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第2章
第80話 下層エリアへの到達
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清志達一行は、アドベンチャー号の捜索を進めていた。中層辺りから更に下へと降りて行く。
このアドベンチャー号は、第1デッキから第10デッキまである合計10のエリアで分かれている。
第1デッキから第4デッキまでが喫水線の下にあり、船底の重要な施設が集中している。
その船底エリアとしては最初のエリアになる第4デッキに到着した清志達だったが、そこからは明らかに雰囲気が違った。船内というよりは、むしろ研究施設の様な雰囲気がある。
「何だ? ここは一体……」
「船……だよねぇ?」
「へぇ……この先は妨害が更に強力みたいね」
黄泉津大神の発言を受けて、清志は試しに探知系魔術を使用してみる。すると数メートル先すらもう探知する事が出来ない。
幾ら得意分野ではないと言っても、清志はSランク魔術師である。専門外とは言え、ある程度なら魔力量でゴリ押す事も本来なら出来る。
しかしそれすらも出来ないとなると、この先は色々と厄介な場所だと言える。待ち伏せに注意しないと、不意を突かれる可能性がある。
より一層の警戒が必要になると、清志は愛花と視線を交わして頷き合う。これまでの船内とは違い、真っ白で病院の廊下みたいな空間を進んでいく。
「電子ロック、か?」
「もう壊れちゃっているね」
「……進もう」
カードキーを使用するタイプの端末が壁に設置されているが、自動ドアは破損して片方が完全に破壊されていた。
本来であればここから先は、特別な権限を持っていないと入れないエリアだ。当然そんなモノを清志達は持っていないが、もうこれは事件の捜査である。
魔導協会に所属する魔術師が持つ捜査権を理由にすれば、この行為は不法侵入には当たらない。
破損した自動ドアを潜った先には、またしても白い通路が続いている。通路の左右には個室があるらしいので、入れる部屋がないか確認していく。
ロックが掛かっている部屋もあるが、全ての部屋に入れない訳ではない様だ。
「ここって居住エリアなのかな?」
「見た感じそうっぽいけど、船に人が住んでいるのか?」
「物好きな人達だった、とか?」
鍵の開いていた部屋の幾つかを見る限り、室内は居住用と思われる構造になっている。上の階にあった客室とは違って、明らかに人が住む為の造りになっている。
客室の様に簡易キッチンではなく、しっかりとした家庭用が用意されている。冷蔵庫のサイズも大きく、洗濯機まで置かれていた。
風呂場もしっかりとしており、浴室乾燥も可能となっている。これだけ充実していると、旅行客用とは思えない。
しかし豪華客船になぜそんな部屋が必要なのか、清志達には理解出来ない。長期滞在の富裕層向けとしては豪華さが足りず家庭的過ぎる。
そもそも長期滞在者向けなら、もっと景色が良い上のエリアに設けるだろう。
「敵の事もある、個室は無視して広い部屋を探そう」
「こんな所で戦うのはゴメンだよ」
「似た様な扉は全部無視してしまおう」
清志達は警戒しつつも、探索の足を速める。似た様な個室が並んでいるので、その全てを無視して進む。
下手に開けて、室内にイソギンチャク頭でも居たら面倒だからだ。中層を探索中は、そう言った出来事がたまにあった。
耳も無いのに何を頼りに集まって来るのかは不明ながら、一度戦闘が始まると周囲から集まってくる生態があるらしい事は判明している。
余計な手間を増やさない為にも、藪の中に手を突っ込む様な真似はしない。曲がり角でばったり、という可能性に注意しつつ先に進むと更に下へと続く階段が見つかった。
「この階はもう良いか」
「一応平和だったしね」
「この先に一体何があるんだ……」
余計な探索はしなかったので、特に何も起きる事なく第4デッキは終了した。第3デッキへと向かう為の階段を清志達は降りていく。
第3デッキに降りると、今度は広い部屋が多くある様だった。扉と扉の間隔がかなり広くなっており、ガラス張りの部屋も複数確認された。
今度はじっくり調べる価値が有りそうなエリアである。しかし残念ながらそう事は上手く運んではくれない。
第3デッキに入るなり早速イソギンチャク頭達、SG03の群れがエリア中を闊歩していた。
そして当然ながら、降りて来た清志達に反応を示す。耳もなければ目も無いというのに、素早い反応を見せた。
「うえぇ、またぁ!?」
「来るぞ姫島!」
「来なくて良いよぉ!」
再び襲来した生物兵器達が、清志達へと殺到する。単体での戦闘能力は低いが、とにかく無駄に数が多い。
死体があれば増殖出来るのは既に清志達は見て知っているが、その大元がどこに居るのかは今も不明なままだ。
感染源とでもいうべき存在を倒すか、この船にある死体分を全て倒すか。もうそのどちらかを選ぶしかないのだろう。
迫り来る敵の群れに向かって清志が先行して突っ込む。通路を広々と使い、大鎌で纏めて頭部を斬り飛ばす。
突き進んで来る複数の触手を躱しながら、敵集団の中心で巨大な刃を振り回し一気に処理を進める。
清志が暴れるだけで一気に敵の数が減る。
「頑張れー!」
「サボるな姫島!」
「はぁ、分かりましたよ」
