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セイレーンと人魚の説得により、ハーピーも歌を教えてもらうことに納得をした。ナミの閃いた事というのは三種族が都市の真ん中で歌を歌う事。ただ歌うのではなく、魔力による影響を最低限にし、虜にするということだった。その際に、卵型の武具でノイズキャンセリングを無効化し続けて、歌を広めるということだった。
「問題は曲よねぇ・・・」
ナミは浮遊している卵型の武具の方を見ながら、念話をしているようだった。
データ連携。音楽データ共有化されます。
は?
「あ、いけたみたい。よかった」
え? あのそれ俺のプレイべーとな電脳区にあるデータなんだけど・・・。
「ん? いいじゃない、どうせ再生できる媒体なんてここにはないんだし、どうせ脳内で聴いたりしてたの?」
「いや、別にそういうわけじゃないけれど・・・」
最近、ナビのコントロールがあの卵型の武具というかナミによって掌握されているような気がして怖いなぁ。
問題ありません。コントロール権はこちらにあります。
俺の意思は尊重されているのだろうかと疑問に思ったが、そのあたりの仕様がこの身体になってからよくわからないままだった。
「さて、と・・・とりあえずこの曲でいいかしら」
卵型の武具から、曲が突然流れ出し、セイレーン、ハーピー、人魚の三人はビクッとした後にそれぞれ不思議な表情をしていた。口をパクパクしていたり、身体を震わせていたり、涙目になっていたりと反応は不思議だったが耳をふさいだりしていないので、概ね好評なのだろうと思った。
「ふふ、やっぱりね。思った通りだわ」
俺はふと歌詞はどうするんだと思い、そして、瞬時に俺がこの曲に当て込むのだろうと悟った。
「じゃあ、レンツよろしくね」
ナビ、助けてくれ。
了解しました。この曲に適応する歌詞を自動生成します。
「わかった」
俺はそれぞれ不思議な反応をしている三人に声をかけた。
「これからこの曲に歌を乗せるから、覚えてくれ。いいな?」
三人は俺の言葉を聴くと前のめりになりながら大きく頷きながら元気のいい返事をした。
「「「はい! よろしくお願いします!」」」
歌詞の自動生成完了。歌う際には視覚上にカラオケモードを表示するか、オートモードと選択可能です。どうしますか?
「ナミ、曲を最初から再生してくれるか」
「わかったわ」
ナビ、オートモードで頼んだ。
卵型の武具から曲が流れだし、俺はその曲にそって、身体が動いた。
えっ!?
オートモードにより振付が入ります。
は?
曲が終わるまで解除はできません。
なんだと・・・!?
いつの間にかナミが三人の後ろで俺をがっつりと見ていて、何かとても恥ずかしい。身体が思うように動かなく、声も表情もオートモードなので曲にあった動きを強制された。
歌詞の中身は、テンポがよく、兵士たちを鼓舞するために希望や心を震え立たせるようなものだった。俺は外面上ノリノリで歌って踊っていた。心の中ではもう何も考えられない状態になっていた。正直、ナミが真剣な表情で見ているのが何とも耐えられない。
三人は涙を流しては拭い、嗚咽で歌が邪魔にならないように口を手でふさいだりと大変な状態になっていた。
曲が終わり、決めポーズとすると三人は叫びだし、両手を口に当てて、半狂乱な状態になっていた。ナミは頷き、ガッツポーズしていた。
オートモード終了します。
俺は身体の自由がきくようになると、この世界にきて一番疲れたかもしれないと感じた。
ストレス感知、精神安定剤を投与します。
やっぱりな!
「とてもよかった、三人も歌というのがわかったかしら?」
「最高でした。今まで私がやってきたことはただの駄々こねる子どもの声でした」
人魚のメロジーヌ・ドライは悔しさと恥ずかしさが入り混じった表情をしながら拳を握り、頭を下げながら発言した。
「尊い。ただ尊い。私はなんだったんだろうなぁ・・・歌を知らないのに歌を歌いたいとか、おこがましくて死んじゃう」
セイレーンのセイレア・ヴィヨンは、涙を流しながら呆然としているのか、燃え尽きているような感じだった。
「・・・ああ、私はなんてくそな態度とってしまったんだ。全て委ねて首を垂れるべきだった。本当にすみませんでした!」
ハーピーのピュイデリカ・ピッピは土下座した。
ナミはその様子を見て、ニチャァとした笑みをしていた。計算通りだったのか?
