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第1章
第8話 模擬戦終了
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結構頑張るなぁシャーロットさん。触媒が機能不全の状態であっても、しっかりと魔術を行使してくる。
イギリスの名門と言えば、魔女の家系かな。ヨーロッパの名門には魔女の家系が多いし、彼女が使用しているのは黒魔術の系列。
ほぼ間違いないだろう。ウィルソンと言う家名も聞き覚えがある。確か緻密な魔力操作に秀でた家系だった筈。だから触媒が使えずともこれだけ戦えるわけか。
「そろそろ降参しても良いよ?」
「バカ言わないで下さる? まだまだこれからでしてよ!」
うーん、中々に頑固なタイプかなぁこれは。英国貴族らしいお嬢様だなぁ。まあ、それならそれでそろそろ始めようか。
相手の使用魔法は今のところ黒魔術系の氷魔術。他にも手札があるのか、見せて貰いましょうか。日本の名門ハイスクールがどんなレベルか、楽しみだね!
「ヘンリー、3番コンテナ」
「老人をこき使うでない」
「まあまあ、お願いね」
契約精霊に能力を使用して貰う。最初に出した魔導銃はここまで。ここからはいつもの銃に変えさせて貰う。
私が自作したオリジナルで、実弾も魔力弾もどちらも撃てるお気に入り。デュアルシリーズのハンドガン2丁を工房から取り出す。
「ちょっと!? 何ですのそれは!?」
「え? 何って、武器チェンジ」
「非常識ですわ!?」
あんまり錬金術師との戦闘経験が無いのかな? それとも日本の錬金術師は戦闘中に工房を開かないのかも?
まさか錬金術師が魂とリンクする工房を持てる事ぐらいは知らない筈はない。ま、私のはちょっと特別製だけど。そんな事より、攻めさせて貰いましょうか!
「バカスカ好き放題やりますわね! 魔力も弾も切れるんじゃありませんの?」
「アハハー全然余裕なんだよねー」
リロードの為にカートリッジを落とせば、虚空から現れた細いロボットアームが新しいカートリッジを装填する。役目を終えた金属製の枝の様なアームはまた虚空へと消える。
学生の模擬戦程度では、私に魔力切れも弾切れも発生しない。その程度で無くなるほどストックも魔力も少なくない。
それにしても3番はやはり良いわね。最高の発明だったと自負している。オートリロードロボ、作って良かったなぁ。こう言うインスピレーションをくれるから、日本のロボットアニメは最高よね。
「ちょっと!? 随分涼しい顔ですわね! どうなってますの貴女!?」
「いやー氷が沢山あるから涼しくってさ」
「そう言う意味ではありませんわよ!」
流石に気付かれたかな~魔力が減ってないと。私がSランクなのは、表面的な魔力量と関係ない。
ただ減れば追加されるだけ。アイナ・クラーク・三島は、ちょっと特殊な存在だから。
全くどう言う事なんですの? あの方、全く魔力が減った様には見えません。その変わり大きな魔術も使用して来ませんが、途切れる事のない銃弾の雨が厄介です。
足を止めて強力な魔術を行使する事が出来ない。かと言ってこのままだとジリ貧で敗北。魔力が減らない謎の女と、使えば減る私。当然このままなら負けるのは私。
しかし、もし彼女が強力な魔術を使えないとしたら? 減らない魔力の秘密がそこにあるのなら、大魔術で押し潰せるかも知れない。
強力な魔術に対抗するには、同じく強力な魔術や兵器が必要になる。それが出来ないのならば、そこにチャンスは有る。
「決着、付けさせて貰いますわよ!」
「お、何を見せてくれるかな?」
「減らず口もここまでですわ!」
大量の氷弾と針を発射し、相手が迎撃に集中している間に氷の壁を生成。これで、チャンスは作れた。
一気に魔力を収束させて、放つは得意の大魔術。巨大な氷塊、永遠に溶けない氷の棺。彼女の頭上に出現させたそれを、後は落とすだけ。
普通なら即死する様な威力でも、この闘技場は特別製だ。死ぬようなダメージを受ける事はない。せいぜい気絶する程度、悪く思わないで下さいませ!
「棺よ!」
「……へぇ」
巨大な氷塊が落下した衝撃で闘技場が揺れる。舞い上がる氷の欠片達がダイアモンドダストを発生させた。
2人の勝負を見守っていた者達は、砂埃と砕けた氷で出来た霧が消えるのを待つ。数秒の後、視界に入って来たのは黒い鉄製の箱。
人間が数人入れそうな金属製の箱が、巨大な氷の棺からアイナを守ったのだ。
「凄いでしょ? アレ、最新鋭艦の装甲板と同じ素材なんだ。ちょっとやそっとじゃ凹みすらしないよ」
「あ、貴女いつの間に!?」
「おっと、動かないで。そこまでだよ」
いつの間にか箱から脱出していたアイナが、シャーロットの背後から銃口を向けていた。アイナが指を鳴らすと、それまでに闘技場にバラまかれて居た、床に落ちた弾頭が全て針状の金属に変化し浮かび上がる。
「流石にこの数は防げないでしょ?」
「…………はぁ。参りました!」
遂に決着したアイナとシャーロットの模擬戦。アイナの華麗な勝利となったが、シャーロットを笑う者は1人も居ない。
あまりにも異質な錬金術師の登場に、見て居た誰もが言葉を失っていた。シャーロットは1年生ながらも、学園内ではトップクラスの使い手だ。それがこうも簡単にあしらわれたとなれば、バカになど出来る筈もない。
「クラークさん、まだいける?」
「大丈夫ですよー!」
「じゃ、誰か次に挑みたい人―」
突然現れた不思議な留学生への挑戦で、本日の魔法戦技の授業は終了した。挑んだ者全員が敗北したが、変な軋轢などは生まれる事はなく。良い意味で留学生との交流会となったのだった。
イギリスの名門と言えば、魔女の家系かな。ヨーロッパの名門には魔女の家系が多いし、彼女が使用しているのは黒魔術の系列。
ほぼ間違いないだろう。ウィルソンと言う家名も聞き覚えがある。確か緻密な魔力操作に秀でた家系だった筈。だから触媒が使えずともこれだけ戦えるわけか。
「そろそろ降参しても良いよ?」
「バカ言わないで下さる? まだまだこれからでしてよ!」
うーん、中々に頑固なタイプかなぁこれは。英国貴族らしいお嬢様だなぁ。まあ、それならそれでそろそろ始めようか。
相手の使用魔法は今のところ黒魔術系の氷魔術。他にも手札があるのか、見せて貰いましょうか。日本の名門ハイスクールがどんなレベルか、楽しみだね!
