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アカネがいなくなった後に、ムッツーから根掘り葉掘り聞かれそうになったが、マナチが今日はもう遅いから寝ようという事になった。テントを準備して、クッション材を敷いて、寝袋を用意したら急激な眠気が襲ってきた。よく考えたら、夜通し休憩もせずに動いてた。
僕は防具を外し、シャワーも浴びずにそのまま寝袋に入り寝た。。
目が覚めたら外は明るくなっていて、僕がテントから出るとみんな起きていた。
「あ、おはよう」
挨拶をすると皆それぞれ挨拶を返してくれた。僕はシャワーを浴びてくるといって、別の部屋に移動し、そこで簡易シャワーを召喚して、昨日の汗とかを流した。シャワーを浴びている中であの爆発を巻き起こしたのは誰だったのだろうかと思った。もしかして、あの集団食中毒で生き残った人なのだろうか、と考えても答えが出なく頭を振った。
それよりも気になったのは、あの爆発の中で爆発に巻き込まれたり、火に当たっているのにも関わらず、あの二人はものともせずだったことだ。
考えても答えが出るわけでもなく、ヒントとなるような事はツバサとジュリに聞けばもしかしたらわかるかもしれないと改めて思った。そういえば、銃撃乱舞の事についても聞いてなかったし、もうちょっといろいろ詳しくなっていこうと思った。
シャワーを浴び終え、パッと着替え、元の部屋に戻るとムッツーが待っていたとばかりに、近寄ってきた。いきなりチューしてくれてもウェルカム。
「ヨーちゃん、昨日あったことを詳しく教えてくれ」
僕は頷き、昨日の事について話をした。ネズミたちをやっつけていたが、途中で危なかった事。危なかったけれど、アカネが致死性毒ガスを使って撃退した事。そして、廃墟の街で一番高い建物の上からここを見つけた事を共有した。
「今度は私も、戦うから」
僕が話し終えるとマナチは何か決意したような表情で言った。
「私もだ、そのすまない……そしてありがとう」
ムッツーもなんだか戦うぞ、という感じだった。
その後、僕は一呼吸おいて今後の事に関わるアビリティ・スキルを持っている他の人について話すことにした。
「あの爆発は、わかってる人もいると思うけれどアビリティ・スキルを使って起きた事だと思う」
「ああ、それは間違いだろう……同じ人間に向けてしまえばこれは凶器になる」
ムッツーは一呼吸し、話をつづけた。
「だが、あの二人はネズミを倒していたのだと思う」
「ネズミ、ね……私はネズミだけじゃなく、人も入ってると思う」
ヨーちゃんはムッツーが言いにくいことを代わりにはっきりと告げた。周りもわかっているけれど、実際に言葉として耳に入ることで、現実だったと認識させた方がいいと思った。
ハルミンを見ると涙を流していた。
「大丈夫、きっと大丈夫だから……」
タッツーがそれに気づき、召喚したタオルで涙をぬぐっていた。それを見た僕は、それ以上何も言えなくなった。場の雰囲気がより冷め、スンスンと泣いている声だけが聞こえた。
「ごめ、はな、話を続けて……」
彼女は辛いけれど、自分のせいで話が進まず詰まっている状態は苦痛だったのか、タッツーから背中をさすられながら言った。
「あの敵意が私たちに向いてきてはいないが、巻き込まれる可能性もあるし、もし……もしも、私たちに向けられたらどうしよう」
ムッツーが項垂れながら、言った言葉はどうしたいのかという投げかけではなく、自分はどうしたらいいのかという悩みであり、目を背けたい不安を吐露しているようだった。その言葉を聴き、僕は拳を握り、震え、何かを言おうにも言葉が出てこなかった。
「に、逃げよ……そうよ、逃げよう」
僕はマナチが言った言葉に対して聞いた。
「どこに逃げる?」
「あの光りを目指せば、きっと元の世界に戻れる……はず」
「そうかもしれない……そうかも……しれないな」
僕もそれにすがりたい思いが出ていた。正直、ネズミとはいえ銃で倒していて気持ちがいいものではなかった。
「これにしたって、私たちは何もわからないしね」
タッツーがアーミーナイフを手にしながら、夜でも空が明るくなる方向に向かう事に同意しながら呟いた。
「他のみんなもそれでいいか?」
ムッツーがマナチ、タッツー、ジュリ、ツバサの顔を見てそれぞれが頷いたのを確認したのだった。頷いたのを確認すると、ムッツーはジュリが小さく手を上げているのを見つけた。僕は今までジュリやツバサが何かしら発見していることで、生き残るための見逃してはいけない何かなんだと感じていた。
「何かわかったのか!?」
「ひぅっ」
ムッツーは思わず声を荒げてしまったのだった。
「いや、すまない……それでそのどうしたんだ?」
「そ、その、前までなかった、あのアーミーナイフでわかる。そのアビリティ・スキルがふぇ、増えてました」
目をきょろきょろし、おずおずとつっかえながら答えてくれたのだった。タッツーや周りの人たちもすぐさま、アーミーナイフに意識を向けて、何が変わったのか確かめるのだった。ただ、ハルミンだけは手に握ったアーミーナイフに目をやるだけで確かめているというよりも、気が沈み疲れているようだった。
