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青の雀

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偽聖女様を虐めたと成敗される

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 あの試合以降、レジェンド復活は世界の常識となる。

 いくら西崎が金に飽かして、大輔を付け狙ってももう手出しできないぐらい大輔はいつも注目されているのだ。

 そして4年生になったのだが、まだ就職先は決まらない。まりあも同様、大輔についていくつもりだから、そもそも就活をしていない。

 大輔は前世いたチームからオファーを受けるものの、祖国は焼け野原になっていて、チームメンバーだった者も、あの戦争で多く命を失っている。言葉に不自由はないから、一番元にいたチームのほうが、都合がいいけど、そういうわけにもいかない現状がある。

 まりあもまた、奇跡の女子大生が卒業するとあって、タレントに転向しないかと言う誘いが多数ある。

 まりあと大輔は結婚することにしたのだ。もう3年間同棲してきたのだから、これ以上この生活を続けていると、長すぎた春になりかねない。

 花園家と安林家の両家で結婚式の日取りが決まる。

 卒業式の翌日に結婚式をすることが決まったのだ。

 またしてもマスコミがスクープと言う形で発表した。別にスキャンダルでもなんでもない。

 まりあと大輔は3年間、周囲には内緒で付き合ってきたけど両親にはきちんと挨拶を済ませてあったのだ。

 マスコミは実家の両親へ突撃取材を試みて、そのことを知る。

 「まりあさん?いいお嬢さんですよ。お料理が上手でよく前からごちそうしてもらいましたわ。」

 「大輔君か?男気がある好青年だから、何も心配していないよ。安心して娘を任せられる。」

 結局、なんだかんだと言っておきながら祝福ムード一色に染まる。

 奇跡のレジェンドと奇跡の女子大生の結婚は、これほどお似合いのカップルもそういないと、最初若すぎると反対していたコメンテーターが一斉に掌返しを始める。

 何と言っても3年間お付き合いをしてきた実績があるから。

 「なれそめは?」

 「どこで知り合ったのですか?」

 「いつもは何処でデートしていたのですか?」

 「結婚をいつ決めたのですか?」

 「プロポーズの言葉は?」

 それからは来る日も来る日も同じ質問を浴びせられた。

 まりあも大輔も芸能人並みの扱いに困惑している。

 卒業式の翌日、大学のチャペルを借りてそこで挙式。新居は前のまま異空間で通い婚をする。

 大輔のチームは、3年契約でNリーグのシトロエンというチームに決まり、自宅から通うことになった。契約金は新人としては破格の15億円。

 もう契約金だけで、一生遊んで暮らせるというもの。まりあはシトロエンの管理栄養士におさまる。

 まりあの作った献立は、ほんの少し運気が上がるということで好評である。

 まりあと大輔は、時々、悪人成敗をしながら幸せに暮らしました。
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