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マリアベルーナは、ようやくサンピエトロス修道院にたどり着き、早速、水晶玉判定の儀式が執り行われることになった。
この儀式は、今後、どのような活動がしたいかを示すもので、どういう特性があるかを調べるためのもので、入所者には、全員が受けることになっている。
修道女から簡単に説明を聞き、水晶玉に手を翳す。
瞬間、爆発でもしたかのように強い光が水晶玉から放たれ、あまりの眩しさに思わずマリアベルーナは目をつぶってしまうほど。
修道女も、こんなに水晶玉が光るのは、初めての経験だったらしく、しばしポカンとするも、これはおそらく聖女様だということに間違いはないと思った。
修道女は、すぐさま上層部に報告するため階段を駆け上がる。上階の修道士のところまで、光は届いており、修道士は、国教会の教皇に連絡をしているところだった。
さらには、その光は遠く隣国や王都にまで届き、近辺の国か地域で聖女様が覚醒されたことを大勢の人々が知るところとなったのだ。
人々は喜びに沸き立ち、どこの国で聖女様が誕生されたのかが話題に上った。
聖女様覚醒の一大ニュースは、教会、王家にも知らされたが、まだ、どこの誰かはわからない。教会も僻地のサンピエトロス修道院から、連絡は来たものの確認要員を確保できないでいる。
マリアベルーナが水晶玉を光らせてから、2日後、ようやく司祭様、教皇様がマリアベルーナが新しい聖女様であるという事実を突き止め、アマリリス家と王家に知らせると同時に、全世界に向けて、発信したのだった。
ブランシェ国教会のいい広告塔になるばかりか、お布施の収入が増えることを目論んで大々的に公表したのだが、これが思わぬところで波紋を呼ぶ。
マリアベルーナは、来た日からずっとお客様扱いに戸惑っている。朝の礼拝時間も定刻通り、集まってにもかかわらず、まだ修道女のコスチュームがもらえないままで、どうしたらいいかさえも分からないでいる。
所在なさげに、与えられた部屋に入るも、そこは幹部が使うような部屋で、最上階にある。この場所から地下にある礼拝堂までは遠く、階段をひたすら上り下りしなければならないことから、できれば、地下のお部屋に変えてもらいたいと訴えるも、聖女様に、そんなことはさせられないと言われ、仕方なく塔のてっぺんに軟禁されている。
こんなはずじゃなかった。マリアベルーナは、修道院に失望し、今にも、逃げ出したい衝動に駆られてしまう。
そして、実際にその行動を、またしても起こしてしまう。
深夜の礼拝と言っても、夜9時頃だが、それが終わると修道院の中は静まり返る。その隙に置手紙を残して、2度目の失踪を試みた。
考えてみれば、レオンハルトに婚約破棄を言い渡されてから、マリアベルーナは逃げるばかりである。
何も悪いことをしていないのだから、逃げる必要はないはずだけど、今更、アマリリスには帰りたくない。
どうせ誰も心配してくれるものがいないことは百も承知だから。
行く当てのないまま、マリアベルーナは愛馬を走らせる。こうなれば、本当に冒険者を志そうか?でも、周りに迷惑をかけるのでは?とも思い、逡巡する。
サンピエトロス修道院を出て、2時間ばかり走ると、そこはすぐ国境線が見えてくる。
思えば、遠くへ来たものだと感慨深げに呟くと、国境線の向こう側に灯かりがチラチラ見える。
その灯かりにつられるように国境線を超えると、10数人はいるであろうか?大人の男の人がかがり火を手にしたまま、何かを叫んでいた。
「たまたま通りかかったのですが、何があったのですか?」
マリアベルーナが声を掛けると、その男たちは一瞬ひるんだが、マリアベルーナ一人だとわかると、
「子供が迷子になって、まだ帰ってこないんだ」
「アンタ旅人か?女一人で、夜、うろつくとロクなことがないから、この先に俺たちの村がある。そこで今夜は泊っていけ」
「ありがとう存じます。では、わたくしも迷子の探索の一助をさせていただきますね」
マリアベルーナは、光魔法で、辺り一帯を照らし出す。昼間並みの明るさになった森の中。
迷子と思しき子供が木に寄りかかっているのが見える。
「いたぞー!良かった。助かった。ありがとうございました」