僕は防具を外し、シャワーも浴びずにそのまま寝袋に入り寝た。。
目が覚めたら外は明るくなっていて、僕がテントから出るとみんな起きていた。
「あ、おはよう」
挨拶をすると皆それぞれ挨拶を返してくれた。僕はシャワーを浴びてくるといって、別の部屋に移動し、そこで簡易シャワーを召喚して、昨日の汗とかを流した。シャワーを浴びている中であの爆発を巻き起こしたのは誰だったのだろうかと思った。もしかして、あの集団食中毒で生き残った人なのだろうか、と考えても答えが出なく頭を振った。
それよりも気になったのは、あの爆発の中で爆発に巻き込まれたり、火に当たっているのにも関わらず、あの二人はものともせずだったことだ。
考えても答えが出るわけでもなく、ヒントとなるような事はツバサとジュリに聞けばもしかしたらわかるかもしれないと改めて思った。そういえば、銃撃乱舞の事についても聞いてなかったし、もうちょっといろいろ詳しくなっていこうと思った。
シャワーを浴び終え、パッと着替え、元の部屋に戻るとムッツーが待っていたとばかりに、近寄ってきた。いきなりチューしてくれてもウェルカム。
「ヨーちゃん、昨日あったことを詳しく教えてくれ」
僕は頷き、昨日の事について話をした。ネズミたちをやっつけていたが、途中で危なかった事。危なかったけれど、アカネが致死性毒ガスを使って撃退した事。そして、廃墟の街で一番高い建物の上からここを見つけた事を共有した。
「今度は私も、戦うから」
僕が話し終えるとマナチは何か決意したような表情で言った。
「私もだ、そのすまない……そしてありがとう」
ムッツーもなんだか戦うぞ、という感じだった。
その後、僕は一呼吸おいて今後の事に関わるアビリティ・スキルを持っている他の人について話すことにした。
「あの爆発は、わかってる人もいると思うけれどアビリティ・スキルを使って起きた事だと思う」
「ああ、それは間違いだろう……同じ人間に向けてしまえばこれは凶器になる」
ムッツーは一呼吸し、話をつづけた。
「だが、あの二人はネズミを倒していたのだと思う」
「ネズミ、ね……私はネズミだけじゃなく、人も入ってると思う」
ヨーちゃんはムッツーが言いにくいことを代わりにはっきりと告げた。周りもわかっているけれど、実際に言葉として耳に入ることで、現実だったと認識させた方がいいと思った。
ハルミンを見ると涙を流していた。
「大丈夫、きっと大丈夫だから……」
タッツーがそれに気づき、召喚したタオルで涙をぬぐっていた。それを見た僕は、それ以上何も言えなくなった。場の雰囲気がより冷め、スンスンと泣いている声だけが聞こえた。
「ごめ、はな、話を続けて……」
彼女は辛いけれど、自分のせいで話が進まず詰まっている状態は苦痛だったのか、タッツーから背中をさすられながら言った。
「あの敵意が私たちに向いてきてはいないが、巻き込まれる可能性もあるし、もし……もしも、私たちに向けられたらどうしよう」
ムッツーが項垂れながら、言った言葉はどうしたいのかという投げかけではなく、自分はどうしたらいいのかという悩みであり、目を背けたい不安を吐露しているようだった。その言葉を聴き、僕は拳を握り、震え、何かを言おうにも言葉が出てこなかった。
「に、逃げよ……そうよ、逃げよう」
僕はマナチが言った言葉に対して聞いた。
「どこに逃げる?」
「あの光りを目指せば、きっと元の世界に戻れる……はず」
「そうかもしれない……そうかも……しれないな」
僕もそれにすがりたい思いが出ていた。正直、ネズミとはいえ銃で倒していて気持ちがいいものではなかった。
「これにしたって、私たちは何もわからないしね」
タッツーがアーミーナイフを手にしながら、夜でも空が明るくなる方向に向かう事に同意しながら呟いた。
「他のみんなもそれでいいか?」
ムッツーがマナチ、タッツー、ジュリ、ツバサの顔を見てそれぞれが頷いたのを確認したのだった。頷いたのを確認すると、ムッツーはジュリが小さく手を上げているのを見つけた。僕は今までジュリやツバサが何かしら発見していることで、生き残るための見逃してはいけない何かなんだと感じていた。
「何かわかったのか!?」
「ひぅっ」
ムッツーは思わず声を荒げてしまったのだった。
「いや、すまない……それでそのどうしたんだ?」
「そ、その、前までなかった、あのアーミーナイフでわかる。そのアビリティ・スキルがふぇ、増えてました」
目をきょろきょろし、おずおずとつっかえながら答えてくれたのだった。タッツーや周りの人たちもすぐさま、アーミーナイフに意識を向けて、何が変わったのか確かめるのだった。ただ、ハルミンだけは手に握ったアーミーナイフに目をやるだけで確かめているというよりも、気が沈み疲れているようだった。
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