魔女と呼ばれ処刑された聖女は、死に戻り悪女となる

青の雀

文字の大きさ
30 / 35
死に戻り2

30.欲求不満

しおりを挟む
チャプン!

側仕えをすべて下がらせ、夕食後お部屋にあるお風呂でイチャイチャしている。

「あっ。ダメ……そんなとこ、グリグリしちゃ……」

「よいではないかアンジェと旅の空の下、誰もいない。そろそろ4人目作ろうか?」

「っん……今は聖女様モードで来ているので、処女なんです!」

「なに!?また再生したのか!それは楽しみだな。初めての頃のアンジェを再び味わい尽くすことができるとは……」

「っもう!舌なめずりしないでくださいませ。今宵はわたくしがリードさせて……、あっああん」

「そうはさせてなるものか!」

マクシミリアンは、アンジェの唇を舌でこじ開け、左手で胸の頂を弄び、右手の指を秘部に沿わせて、時折指を出し入れしている。心臓がどきどきと高鳴り、聞こえるのではないかと心配する。

なんでいつもこうなるのよ!

抵抗するも、カラダに力が入らない。浸かり過ぎて、湯あたりを起こしている。

素っ裸のまま、床のラグの上に寝かされるが、涼しい風がカラダに当たり気持ちいい。

そこへバスローブを羽織っただけのマクシミリアンが覆いかぶさろうとしている。

「しばらくこのままでいたいわ」

「風邪引くぞ」

「ひんやりとして、気持ちがいい」

その言葉に従い、マクシミリアンも、アンジェリーヌの横に横たわり、夜風に涼む。

「ねえ。インポの貴族令息のことだけど、インポは、神の御意志ではないかしら?」

「というと?アンジェは心当たりがあるのかい?」

「なんとなくだけど、我が国は王国なのに、実質マクシミリアン様が統治している部分って、けっこう少ないでしょ?実際には貴族が領地を持ち、その領地内のことは貴族が統治している。来外敵には、国家として態をなしているものの内政は、貴族家の取りまとめをしているに過ぎない」

「インポ貴族を平民落ちさせるのか?」

「将来的な話をしているのよ。いずれ、爵位、領地とも王家に返還させる」

「確かに、謀反の心配がなくなるなど一理はあるが……、今まで貴族が統治していた領地は誰が管理するのだ?」

「役職としての爵位を与えるのよ。一代限りの役職で、その人がもし亡くなったら、今までのように世襲制ではなく、能力ある人間を登用していくの。それがたとえ平民であったとしても、自分の役職は自分の努力と才能で得られるようにする。貴族が変に力を持つ世より、公平だと思う」

「確かに、な。今までは親が偉いというだけで、その息子がいくらボンクラであっても、役職として、自動的に引き継がれる。それで、やたら権力を振りかざす貴族が弊害となってきたのだが、そんなにうまくいくだろうか?」

「わたくし達二人ならできるわ。そうは思わない?」

「そうだな、まずはこの度でエリオットたち、近衛騎士団に引導を渡すとしようか?」

それは暗に、エリオットだけではなくクリストファー殿下やお兄様であるシャーロックを廃嫡せよ、と言っているのと同じなことだけど、そこまで陛下はきづいていらっしゃるのかどうかはわからない。

エリオットに活躍の場を与えるフリをしながら、陥れる機会を狙っている。

明日からは、聖力全開で挑むつもりでいる。これが神の意志ならば、アイツら必ずボロを出すと踏んでいる。

あの後、3回して、ぐっすりと休息をとった二人は、早朝からスッキリとした面持ちで馬車に乗り込む。

一方、インポの騎士団は、昨夜。今頃、ご夫妻はイチャイチャしているのだろうな。という妄想と悪夢に苛まれ、いつも以上に眠れぬ夜を過ごした。

早朝から鍛錬に励んでも、朝食時、ご夫妻のご様子を側近から聞いた騎士団は、うらやまし気にご夫妻を目で追っていた。

「昨夜の陛下御夫妻のご様子でございますか?お食事の後、ずっと、お部屋に籠りきりで、私たちも疲れているだろうかと、お気遣いくださいまして、部屋に下がるようにとの仰せに従ったわけでございます」

欲求不満は爆発寸前!

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

精霊姫の追放

あんど もあ
ファンタジー
栄華を極める国の国王が亡くなり、国王が溺愛していた幼い少女の姿の精霊姫を離宮から追放する事に。だが、その精霊姫の正体は……。 「優しい世界」と「ざまあ」の2バージョン。

【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。

かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。 謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇! ※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

「お前を愛することはない」と言われたお飾りの妻ですが、何か?

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することはない!」「そんな事を言うために女性の寝室に押し入ったのですか? もう寝るつもりで化粧を落として髪をほどいて寝着に着替えてるのに! 最っ低!」 仕事大好き女が「お飾りの妻最高!」と恋愛感情無しで結婚したらこうなるよね、というお話。

結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました

ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。 ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。 王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。 そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。 「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。

婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています

由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、 悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。 王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。 だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、 冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。 再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。 広場で語られる真実。 そして、無自覚に人を惹きつけてしまう リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。 これは、 悪役令嬢として断罪された少女が、 「誰かの物語の脇役」ではなく、 自分自身の人生を取り戻す物語。 過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、 彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。

令嬢失格な私なので

あんど もあ
ファンタジー
貴族の令息令嬢が学ぶ王都学園。 そこのカースト最下位と思われている寮生の中でも、最も令嬢らしからぬディアナ。 しかしその正体は……。

悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。

潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。

処理中です...