺とジードはそれを受け取ると、長机に座った。
少し離れた場所では、他の召喚師たちが食事をしている。
「召喚師が多いんだな」
「あぁ、彼らは諦めた者たちさ」
スープを掬って飲みながら、ジードは言葉を続ける。
「俺に勝たなければ魔石を貰えないからね。何度も戦いを挑んで、諦め、進めなくなったのさ。俺はそんな彼らに仕事を与え、代わりに食事や住む場所を提供しているんだ。これも召喚師長の役目ってやつさ」
「なるほど」
大召喚師の道もそう簡単ではない。
諦めた者は自分たちで違う道を探し、進むしかないのだ。
ギルドはそんな者たちを雇い、他の仕事を斡旋しているのだろう。
……それにしてもこの男、そこまで強いのだろうか。
有利属性持ちとはいえちょっと頭の残念なレヴィンが勝てたのだから、そこまでの相手とも思えないのだが……そんなことを考えながら食事していると、扉の向こうから一人の女の子が近づいてきた。
召喚衣野長い袖を動きやすいようにまくり、スカートの下にはスパッツを履いている。
金色の髪を短くまとめて左右で括り、くりっとした大きな瞳で俺たちをじっと見つめてきた。
「ジードさんっ! 私と勝負して下さいっ!」
ばん、と机を叩き、前に乗り出す女の子を見て、ジードはやれやれといった顔でため息を吐く。
「……それは構わないがルーシアちゃん。挑戦費はちゃんと稼いできたのかい?」
「もちろんです!」
ルーシアと呼ばれた女の子は、財布から銀色硬貨をジャラジャラ取り出し並べた。
銀色硬貨は1枚500セラ、それが20枚丁度ある。
それを確認し、ジードは頷いた。
「ん、10000セラだね。ではCコースという事でいいのかな?」
「はいっ!」
召喚師長に挑戦する際は、ギルドへの献金が必要だ。
これは運営費や建築物などの修繕費、その為召喚師たちの活動資金となる。
しかしCコースってのはよくわからないな。
俺が不思議そうに見ていると、ジードが俺の方を見る。
「よかったら見ていくかい?」
「是非とも」
召喚師長の戦いが見れるとは、願ってもない話である。
参加費が必要な以上、無駄な戦いは出来ない。
俺は誘われるまま、ジードとルーシアの戦いを見学する事にした。
■■■
食事を終えた俺は建物の中央にある、闘技場へと足を運ぶ。
ここでは召喚師たちが技を競い合い、互いの技術を磨くのだ。
辺りには砂が敷き詰められ、そこかしこに岩がうず高く積まれている。
ジードとルーシアが対峙するのを、俺は客席で見下ろしていた。
「勝負は1対1、通常対戦で特に問題はないかな?」
「大丈夫です!」
「よろしい。ではレベルを調整させてもらうよ。均衡結界、展開」
ジードが近くにいた部下に指示を出すと、闘技場を大きな魔力が覆った。
あれは公平を期す為に展開される結界で、契約獣のレベルが全く同じになるよう調整されるのだ。
このせいでレベルを上げて物理で殴る戦法は使えない。
これがジードのところで足止めを食らう大きな理由である。
ルーシアの返事に頷くと、ジードは手にした杖を振るった。
「よろしい。……ではゆけ! アイアント!」
光と共に現れたのは、3メートルくらいの鋼鉄の巨人、アイアントだ。
――アイアント。
無数の鉱石が集まり、人の形を作る事で一体の魔獣となった。
大昔から工事などの際にはよく利用されてきた。すさまじい頑丈さと力を持っている……との事だ。
金属性の中ではかなり上位に入る魔獣だったはず。
それを試験で使ってくるのかよ。えげつねぇな。
「いって! イルルカ!」
対するルーシアも杖を振るい、契約獣を呼び出す。
光と共に現れたのは、イルカのような姿をした魔獣、イルルカだ。
――イルルカ。
水中に特化した魔獣。
高速で泳ぐ事が出来、大きな口で小魚を魚群ごと飲み込む。……との事だ。
イルルカは2つのヒレで身体を支え、長い尾を振っている。
「キューイー!」
可愛らしい鳴き声を上げるイルルカだが、ペタペタとヒレで這い這い歩いてるような状態である。