その夜は、御礼を口々に言う村人たちと共に、ご厚意に甘え、村の宿を借りた。
この儀式は、今後、どのような活動がしたいかを示すもので、どういう特性があるかを調べるためのもので、入所者には、全員が受けることになっている。
修道女から簡単に説明を聞き、水晶玉に手を翳す。
瞬間、爆発でもしたかのように強い光が水晶玉から放たれ、あまりの眩しさに思わずマリアベルーナは目をつぶってしまうほど。
修道女も、こんなに水晶玉が光るのは、初めての経験だったらしく、しばしポカンとするも、これはおそらく聖女様だということに間違いはないと思った。
修道女は、すぐさま上層部に報告するため階段を駆け上がる。上階の修道士のところまで、光は届いており、修道士は、国教会の教皇に連絡をしているところだった。
さらには、その光は遠く隣国や王都にまで届き、近辺の国か地域で聖女様が覚醒されたことを大勢の人々が知るところとなったのだ。
人々は喜びに沸き立ち、どこの国で聖女様が誕生されたのかが話題に上った。
聖女様覚醒の一大ニュースは、教会、王家にも知らされたが、まだ、どこの誰かはわからない。教会も僻地のサンピエトロス修道院から、連絡は来たものの確認要員を確保できないでいる。
マリアベルーナが水晶玉を光らせてから、2日後、ようやく司祭様、教皇様がマリアベルーナが新しい聖女様であるという事実を突き止め、アマリリス家と王家に知らせると同時に、全世界に向けて、発信したのだった。
ブランシェ国教会のいい広告塔になるばかりか、お布施の収入が増えることを目論んで大々的に公表したのだが、これが思わぬところで波紋を呼ぶ。
マリアベルーナは、来た日からずっとお客様扱いに戸惑っている。朝の礼拝時間も定刻通り、集まってにもかかわらず、まだ修道女のコスチュームがもらえないままで、どうしたらいいかさえも分からないでいる。
所在なさげに、与えられた部屋に入るも、そこは幹部が使うような部屋で、最上階にある。この場所から地下にある礼拝堂までは遠く、階段をひたすら上り下りしなければならないことから、できれば、地下のお部屋に変えてもらいたいと訴えるも、聖女様に、そんなことはさせられないと言われ、仕方なく塔のてっぺんに軟禁されている。
こんなはずじゃなかった。マリアベルーナは、修道院に失望し、今にも、逃げ出したい衝動に駆られてしまう。
そして、実際にその行動を、またしても起こしてしまう。
深夜の礼拝と言っても、夜9時頃だが、それが終わると修道院の中は静まり返る。その隙に置手紙を残して、2度目の失踪を試みた。
考えてみれば、レオンハルトに婚約破棄を言い渡されてから、マリアベルーナは逃げるばかりである。
何も悪いことをしていないのだから、逃げる必要はないはずだけど、今更、アマリリスには帰りたくない。
どうせ誰も心配してくれるものがいないことは百も承知だから。
行く当てのないまま、マリアベルーナは愛馬を走らせる。こうなれば、本当に冒険者を志そうか?でも、周りに迷惑をかけるのでは?とも思い、逡巡する。
サンピエトロス修道院を出て、2時間ばかり走ると、そこはすぐ国境線が見えてくる。
思えば、遠くへ来たものだと感慨深げに呟くと、国境線の向こう側に灯かりがチラチラ見える。
その灯かりにつられるように国境線を超えると、10数人はいるであろうか?大人の男の人がかがり火を手にしたまま、何かを叫んでいた。
「たまたま通りかかったのですが、何があったのですか?」
マリアベルーナが声を掛けると、その男たちは一瞬ひるんだが、マリアベルーナ一人だとわかると、
「子供が迷子になって、まだ帰ってこないんだ」
「アンタ旅人か?女一人で、夜、うろつくとロクなことがないから、この先に俺たちの村がある。そこで今夜は泊っていけ」
「ありがとう存じます。では、わたくしも迷子の探索の一助をさせていただきますね」
マリアベルーナは、光魔法で、辺り一帯を照らし出す。昼間並みの明るさになった森の中。
迷子と思しき子供が木に寄りかかっているのが見える。
「いたぞー!良かった。助かった。ありがとうございました」
その夜は、御礼を口々に言う村人たちと共に、ご厚意に甘え、村の宿を借りた。
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