「ヘンリー、3番コンテナ」
「老人をこき使うでない」
「まあまあ、お願いね」
契約精霊に能力を使用して貰う。最初に出した魔導銃はここまで。ここからはいつもの銃に変えさせて貰う。
私が自作したオリジナルで、実弾も魔力弾もどちらも撃てるお気に入り。デュアルシリーズのハンドガン2丁を工房から取り出す。
「ちょっと!? 何ですのそれは!?」
「え? 何って、武器チェンジ」
「非常識ですわ!?」
あんまり錬金術師との戦闘経験が無いのかな? それとも日本の錬金術師は戦闘中に工房を開かないのかも?
まさか錬金術師が魂とリンクする工房を持てる事ぐらいは知らない筈はない。ま、私のはちょっと特別製だけど。そんな事より、攻めさせて貰いましょうか!
「バカスカ好き放題やりますわね! 魔力も弾も切れるんじゃありませんの?」
「アハハー全然余裕なんだよねー」
リロードの為にカートリッジを落とせば、虚空から現れた細いロボットアームが新しいカートリッジを装填する。役目を終えた金属製の枝の様なアームはまた虚空へと消える。
学生の模擬戦程度では、私に魔力切れも弾切れも発生しない。その程度で無くなるほどストックも魔力も少なくない。
それにしても3番はやはり良いわね。最高の発明だったと自負している。オートリロードロボ、作って良かったなぁ。こう言うインスピレーションをくれるから、日本のロボットアニメは最高よね。
「ちょっと!? 随分涼しい顔ですわね! どうなってますの貴女!?」
「いやー氷が沢山あるから涼しくってさ」
「そう言う意味ではありませんわよ!」
流石に気付かれたかな~魔力が減ってないと。私がSランクなのは、表面的な魔力量と関係ない。
ただ減れば追加されるだけ。アイナ・クラーク・三島は、ちょっと特殊な存在だから。
全くどう言う事なんですの? あの方、全く魔力が減った様には見えません。その変わり大きな魔術も使用して来ませんが、途切れる事のない銃弾の雨が厄介です。
足を止めて強力な魔術を行使する事が出来ない。かと言ってこのままだとジリ貧で敗北。魔力が減らない謎の女と、使えば減る私。当然このままなら負けるのは私。
しかし、もし彼女が強力な魔術を使えないとしたら? 減らない魔力の秘密がそこにあるのなら、大魔術で押し潰せるかも知れない。
強力な魔術に対抗するには、同じく強力な魔術や兵器が必要になる。それが出来ないのならば、そこにチャンスは有る。
「決着、付けさせて貰いますわよ!」
「お、何を見せてくれるかな?」
「減らず口もここまでですわ!」
大量の氷弾と針を発射し、相手が迎撃に集中している間に氷の壁を生成。これで、チャンスは作れた。
一気に魔力を収束させて、放つは得意の大魔術。巨大な氷塊、永遠に溶けない氷の棺。彼女の頭上に出現させたそれを、後は落とすだけ。
普通なら即死する様な威力でも、この闘技場は特別製だ。死ぬようなダメージを受ける事はない。せいぜい気絶する程度、悪く思わないで下さいませ!
「棺よ!」
「……へぇ」
巨大な氷塊が落下した衝撃で闘技場が揺れる。舞い上がる氷の欠片達がダイアモンドダストを発生させた。
2人の勝負を見守っていた者達は、砂埃と砕けた氷で出来た霧が消えるのを待つ。数秒の後、視界に入って来たのは黒い鉄製の箱。
人間が数人入れそうな金属製の箱が、巨大な氷の棺からアイナを守ったのだ。
「凄いでしょ? アレ、最新鋭艦の装甲板と同じ素材なんだ。ちょっとやそっとじゃ凹みすらしないよ」
「あ、貴女いつの間に!?」
「おっと、動かないで。そこまでだよ」
いつの間にか箱から脱出していたアイナが、シャーロットの背後から銃口を向けていた。アイナが指を鳴らすと、それまでに闘技場にバラまかれて居た、床に落ちた弾頭が全て針状の金属に変化し浮かび上がる。
「流石にこの数は防げないでしょ?」
「…………はぁ。参りました!」
遂に決着したアイナとシャーロットの模擬戦。アイナの華麗な勝利となったが、シャーロットを笑う者は1人も居ない。
あまりにも異質な錬金術師の登場に、見て居た誰もが言葉を失っていた。シャーロットは1年生ながらも、学園内ではトップクラスの使い手だ。それがこうも簡単にあしらわれたとなれば、バカになど出来る筈もない。
「クラークさん、まだいける?」
「大丈夫ですよー!」
「じゃ、誰か次に挑みたい人―」
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