「さ、この歌を三人でやってもらうわ。大丈夫、あなた達なら出来る!」
ナミが三人の前に行き、肩に手を置いたり、目を見て話しかけたら、三人とも涙を流し、頷いていた。
俺は何を見せられているんだろうか・・・。
「問題は曲よねぇ・・・」
ナミは浮遊している卵型の武具の方を見ながら、念話をしているようだった。
データ連携。音楽データ共有化されます。
は?
「あ、いけたみたい。よかった」
え? あのそれ俺のプレイべーとな電脳区にあるデータなんだけど・・・。
「ん? いいじゃない、どうせ再生できる媒体なんてここにはないんだし、どうせ脳内で聴いたりしてたの?」
「いや、別にそういうわけじゃないけれど・・・」
最近、ナビのコントロールがあの卵型の武具というかナミによって掌握されているような気がして怖いなぁ。
問題ありません。コントロール権はこちらにあります。
俺の意思は尊重されているのだろうかと疑問に思ったが、そのあたりの仕様がこの身体になってからよくわからないままだった。
「さて、と・・・とりあえずこの曲でいいかしら」
卵型の武具から、曲が突然流れ出し、セイレーン、ハーピー、人魚の三人はビクッとした後にそれぞれ不思議な表情をしていた。口をパクパクしていたり、身体を震わせていたり、涙目になっていたりと反応は不思議だったが耳をふさいだりしていないので、概ね好評なのだろうと思った。
「ふふ、やっぱりね。思った通りだわ」
俺はふと歌詞はどうするんだと思い、そして、瞬時に俺がこの曲に当て込むのだろうと悟った。
「じゃあ、レンツよろしくね」
ナビ、助けてくれ。
了解しました。この曲に適応する歌詞を自動生成します。
「わかった」
俺はそれぞれ不思議な反応をしている三人に声をかけた。
「これからこの曲に歌を乗せるから、覚えてくれ。いいな?」
三人は俺の言葉を聴くと前のめりになりながら大きく頷きながら元気のいい返事をした。
「「「はい! よろしくお願いします!」」」
歌詞の自動生成完了。歌う際には視覚上にカラオケモードを表示するか、オートモードと選択可能です。どうしますか?
「ナミ、曲を最初から再生してくれるか」
「わかったわ」
ナビ、オートモードで頼んだ。
卵型の武具から曲が流れだし、俺はその曲にそって、身体が動いた。
えっ!?
オートモードにより振付が入ります。
は?
曲が終わるまで解除はできません。
なんだと・・・!?
いつの間にかナミが三人の後ろで俺をがっつりと見ていて、何かとても恥ずかしい。身体が思うように動かなく、声も表情もオートモードなので曲にあった動きを強制された。
歌詞の中身は、テンポがよく、兵士たちを鼓舞するために希望や心を震え立たせるようなものだった。俺は外面上ノリノリで歌って踊っていた。心の中ではもう何も考えられない状態になっていた。正直、ナミが真剣な表情で見ているのが何とも耐えられない。
三人は涙を流しては拭い、嗚咽で歌が邪魔にならないように口を手でふさいだりと大変な状態になっていた。
曲が終わり、決めポーズとすると三人は叫びだし、両手を口に当てて、半狂乱な状態になっていた。ナミは頷き、ガッツポーズしていた。
オートモード終了します。
俺は身体の自由がきくようになると、この世界にきて一番疲れたかもしれないと感じた。
ストレス感知、精神安定剤を投与します。
やっぱりな!
「とてもよかった、三人も歌というのがわかったかしら?」
「最高でした。今まで私がやってきたことはただの駄々こねる子どもの声でした」
人魚のメロジーヌ・ドライは悔しさと恥ずかしさが入り混じった表情をしながら拳を握り、頭を下げながら発言した。
「尊い。ただ尊い。私はなんだったんだろうなぁ・・・歌を知らないのに歌を歌いたいとか、おこがましくて死んじゃう」
セイレーンのセイレア・ヴィヨンは、涙を流しながら呆然としているのか、燃え尽きているような感じだった。
「・・・ああ、私はなんてくそな態度とってしまったんだ。全て委ねて首を垂れるべきだった。本当にすみませんでした!」
ハーピーのピュイデリカ・ピッピは土下座した。
ナミはその様子を見て、ニチャァとした笑みをしていた。計算通りだったのか?
「さ、この歌を三人でやってもらうわ。大丈夫、あなた達なら出来る!」
ナミが三人の前に行き、肩に手を置いたり、目を見て話しかけたら、三人とも涙を流し、頷いていた。
俺は何を見せられているんだろうか・・・。
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