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「ねぇ、レンツ・・・あいつらぶっつけ本番でも勝てるんじゃない?」
演習が終わり、それぞれの隊の反省会を情報交換をおこなってもらい報告書にまとめ、マガツに提出してもらう間、ナミと話していた。
「投擲部隊の精度ヤバイわね・・・なにあれ?」
投擲は投擲用の紐を作成し、彼らに配った。投げつけるものは大きめの石や瓦礫などにしてもらったが、彼らの肉体教化によってそれは恐ろしい凶器と化した。
「あと割とブレスもどきは強めにしたけれど、どの隊も瓦解しなくて焦ったわ」
隊の役割分担の意味や運用の有能性を理解してくれた結果だと嬉しさがこみ上げてきた。
「あいつらって念話使えないわよね? 何なの連携が速すぎて一つの生命体かと思ったのだけど、すごく気持ち悪かったわ」
そうだろう、そうだろう、光による通信と状況に応じたハンドサイン、それをおこなう通信兵と事前に準備した作戦を彼らに叩き込んだのだ、失敗するわけがない。
「楽勝にいけそうだろ」
俺は自信満々にナミに言った。
「ええ、楽勝ね」
その日、オーガたちはドラゴンに対して恐れが無くなっていた。あるのは、たとえ敗北したとしても一時撤退をし、作戦を練り直し対処し続けていけばどうにかなるという価値観だった。力こそ正義、その中で彼らは学習能力だけではなく、最終目標に対しての作成遂行力を手に入れた。
俺はマガツに提出された報告書を彼とともに目を通し、隊の損耗、武器の消耗、作戦遂行時のタイムチャートを確認し、よくまとまっていると判断した。
「マガツ、いけるな」
「ハッ、レンツ殿のおかげでドラゴンのレアモンデステーシに対し、何ら負ける要素がないことを確認させて頂きました。誠にありがとうございます!」
「よし、ではドラゴン討伐と行こう」
そのあと、どう勝つのか、どういう作戦で行くのか、何人規模で遂行するのか、と話し合った。
数日経ち、ドラゴンのレアモンデステーシがいる城にオーガが攻め込むことになった。前と同じように攻め込み、市街地で同じような流れにすることになった。
「ハーッハッハッハッハッハ! 前と同じではないか! 愚か!」
まんまと誘いにのってくれたことにオーガたちはほくそ笑んでいた。誘い込まれたことに気づかないでいたドラゴンのレアモンデステーシはそのあと、オーガたちの作戦によりあっという間に地面に貼り付けにされたのだった。
「そ、そんなバカな・・・」
喋れる口もあっという間に鎖によって締め付けられ、有無言わせない状態になった。
ドラゴンのところどころから、血が流れており、屈強な鱗と言えども隙間がある場所を何度も攻撃されており、傷がついていた。
「レンツ殿、ありがとうございました!」
「「「ありがとうございました!」」」
都市サタンは大喝采に包まれ、お祭り状態になった。ドラゴンのレアモンデステーシはどんないきさつでオーガたちがクーデターをおこそうと思ったのか、何をしたらこんなにオーガたちから嫌われたのか知らなかった。
だが、それでいいと思った、俺は敵の事情など知ったことではない。
敵対してるのだ、どちらか勝つまで終わらない。和平や休戦協定などあるかもしれない、しかし、勝てるのなら手加減や傲慢さが仇になるような立ち回りをしてはいけない。勝てるなら勝っておくのが戦いの基本だ。
勝った方が正義だ。
「それでこれからどうするんだ?」
俺は指揮官のマガツに聞いた。
「サタン卿にドラゴンを返し、我々でこの都市を発展させていきます。今までそうだったのが、このレアモンデステーシが来てから、段々と廃れていきましたから・・・都市離れの廃墟がその名残です」
「そうだったのか・・・あれ、これ殺さないのか?」
俺は今まで人類的に対して、必ず殺すことを教え込まれた。敵対したものに情けをかけた場合、付け込まれて洗脳浸食された者がいることを研修で習ったからだ。
「戦後処理として、賠償金を支払ってもらう方が今後の発展に繋がると考えました。次に繋がる作戦ですね」
なるほど、俺はマガツは成長していると感じた。
「いい作戦だ」
俺たちは都市サタンに滞在し、ゆったり過ごしつつ、オーガたちと演習をおこなったりし、充実した日々を過ごすことになった。
そして、数日後、昼下がりの事だった。
「レンツというやつはどこだあああああああ!」