とてもではないがまともに戦えるようには思えない。
そんな事を考えていると、後ろから声が聞こえてきた。
「全く、あの女もしつこいねぇ。何度やってもジードに勝てるはずがなかろうに」
「違いない。しかもCコースではな。くはは!」
俺の背後で見ていた男たちがルーシアを見て笑っている。
俺は振り返り、彼らに尋ねた。
「なぁ、Cコースってのは何なんだ?」
「何だ知らないのか? ジードとの戦闘はABCの3コースがあって、Aはジードの持っている中で一番弱い契約獣で相手をして貰えるが、100000セラの金がかかる。Bは普通の強さの魔獣で50000。Cは最も強い魔獣だが、わずか10000セラで相手をして貰えるのだ。要はジードの本気というわけだ」
「だがあのアイアントは尋常な強さではない。見ておくがいい。すぐに負けちまうだろうよ」
なるほど、あのレヴィンがあっさり勝ったのはそれが理由か。
恐らくレヴィンは俺に差をつける為、大金を払ってさっさと先に進むことにしたのだろう。
あいつん家、金持ちだからなぁ。
納得した俺は再度、二人の戦いへ目を向ける。
「アイアント、ハードボディだ!」
「ギギギガガガ」
レヴィンの命令で、アイアントは全身に力を込める。
周囲の砂が集まり、魔力と共にその巨体を覆う。
アイアントが少し大きくなったような感じがした。
あれは攻撃力と防御力を大きく上昇させるスキルだ。
後手はイルルカ。アイアントの素早さは低いはずだが、水中型であるイルルカは地上ではステータスが低くなってしまう。
その結果、先手を取られたというわけだ。
「イルルカ、アクアショットよ!」
ルーシアが命じたのは、水系攻撃スキルであるアクアショット。
イルルカは大きく口を開け、魔力によって生成した水を思い切り吐き出す。
勢いよく吐き出された水鉄砲がアイアントは直撃したが、HPバーは2割も削れていない。
「く……新しく覚えたスキルなのに……!?」
その硬さに驚くルーシア。
金属製の魔獣は傾向として素早さが低く、防御力が高いものが多い。
特に低レベル帯では対処法も少ない。
ここで足止めを食らう理由の一つである。
他の召喚師たちが苦戦しているのも頷ける。
弱点である火属性で攻めるか、さもなくば金を積んで手加減して貰うのが賢明だろう。
「なるほど、少しは修行も積んで来たようだが……まだまだだね。……アイアント、高速タックルだ!」
「ギガゴゴゴ!」
アイアントはその場で全身を丸めると、高速回転をし始めた。
徐々に回転は増していき、一気にイルルカに突っ込んでいく。
「……ッ! 堪えて、イルルカ!」
ルーシアの祈るような叫びと共に、イルルカは身を縮めて防御姿勢を取った。
どがぁぁぁぁん! と激しい音が鳴り、土煙が上がる。
歓声が上がる中、土煙が晴れていく。
「キュ……ィィィ……」
よろよろと立ち上がるイルルカ、そのHPバーはほとんどゼロになっていた。
だが、なんとか堪えたようである。
あれは堪えるというスキルで、攻撃を受けても1度だけHP1で耐える事が出来るという効果を持っている。
そしてアイアントの方のHPバーも、2割ほど減っていた。
高速タックルは威力はかなりあるが、その分自分にも反動が返ってくるのだ。
それでもイルルカなHP1に対し、アイアントのHPは半分以上の残っている。
――勝負は決したか。
「アイアント、アクアショット!」
「ギゴ!」
ジードの命令で集めた水を飛ばすアイアント。
これは恐らく苦手な火属性への対策だな。
水属性に水属性の攻撃は効果が薄いが、HP1のイルルカにはこれで十分。
2度目は堪える事は出来ず、イルルカは力尽きてしまった。
「くっ……も、戻ってイルルカ……」
ルーシアはイルルカを魔石に戻し、がっくりとうなだれるのだった。
ジードは真っ直ぐに注文するカウンターへ行く。
「日替わりセットでいいかい?」
「うん」
「オーケー、おばちゃん、日替わり二つ!」
「あいよっ!」
