3 / 82
3
しおりを挟む
この後、各自でペットボトルが何本出せるのか試したり、他には何が出るのか? 様々なことを想像してみたがどれもうまくいかなかった。それでも水を得た事でそれぞれの乾きを潤すことができ、休憩そのものがちゃんとした休憩っぽくなったことで前向きになっていた。
「ツ、ツバサ・・・あの、その」
ジュリがツバサに何か話しかけようとして、噛んでいた。
「ど、どし、どうしました」
ツバサも仲が良い感じに噛んだ。
「あ、あのすみません」
謝るジュリ。
「あ、いえ、あの・・・大丈夫です」
二人はコミュニケーションが苦手なのだろうとわかった。
「このペットボトル、想像して欲しいと願ったら出てきた件で」
ツバサはこくこくと頷き話を聞いた。
「私たちの脳波を感じ取り、それで該当する物が召喚されたと考えました。そこで最初から持っているこのアーミーナイフが脳波を受信し、召喚したのではないかと思っています」
ぼそぼそとだが早口で聞き取りにくいが、ツバサはわかっているのか真剣な表情で頷いていた。こういった早口は聞きなれているのだろうなと思った。
「そこでこのアーミーナイフに何かしらこの状況を打破する為にそれぞれに持たさられているとしたら、これが見た目の機能ではなく、魔法少女が変身するためのアイテムのような役割があるのではないかと思ってます」
ジュリはごそごそとポケットからアーミーナイフを取り出し、ツバサの前に出した。ツバサもアーミーナイフを取り出し、お互いの顔を見合わせる。
「何かほかに隠された機能がある、と?」
「その可能性はあると思ってます。でも見た目も普通のアーミーナイフだし、中に収納されているのも普通のナイフとかなんですよね。何か使い方があると思って、それがわからなくて」
僕は二人の会話に耳をすませてる中で、会話に混ざりたいと思った。だが、いきなり話しかけるにもそこまで仲良くないし、どうしたものかと悩んだ。
「変身ッ」
「えっ」
「あ、ダメでした。ポーズとかつけないといけないのかな」
突然、ジュリが変身ッ! と小声ではあるものの言った言葉を僕は聞き逃さなかった。
「ステータスッ」
「アイテムボックスッ」
二人は思いつくままにいろいろと言葉に出していて、異世界転移と思ってるのは自分だけじゃないと思った。口に出したら恥ずかしいし、同じような趣味だから仲よくしようとか何か違うし、よしとりあえず話しかけてから考える事にした。
「おーい、ツバサとジュリーそろそろ休憩を終わりにして明かりの方に向かうぞ」
いきなりムッツーに呼ばれた二人はビクッとし、顔を上げこくこくと頷き、立ち上がった。僕も聞き耳を立てていた事にビクッとし、心の中でもうちょっと休憩しておこうよと思いながら立ち上がった。
「はぁ・・・ナビとかあれば、明かりの方までどのくらいかわかるんですけれどね」
「教えてくれるナビ、AIとかあったら便利ですよね」
「ですねぇ・・・え?」
ツバサが何か困惑したような声がしたので振り返ってみると特に何かあるわけでもなく、挙動不審になっているだけだった。
「ジュジュジュジュ」
「え、どうしました?」
「え、これ、ここここ」
ツバサが何もないところに指をさして、何かあるかのようにジュリと話をしていた。だが、ジュリにも見えていないのか、首をかしげていた。
「も、もしかして!?」
ジュリは何か閃いたのか、眉間に皺を寄せながら何か変な顔をしていた。
「は、はふあ、ここここ」
「な、な?な!な!」
二人は手を取り合い、感動していた。僕は何を見せられてるのだろうと思った。
――そうかこれが百合か。
僕は前を向き、歩き始めた。
すでに先に歩いてるムッツーは僕の後ろにいる二人が立ち止まって何かしてる様子を首をかしげて見ていた。
「おーい、どうしたんだ?」
二人はムッツーの声に気づかず、後ろで百合っていた。そっとしておこうぜ、百合の間に挟まるものは女であってもダメだって僕は思った。でも口にはしない。
再度、ムッツーが大きな声で二人を呼び、僕は後ろを見ると中良さそうに歩き始めた。
二人の会話から、このアーミーナイフが何らか秘密がと言っていたけれど、どう見てもアーミーナイフだった。カメラがついていたり、立体画像を出したり、そういった電子的なものがついてるものじゃなかった。マナチが発見した水が入ったペットボトルの召喚と関係があるのか?
