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ズプッ。ヌプッ。ぐちゅり。ズプッ。ヌプッ。ぐちゅり。
「ああん。あっ。ああん。あっ。ああん。あっ。イク、イク、イク。」
「イっていいよ。」
「ダ、ダメ、一緒に、一緒に行きたーい。」
「我慢せず、1回、イってごらん。」
「ああん。あっ。あっ。あっ。ああん。あっ。もっと、奥まで欲しい。もっと……。」
「ったく、どんどんいやらしい欲求をするようになってきたね。愛しているよ。エリーのそういうとこ、全部好きだよ。」
「あっはん。いやん。イイ……、ゴードン様の熱い塊が……、よすぎる。」
エリーゼはカラダをのけ反らせ、今にも死にそうなほどの息も絶え絶えで、全身で快楽を味わい貪っている。
ゴードンは、さらに、追い打ちをかけるかのように、エリーゼの手のひらを舐め、キスし、さらに耳たぶを舐めて、甘噛みをすると、もうエリーゼはたちまち絶頂を迎える。
よくまぁ、毎日、同じ人間と同じ行為をして、飽きないものだと呆れる半面、同じ人間だから、新しい発見があり、飽きないものなのかもしれない。
エリーゼの叔母は、二人の働きぶりを見て、馬小屋から、納屋へと移してくれるようになった。
いくら駆け落ち婚とは言え、王子様と公爵令嬢をいつまでも、馬小屋の中には置いておけない。
馬小屋では、他の馬たちに感化し、今年は、出産ラッシュを迎えそうだからと、言うのもあり、納屋で好きなだけ、おやりなさいと配慮したものだ。
この領地には、屋根のある建物と言えば、領主の館、公爵邸、の母屋、離れ、納屋、う案小屋とあるが、駆け落ち当初、離れに匿うところ、馬に乗ってきたものだから、馬の世話をしなさいと馬小屋に追いやったところ、その直後に王家からの追手が来てしまったのだ。
王子様や公爵令嬢が公爵邸にいなかったことから、こちら方面に落ちたわけではないと判断され、それ以上の追及はなかったということで、話は落ち着いたのだ。
その時、たまたま馬小屋にいただけで、難を逃れ、それからずっと馬小屋にいたのだが、真面目に仕事をしていると判断され、納屋への住まいに格上げされたのだ。
もしまた、王家の追手に踏み込まれたとしても、母屋にも離れにも痕跡すらなければ、諦めて帰るだろうという読みがある。
馬小屋から納屋への格上げは、二人にとっても喜ばしいこと、今までは馬に遠慮して、ロクに声も上げられなかったのに、少しでも興奮した声を上げると、馬がすぐ反応して、大きな声で啼くから。
思いっきり、喘ぎ声を上げられなかったのだ。
「うふん。……うふん。……うふん。」
くちゅ、くちゅと音を立てながら、エリーゼの中、指を抜き差ししている。
もう何度目かの絶頂の後の、いたずらをしている。
誰もいない二人だけの空間は、久しぶりにリラックスをもたらしてくれる。
今夜は、このまま手マンで、イかせてやるつもりでいるゴードン。駆け落ちしてから、この地に着くまで、いつも緊張状態だったから、追手に囚われたら、引き離されて、ゴードンは無理やり、隣国の王女と結婚させられ、エリーゼは修道院送りとなる。
初手の追手の眼はうまくかいくぐれたが、次の追手はどうなるかはわからない。だからずっと、馬小屋の中で息を潜めて、いたのだけど。まあ、時折、馬の行為の陰に隠れながら、ヤってはいたものの、どうも落ち着かない。
それが今日になり、新しい住処、「納屋」を与えられ、二人のオーガズムは最高潮になってしまったのだが、さすがに納屋だけあり、家具もベッドもない。
ただ、床の上にラグを敷き、そのうえで、愛の行為に耽っている。
馬小屋のわらのベッドよりは、格段にマシというだけ。
この地の中で、どこか一軒家を借り、そこでひっそりと、暮らせないかを模索中である。
エリーゼの叔母の旦那、モントリール公爵がよく見逃してくれていることに感謝すらないが、公爵自身は、王都のタウンハウスに詰めているので、領地で、王子が駆け落ちしてきたことには、まだ気づいていないのかもしれない。
ゴードンは、思えばエリーゼを飛んだことに巻き込んでしまい、申し訳なく思っているのだ。
あの階段での転落事件を目撃したばかりに、エリーゼを慰み者にしてしまったことを後悔している。
加害者を追い込むために慰み者にするのなら、まだわかるが、被害者を命の恩人だと恩着せがましく言い募り、結果として、慰み者の情婦としての扱いをしてしまったのだから、言い訳のしようがないというもの。
慰み者は、処刑者に最後の情けをかけるために行われるもので、婚約者に行うのは、筋違いも甚だしいことはわかってるのだが、あの時、魅力的なエリーゼのカラダを垣間見た時、もう理性など吹っ飛んでしまい、蛮行に走ってしまったのだ。
それがこのザマだ。2年生と同様、綺麗な関係でいられたら、何も駆け落ち婚などしなかっただろう。綺麗に婚約を白紙撤回して、今頃は、貴族の御曹司と幸せな婚約をしていたと思うと胸が張りさせそうなぐらい辛い。
いらぬ苦労を掛けてしまい、エリーゼには、本当に申し訳ないことをしたと思う反面、よくエリーゼが自分に反対せずに駆け落ちという非常手段を使っても、自分についてきてくれたことに感謝しているし、そのことがより一層、エリーゼを守り、幸せにしなければという責務を感じる。