ジードは食堂のおばさんに、日替わりセットを2つ注文する。
しばらくすると、スープとサラダ、そして大きなパンが出てきた。
俺とジードはそれを受け取ると、長机に座った。
少し離れた場所では、他の召喚師たちが食事をしている。
「召喚師が多いんだな」
「あぁ、彼らは諦めた者たちさ」
スープを掬って飲みながら、ジードは言葉を続ける。
「俺に勝たなければ魔石を貰えないからね。何度も戦いを挑んで、諦め、進めなくなったのさ。俺はそんな彼らに仕事を与え、代わりに食事や住む場所を提供しているんだ。これも召喚師長の役目ってやつさ」
「なるほど」
大召喚師の道もそう簡単ではない。
諦めた者は自分たちで違う道を探し、進むしかないのだ。
ギルドはそんな者たちを雇い、他の仕事を斡旋しているのだろう。
……それにしてもこの男、そこまで強いのだろうか。
有利属性持ちとはいえちょっと頭の残念なレヴィンが勝てたのだから、そこまでの相手とも思えないのだが……そんなことを考えながら食事していると、扉の向こうから一人の女の子が近づいてきた。
召喚衣野長い袖を動きやすいようにまくり、スカートの下にはスパッツを履いている。
金色の髪を短くまとめて左右で括り、くりっとした大きな瞳で俺たちをじっと見つめてきた。
「ジードさんっ! 私と勝負して下さいっ!」
ばん、と机を叩き、前に乗り出す女の子を見て、ジードはやれやれといった顔でため息を吐く。
「……それは構わないがルーシアちゃん。挑戦費はちゃんと稼いできたのかい?」
「もちろんです!」
ルーシアと呼ばれた女の子は、財布から銀色硬貨をジャラジャラ取り出し並べた。
銀色硬貨は1枚500セラ、それが20枚丁度ある。
それを確認し、ジードは頷いた。
「ん、10000セラだね。ではCコースという事でいいのかな?」
「はいっ!」
召喚師長に挑戦する際は、ギルドへの献金が必要だ。
これは運営費や建築物などの修繕費、その為召喚師たちの活動資金となる。
しかしCコースってのはよくわからないな。
俺が不思議そうに見ていると、ジードが俺の方を見る。
「よかったら見ていくかい?」
「是非とも」
召喚師長の戦いが見れるとは、願ってもない話である。
参加費が必要な以上、無駄な戦いは出来ない。
俺は誘われるまま、ジードとルーシアの戦いを見学する事にした。
■■■
食事を終えた俺は建物の中央にある、闘技場へと足を運ぶ。
ここでは召喚師たちが技を競い合い、互いの技術を磨くのだ。
辺りには砂が敷き詰められ、そこかしこに岩がうず高く積まれている。
ジードとルーシアが対峙するのを、俺は客席で見下ろしていた。
「勝負は1対1、通常対戦で特に問題はないかな?」
「大丈夫です!」
「よろしい。ではレベルを調整させてもらうよ。均衡結界、展開」
ジードが近くにいた部下に指示を出すと、闘技場を大きな魔力が覆った。
あれは公平を期す為に展開される結界で、契約獣のレベルが全く同じになるよう調整されるのだ。
このせいでレベルを上げて物理で殴る戦法は使えない。
これがジードのところで足止めを食らう大きな理由である。
ルーシアの返事に頷くと、ジードは手にした杖を振るった。
「よろしい。……ではゆけ! アイアント!」
光と共に現れたのは、3メートルくらいの鋼鉄の巨人、アイアントだ。
――アイアント。
無数の鉱石が集まり、人の形を作る事で一体の魔獣となった。
大昔から工事などの際にはよく利用されてきた。すさまじい頑丈さと力を持っている……との事だ。
金属性の中ではかなり上位に入る魔獣だったはず。
それを試験で使ってくるのかよ。えげつねぇな。
「いって! イルルカ!」
対するルーシアも杖を振るい、契約獣を呼び出す。
光と共に現れたのは、イルカのような姿をした魔獣、イルルカだ。
――イルルカ。
水中に特化した魔獣。
高速で泳ぐ事が出来、大きな口で小魚を魚群ごと飲み込む。……との事だ。
イルルカは2つのヒレで身体を支え、長い尾を振っている。