「ツ、ツバサ・・・あの、その」
ジュリがツバサに何か話しかけようとして、噛んでいた。
「ど、どし、どうしました」
ツバサも仲が良い感じに噛んだ。
「あ、あのすみません」
謝るジュリ。
「あ、いえ、あの・・・大丈夫です」
二人はコミュニケーションが苦手なのだろうとわかった。
「このペットボトル、想像して欲しいと願ったら出てきた件で」
ツバサはこくこくと頷き話を聞いた。
「私たちの脳波を感じ取り、それで該当する物が召喚されたと考えました。そこで最初から持っているこのアーミーナイフが脳波を受信し、召喚したのではないかと思っています」
ぼそぼそとだが早口で聞き取りにくいが、ツバサはわかっているのか真剣な表情で頷いていた。こういった早口は聞きなれているのだろうなと思った。
「そこでこのアーミーナイフに何かしらこの状況を打破する為にそれぞれに持たさられているとしたら、これが見た目の機能ではなく、魔法少女が変身するためのアイテムのような役割があるのではないかと思ってます」
ジュリはごそごそとポケットからアーミーナイフを取り出し、ツバサの前に出した。ツバサもアーミーナイフを取り出し、お互いの顔を見合わせる。
「何かほかに隠された機能がある、と?」
「その可能性はあると思ってます。でも見た目も普通のアーミーナイフだし、中に収納されているのも普通のナイフとかなんですよね。何か使い方があると思って、それがわからなくて」
僕は二人の会話に耳をすませてる中で、会話に混ざりたいと思った。だが、いきなり話しかけるにもそこまで仲良くないし、どうしたものかと悩んだ。
「変身ッ」
「えっ」
「あ、ダメでした。ポーズとかつけないといけないのかな」
突然、ジュリが変身ッ! と小声ではあるものの言った言葉を僕は聞き逃さなかった。
「ステータスッ」
「アイテムボックスッ」
二人は思いつくままにいろいろと言葉に出していて、異世界転移と思ってるのは自分だけじゃないと思った。口に出したら恥ずかしいし、同じような趣味だから仲よくしようとか何か違うし、よしとりあえず話しかけてから考える事にした。
「おーい、ツバサとジュリーそろそろ休憩を終わりにして明かりの方に向かうぞ」
いきなりムッツーに呼ばれた二人はビクッとし、顔を上げこくこくと頷き、立ち上がった。僕も聞き耳を立てていた事にビクッとし、心の中でもうちょっと休憩しておこうよと思いながら立ち上がった。
「はぁ・・・ナビとかあれば、明かりの方までどのくらいかわかるんですけれどね」
「教えてくれるナビ、AIとかあったら便利ですよね」
「ですねぇ・・・え?」
ツバサが何か困惑したような声がしたので振り返ってみると特に何かあるわけでもなく、挙動不審になっているだけだった。
「ジュジュジュジュ」
「え、どうしました?」
「え、これ、ここここ」
ツバサが何もないところに指をさして、何かあるかのようにジュリと話をしていた。だが、ジュリにも見えていないのか、首をかしげていた。
「も、もしかして!?」
ジュリは何か閃いたのか、眉間に皺を寄せながら何か変な顔をしていた。
「は、はふあ、ここここ」
「な、な?な!な!」
二人は手を取り合い、感動していた。僕は何を見せられてるのだろうと思った。
――そうかこれが百合か。
僕は前を向き、歩き始めた。
すでに先に歩いてるムッツーは僕の後ろにいる二人が立ち止まって何かしてる様子を首をかしげて見ていた。
「おーい、どうしたんだ?」
二人はムッツーの声に気づかず、後ろで百合っていた。そっとしておこうぜ、百合の間に挟まるものは女であってもダメだって僕は思った。でも口にはしない。
再度、ムッツーが大きな声で二人を呼び、僕は後ろを見ると中良さそうに歩き始めた。
二人の会話から、このアーミーナイフが何らか秘密がと言っていたけれど、どう見てもアーミーナイフだった。カメラがついていたり、立体画像を出したり、そういった電子的なものがついてるものじゃなかった。マナチが発見した水が入ったペットボトルの召喚と関係があるのか?
0
あなたにおすすめの小説
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
追放されたお荷物記録係、地味スキル《記録》を極めて最強へ――気づけば勇者より強くなってました
KABU.
ファンタジー
「記録係なんてお荷物はいらない」
勇者パーティを支えてきた青年・ライトは、ダンジョンの最深部に置き去りにされる。
彼のスキル《記録》は、一度通った道を覚えるだけの地味スキル。
戦闘では役立たず、勇者たちからは“足手まとい”扱いだった。
だが死の淵で、スキルは進化する。
《超記録》――受けた魔法や技を記録し、自分も使える力。
そして努力の果てに得たスキル《成長》《進化》が、
《記録》を究極の力《アカシックレコード》へと昇華させる。
仲間を守り、街を救い、ドラゴンと共に飛翔する。
努力の記録が奇跡を生み、やがて――
勇者も、魔王も凌駕する“最強”へ。
異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー
白木夏
ファンタジー
2040年の初春、突如として地球上の主要都市に謎のダンジョンが出現した。
その特異性は明らかで、人口密集地を中心に出現し、未開の地には一切現れないという法則性を帯びていた。
人々は恐怖に震えつつも、未知なる存在に対する好奇心を抑えきれなかった。
異世界転移した最強の主人公のほのぼのライフ
主人公はあまり戦ったりはしません。
王宮メイドは今日も夫を「観察」する
kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」
王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。
ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。
だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……?
※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。
アルファポリスであなたの良作を1000人に読んでもらうための25の技
MJ
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスは書いた小説を簡単に投稿でき、世間に公開できる素晴らしいサイトです。しかしながら、アルファポリスに小説を公開すれば必ずしも沢山の人に読んでいただけるとは限りません。
私はアルファポリスで公開されている小説を読んでいて気づいたのが、面白いのに埋もれている小説が沢山あるということです。
すごく丁寧に真面目にいい文章で、面白い作品を書かれているのに評価が低くて心折れてしまっている方が沢山いらっしゃいます。
そんな方に言いたいです。
アルファポリスで評価低いからと言って心折れちゃいけません。
あなたが良い作品をちゃんと書き続けていればきっとこの世界を潤す良いものが出来上がるでしょう。
アルファポリスは本とは違う媒体ですから、みんなに読んでもらうためには普通の本とは違った戦略があります。
書いたまま放ったらかしではいけません。
自分が良いものを書いている自信のある方はぜひここに書いてあることを試してみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる