オフ会から始まるワンダフルライフ 人生を彩るのはオンラインゲーム!?

佐藤哲太

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第6章

みんなで食べるご飯は美味い

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「夕飯なんだろねー」
「餃子じゃなきゃ何でもいいな!」
「ここで餃子きたら笑うわ」

 18時半5分前、俺たちは食事の会場に移動していた。
 先に風呂入ってれば浴衣姿にもなれたんだけど、そこまでの時間はなかったのでしょうがない。

 到着した食事会場は小さめの宴会場みたいな和室で、大きなテーブルには8人分の箸とおしぼりとコップが既に置かれていた。

「女性陣はまだか」
「だねー」
「さて、ここで問題なのは」
「ん?」

 体格のいい大和を中心に、両サイドから俺とあーすが大和の顔を見上げる。
 なんでこいつは、悩ましい顔をしてるんだ。

「誰がどこに座るかだ」
「あー」
「んー、僕なんかなっちゃんに避けられてるみたいだから、端っこに座ろうかな」
「あーじゃあそれで。で、あーすの反対側から一つ空けて倫が座れば、勝手にだいが端っこに座るか」
「りょーかい」
「なんか、避けられてるの悲しいなー」
「まぁ後で話してみたらいいんじゃないか?」
「え、いいの?」
「別に俺の許可取る必要はねえよ。もう中学生じゃなく、大人同士なんだし」
「う、うん。ありがと。でも話してくれるかなぁ」

 心配そうな顔を浮かべるあーす。
 大丈夫だって、だいが話す気なんだから。
 って心の中で返す俺。

「じゃー俺は二人の間……にすると、まるで合コンみたいなっちまうから」

 先に座った俺とあーすの間に一度座ってから、思い直したように立ち上がる大和。
 いや、お前は何を悩んでるんだ一体。

「おー、いい雰囲気だなー」
「ほんとだ~。修学旅行みた~い」

 大和が右往左往している間に女性陣が登場。
 俺とあーすの配置に気づいただいがささっと俺の隣に座り、その正面にジャック、その隣であり俺の正面にゆきむら、続いてぴょんとゆめが着席する。
 大和の悩みも空しく、結局大和は一度は腰を下ろした俺とあーすの間に座ることになり、なんちゃって合コンスタイルが完成した。
 俺、合コン行ったことないけど。

今回の座席を図にすると
ジ・ゆ・ぴ・夢
だ・俺・大・あ
ね。

「って、この座席合コンかよ」

 座ってから気づいたのか、ぴょんが誰にともなくそんなツッコミをいれる。
 すごいな、大和と同じ思考回路。やっぱりお前らお似合いだよ。

「だよなー。あ、ゆっきー場所代わるか?」
「いえ、けっこうです」
「え、あ、そう」

 この構図を変えようとした大和が、あえなく撃沈。
 俺がさらっと断ったゆきむらの顔を見ると、ゆきむらは不思議そうに小さく首を傾げていた。
 まー、男の顔見ながら飯食うよりは、女の子の方がいいしな。

 そして俺たちが席についてちょっとしたら、旅館の女中さんたちが8人分のお膳を運んできた。
 いやぁ、着物姿の女性の給仕って、いいよね。
 否が応にも高まる、入浴後の女性陣の浴衣を想像して、ちょっとだけ楽しみになったりしちゃったり。

「おお、うまそうだなー」
「写真とっとこ~~」

 運ばれてきた料理は、海の幸あり山の幸ありの、豪華なお膳だった。
 やはりこういう場所の料理は見た目もいいしな。
 器からして気合入ってるし、目でも楽しめるってもんだ。

 ジャックだけでなく、だいもささっと写真を撮ったりしていた。

「いただきま~す。あ、おいし~」
「とりあえずパッと食って、買い出し行って部屋で飲もうぜー」
「も~、ぴょんってばお酒のことばっかだな~」
「でも、飲むのも楽しそうだねっ」
「買い出しって、誰が行くの?」
「え、せんかんだろ」
「え、俺!?」
「あたしもついてくから~~」

 食事を始めてそうそう、ぴょんの情緒もくそもない言葉に俺は苦笑い。
 そして名指しで大和が買い出し係に任命されたけど、まぁこれはしょうがないよな。
 大和がどこまで話を知ってるのか分からないけど、とりあえずこのあと、だいとあーすの対話が待ってるんだから、少なくとも俺は待機だし。
 うん、すまんな大和。