「キューイー!」
可愛らしい鳴き声を上げるイルルカだが、ペタペタとヒレで這い這い歩いてるような状態である。
とてもではないがまともに戦えるようには思えない。
そんな事を考えていると、後ろから声が聞こえてきた。
「全く、あの女もしつこいねぇ。何度やってもジードに勝てるはずがなかろうに」
「違いない。しかもCコースではな。くはは!」
俺の背後で見ていた男たちがルーシアを見て笑っている。
俺は振り返り、彼らに尋ねた。
「なぁ、Cコースってのは何なんだ?」
「何だ知らないのか? ジードとの戦闘はABCの3コースがあって、Aはジードの持っている中で一番弱い契約獣で相手をして貰えるが、100000セラの金がかかる。Bは普通の強さの魔獣で50000。Cは最も強い魔獣だが、わずか10000セラで相手をして貰えるのだ。要はジードの本気というわけだ」
「だがあのアイアントは尋常な強さではない。見ておくがいい。すぐに負けちまうだろうよ」
なるほど、あのレヴィンがあっさり勝ったのはそれが理由か。
恐らくレヴィンは俺に差をつける為、大金を払ってさっさと先に進むことにしたのだろう。
あいつん家、金持ちだからなぁ。
納得した俺は再度、二人の戦いへ目を向ける。
「アイアント、ハードボディだ!」
「ギギギガガガ」
レヴィンの命令で、アイアントは全身に力を込める。
周囲の砂が集まり、魔力と共にその巨体を覆う。
アイアントが少し大きくなったような感じがした。
あれは攻撃力と防御力を大きく上昇させるスキルだ。
後手はイルルカ。アイアントの素早さは低いはずだが、水中型であるイルルカは地上ではステータスが低くなってしまう。
その結果、先手を取られたというわけだ。
「イルルカ、アクアショットよ!」
ルーシアが命じたのは、水系攻撃スキルであるアクアショット。
イルルカは大きく口を開け、魔力によって生成した水を思い切り吐き出す。
勢いよく吐き出された水鉄砲がアイアントは直撃したが、HPバーは2割も削れていない。
「く……新しく覚えたスキルなのに……!?」
その硬さに驚くルーシア。
金属製の魔獣は傾向として素早さが低く、防御力が高いものが多い。
特に低レベル帯では対処法も少ない。
ここで足止めを食らう理由の一つである。
他の召喚師たちが苦戦しているのも頷ける。
弱点である火属性で攻めるか、さもなくば金を積んで手加減して貰うのが賢明だろう。
「なるほど、少しは修行も積んで来たようだが……まだまだだね。……アイアント、高速タックルだ!」
「ギガゴゴゴ!」
アイアントはその場で全身を丸めると、高速回転をし始めた。
徐々に回転は増していき、一気にイルルカに突っ込んでいく。
「……ッ! 堪えて、イルルカ!」
ルーシアの祈るような叫びと共に、イルルカは身を縮めて防御姿勢を取った。
どがぁぁぁぁん! と激しい音が鳴り、土煙が上がる。
歓声が上がる中、土煙が晴れていく。
「キュ……ィィィ……」
よろよろと立ち上がるイルルカ、そのHPバーはほとんどゼロになっていた。
だが、なんとか堪えたようである。
あれは堪えるというスキルで、攻撃を受けても1度だけHP1で耐える事が出来るという効果を持っている。
そしてアイアントの方のHPバーも、2割ほど減っていた。
高速タックルは威力はかなりあるが、その分自分にも反動が返ってくるのだ。
それでもイルルカなHP1に対し、アイアントのHPは半分以上の残っている。
――勝負は決したか。
「アイアント、アクアショット!」
「ギゴ!」
ジードの命令で集めた水を飛ばすアイアント。
これは恐らく苦手な火属性への対策だな。
水属性に水属性の攻撃は効果が薄いが、HP1のイルルカにはこれで十分。
2度目は堪える事は出来ず、イルルカは力尽きてしまった。
「くっ……も、戻ってイルルカ……」
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