魔女と呼ばれ処刑された聖女は、死に戻り悪女となる

青の雀

文字の大きさ
13 / 35
死に戻り1

13.最後まで

しおりを挟む
前世の黒歴史の記憶から、男はコレをすると決して抗わないと思っていたけど、やっぱりパパも普通の男と変わらなかった。ガクガクとカラダを震わせ、うっとりとした表情を浮かべていらっしゃる。

そして、右手はアンジェリーヌのネグリジェの裾をたくし上げ、左手で小さいながらも突起している部分を摘み、揉み。右手はアンジェリーヌの下半身に手を伸ばし、割れ目を上下にこすりながら、時折花芽を親指の腹で押しつぶす。

「あっああん」

思わず声を出して、カラダをのけ反らせると

「イケナイ娘だ。お仕置きが必要だな」

お仕置きという言葉にカラダは自然とイヤイヤするように後ずさってしまうが、そうはさせてくれない大人の男性の力。

アンジェリーヌの両手は相変わらず陛下を掴んだまま、離さない。ここで離してしまうと、後はもう前世でさんざんされてきた修羅場に突入することが目に見えている。

追い出される展開のはずが、どうしてこうなった!?

前世の大抵の男はコレをするだけで、すぐ達ってしまい。その後は自由時間になるので、アンジェリーヌとしては楽だったので、よくやっていたのに。

陛下はソファから降り、床のラグマットの上にじかに座られ、まだ放そうとしないアンジェリーヌのカラダの向きを変えて、ちょうど陛下の顔の上に跨るような形にさせられてしまう。

いやあ、いくら何でもこれは不敬でしょ!?ああ、そうか、この不敬な姿勢をしたからと言って、追い出される!?いや、これは追い出されるというより、また処刑モノでしょ?

「ヤダ。やだ。やめて」

「ダメだ」

どうにか体勢を変えようともがいていると、大事な部分に陛下の舌が入り込んでくる。その瞬間、カラダ全体がビリビリと痺れ、思わず腰を陛下の顔に付けてしまいそうになる。

「アンジェが煽ったのだから、責任を取れ」

「えっえー!ヤダ。恥ずかしい。やだ。ダメ」

「コラ、俺の言うことが聞けぬか?」

そのまま指や舌を出し入れされ、気が遠くなってくる。それにさっきから、お漏らしをしそうでずッと我慢しているのに陛下は、執拗に責めて赦してくれそうにない。

「あっああん。こんな気持ちのいいもの初めて。もうダメ達くぅー」

アンジェリーヌは我慢しきれなくなって、尿意だと思っていたものを一気に吐き出すと、それは潮を吹いたようだった。前世は、前戯なしで犯されたから、快感も潮吹きも未経験だったのだ。

「うまく達けたようだね。アンジェは何でも他の追随を許さないぐらいできるね」

陛下は閨教育の一環だと思っていらっしゃるようで、計画が狂う。

「このまま最後まで抱きたいけど、それではクリストファーに恨まれてしまうし、どうしたものだろうね」

「わたくしは、パパのことが好き。だからパパの手で女にしてください」

冗談じゃない!クリストファーに抱かれるぐらいなら、死んだ方がマシ。もうこうなりゃ、少々ジジイでも、他の貴族の慰み者になるぐらいなら、……いや、遠い国へ行って自由に暮らす夢が壊れる。

「パパ、やめ……」

いきなりズボッと衝撃が走る。まだ上下にヒクヒクしていた蜜壺に。

「ごめん。我慢しきれなくなって。俺、正直、こんな気持ちになるのは、初めてなんだ。初めて好きな女をモノにできるかと思ったら嬉しくなって」

「えっ!?王妃様のことは……?」

「あれとは、政略結婚だったのだ。でも、そんなものだと思っていたから当時は疑問にも思わなかったよ。でも、初めてアンジェに出会ったとき、そう。あのダンスのパートナーだったか!?あの時以来、俺はアンジェに夢中になってしまったのだよ。驚いただろう?いい年した大人の男が、年下の少女に夢中になるとは……」

「いいえ。嬉しいです」

「少し動くよ。なんだか、余裕がなくてさ。アンジェが締め付けるから……」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役断罪?そもそも何かしましたか?

SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。 男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。 あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。 えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。 勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ついで姫の本気

ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
国の間で二組の婚約が結ばれた。 一方は王太子と王女の婚約。 もう一方は王太子の親友の高位貴族と王女と仲の良い下位貴族の娘のもので……。 綺麗な話を書いていた反動でできたお話なので救いなし。 ハッピーな終わり方ではありません(多分)。 ※4/7 完結しました。 ざまぁのみの暗い話の予定でしたが、読者様に励まされ闇精神が復活。 救いのあるラストになっております。 短いです。全三話くらいの予定です。 ↑3/31 見通しが甘くてすみません。ちょっとだけのびます。 4/6 9話目 わかりにくいと思われる部分に少し文を加えました。

婚約破棄で見限られたもの

志位斗 茂家波
恋愛
‥‥‥ミアス・フォン・レーラ侯爵令嬢は、パスタリアン王国の王子から婚約破棄を言い渡され、ありもしない冤罪を言われ、彼女は国外へ追放されてしまう。 すでにその国を見限っていた彼女は、これ幸いとばかりに別の国でやりたかったことを始めるのだが‥‥‥ よくある婚約破棄ざまぁもの?思い付きと勢いだけでなぜか出来上がってしまった。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

親切なミザリー

みるみる
恋愛
第一王子アポロの婚約者ミザリーは、「親切なミザリー」としてまわりから慕われていました。 ところが、子爵家令嬢のアリスと偶然出会ってしまったアポロはアリスを好きになってしまい、ミザリーを蔑ろにするようになりました。アポロだけでなく、アポロのまわりの友人達もアリスを慕うようになりました。 ミザリーはアリスに嫉妬し、様々な嫌がらせをアリスにする様になりました。 こうしてミザリーは、いつしか親切なミザリーから悪女ミザリーへと変貌したのでした。 ‥ですが、ミザリーの突然の死後、何故か再びミザリーの評価は上がり、「親切なミザリー」として人々に慕われるようになり、ミザリーが死後海に投げ落とされたという崖の上には沢山の花が、毎日絶やされる事なく人々により捧げられ続けるのでした。 ※不定期更新です。

義母と義妹に虐げられていましたが、陰からじっくり復讐させていただきます〜おしとやか令嬢の裏の顔〜

有賀冬馬
ファンタジー
貴族の令嬢リディアは、父の再婚によりやってきた継母と義妹から、日々いじめと侮蔑を受けていた。 「あら、またそのみすぼらしいドレス? まるで使用人ね」 本当の母は早くに亡くなり、父も病死。残されたのは、冷たい屋敷と陰湿な支配。 けれど、リディアは泣き寝入りする女じゃなかった――。 おしとやかで無力な令嬢を演じながら、彼女はじわじわと仕返しを始める。 貴族社会の裏の裏。人の噂。人間関係。 「ふふ、気づいた時には遅いのよ」 優しげな仮面の下に、冷たい微笑みを宿すリディアの復讐劇が今、始まる。 ざまぁ×恋愛×ファンタジーの三拍子で贈る、スカッと復讐劇! 勧善懲悪が好きな方、読後感すっきりしたい方にオススメです!

処理中です...