「ああん。あっ。ああん。あっ。ああん。あっ。イク、イク、イク。」
「イっていいよ。」
「ダ、ダメ、一緒に、一緒に行きたーい。」
「我慢せず、1回、イってごらん。」
「ああん。あっ。あっ。あっ。ああん。あっ。もっと、奥まで欲しい。もっと……。」
「ったく、どんどんいやらしい欲求をするようになってきたね。愛しているよ。エリーのそういうとこ、全部好きだよ。」
「あっはん。いやん。イイ……、ゴードン様の熱い塊が……、よすぎる。」
エリーゼはカラダをのけ反らせ、今にも死にそうなほどの息も絶え絶えで、全身で快楽を味わい貪っている。
ゴードンは、さらに、追い打ちをかけるかのように、エリーゼの手のひらを舐め、キスし、さらに耳たぶを舐めて、甘噛みをすると、もうエリーゼはたちまち絶頂を迎える。
よくまぁ、毎日、同じ人間と同じ行為をして、飽きないものだと呆れる半面、同じ人間だから、新しい発見があり、飽きないものなのかもしれない。
エリーゼの叔母は、二人の働きぶりを見て、馬小屋から、納屋へと移してくれるようになった。
いくら駆け落ち婚とは言え、王子様と公爵令嬢をいつまでも、馬小屋の中には置いておけない。
馬小屋では、他の馬たちに感化し、今年は、出産ラッシュを迎えそうだからと、言うのもあり、納屋で好きなだけ、おやりなさいと配慮したものだ。
この領地には、屋根のある建物と言えば、領主の館、公爵邸、の母屋、離れ、納屋、う案小屋とあるが、駆け落ち当初、離れに匿うところ、馬に乗ってきたものだから、馬の世話をしなさいと馬小屋に追いやったところ、その直後に王家からの追手が来てしまったのだ。
王子様や公爵令嬢が公爵邸にいなかったことから、こちら方面に落ちたわけではないと判断され、それ以上の追及はなかったということで、話は落ち着いたのだ。
その時、たまたま馬小屋にいただけで、難を逃れ、それからずっと馬小屋にいたのだが、真面目に仕事をしていると判断され、納屋への住まいに格上げされたのだ。
もしまた、王家の追手に踏み込まれたとしても、母屋にも離れにも痕跡すらなければ、諦めて帰るだろうという読みがある。
馬小屋から納屋への格上げは、二人にとっても喜ばしいこと、今までは馬に遠慮して、ロクに声も上げられなかったのに、少しでも興奮した声を上げると、馬がすぐ反応して、大きな声で啼くから。
思いっきり、喘ぎ声を上げられなかったのだ。
「うふん。……うふん。……うふん。」
くちゅ、くちゅと音を立てながら、エリーゼの中、指を抜き差ししている。
もう何度目かの絶頂の後の、いたずらをしている。
誰もいない二人だけの空間は、久しぶりにリラックスをもたらしてくれる。
今夜は、このまま手マンで、イかせてやるつもりでいるゴードン。駆け落ちしてから、この地に着くまで、いつも緊張状態だったから、追手に囚われたら、引き離されて、ゴードンは無理やり、隣国の王女と結婚させられ、エリーゼは修道院送りとなる。
初手の追手の眼はうまくかいくぐれたが、次の追手はどうなるかはわからない。だからずっと、馬小屋の中で息を潜めて、いたのだけど。まあ、時折、馬の行為の陰に隠れながら、ヤってはいたものの、どうも落ち着かない。
それが今日になり、新しい住処、「納屋」を与えられ、二人のオーガズムは最高潮になってしまったのだが、さすがに納屋だけあり、家具もベッドもない。
ただ、床の上にラグを敷き、そのうえで、愛の行為に耽っている。
馬小屋のわらのベッドよりは、格段にマシというだけ。
この地の中で、どこか一軒家を借り、そこでひっそりと、暮らせないかを模索中である。
エリーゼの叔母の旦那、モントリール公爵がよく見逃してくれていることに感謝すらないが、公爵自身は、王都のタウンハウスに詰めているので、領地で、王子が駆け落ちしてきたことには、まだ気づいていないのかもしれない。
ゴードンは、思えばエリーゼを飛んだことに巻き込んでしまい、申し訳なく思っているのだ。
あの階段での転落事件を目撃したばかりに、エリーゼを慰み者にしてしまったことを後悔している。
加害者を追い込むために慰み者にするのなら、まだわかるが、被害者を命の恩人だと恩着せがましく言い募り、結果として、慰み者の情婦としての扱いをしてしまったのだから、言い訳のしようがないというもの。
慰み者は、処刑者に最後の情けをかけるために行われるもので、婚約者に行うのは、筋違いも甚だしいことはわかってるのだが、あの時、魅力的なエリーゼのカラダを垣間見た時、もう理性など吹っ飛んでしまい、蛮行に走ってしまったのだ。
それがこのザマだ。2年生と同様、綺麗な関係でいられたら、何も駆け落ち婚などしなかっただろう。綺麗に婚約を白紙撤回して、今頃は、貴族の御曹司と幸せな婚約をしていたと思うと胸が張りさせそうなぐらい辛い。
いらぬ苦労を掛けてしまい、エリーゼには、本当に申し訳ないことをしたと思う反面、よくエリーゼが自分に反対せずに駆け落ちという非常手段を使っても、自分についてきてくれたことに感謝しているし、そのことがより一層、エリーゼを守り、幸せにしなければという責務を感じる。
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