 ジャックが即座に同行を申し出たってことは、女性陣でも何か決めてたってことか。

 しかし改めて考えると、大々的な作戦だよなぁ。
 でもこれでだいとあーすの関係が自然になってくれるなら、必要な労力か。

 その結末がどうなろうと、ここでぎくしゃくしたままだと、今後のギルドの活動にも影響しかねないもんな。
 だいがどういう判断するか次第で、今度は俺が気まずくなるかもしれないけど。
 まぁその時はその時だ。みんなが気を遣わずにいられるようになれるのが、一番だから。
 
 だいがもし俺と気まずくなっても、俺が気にしないで、普通にすればいいんだし。
 って、俺にとってはそうならないのが一番ではあるんだけど。

「考え事しながらご飯食べるのは、作ってくれた人に失礼よ」
「え?」
「ゼロやん怒られてる~~」
「食事中は、食事に集中しましょうね」
「え、あ、ご、ごめんなさい」

 まさかの考え事バレ。
 隣に座るだいの発言にジャックが笑い、それにゆきむらが乗っかってくる。
 なるほど、これが給食とかで怒られる子どもの気持ちか。
 すみませんでした。

 あ、ちなみにこの後飲むということなので、夕食ではノンアルコールだからね。
 だからまぁ、ぴょんが早く飲みたがってるわけね。

 ほんともう、ブレない奴である。


 そしてある程度、みんなの食事が進んだころ。

「そういえばあーすってさ~」
「ん~?」
「関西弁は使わないの~?」
「あ、向こうにいる時は周りのがうつって使ったりするよー」
「あー、わかるわ、それ」
「そういえばゼロやんも訛りないよね~~」
「東京住んでもう今年で10年目だし、元々そんな訛ってる地域でもねーからな」
「方言もなー、実際あんまし使わないよなぁ」
「せんかんさんは、ずっと東京育ちなんですか?」
「いやいや、俺も上京民だよ。俺は新潟生まれ」
「そうなんだ~」
「今年28世代は、全員地方生まれだな」
「それ以外が関東生まれだね~~」

 しかしこの方言使ってよーとかのくだりって、昔からよく言われてきたけど、こてこてに訛ったり方言使ったりする人の方が、たぶんもう少ないと思うんだよな。
 まぁ、イントネーションとかたまに違うって言われることはあるけど、そもそもがっつり方言使ったら、東京じゃ伝わらなくて二度手間なんだから、自然と標準語になるもんなのだよ。関西弁以外は。

「ぴょんも訛ってみてよ~」
「ん、おみゃあよーけ食べやー」
「おお~、あーすは~?」
「あかんあかん、できへんできへん」
「なんか、うさん臭さが増しましたね」
「ええっ!? ひどくないっ!?」

 ゆめのふりに即座に対応したぴょんとあーすだったけど、あーすの関西弁にゆきむらが辛辣な一言。
 その言葉に、だいも含めみんなが笑った。
 うん、たしかにだいも笑ったんだ。
 その光景に、ちょっと安心したのは、俺だけだったかな。

「ゼロやんも何か言ってよ」
「え、だから俺は基本標準語だって」
「私、ゼロやんが使うの知ってるわよ」
「え、何?」
「ちょっとこっちに背中向けて」
「え、何?」

 この流れにまさかのだいが乗っかった。
 いやしかし俺自身訛ってるとか、方言使ってる意識ないんだけど……。

 とりあえず言われるままに、だいに背中を向ける俺。
 大和の方を向いた俺に、少なくともジャック以外からの視線が来ていることが分かり、なんかちょっと恥ずかしい。

「じゃあ、ジャックカウントダウンをお願いね」
「お? おっけ~~。ご~~」

 カウントダウン!? え、何なの!?

「よ~~ん」

 ちょっとドキドキしてきた……。

「さ~~ん」

 いやこれ、絶対普通のカウントよりなげーだろ!
 ジャックのんびりしすぎ……って!?

「しゃっけっ!!?」
「ほらね」
「お~、ゼロやん何語~?」

 そう言ってみんなが笑ってたけど……カウントダウン全然関係ないやないか!!

 振り返ると、だいがドヤ顔でおしぼりで手を拭いていた。そして空いた皿の上には、案の定コップに入っていた氷がある。
 お、おのれ……!

