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前世:断罪
19.死ねる悦び
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聖女様が聖力→精力を与える夜伽が突然終わりを迎えた。ホッとしていたけど、元にいた貴族牢に戻されることはなく、平民用の地下牢へと場所は移動させられた。
なぜなら、国王陛下がお亡くなりになったと聞いた。死因はわからない。
そして、陛下を殺したのは、なぜかアンジェリーヌという話になっていて、国王殺しの大罪人として、地下牢に移動させられたのだ。
王宮に来る前は、マキャベリの地下牢にいて、王宮に来てから、ずっと牢の中にいた人が、どうやって、陛下を殺すことなどできるのか?アンジェリーヌのアリバイは完ぺきだというのに、リリアーヌ聖女様の鶴の一声で決まったそうな。
そして、あのクリストファーが国王になると聞く。その前に、リリアーヌ聖女様と結婚式をすでに済まれていたそうで、どちらもアンジェリーヌは蚊帳の外に置かれていて、何も知らないのに、断罪だけはされる変な話が出来上がっているという。
もうどうでもいい。正直なところ、そんな感想しかない。
どうせ、どうあってもリリアーヌは、アンジェリーヌを殺したいのだろう。どんな理由があるかはわからないが、なぜか嫌われていることは間違いがない。
地下牢に移ってからは、今度は牢番相手に抱かれることになった。相手が変わっただけで、ヤられることは同じだと思っていたら、大違い!
日常茶飯事に暴力が振るわれ、出血しない日がないほど、ひどく殴られ、火傷を負わされ、両腕、両手足を斬りつけられる。
その結果、地下牢へ移ってから左目を失明した。両腕両足は今のところ、付いているものの風前の灯状態。
自力で歩くことや何かを掴むことなど到底できない。
国王陛下を殺した大罪人は処刑前に、命さえ残っていれば、何をしても許されるという。それで日々の鬱憤晴らしにアンジェリーヌを殴る蹴るは当たり前となってきている。
ある日、牢番は自分一人で殴ることをバカバカしくなったようで、城外のならず者を引き入れ、自分の代わりにアンジェリーヌを痛めつけさせた。
ところが、ならず者は数発殴ったところで、ふと手を止める。
「よく見たら、けっこうな上玉じゃないか!こんな上玉、牢に入れ死なすより売り飛ばしちまった方がいいぜ?」
牢番はそれもそうだと思い、いったん、男たちを返し、上席のところに相談しに行った。
そうだ!あのならず者イイコト言うわね。何も、アンジェリーヌを辱めることなく最初から売り飛ばせたらよかったと思う。
そしたら、実の兄に抱かれることもなく、どこかで野垂れ死にできたというもの。
もうとっくの昔に、プライドを失ってしまったアンジェリーヌは、痛いカラダを起こして考える。
この先、アンジェリーヌ亡き後、何かの拍子でリリアーヌの魔法が解けた時、大変な騒ぎになることは予想できる。
でも、今は一刻も早くこの世を去りたい。そして生まれかわって、お母様が言われるような平民になる。誰にも認められなくても、どこかにいらっしゃる神様がきっとご覧になっている。だから静かに平穏な人生を送りたい。
その後、牢番が戻ってくることはなく、その日は久しぶりによく眠れた。
だが、翌日、アンジェリーヌを他国へ売り飛ばすという話をリリアーヌが聞きつけ、怒って
「売り物にならないようなカラダにしてやる!」
両腕両足を切り落とされてしまった。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
それから、間もなくしてアンジェリーヌは処刑場に髪の毛を持たれ、引きずられるように断頭台の前に跪かされた。
これでやっと終われる。
アンジェリーヌは、喜びでいっぱいになった胸を床に押し付けられながら、頭に堕ちてくる衝撃に耐えた。
なぜなら、国王陛下がお亡くなりになったと聞いた。死因はわからない。
そして、陛下を殺したのは、なぜかアンジェリーヌという話になっていて、国王殺しの大罪人として、地下牢に移動させられたのだ。
王宮に来る前は、マキャベリの地下牢にいて、王宮に来てから、ずっと牢の中にいた人が、どうやって、陛下を殺すことなどできるのか?アンジェリーヌのアリバイは完ぺきだというのに、リリアーヌ聖女様の鶴の一声で決まったそうな。
そして、あのクリストファーが国王になると聞く。その前に、リリアーヌ聖女様と結婚式をすでに済まれていたそうで、どちらもアンジェリーヌは蚊帳の外に置かれていて、何も知らないのに、断罪だけはされる変な話が出来上がっているという。
もうどうでもいい。正直なところ、そんな感想しかない。
どうせ、どうあってもリリアーヌは、アンジェリーヌを殺したいのだろう。どんな理由があるかはわからないが、なぜか嫌われていることは間違いがない。
地下牢に移ってからは、今度は牢番相手に抱かれることになった。相手が変わっただけで、ヤられることは同じだと思っていたら、大違い!
日常茶飯事に暴力が振るわれ、出血しない日がないほど、ひどく殴られ、火傷を負わされ、両腕、両手足を斬りつけられる。
その結果、地下牢へ移ってから左目を失明した。両腕両足は今のところ、付いているものの風前の灯状態。
自力で歩くことや何かを掴むことなど到底できない。
国王陛下を殺した大罪人は処刑前に、命さえ残っていれば、何をしても許されるという。それで日々の鬱憤晴らしにアンジェリーヌを殴る蹴るは当たり前となってきている。
ある日、牢番は自分一人で殴ることをバカバカしくなったようで、城外のならず者を引き入れ、自分の代わりにアンジェリーヌを痛めつけさせた。
ところが、ならず者は数発殴ったところで、ふと手を止める。
「よく見たら、けっこうな上玉じゃないか!こんな上玉、牢に入れ死なすより売り飛ばしちまった方がいいぜ?」
牢番はそれもそうだと思い、いったん、男たちを返し、上席のところに相談しに行った。
そうだ!あのならず者イイコト言うわね。何も、アンジェリーヌを辱めることなく最初から売り飛ばせたらよかったと思う。
そしたら、実の兄に抱かれることもなく、どこかで野垂れ死にできたというもの。
もうとっくの昔に、プライドを失ってしまったアンジェリーヌは、痛いカラダを起こして考える。
この先、アンジェリーヌ亡き後、何かの拍子でリリアーヌの魔法が解けた時、大変な騒ぎになることは予想できる。
でも、今は一刻も早くこの世を去りたい。そして生まれかわって、お母様が言われるような平民になる。誰にも認められなくても、どこかにいらっしゃる神様がきっとご覧になっている。だから静かに平穏な人生を送りたい。
その後、牢番が戻ってくることはなく、その日は久しぶりによく眠れた。
だが、翌日、アンジェリーヌを他国へ売り飛ばすという話をリリアーヌが聞きつけ、怒って
「売り物にならないようなカラダにしてやる!」
両腕両足を切り落とされてしまった。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
それから、間もなくしてアンジェリーヌは処刑場に髪の毛を持たれ、引きずられるように断頭台の前に跪かされた。
これでやっと終われる。
アンジェリーヌは、喜びでいっぱいになった胸を床に押し付けられながら、頭に堕ちてくる衝撃に耐えた。
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