妖と見習い陰陽師

美月葵

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妖と見習い陰陽師

第3章

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  森で出会った妖

そして今俺は他の人が見えないものが見えていることを隠して生きてきた。妖の存在を無視してあのときの妖の友達とも話さなくなった。だが寂しくはない。今じゃ人間の友達がいるしそこそこモテるくらいには育ったし今は充実している。だけど一つ忘れられない妖がいる。昔、誰も話さないと言ったがいろんな人に噂が出回り学校に行きづらくなったときにしばらくじいちゃん家に行くことになった。京都は東京よりも沢山妖がいて俺は戸惑っていた。でも言わないと言ったからには無視していた。そのときに仲良くなった和彦という友達ができてカズといろんな遊びをしていた。そんなときにカズが森に遊びに行こうと言って母さんの許可をもらってじいちゃんとカズとで森に行った。子どもだけだと心配なのでじいちゃんも連れて行った。じいちゃんはその頃からすごい陰陽師だから森でなにかでても大丈夫だと思っていた。じいちゃんの式もいるし。でも、じいちゃんが休んでいるところこっそりむけだして二人で遊んでいたら俺とカズははぐれてしまって俺はどんどん奥の方にすすんでしまった。もう暗くなってきて腹が減って座り込んでしまって泣いているときに一人の白い妖が声をかけてくれた。 
「子ども、何をしている?」
妖は俺の上からそう話しかけた。
「カズとはぐれちゃった。ぐす‥うぅ。」
俺はずっと泣いていて鼻をすすっていた。
「泣くな。男がそんなたやすく泣くでない」
「だって‥‥」
なかなか泣きやまやいおれを見て妖は
「仕方がないな」
そういって妖は自分の手から青い炎を出して俺の方に向けた。
「うわぁー。」
目の前に差し出された青い炎をみて思わずそうさけんでしまった。
「きれいであろう」
「うん。」
不思議に泣くのをやめていた。 
「さぁ、行くぞ」
妖は言った。でも、俺は
「どこに?ぼく、もうあるけない」
また泣きそうな俺をみた妖は手を差し出してきた。
「カズとやらに会いたくはないのか?ほら」
「うん。」
妖に手を差し伸べて手を繋いだらとても冷たく爪が長かった。けど心がとても温かくなった。そのあとじいちゃんや家族もさがしていたらしく皆がいる場所に行くと俺は走っていった。とても心配していて母さんが俺を見つけて抱きしめ返したとき涙がでた。カズも自分が悪いんだと言って泣いていた。俺は違うと言ってカズをかばい二人揃って母さんに叱られたがじいちゃんとにいちゃんが止めに入ってくれた。そしてあの妖に礼を言おうとしたがもうすでにいなくて後日じいちゃんとじいちゃんの式に頼んで探してもらったけど結局見つからなかった。 
 
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