このまま清志が殲滅してくれないかなと、小さな声で応援していた愛花だったがちゃんとバレていたらしい。仕方なく、嫌々ながらも愛花は参戦しする事にした。
このアドベンチャー号は、第1デッキから第10デッキまである合計10のエリアで分かれている。
第1デッキから第4デッキまでが喫水線の下にあり、船底の重要な施設が集中している。
その船底エリアとしては最初のエリアになる第4デッキに到着した清志達だったが、そこからは明らかに雰囲気が違った。船内というよりは、むしろ研究施設の様な雰囲気がある。
「何だ? ここは一体……」
「船……だよねぇ?」
「へぇ……この先は妨害が更に強力みたいね」
黄泉津大神の発言を受けて、清志は試しに探知系魔術を使用してみる。すると数メートル先すらもう探知する事が出来ない。
幾ら得意分野ではないと言っても、清志はSランク魔術師である。専門外とは言え、ある程度なら魔力量でゴリ押す事も本来なら出来る。
しかしそれすらも出来ないとなると、この先は色々と厄介な場所だと言える。待ち伏せに注意しないと、不意を突かれる可能性がある。
より一層の警戒が必要になると、清志は愛花と視線を交わして頷き合う。これまでの船内とは違い、真っ白で病院の廊下みたいな空間を進んでいく。
「電子ロック、か?」
「もう壊れちゃっているね」
「……進もう」
カードキーを使用するタイプの端末が壁に設置されているが、自動ドアは破損して片方が完全に破壊されていた。
本来であればここから先は、特別な権限を持っていないと入れないエリアだ。当然そんなモノを清志達は持っていないが、もうこれは事件の捜査である。
魔導協会に所属する魔術師が持つ捜査権を理由にすれば、この行為は不法侵入には当たらない。
破損した自動ドアを潜った先には、またしても白い通路が続いている。通路の左右には個室があるらしいので、入れる部屋がないか確認していく。
ロックが掛かっている部屋もあるが、全ての部屋に入れない訳ではない様だ。
「ここって居住エリアなのかな?」
「見た感じそうっぽいけど、船に人が住んでいるのか?」
「物好きな人達だった、とか?」
鍵の開いていた部屋の幾つかを見る限り、室内は居住用と思われる構造になっている。上の階にあった客室とは違って、明らかに人が住む為の造りになっている。
客室の様に簡易キッチンではなく、しっかりとした家庭用が用意されている。冷蔵庫のサイズも大きく、洗濯機まで置かれていた。
風呂場もしっかりとしており、浴室乾燥も可能となっている。これだけ充実していると、旅行客用とは思えない。
しかし豪華客船になぜそんな部屋が必要なのか、清志達には理解出来ない。長期滞在の富裕層向けとしては豪華さが足りず家庭的過ぎる。
そもそも長期滞在者向けなら、もっと景色が良い上のエリアに設けるだろう。
「敵の事もある、個室は無視して広い部屋を探そう」
「こんな所で戦うのはゴメンだよ」
「似た様な扉は全部無視してしまおう」
清志達は警戒しつつも、探索の足を速める。似た様な個室が並んでいるので、その全てを無視して進む。
下手に開けて、室内にイソギンチャク頭でも居たら面倒だからだ。中層を探索中は、そう言った出来事がたまにあった。
耳も無いのに何を頼りに集まって来るのかは不明ながら、一度戦闘が始まると周囲から集まってくる生態があるらしい事は判明している。
余計な手間を増やさない為にも、藪の中に手を突っ込む様な真似はしない。曲がり角でばったり、という可能性に注意しつつ先に進むと更に下へと続く階段が見つかった。
「この階はもう良いか」
「一応平和だったしね」
「この先に一体何があるんだ……」
余計な探索はしなかったので、特に何も起きる事なく第4デッキは終了した。第3デッキへと向かう為の階段を清志達は降りていく。
第3デッキに降りると、今度は広い部屋が多くある様だった。扉と扉の間隔がかなり広くなっており、ガラス張りの部屋も複数確認された。
今度はじっくり調べる価値が有りそうなエリアである。しかし残念ながらそう事は上手く運んではくれない。
第3デッキに入るなり早速イソギンチャク頭達、SG03の群れがエリア中を闊歩していた。
そして当然ながら、降りて来た清志達に反応を示す。耳もなければ目も無いというのに、素早い反応を見せた。
「うえぇ、またぁ!?」
「来るぞ姫島!」
「来なくて良いよぉ!」
再び襲来した生物兵器達が、清志達へと殺到する。単体での戦闘能力は低いが、とにかく無駄に数が多い。
死体があれば増殖出来るのは既に清志達は見て知っているが、その大元がどこに居るのかは今も不明なままだ。
感染源とでもいうべき存在を倒すか、この船にある死体分を全て倒すか。もうそのどちらかを選ぶしかないのだろう。
迫り来る敵の群れに向かって清志が先行して突っ込む。通路を広々と使い、大鎌で纏めて頭部を斬り飛ばす。
突き進んで来る複数の触手を躱しながら、敵集団の中心で巨大な刃を振り回し一気に処理を進める。
清志が暴れるだけで一気に敵の数が減る。
「頑張れー!」
「サボるな姫島!」
「はぁ、分かりましたよ」
このまま清志が殲滅してくれないかなと、小さな声で応援していた愛花だったがちゃんとバレていたらしい。仕方なく、嫌々ながらも愛花は参戦しする事にした。
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