都市上空にドラゴンが現れ、俺は名指しされた。
演習が終わり、それぞれの隊の反省会を情報交換をおこなってもらい報告書にまとめ、マガツに提出してもらう間、ナミと話していた。
「投擲部隊の精度ヤバイわね・・・なにあれ?」
投擲は投擲用の紐を作成し、彼らに配った。投げつけるものは大きめの石や瓦礫などにしてもらったが、彼らの肉体教化によってそれは恐ろしい凶器と化した。
「あと割とブレスもどきは強めにしたけれど、どの隊も瓦解しなくて焦ったわ」
隊の役割分担の意味や運用の有能性を理解してくれた結果だと嬉しさがこみ上げてきた。
「あいつらって念話使えないわよね? 何なの連携が速すぎて一つの生命体かと思ったのだけど、すごく気持ち悪かったわ」
そうだろう、そうだろう、光による通信と状況に応じたハンドサイン、それをおこなう通信兵と事前に準備した作戦を彼らに叩き込んだのだ、失敗するわけがない。
「楽勝にいけそうだろ」
俺は自信満々にナミに言った。
「ええ、楽勝ね」
その日、オーガたちはドラゴンに対して恐れが無くなっていた。あるのは、たとえ敗北したとしても一時撤退をし、作戦を練り直し対処し続けていけばどうにかなるという価値観だった。力こそ正義、その中で彼らは学習能力だけではなく、最終目標に対しての作成遂行力を手に入れた。
俺はマガツに提出された報告書を彼とともに目を通し、隊の損耗、武器の消耗、作戦遂行時のタイムチャートを確認し、よくまとまっていると判断した。
「マガツ、いけるな」
「ハッ、レンツ殿のおかげでドラゴンのレアモンデステーシに対し、何ら負ける要素がないことを確認させて頂きました。誠にありがとうございます!」
「よし、ではドラゴン討伐と行こう」
そのあと、どう勝つのか、どういう作戦で行くのか、何人規模で遂行するのか、と話し合った。
数日経ち、ドラゴンのレアモンデステーシがいる城にオーガが攻め込むことになった。前と同じように攻め込み、市街地で同じような流れにすることになった。
「ハーッハッハッハッハッハ! 前と同じではないか! 愚か!」
まんまと誘いにのってくれたことにオーガたちはほくそ笑んでいた。誘い込まれたことに気づかないでいたドラゴンのレアモンデステーシはそのあと、オーガたちの作戦によりあっという間に地面に貼り付けにされたのだった。
「そ、そんなバカな・・・」
喋れる口もあっという間に鎖によって締め付けられ、有無言わせない状態になった。
ドラゴンのところどころから、血が流れており、屈強な鱗と言えども隙間がある場所を何度も攻撃されており、傷がついていた。
「レンツ殿、ありがとうございました!」
「「「ありがとうございました!」」」
都市サタンは大喝采に包まれ、お祭り状態になった。ドラゴンのレアモンデステーシはどんないきさつでオーガたちがクーデターをおこそうと思ったのか、何をしたらこんなにオーガたちから嫌われたのか知らなかった。
だが、それでいいと思った、俺は敵の事情など知ったことではない。
敵対してるのだ、どちらか勝つまで終わらない。和平や休戦協定などあるかもしれない、しかし、勝てるのなら手加減や傲慢さが仇になるような立ち回りをしてはいけない。勝てるなら勝っておくのが戦いの基本だ。
勝った方が正義だ。
「それでこれからどうするんだ?」
俺は指揮官のマガツに聞いた。
「サタン卿にドラゴンを返し、我々でこの都市を発展させていきます。今までそうだったのが、このレアモンデステーシが来てから、段々と廃れていきましたから・・・都市離れの廃墟がその名残です」
「そうだったのか・・・あれ、これ殺さないのか?」
俺は今まで人類的に対して、必ず殺すことを教え込まれた。敵対したものに情けをかけた場合、付け込まれて洗脳浸食された者がいることを研修で習ったからだ。
「戦後処理として、賠償金を支払ってもらう方が今後の発展に繋がると考えました。次に繋がる作戦ですね」
なるほど、俺はマガツは成長していると感じた。
「いい作戦だ」
俺たちは都市サタンに滞在し、ゆったり過ごしつつ、オーガたちと演習をおこなったりし、充実した日々を過ごすことになった。
そして、数日後、昼下がりの事だった。
「レンツというやつはどこだあああああああ!」
都市上空にドラゴンが現れ、俺は名指しされた。
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