 ちなみに解説なんかいらないと思うけど、だいが俺の首筋に氷を当てて、俺は「冷たい!」って言っただけだからな。え? 全然「冷たい」じゃないって? いや、あれが冷たいだから。
 これは反射で出る言葉だから、直しようもないのだ。

 しかし、俺だいの前でこれ言ったことあったっけ……って……あ。
 これは絶対にバレてはいけない。バレてはいけないぞ……!

「イチャイチャしてんなー」
「どこがだよ!?」
「ん~、全部~?」
「今度私もやってみていいですか?」
「うん、いいわよ」
「いや、何の許可出してんだ!?」

 だが、だいが作り出した空気は、さらにこの場を和やかにしていた。
 今日一日、迷惑かけたって気持ちもあったからか、だいなりにちょっと頑張ってみた、のかな……?

「みんなそれぞれの言葉あるんだね~、いいな~」
「あれ、俺のターンは!?」
「何用意してんだよー」
「あれ!?」

 この話題をまとめるようなゆめの言葉に大和が焦る。
 その大和に痛烈なツッコミをおみまいするぴょん。
 うん、どんまい大和。

「いや~~、いいね~~楽しいね~~」
「そうですね」
「ちなみにさ~~」

 終始ニコニコした様子だったジャックの表情に、ちょっと悪戯っぽい雰囲気が混ざる。
 あの顔は、なんか、ちょっと嫌な予感が!?

「だいは今のゼロやんの反応、いつ聞いたの~~?」

 くっ!! きてしまったか!!
 
「え、おふ……あ、お、おうち! ゼロやんのおうちでよ?」
「何慌ててるんですか?」

 その質問にさらっと答えかけ、何かをはぐらかすだい。
 やってくれたな!! ああもう、恥ずかしい……。

 そして二の太刀を振るってくるゆきむら。
 さすが、切れ味抜群すぎる。

「え、ほ、ほら、お家で水がかかったりとかさ、あるじゃない?」
「かかったりかけたりかー?」
「そうそう、水かけたり……って、違うわよ!?」
「だいそこまで言ったらもう答えてるよ~」

 あー……なんという。
 まぁ、たしかにね、俺が言ったのは、一緒にお風呂入った時ですからね。
 え、いつって? 聞くなそんなもん!

 そしてぴょん! 「いや、あたしの下ネタだったんだけど」みたいにがっかりすんな!
 それ冷たくねーから! ってダメダメ! 今のなし!

「話の流れが見えませんけど……」
「いや、ゆきむらは分からなくていいから!」
「雨露に当たったときとかって言やあよかったのに、だいも倫も嘘下手かよ」
「先に言えよ馬鹿!」

 ああもう、めちゃくちゃだな、おい。
 俺の隣ではだいが完全に沈黙し、俺はツッコミに追われ、ゆきむら以外のみんなが笑っていた。
 せっかく日光まで来たのに、これじゃいつものオフ会と何も変わんねぇじゃねぇか!

「いいなー。みんなこんなオフ会をやってたんだねー。僕も毎回来れればいいのになぁ」

 だが、この光景が初のあーすが、ちょっとだけしんみりとそんなこと言う。

「あーすもまた来れる時おいでよ~」
「ゼロやんちは無料で泊まれるぞー」
「え、そうなのっ?」
「いや、ちゃんと許可取れ許可を」
「せんかんさんちもOKなんですよね」
「ん、まぁ俺んちはいつでもいいぞ!」
「いや、せんかんちは遠いからダメだ」
「それぴょん基準じゃ~ん」

 だがそんなあーすの空気感も飲み込むように、みんながまた盛り上がる。

 こんな落ち着いた旅館で、まさか大の大人8人がこんな騒ぐなんて、旅館側もびっくりだろうな。
 他のお客さんたち、部屋が別でよかったわ、マジで。
 ほんと、賑やかな奴らだよ。

 でも、これが俺らったら、俺らなんだよな。
 あーすとだいのわだかまりが溶けて、だいとあーすの昔話なんかも交えられたら、最高だよなぁ。
 その時はまぁ、俺の彼女のだいの過去って形で聞きたいもんだけど。
 どういう決着がつくのか分からないけど、まぁなるなるようになるだろう。

 俺はみんなが笑えるように、動くまでだ。


 そして、既にみんな食事も終えたというのに、その後も俺らはぴょんの「そろそろ酒飲みたいな!」発言が出るまで、しばらくくだらない話で笑い合うのだった。 
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