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力こそ正義、それは魔界において常識であった。ただ力といっても様々であり、数の力や個の力など様々な力が存在する。この都市では筋力がものを言うが、筋力に数の力をのせるなんて邪道だと俺たちは感じていた。
「このジムを起点に、そっち側はナミが、こっち側は俺がやる。それでいいか?」
「問題ないわ、ナビからも都市のマップもこの卵に連携されたから大丈夫よ」
「わかった。じゃあ定期連絡はいつものように」
「作戦開始ね」
「ああ」
俺たちは背を向けて走り出した。ナビがいつの間にか都市マップ情報をあの卵型の武具に連携したのか知らなかったが、戦術支援なので問題ない。問題ない・・・よな?
ナビに従い、通りを右、左、直進と進み数階建てのビルに到着する。ここもトレーニングジムなのだろうと中に入ると、受付があり、受付のゴブリンにここのやつらと戦いたいと伝える。問答無用に一人ずつ先制攻撃していくのもありだが、ちゃんと喧嘩を売ったぞというのが大事だ。
受付のゴブリンは顔をひきつらせながらこのトレーニングジムのリーダーへ話に行った。待つこと数分後に、他のゴブリンとは違い体格が一回り大きく、筋肉のつき方も悪くないやつが現れた。だが、やはり言葉が悪く出会い頭に自己紹介をし、挨拶をしようとするものの汚い罵倒と俺が教えているゴブリンたちをバカにし始めた。
「とりあえず、何でもいいから全員でかかってきてくれ。めんどくさい」
こういう相手には数で最初から来てもらった方が楽だ。あとから調子悪かっただの、なんだのでネチネチ反撃してくる筋肉をしている。徹底的にどちらが上かはっきりさせないとダメだ。
一斉に襲い掛かってくるだろうと思ったが、死角から鉄アレイを頭部めがけて投げてきたので受け止めそのまま投げ返す。反応できたことに目の前のジムリーダーのゴブリンは驚きながらも時間差で攻撃をしかけてきた。ボディめがけての蹴りは素早く、キレがよかったが投げ返しながらしゃがみ回避する。
相手の動きが全体的に遅いので、しゃがみから立ち上がりにかけて下から足で狩るように、ジムリーダーのゴブリンの背中にかかとを入れる。
あまり、体重が乗ってはいないが相手の蹴りを利用して、背中に攻撃したので、相手は体制を崩し派手に転がる。ダメージはそこまで入っていないので、すかさず脇腹めがけて追い打ち蹴りを放っておいた。ミシィという音が聞こえそうな感触が伝わり、うまく手加減して肋骨にヒビを入れる事に成功する。
本気で蹴りを入れたら死ぬしな。
「グギャアアア!」
肋骨にヒビが入ったのが痛かったのか悲鳴を上げるジムリーダーのゴブリンだった。周りのゴブリンたちは数では勝っていると思っているため、今度は一斉に向かってきた。
お互いの攻撃の邪魔になろうが、押しつぶして倒す算段なのだろう。俺は悲鳴を上げていたジムリーダーのゴブリンのゴブリンの足を持ち、飛び込んでくるゴブリンたちを蹴散らした。ゴブリンとゴブリンがぶつかる度に悲鳴が上がったが、それでも飛び込んでくるゴブリンたちだった。
飛び込んでくるゴブリンがいなくなると、あたりは気を失っているゴブリンか、うめき声を上げているゴブリンしか残らなくなっていた。
「おい、起きろ」
振り回す時に使っていたジムリーダーのゴブリンが気を失っていたので、叩いて起こす。目が覚めるとうまく目が開かないのか、それとも痛みで目が開けられないのか、わからなかった。振り回した時に、向かってきたゴブリンに顔がぶつかったりしたので、顔は腫れあがっていた。
「俺の声は聞こえるな?」
力が入らないのか、微妙に頷いているのがわかった。
「よし、ここは今後は俺たちの配下になった。わかるな?」
こくこくと震えながら力の限り頷いているのがわかった。よし、これで一つ目は制圧完了だ。物影から受付のゴブリンがこちらを覗いており、俺と目が合うとビクついていた。
「こいつらが起きたら、俺の配下になったことを伝えておいてくれ」
伝言を頼むと元気よく頷いてくれた。さて、次のトレーニングジムへ向かうか・・・。
「よし、一緒に行くぞ」
ここのジムリーダーのゴブリンはふるふると首を横に振ったが、俺は無視し、振り回していない方の足をつかみ引きずりながら次のトレーニングジムへ向かった。ナビが最寄りのトレーニングジムの案内をはじめ、俺は鼻歌を歌いながら次へ歩いて行った。
通った道にはジムリーダーのゴブリンが引きずられた跡が残り、周りで見ていた野次馬ゴブリンたちは震えていた。時折、引きずっているゴブリンがうめき声を上げているが俺は無視した。
「このジムを起点に、そっち側はナミが、こっち側は俺がやる。それでいいか?」
「問題ないわ、ナビからも都市のマップもこの卵に連携されたから大丈夫よ」
「わかった。じゃあ定期連絡はいつものように」
「作戦開始ね」
「ああ」
俺たちは背を向けて走り出した。ナビがいつの間にか都市マップ情報をあの卵型の武具に連携したのか知らなかったが、戦術支援なので問題ない。問題ない・・・よな?
ナビに従い、通りを右、左、直進と進み数階建てのビルに到着する。ここもトレーニングジムなのだろうと中に入ると、受付があり、受付のゴブリンにここのやつらと戦いたいと伝える。問答無用に一人ずつ先制攻撃していくのもありだが、ちゃんと喧嘩を売ったぞというのが大事だ。
受付のゴブリンは顔をひきつらせながらこのトレーニングジムのリーダーへ話に行った。待つこと数分後に、他のゴブリンとは違い体格が一回り大きく、筋肉のつき方も悪くないやつが現れた。だが、やはり言葉が悪く出会い頭に自己紹介をし、挨拶をしようとするものの汚い罵倒と俺が教えているゴブリンたちをバカにし始めた。
「とりあえず、何でもいいから全員でかかってきてくれ。めんどくさい」
こういう相手には数で最初から来てもらった方が楽だ。あとから調子悪かっただの、なんだのでネチネチ反撃してくる筋肉をしている。徹底的にどちらが上かはっきりさせないとダメだ。
一斉に襲い掛かってくるだろうと思ったが、死角から鉄アレイを頭部めがけて投げてきたので受け止めそのまま投げ返す。反応できたことに目の前のジムリーダーのゴブリンは驚きながらも時間差で攻撃をしかけてきた。ボディめがけての蹴りは素早く、キレがよかったが投げ返しながらしゃがみ回避する。
相手の動きが全体的に遅いので、しゃがみから立ち上がりにかけて下から足で狩るように、ジムリーダーのゴブリンの背中にかかとを入れる。
あまり、体重が乗ってはいないが相手の蹴りを利用して、背中に攻撃したので、相手は体制を崩し派手に転がる。ダメージはそこまで入っていないので、すかさず脇腹めがけて追い打ち蹴りを放っておいた。ミシィという音が聞こえそうな感触が伝わり、うまく手加減して肋骨にヒビを入れる事に成功する。
本気で蹴りを入れたら死ぬしな。
「グギャアアア!」
肋骨にヒビが入ったのが痛かったのか悲鳴を上げるジムリーダーのゴブリンだった。周りのゴブリンたちは数では勝っていると思っているため、今度は一斉に向かってきた。
お互いの攻撃の邪魔になろうが、押しつぶして倒す算段なのだろう。俺は悲鳴を上げていたジムリーダーのゴブリンのゴブリンの足を持ち、飛び込んでくるゴブリンたちを蹴散らした。ゴブリンとゴブリンがぶつかる度に悲鳴が上がったが、それでも飛び込んでくるゴブリンたちだった。
飛び込んでくるゴブリンがいなくなると、あたりは気を失っているゴブリンか、うめき声を上げているゴブリンしか残らなくなっていた。
「おい、起きろ」
振り回す時に使っていたジムリーダーのゴブリンが気を失っていたので、叩いて起こす。目が覚めるとうまく目が開かないのか、それとも痛みで目が開けられないのか、わからなかった。振り回した時に、向かってきたゴブリンに顔がぶつかったりしたので、顔は腫れあがっていた。
「俺の声は聞こえるな?」
力が入らないのか、微妙に頷いているのがわかった。
「よし、ここは今後は俺たちの配下になった。わかるな?」
こくこくと震えながら力の限り頷いているのがわかった。よし、これで一つ目は制圧完了だ。物影から受付のゴブリンがこちらを覗いており、俺と目が合うとビクついていた。
「こいつらが起きたら、俺の配下になったことを伝えておいてくれ」
伝言を頼むと元気よく頷いてくれた。さて、次のトレーニングジムへ向かうか・・・。
「よし、一緒に行くぞ」
ここのジムリーダーのゴブリンはふるふると首を横に振ったが、俺は無視し、振り回していない方の足をつかみ引きずりながら次のトレーニングジムへ向かった。ナビが最寄りのトレーニングジムの案内をはじめ、俺は鼻歌を歌いながら次へ歩いて行った。
通った道にはジムリーダーのゴブリンが引きずられた跡が残り、周りで見ていた野次馬ゴブリンたちは震えていた。時折、引きずっているゴブリンがうめき声を上げているが俺は無視した。
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